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揺籃の星
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揺籃の星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ホーガンの未訳エッセイ集「kicking the sacred cow」より 「私が現代において最も独創的で革新的な思想家だと考えるヴェリコフスキーのために、 『揺籃の星』を書いた。 彼の主張の全てが正しかった訳ではなく、支持者たちも多くの点で意見が分かれてはいるが、 ヴェリコフスキーの真の天才は、 古代の神話・伝承が実際に起きた天文現象を伝えている可能性を追求し、 現代人が空から見つける事も出来ない惑星が、何故に恐怖と畏敬の対象として、 世界中の古代人の営みを支配したのかを問い続けた事にあると思う。 コペルニクスは惑星は真円を描くものだと考えたが、 その事がいわゆるコペルニクス的転回の価値を減ずるものではない。 地動説がアリストテレス主義者を超克するのには百年かかったが、 1974年にサンフランシスコで行われた異端審問のうち、例えば今から二百年後に、 どちらが有名になっているだろうかと私は思う。」 故ホーガン氏や、ヴェリコフスキーの本を死ぬ間際まで読んでいたアインシュタインと、 金子大先生の類のどちら側が後世に評価されるようになっているのか、私も知りたいです。 | ||||
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やっぱりヴェリコフスキー理論を(それも大胆に)応用って言うのに無理があったんでしょうか? 作者がハードSFをかなぐり捨てて、パニック物に乗り換えちゃった……という印象。 J・P・ホーガンの売りは、きっちりした理論武装にあり、その理論上での論理的な思考を愉しむっていう処にあると思うし、ファンもそれを楽しみにしているはず。スペースオペラやパニック小説はその手の作家に任せて、もっと理論的な思考が愉しめるハードSFを書いてもらいたいのだが……。年取って小難しい理論をいじくるのがいやになっちゃったのかな……? 後半部分のサバイバルと、後味の悪さがどうにも……。 | ||||
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木星から「生まれた」彗星アテネが地球に衝突する! こう地球人類に警告する、土星で独自の社会を発展させたクロニア人たちと彼らの異質な理論を真っ向から拒絶する地球勢力。「真実の追求」よりも「権力闘争の道具」となってしまう科学の「危うさ」。そして人類の未来は?? しかし、ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか? 確かに「科学」の世界は、一般的に「理路整然としている」と考えられながらも、実は研究費の捻出や論文掲載に関わる顛末など、むしろ「政治的なパワーバランス」が幅を利かせており、時には「真実」さえねじ曲げかねないことがあります。数年理系の研究室に籍を置いた身としてそういったもどかしさは理解できるのですが、これまでの「ホーガン節」ならば、そういったゴタゴタもクールに(ある種のユーモアとともに)受け流すところを、クドクド、ネチネチと「らしからぬ」文面が上巻の2/3を占めています。「ヴェリコフスキー理論」よりもそっちが気になりなかなか読み進めません。 つまるところ「学会のパワーバランス」で敗北し「妻にも逃げられた」主人公のランデン・キーンの「恨み節」は、やはりこれまでのホーガン作品の主役達のような魅力に欠けます。 一応、上巻のラストでようやく物語に勢いがついた感じですので下巻を楽しみにはしていますが・・・。 解説で訳者にまで批判された「ヴァリコフスキー理論」なるものは、幸い(?)出典を知らなかったからか個人的にはあまり抵抗がありませんでした(結局、ワクワクさせてくれるプロットならばOKデス)。 | ||||
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ヴェリコフスキーについては下巻の解説で言いたいことを先に言われてしまったので省略。 この作品、ホーガンの他の作品からやや浮き上がっているように感じます。ですが、作者はそんなことは百も承知で書いているのでしょう。なんといっても、『ライフメーカー』シリーズのザンベンドルフの生みの親なのですし。その上、まさに解説者の言うとおり、出てくる理論出てくる理論、ことごとく、一般のSF読者なら突っ込みを入れたくなるものばかり、というあたり、確信犯。 とりあえず、三部作らしいので、全部の執筆が終わるのを待ちましょう。 | ||||
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