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火の路



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火の路の評価: 4.41/5点 レビュー 39件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 21~39 2/2ページ
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No.19:
(5pt)

歴史好きな人にはお勧めします

斉明朝の頃のものと推定される飛鳥の石造物がメインテーマなので、古代史に興味がない人にとってはとっつきにくい作品だと思います。日本の古代史に興味がある人には楽しめる作品だと思います。飛鳥以外の遺跡もいろいろと登場します。
火の路 上 (文春文庫 ま 1-29)Amazon書評・レビュー:火の路 上 (文春文庫 ま 1-29)より
4167106299
No.18:
(5pt)

俄考古学ファンになりました

他の名作は読んでいましたが、この火の路は全く知りませんでした。発刊された当時に手にしていたら、人生は違ったものになったかも知れない。それぐらいの衝撃を受けました。遅すぎる気がしますが、元気なうちに関わる地名の場所に直接足を運んで自分の目で確認していきたいと思います。
火の路〈上巻〉 (1975年)Amazon書評・レビュー:火の路〈上巻〉 (1975年)より
B000J99AV2
No.17:
(4pt)

隠れた歴史の蘊蓄は面白いが・・・・

栗原小巻や芦田伸介が出ていたNHKのドラマ化作品(昭和51年)がかなり面白かったので、原作も読んでみた記憶がある。
ところが原作は・・・・。古代史の蘊蓄部分とストーリーが分離している印象が大変強かった。ゾロアスター教(拝火教)と奈良朝との接点など大変興味深いのだが、ミステリー本体との繋がりが(清張さんはかなり工夫をされているが)上手く行っているとは言い難い。まぁ歴史ミステリーの難しさですが。これについてカッパノベルス版のカバーに言い訳めいたことを清張さんは書いておられるが、「そりゃないでしょ!清張さん」ですよね。
さらにページ数も相当で、引っ張りすぎという感じがした。

しかし清張流古代史観のファンには堪らなく楽しい作品だとは思います。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.16:
(5pt)

酒船石の謎 ― 飛鳥の古代ロマンとイランのエキゾチシズム

飛鳥の酒船石の謎に端を発し、斉明天皇の土木事業とペルシャのゾロアスター教の関係について、著者松本清張が自己の考察・持論を、物語のヒロインである女性考古学者高須通子の役柄を借りて論説する。松本清張にしては異色で希有な小説。ひょんな事件から知り合ったかつての歴史学者のアドバイスによってヒロインは遠くイランに出かけ、飛鳥の酒船石の正体に迫る。事件という事件はほとんど起こらないので、サスペンスものを期待すると裏切られるが、古遺物の盗掘や贋作の実態、大学における考古学会の実情などが伺え興味深い。奈良飛鳥の古代ロマンと中近東イランのエキゾチシズムが旅情を誘う。上巻・下巻と分かれており読むのが大変だが、不思議と読後感の残る力作だと思う。
火の路〈下巻〉 (1975年)Amazon書評・レビュー:火の路〈下巻〉 (1975年)より
B000J99AUS
No.15:
(5pt)

酒船石の謎 ― 飛鳥の古代ロマンとイランのエキゾチシズム

飛鳥の酒船石の謎に端を発し、斉明天皇の土木事業とペルシャのゾロアスター教の関係について、著者松本清張が自己の考察・持論を、物語のヒロインである女性考古学者高須通子の役柄を借りて論説する。松本清張にしては異色で希有な小説。ひょんな事件から知り合ったかつての歴史学者のアドバイスによってヒロインは遠くイランに出かけ、飛鳥の酒船石の正体に迫る。事件という事件はほとんど起こらないので、サスペンスものを期待すると裏切られるが、古遺物の盗掘や贋作の実態、大学における考古学会の実情などが伺え興味深い。奈良飛鳥の古代ロマンと中近東イランのエキゾチシズムが旅情を誘う。上巻・下巻と分かれており読むのが大変だが、不思議と読後感の残る力作だと思う。
火の路〈上巻〉 (1975年)Amazon書評・レビュー:火の路〈上巻〉 (1975年)より
B000J99AV2
No.14:
(4pt)

難しい

古代史についての講釈が多く、専門的な記述は興味のない人間には理解できないし疲れます。でもまあ学界の裏話などは面白い。清張でなければ書けないミステリー小説でしょうね。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.13:
(5pt)

清張氏の作風や想像力、博識さを理解するのに最適

奈良にはよく行くため、以前から気になっていた作品でした。
酒船石の用途は現代でも本当のところ分かっていません。しかし崖下から見つかった亀型
石造物は、水を流しての神事を想像させます。酒船石も水を流して楽しむ庭園施設と考える
説が現代では有力なようです。
この作品が書かれた、70年代前半時点での清張氏の想像力に私は関心がありました。

難しいとの評判もありましたが、上下巻の重さは感じずに一気に読めました。
奈良は数十年前から街自体に大きな変化がないため、奈良の地理感覚を多少持っていただけで、
古い作品であるにもかかわらず、違和感なく読むことができました。
一方で電話や手紙、個人情報の安易な提供、本屋の利用、同人誌、飛行機(直行便がない)などの
描写には、当然ながら時代を感じます。

清張氏としては、明日香村の石像群と中央アジアの拝火教との関係性について、本気で学問
世界にアピールしたかったのでしょう。
私自身は決して突飛な発想とは感じず、可能性を大いに感じさせてくれて、興味深かったです。
ただ方法論として、推理小説仕立てで展開させる必要はなかったのでは、と感じました。
そう思わせるだけの学問的要素が強い作品ということです。

独身女性研究者の立場や、硬直化した学究世界、在野研究者の冷遇、野放しの文化財といった、
現代にも通じるテーマも包含しており、少々欲張りなほどに清張氏の思想を盛り込んだ作品に
なっています。
その意味で、松本清張氏を理解したい人には良い作品だと思います。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.12:
(5pt)

火の路

大過去に読んだ作品を再度読んだ。。。。
単純なるミステリーと違って、ゾロアスター教と飛鳥を繋ぐ物語は秀逸。
火の路 下    文春文庫 106-30Amazon書評・レビュー:火の路 下  文春文庫 106-30より
4167106302
No.11:
(3pt)

井吹老子(永井千秋)

ターゲットとする主題(文系の帝大の教授の選任方法など)については、著者の著述する通りであるが、
巨石遺跡の解釈では、登場人物を超える著者のおせっかい(関わり)が記述され、違和感を覚えるのが
残念である。
火の路 下    文春文庫 106-30Amazon書評・レビュー:火の路 下  文春文庫 106-30より
4167106302
No.10:
(5pt)

火の路(下)

個人読書履歴。一般文学通算76作品目の読書完。1976/01/11
火の路〈下巻〉 (1975年)Amazon書評・レビュー:火の路〈下巻〉 (1975年)より
B000J99AUS
No.9:
(5pt)

火の路(上)

個人読書履歴。一般文学通算76作品目の読書完。1975/12/18
火の路〈上巻〉 (1975年)Amazon書評・レビュー:火の路〈上巻〉 (1975年)より
B000J99AV2
No.8:
(3pt)

ミステリーは脇役です

清張自身が述べているように、この小説の「主人公は論文」です。膨大な小説の大部分は清張の古代史に対する蘊蓄で、閉口するぐらいこれでもかと読者に迫ります。作者の意図を覚悟で最後まで読み通しても結末は付け足しの感を拭えません。清張の筆力でぐいと引き込むだけに、「ミステリー」と「古代史論」を交差させた一つの作品にする必要は無かったのではないでしょうか。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.7:
(4pt)

考古学を巡るロマン溢れるミステリーの佳作

ヒロインの考古学者を中心に、物語が進んでいくロマン溢れるミステリー。女性が一昔前に学問で身を立てていく大変さが、手に取れるように見事に描かれている作品。少しだけ、時代性を感じる処もありますが、本当に自分の信じる道で生きていく素晴らしさと、困難さは時代を超えた普遍性があり、ある意味考えさせられる佳作でお勧めです。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.6:
(5pt)

清張にしては異色

1976年くらいに買った。当時函に入った豪華なつくりだった(と思う)。今も実家にある(今度確認してみます)。そのころ映画監督のエリア・カザンが書いた「暗殺者」という本を読んですごく気に入り、暗殺教団、ハシシ、ゾロアスター教、アフラダマツダ等々に興味を持っていた時にこれに出くわしました。多分新聞の連載だったのでは?そうしているうちにテレビ(確かNHK)でドラマ化され、当時は結構ヒットしたように思います。多分、売れないと思って豪華本にしたのだと思いますが。ちょっとストーリーは練りきれていないと思いますが、題材が異色で、このあたりの知識を仕入れるには図書館(今ならネット)で調べるより豊富な知識がミステリーと共に楽しく得られます。清張さんがもう一度手を入れたらいいものになったと思います(まあ無理な話ですが)。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.5:
(4pt)

古代史を背景としたミステリー

飛鳥路を歩く新進気鋭の考古学者高須通子は、ふとした偶然から殺傷事件にまきこまれた保険外交員海津信六を助けたが、海津はかつて古代史の俊英学者であった。高須は梅津と意見交換をしているうちに、日本の飛鳥の謎を解く鍵がイランにあると考えるようになり、イランへと旅立つ。
イランから飛鳥へという広い射程の歴史学を横軸に、才能がありながら機会に恵まれない女性考古学者、その毒舌故に多くの敵を持っている博物館員、そして女性問題で学会を追われた学者の人間ドラマを縦軸にして物語は進んで行く。
圧巻であるのは、この小説の中で高須と梅津の会話や書簡が、或る意味で1つの優れた考古学研究となっていることである。このような小説は古今東西で存在しないであろう。
松本清張はこの小説を書くために、何人もの考古学の権威者と意見の交換を綿密に行っている。またイランでのゾロアスター教の遺跡などの描写も精密かつ、心に訴えるものがある。しかしそれが故に読者にはかなり難しいと感じられる部分も多い。
少し残念なことがある。それは縦糸とも言うべき現代の人間ドラマは歴史の力強さに比べてかなり弱い。松本清張の能力の大部分が古代史に費やされていると言うべきかもしれない。
この小説は新聞小説だったので、或る程度期限に追われたであろう。そのことを考えると仕方ないかもしれない。
しかし作品の完成度を考えると、後で加筆してもらえたら凄いものになっただろうが、膨大な作品数を残していく松本清張にとっては、加筆の時間はなかった。
火の路〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:火の路〈上〉 (文春文庫)より
4167697181
No.4:
(4pt)

松本清張の執念

松本清張は結局、飛鳥時代に既にペルシャ人が渡来していてその文化を伝え、その遺跡がいわゆる石文化に強く残っているが、その後藤原氏によって消滅させられたという説をどうしても発表したかった。しかし、彼は勿論学会からは半分素人としてしか扱われていなかったから、朝日新聞社からの連載依頼を好機と判断して一気に書いたものであろう。それにしても、あれだけ多方面の小説を書いていた松本清張が、この問題に関する資料調査と読破は信じられないほどで、風聞される影の作者がいることも考えざるを得ないほどだ。古代史論議だけでは魅力がないとして、社会推理を取り混ぜているがその方はあまり意義がなかった。終わりの方で、いわゆる官学の批判が強く出ているが、これは初期の考古学者を書いた短編の延長であり、執念として終生権威に拘り反抗したので、あれほどの国民的人気がありながら、芸術院会員にもなれず、勲章の類も授与されなかったのも、世間的には当然であった。
松本清張全集〈50〉火の路 (1983年)Amazon書評・レビュー:松本清張全集〈50〉火の路 (1983年)より
B000J7GBRA
No.3:
(5pt)

広範な歴史の推理にぞくぞくする

 イラク・ペルシャ・中国・日本を繋ぐ古代史の推論が描かれている。現在現存する宝物との関連が細かく調べられ、面白い。ゾロアスター教(古代ペルシャ)とは(?)、という関心からひきつけられた周辺の調査はいろいろなことを教えてくれた。飛鳥の石造遺物と斉明帝の異宗教との関連、ゾロアスター経の司祭が執り行う幻術(薬学・医学・占学)と植物の効能(神経興奮・麻薬性)、名称の関連や関係性など、ポケットブックには松本清張さんの莫大な資料と時間が収められている。
 時の統治者は何に関心を寄せ、何から影響を受けたか、想像するのは面白い。
 骨董品の裏側をさぐる話も小説として面白かった。これをフィクションとして読みたいか・・・人の知恵に感服する。
 本書を私は歴史調査として楽しんだ。紹介されている歴史遺物を調べながらゆっくりもう一度読んでいきたい。
火の路 下    文春文庫 106-30Amazon書評・レビュー:火の路 下  文春文庫 106-30より
4167106302
No.2:
(5pt)

広範な歴史の推理にぞくぞくする

イラク・ペルシャ・中国・日本を繋ぐ古代史の推論が描かれている。現在現存する宝物との関連が細かく調べられ、面白い。ゾロアスター教(古代ペルシャ)とは(?)、という関心からひきつけられた周辺の調査はいろいろなことを教えてくれた。飛鳥の石造遺物と斉明帝の異宗教との関連、ゾロアスター経の司祭が執り行う幻術(薬学・医学・占学)と植物の効能(神経興奮・麻薬性)、名称の関連や関係性など、ポケットブックには松本清張さんの莫大な資料と時間が収められている。

 時の統治者は何に関心を寄せ、何から影響を受けたか、想像するのは面白い。

 骨董品の裏側をさぐる話も小説として面白かった。これをフィクションとして読みたいか・・・人の知恵に感服する。

 本書を私は歴史調査として楽しんだ。紹介されている歴史遺物を調べながらゆっくりもう一度読んでいきたい。
火の路―長編小説 (1979年) (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:火の路―長編小説 (1979年) (カッパ・ノベルス)より
B000J8FR42
No.1:
(5pt)

はまってください

 最初の発刊はハードカバーのみ上下巻で約3,000円だったと記憶しています。当時中学2年生だった私がおいそれと買える金額ではなく、上巻のみを購入し、下巻を全部立ち読みしました。 飛鳥村を取り巻く風景やそこに絡む人間模様が、松本清張氏らしい描写でぐいぐいと読者を引っ張って行きます。 ちなみに、下巻を買えたのは、18歳の時でしたから、4年掛かって上下巻を揃えたことになりますね。
火の路 上 (文春文庫 ま 1-29)Amazon書評・レビュー:火の路 上 (文春文庫 ま 1-29)より
4167106299

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