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黒の回廊
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒の回廊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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清張の戦後の物語の1パターンではあるが、上手く書かれている。 | ||||
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門田さんは年齢がわからないけれど40歳前後・・? 独身か所帯持ちかも言及していないけど 海外ではいろいろ悪い遊びもしているので 独身でないとまずいですね 清張作品は古いものには こんなさばけた面白い男性は登場しなかった 作者がセレブになって 作風が明るさ華やかさが加わっていく感じ。 長い話なので一か所だけ言うと 最後の、裁判というか聞き取り調査会のシーン 本ではもちろん全部日本語で書かれているのだが 実際のシーンは 門田、土方、江木、が通訳を務めて、殆どが英語。 土方が江木の通訳を門田に交代してもらい 師弟対決になるのも英語での応酬なんだと想像すると すごい迫力、圧巻の大団円だった そして犯人は あり得ない!人で、 それを可能にしたトリックもかなりすごい、 自分は全然気が付かなかった でもその伏線はしっかり張り巡らされていた。 ツアー半ばで事件は解決してしまう 残りの日程でもう一つ事件が起きる、というのは無理としても 門田土方コンビや、おなじみになったツアー参加女性の ただの旅行記でもいいから読みたかったです。 | ||||
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大変面白かった。 作品紹介は次のとおり。 女性限定の25日間ヨーロッパ・ツアー旅行「ローズ・ツア」が企画された。 一行30人は添乗員、講師と共に出発したが、職業も年齢もバラバラな参加者の間に、早くも女性特有の虚栄心と嫉妬が交錯する。 すると、乗り継ぎのアンカレッジ、最初の観光地・コペンハーゲンで“怪事件”が連続し、スコットランドではついに参加者の殺害事件が…。 緊迫感溢れる傑作長編推理! 。 一般文学通算76作品目の読書完。1975/10/10 | ||||
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最初は少し説明勝ちな内容でしたが、読み進めるほどどんどこ先が気になる展開です。当時の時代背景を知っている世代だと、今との違いも出て来て、そこも面白いと思います。そういえば、当時の欧州便はアンカレッジ経由でしたね、とか。適度に旅情も感じられ、明るく読み進められる松本清張ミステリー。ステイホーム読書に良いです。 読んだ後、たまたま録画してあった、船越英一郎主演の同作品サスペンス劇場を見て、「黒い回廊」の意味というか、解釈が分かりました(多くの人が思う解釈通りだと思います)。 | ||||
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女性だけの海外ツアーで起こる殺人事件の物語です。 登場人物が多彩で一癖もある女性が登場します。しかし、その中の一部の登場人物だけを書いています。 せっかく多くの女性が登場するので、もっと活用してほしかった。 事件は地元の警察、日本大使館員、添乗員、代理の講演女性などによりいろいろな推理がされます。 このところは面白いです。 英語はもちろんフランス語、デンマーク語などが入り乱れますが、非常にうまく翻訳されています。 しかし、殺人事件は今までの経過からは全く予想しようもないようなことで解決されます。 最後になってこんなこと言ってはダメでしょう、というような本です。 | ||||
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途中までは、昭和40年代の海外パック旅行紀行文かと心配になるくらいでしたが、 やっとこみ入った事件が起き、引き込まれました。読み終えると、いつもの松本清張氏 らしい社会派推理小説でした。 | ||||
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行動・言い訳・心理などの描写が、具体的かつ現実的。 あらすじもよく、旅情たっぷりで さすが松本清張、と感じました。 というわけで、作品の質には問題がない。 どうしても納得できなかった点が一つ。 それは登場人物の一人である、大阪のバーのマダムの言葉遣いである。 『ちょ、ちょっと待ってぇな・・・』『これはないわ・・・』と、一人突っ込みながら読んでました。 関西人の私にとって不自然極まる大阪弁で、せっかくの作品に 墨汁をこぼしたような箇所が随所に見受けられ どうしてもこの人のセリフのところでつかえてしまうのである。 方言指導の人はついてなかったんだろうな。 | ||||
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77年度の作品である。テーマは海外団体旅行だ。 旅行小説に数あれど、ほとんどが一人旅を扱ったもので、パックツアーが素材というのは珍しいのではないか。 ちょうど海外旅行がレジャーとして定着し始めたころだ。 アンカレッジ経由の北回りヨーロッパ行きという設定が時代を感じさせる。残念ながらこの時代の旅行は知らない。 欧州は乗り継ぎを含めて24時間くらいかかったそうだ。 12時間でひとっ飛びの現在のほうが楽に決まっているが、北極点通過やアラスカの空港の話を読むと、不便な時代に一度は行っておきたかった気もする。 女性ばかり三十人の欧州ツアーが開催される。 ベテラン添乗員門田の視点で描かれる旅行風景は、生き生きとして眼前に情景が映るようだ。 出発前に講師として同行するはずだった女性旅行作家がキャンセルしてしまい、代わりに土方という若い弟子が来ることになった。 彼女を部下として使う気の門田と、教養を買われたと胸を張る土方のすれ違いがいかにもありそうで、読みごたえがある。 ツアーというのは、一種の閉鎖社会だ。上下強弱関係が生じるし、嫉妬や反発も生まれる。 移動する「小日本」と共に欧州の風光明媚な地が清張の筆で活写されるのだから、退屈なわけがない。 この部分だけでも十分に面白いが、ミステリーだから当然殺人事件が起こる。 利害関係のないツアー客同士で、殺すほどの恨みが生じるものだろうか。 この設定ならば、凡庸な作家なら「女は虚栄心と嫉妬のかたまりで、おまけに愚かだ」といったありきたりな内容にしてしまうだろう。 が、清張がそんな低俗な女性観で満足するわけがない。 終盤で明らかにされるヒロインの知性と冷静さは、頭を下げたくなるほど見事なものだ。それにひきかえ男連中の情けなくてショボイこと。 前半に散りばめられた違和感の残る描写が、すべて伏線として回収される。見事だ。 最後の1ページで、ある人物が仰天ものの発言をする。 常軌を逸したセリフなのだが、人物像を丹念に作り上げているだけに、「コイツなら有りえる」と納得してしまうのだ。 有名ではないが、清張作品の中でも頭一つ抜けた傑作だ。 | ||||
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欲しかった本だったので、迅速にお送りくださり、とても嬉しかったです。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算74作品目の読書完。1975/10/10 | ||||
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伏線から犯人が大体分かる作りではあるものの、 殺害時の詳細などはラストの謎解きまでお預けなので最後まで楽しめます。 また、昭和40年代の海外ツアーという設定が大変面白いです。 空港への家族そろっての見送りなど、 海外へ出るということ事体、今よりもずっと大ごとだったのでしょう。 しかも参加者女性限定の25日間の豪華ヨーロッパツアー。 申込者は当然プチセレブ(小金持ち)な人々です。 そこはやはり昭和40年代。 海外ツアーだというのに着物で参加しようという女性もいたりして (足袋と草履で石畳の街を歩き回ろうとは…正気?) 読んでいて度肝を抜かること請け合いです。 とはいえ、ツアー内容は今とほとんど変わらず、 海外で生計を立てようとしている根なし草的な人々も 現代においても同じでハッとさせられます。 ツアーの途中で殺人事件が起こるわけですが、 犯人と被害者ともども、その当時ならではの世相が反映されたバックグラウンドを持っています。 その辺も大変興味深いです。 ツアコンである中年男性の講師兼助手の若い女性に対する気持ちの移り変わりも、 流石は松本清張!描き方がお見事です。 | ||||
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欧州各国を女性だけのツアー客が巡る旅に事件が起こる。 男性は添乗員の一人だけという特殊事情の中、 女性同士の様々な感情が呼び起こす。 大団円に至る過程はとても面白く、 欧州の情景を思い浮かべながら読むことができる。 推理結果はさすがの一言である。 | ||||
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欧州各国を女性だけのツアー客が巡る旅に事件が起こる。 男性は添乗員の一人だけという特殊事情の中、 女性同士の様々な感情が呼び起こす。 大団円に至る過程はとても面白く、 欧州の情景を思い浮かべながら読むことができる。 推理結果はさすがの一言である。 | ||||
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