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(短編集)
人魚ノ肉
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人魚ノ肉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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人魚の肉を食べた者が何かに取り憑かれ変容していくという、怪奇風味の時代小説だが、オムニバス形式で少し食い足りなかった。 登場人物を絞った中編小説とすれば味わい深いものになったと思う、残念。 | ||||
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連作短篇集。史実と虚構の融和が見事。歴史をホラーテイストで再構築した作品。 個人的には「骸ノ切腹」が白眉かと。嘗て仕損じた介錯。今度こそ武士として誇り高き死を与える為に。武骨な漢の世界ではありますが、どこか泉鏡花を思わせる耽美的な味わいもあります。 続く「分身ノ鬼」もまた違った面白さで、殺伐とした剣豪小説の趣。これは要するにドッペルゲンガーという現代の都市伝説を時代小説の論理で仕立て直したということでしょうか。血に飢えた剣豪と剣豪、ひとたび相見えれば、確かに何方か一人は死ぬしかない。 前作が高く評価されているとのことで、其方も読んでみたくなりました。本作でこのレベルなら世評に違わぬ実力が期待出来そうです。 | ||||
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おもちゃ鑑定団様で頼みました 新品とはいえあまり綺麗さは期待してませんでした。 でもヤッパリお店でキチンと保管されてたのか真っ白で嬉しかったです!傷も無し。お早い到着。 坂本の方言がきつくて最初の話はわかりにくかったけど沖田らへんから理解できて楽しくなってきました 人魚の肉食べて時を繰り返したり血をほっしたりなどなど… 怖いけど面白かったです 銀魂に出てくる名前がいっぱいなので銀魂好きはちょっとワクワクするかも笑 漢字が難しいのに限ってフリガナ無いのでそこが読むとき大変です | ||||
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人魚の肉に翻弄される坂本龍馬や新撰組をメインに描かれた幕末ロマンホラー。 無限地獄、人面瘡、吸血鬼、ゾンビ、ドッペルゲンガーなどなど、この発想力が凄い!!近藤のエピソードはちょっと泣けます。 | ||||
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ゲームのイベントから新選組が気になり、色々と調べていたところこの作品に行きつきました。 斎藤一の話を読む目的で購入させていただいたのですが沖田総司に全く予想もしていない方向から性癖をぶっ刺されたため読みながら悶えていました。 他の隊士の方々の話も魅力的で面白かったです。 | ||||
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1クリック購入を間違えて入力したら、購入した事になってキャンセルの画面も出なかった。 キンドル持っていないのにどうしよう・・・・ 作品には関係ないがここにしか入力できなかったで評価。 (本のタイプを改めて購入したのでご容赦ください) | ||||
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派手さのない題材かと思いきや、どの作品も面白く読み切れる。木下昌輝の作品は良い。 | ||||
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人魚の造形がアンデルセン童話と同じであったことにやや興ざめしました。 退屈はしないけど、宇喜多や武蔵を読んだ後では、少し物足りなかったかな。 | ||||
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ホラーという言い方より怪異譚という表現の方が似合う本です。 たんなる不老不死ものかと思いきや、ドッペルゲンガーや吸血行為、ループやゾンビなど 人魚の血や肉によってもたらされる症状が人によって違う、というのが読みどころかなと。 新選組モノはあらゆるジャンルで手垢が付きすぎてて、今さら創作物を読もうという気にはならなかったのですが、 この作品ではまだこういう切り口があったのかと、楽しんで読めました。 気になる点といえば、単行本のレビューで土佐弁への違和感について書かれていた方もいらっしゃるように 怪しい土佐弁、江戸弁、京都弁、現代標準語が入り混じっていて会話に統一感がないとか 隊士たちの近藤勇の呼び方が「近藤さん」や「近藤様」と「なんちゃって時代劇」になっているという詰めの甘さでしょうか。 この著者が参考資料にした子母澤寛の本には、生き残りの隊士だった稗田利八の証言で 当時の隊士たちは「先生」と呼んでいた。と、しっかり書かれているのですが、 こういうちょっとした所が登場人物や時代観にリアルを感じるかどうかの分かれ道になるのかと思います。 もう一つは解説者の「史実を忠実に辿りながら…」です。 これは著者の問題ではなく解説者の知識不足だと思われますが、佐野七五三之助の話は誇張された虚談だし だんだら羽織は土方が推奨したとありますが、近藤も土方も着ていなかった、という八木為三郎の証言が残っています。 これもやはり上記の参考資料に書かれてあります。 新見錦=田中伊織説は、菊池明氏による裏付けのない個人的解釈でしかなく(新見はもっと早い段階で脱隊していて田中とは別人) 著者は小説として面白くするためにエピソードの真偽は問わず採用しただけだとは思いますが、 そもそも史実研究以外はすべて創作物だという時点で、史実に忠実などと解説するのは変でしょう。 こういう部分を除けば幕末怪異譚小説としては充分面白いと思いました。 | ||||
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特に最初の半分は最高でした。内容も雰囲気も絶品だったのですが、途中からややトーンダウンした感じです。 自分は新撰組ファンで、新撰組の話なら何でも気に入る手合いですが、人魚の話が面白すぎたので後半は 「ん、なんだっけこれ?」みたいになってしまう部分が残念でした。とはいえ、自分が眠い目をこすりながら読んでいたのもありますし、 他の本に目移りしてしまって複線とかを忘れてしまっている部分もあります。ですからつまらない話とは絶対言えません。ただ、少し残念だったかな、くらいです。もっとこういうのを読んでみたいです。 | ||||
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人魚の肉なる爆弾を使った斬新な新選組ヒストリー。 ありがちな新選組ネタを、ミステリー・サスペンス・ホラーのチャンポンで仕上げてます。 人魚の肉に魅了された幕末の志士たちの生き様と死に様に、この後どうなるのかと惹き込まれ、あっと言う間に読了してしまう。 沖田総司の喀血の理由に(笑)。チョイチョイ出てくる大塩平八郎も良。 斎藤一の西南戦争のとこの西郷隆盛にも人魚の肉の件があれば、もっと魅力的な1冊になったであろうと感じたのは、この時期に読んだからか・・・な。 | ||||
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前作の「宇喜多の鬼嫁」が好きなので、こちらも読みました。引きこまれました。かなり血生臭いです。もし映像化したら、B級ホラー映画になってしまうかもしれませんが、観てみたいです。現在の京都の賑わいを見て、人魚の血のおかげだと妄想せずにはいられません。 | ||||
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大好きな新撰組の隊士は昔から此の方の勝手なイメージどうりでしたが、史実に基づくかどうかは別にして、隊士が妖に化けるって発想が面白いとしか言いようがありません。歴史ファンも楽しめますよ(笑) | ||||
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著者の勉強不足を叱らせていただきたいので★を二つにしてみました。 冒頭の章「竜馬の夢」は坂本竜馬と中岡慎太郎の会話でストーリーが進んでゆくのですが、これが痛い!「《ゆう》と《ちゅう》』の使い方、使い分け方」「《がか?》の使いすぎ?」「東京弁の混入」など、気になるというか意味不詳というべきか、外国語からの直訳調翻訳本でもあるまいし、読者がいちいちセリフの意図を解読しながら読み進めなくてはならない小説なんて、そう多くはないと思います。 具体例をいくつか挙げておき、土佐弁母語話者の方からの反論をお待ちします。 「それにしても慎太郎、腹へりゆうがやないか。これじゃあええ案なんか思い浮かばんろ」(9頁) 「のう以蔵、浜はまだかね」「ああ、あの丘を越えたら見えてきゆう。それにしても喉が渇きゆうね」(11頁) 「お遍路さんや」「見りゃあ、わかりゆう」(12頁) 「おい、死んじゅうがか、それとも生きちゅうがか」「だから、それを今確かめゆうがぁ」五本の指が胸へと移動する。「うごいちゅうがやないがか、胸がうごいちゅうろ」人魚の胸や腹が緩やかに隆起と沈下を繰り返しているように見えた。(17頁) 「せっかく男を捨てゆうええ機会やと思ったのに」(20頁) 若い頃に6年間高知市に住んでいただけなので僕の母語は土佐弁ではありませんから、そう断言的には言えないのですが、それにしても「この土佐弁は無いろう」という印象が強すぎます。奥付を見ると著者は奈良県出身のようです。それなら東京弁の混入はもう少しチェックできなかったのかなぁとも思います。作中の京都弁などは大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配になります。方言として近いからこそうまく書き分けられないなんてこともあるかもしれませんよね。 | ||||
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妖しい世界を堪能した。 「新選組の面々が妖怪になるハナシ」みたいなレビューを読んでしまったので何ソレ大丈夫?面白いの?と興味半分で手に取りつつも、『宇喜多の捨て嫁』で評判を得ている作者なのでハズレはしないだろうと購入。 当たりでした。 京都の、少し妖しい闇の中を彷徨った気分。 のめり込んで読んだ。 明るい日中ではなく、夕方から夜にかけての読書をオススメ。 齋藤一が主人公の話もあって満足。 | ||||
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人魚の肉と血に関わる歴史上の人物の短編集。 短編集なのでいろいろなお話しが出てきますが、個人的には最初の話が人魚との関わりが多く、誰でも知っている坂本竜馬などが出てきて一番面白かったです。 でも後にいくにつれて、新撰組のマニアックな人が出てきたり(少なくとも日本史では学ばないと思う)、あまり人魚とは関連ないような話などもあったりで、まるで歴史モノを呼んでいる気分になって、どんどん読むのが辛くなっていきました。 自分的には「人魚」の話を読みたかったので、最初の話を膨らませた長編なら☆5つだと思います。 | ||||
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いい意味で予想を裏切られました。 直木賞狙いで手堅く来るだろうと思っていましたが、蓋を開けてみればなかなかの勝負手。 とは言いつつも竜馬に始まり以蔵で締めるあたりは堅実。 バランス良く仕上がっているなという印象です。 噛めば噛むほど味が出そうな名作。 早く次回作も読みたいですね。 | ||||
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幕末を舞台に、沖田総司、坂本龍馬などが「人魚の肉」というおどろおどろしいもので つながっていく中編集。 人魚の肉を食べて人が変わるエピソードが、 史実を踏まえながら、そこに創造力を膨らませて展開する。 私はあまりホラーものを読まないのだが、 幕末という場面設定もあってか、 比較的スムーズに読めた。 荒唐無稽なストーリーではあるのだが、 そう思わせないワザのようなものがある。 作者はまだ新人の部類に入ると思うのだが、 先が楽しみな作家である。 | ||||
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人魚の肉を食べてしまい、新撰組の隊士が妖に化ける怪異譚。似たような先行作品はあるので、期待していなかったが発想がすごい。史実や言い伝えをしっかりと人魚の肉というフィクションにつなげている。 左目が潰れているが、なぜか死角の左から攻められると強い平山五郎。 池田屋事件で結核のため、喀血したと言われる沖田総司。 大晦日に介錯で汚れた手を洗いもせずに餅つきの返し手をした安藤早太郎。 切腹したにもかかわらず、数度蘇生し新撰組隊士に斬りかかった佐野七五三之助。 介錯の失敗が原因で首が横を向いたまま戻らなくなった横向き小文吾こと、沼尻小文吾。 山口次郎、斎藤四郎、藤田五郎など変名の数々を持つ斎藤一。 これらの実際にあった史実伝承を、百眼鬼、吸血鬼、ゾンビ、首なし幽霊、ドッペルゲンガーなどの怪異と絡めている。Wikiなどで各隊士の逸話を確認すれば、荒唐無稽な作り話を無理矢理怪異にしたのではないことがわかる。 特に感心したのは、いつも穴の開いた袷の服を着てそこから指を出して考えごとをしていたと言われる山南敬介だ。彼が怪異になるわけではないが、着物に開いた穴という伝承から、沖田総司とのドラマに重要なオチをつけている。見事。 ビックリしたのは、京都の女陰陽師が隠れ切支丹で血の儀式をしていたが、大塩平八郎に摘発され磔にされたというエピソード。さすがにこれは創作かと思っていたが、新聞の書評によると実際にあった史実らしい。これを幕末の新撰組に繋げるのは、やや乱暴だが豪腕には違いない。 個人的にニヤリとしたのは京都の北山に、口寄せの巫女がいるというエピソード。実はこれも史実で、今でも祇園などの花街では接吻のことを「北山(口同士を寄せる)」という隠語で言う。知ってる知ってると思わず膝を叩いてしまった。 史実の妖しさと創作の怪しさが絡み合う好編だ。どこまでが本当に史実か、を調べるのもまた楽しかった。 | ||||
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人魚の肉というと真っ先に高橋留美子の「人魚シリーズ」を思い出した。 新撰組やその時代の関係者が人魚の肉によって狂って行くという 設定が斬新で、史実をSFやホラーでぶち壊しながらもぐいぐい読ませる筆力がある。 かなりオリジナリティに富んだ良作。 | ||||
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