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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
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【この小説が収録されている参考書籍】
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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アニメ「サイコパス」で本作の名前が出てきたので試しに買ってみました。 読んでみると意外と普通でした。もっと面白いのかと。 最後の対決も意外とあっさり終わってしまった印象でした。 ただ本作が発表された当初はすごく斬新だったと思います。今だとロボットとかが少しづつ普及してきていて、新鮮味に欠けると思いました。 読み終わって考えましたが、考えてみると今の私たちもアンドロイド化してきていますよね。電子デバイスが無いと生きていけない。 とくにスマートフォンなんて肌身離さず持っていないと不安になりますよね。私もその一人です。 | ||||
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内容は知らないけれどタイトルは知っているという方も多いんじゃないでしょうか。なにを隠そう、私もその一人でした。 個人的に当たりはずれがとても大きいSF小説、しかも古典作品。さぞ読みにくく難解なんだろうなぁ~と思いつつ、とりあえず有名作は一通り目を通しておきたかったので長らく積んでいた本作をようやく手に取りました。そして意外にもあっさり読了。 翻訳を通しての海外小説、一昔前の古典作品、SFに馴染みがなければ理解できない専門用語の羅列、などなど覚悟していた私にとっては嬉しい誤算でした。誰が読んでも理解できるとまでは言いませんが、数あるSF小説の中では読みやすい部類に入ると思います。 多くの生命が絶え、昆虫含むほとんどの生物が絶滅種・絶滅危惧種に指定された近未来でのお話。隠れて侵入してきたアンドロイドを見分け、狩ることを生業としている主人公がメインとなってストーリーは進行していきますが、人間そっくりのアンドロイドと人間、その差はどこにある?というテーマが重くも悲しい。己の記憶操作すら可能なアンドロイド。誰がアンドロイドで誰が人間かわからない、目の前の人物が?それともまさか自分自身が?という緊迫感溢れる中盤は映画ですが「未知の遊星X」を思い出しました。しかし「未知の遊星X」のエイリアンと違うのは本作のアンドロイドは人間に対してなにか害をもたらしたわけではないということ。ただ「人間ではない」その一点だけで狩られてゆくアンドロイドたちが切ない。 ラストのヒキガエルと主人公の描写などうまく言葉にできないものの胸に詰まるシーンがとにかく多く、名作として名を残すのも納得。ただがっつりSFなので読む人はそれなりに選ぶかもしれません。ページはさほど多くないので教養として読んでみるのもいいかも。☆3.5。 | ||||
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舞台は核戦争後の地球である。人類の多くは惑星植民計画により地球を脱出しているのだが放射能まみれの地球に残っている人たちもいる。植民者たちは、アンドロイド(戦争兵器の改良型)を下僕として扱っている。地球では、生き物のほとんどが死滅しているため、生き物は大変貴重であり、生きたペットを飼うことはステータスでもあり、動物を飼っていない人間はなんとなく不道徳と思われる世間の風潮もある。放射能によって遺伝的に変異した人は、「スペシャル」として子孫を残すことを許されない、という殺伐とした管理社会でもある。 主人公のリックは、妻と二人暮らしで、警察所属の賞金稼ぎである。仕事は、アンドロイドを破壊すること。人口が少ない荒涼とした地球では、(非人間的でありながら人間類似の)アンドロイドの存在は許されないらしい。リックは電気羊(本物と見分けの付かない精巧な電気動物)を飼っているのだが、いつか本物の動物を飼いたいと思っている。 ある日、火星から脱出してきた8体のアンドロイド(新型)を始末する、という仕事をリックは引き受ける。前任者が2体片付けているので残りは6体。新型のアンドロイドは簡単には人間と見分けがつかない。人間とアンドロイドのわずかな違いは感情移入能力の有無であり、いくつかの典型的な質問をしたときの相手の動揺みたいなものを計測することで見分ける(フォークト・カンプフ・テスト)。嘘発見器みたいなもの。その一方、フォークト・カンプフ・テストに合格できない人間(精神病患者)も少数ながらいるため完璧な方法でもない。 リックはまず、アンドロイド・ポロコフを始末することに成功。二体目のターゲットであるルーバー・ラフトはオペラ歌手。リックは楽屋に乗り込むが逆にラフトに警察に通報され連行される。この警察のガーランド警視もアンドロイドで、ガーランドの下にも賞金稼ぎのフィル・レッシュがいる。このあと、レッシュは、ガーランドがアンドロイドであることを見抜き、逆に、レッシュがガーランドを始末する。直感的に、リックはレッシュもアンドロイドだと認識するが、レッシュは自分のことは人間だと思っている。レッシュとペアになったリックは、なんとなく新型アンドロイドを始末することにためらいを覚えるようになるのだが、レッシュはさっさとラフトを始末する。アンドロイドたちは決して強くはなく、正体を見破られてもうだめだ、となるとあっさりと覚悟を決めてしまうような脆弱なところがある。素晴らしい歌手であったラフトを始末することに、いいかえれば、自分の仕事の正当性をリックは疑い始める。 リックは、レッシュがアンドロイドではないかと疑う。レッシュは身の潔白を証明するためにフォークト・カンプフ・テストを受けるのだが、結果はシロ。レッシュは本当に人間なのか?アンドロイドはあと3体。 リックは、3体のアンドロイドを始末した賞金で高級品の山羊を買う。殺されるアンドロイドに同情しはじめた自分の抑鬱を癒やすために。リックは、アンドロイドのレイチェル(脱走アンドロイドではないので始末対象外)を抱いたあと、レイチェルを殺そうとする。レイチェルもあっさりと死ぬ覚悟をするのだが殺せず。 リックは、残り3体のアンドロイドも無事に始末するのだが、レイチェルに大事な山羊を殺されてしまう。 人間とアンドロイドのわずかな違いは感情移入能力(同情心)だけだが、アンドロイドに同情し始めるリックと、レイチェル以上に山羊を大切に思っているリックの山羊を殺してしまうレイチェル。人間とアンドロイドの境界線というか、人間の特有性とはなんなのか、自分は人間なのか、それを確かめるために動物にこだわる心情、など、人間観にこだわったSFである。 | ||||
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あのブレードランナーの原作だけあって、内容は面白い。 設定も展開も良く練られていて、他に無いような作品になっている。 ただ、文章はというと、そこそこ力のある大学受験生が訳した程度のもので、序盤からもところどころたどたどしいし、ダッシュで文章を区切って修飾表現を挿入するような部分も「絶対直訳したな」という感想が出てくるようなものになっている。 せっかく名作を訳すなら、もう少しマシな訳をして欲しい。 新訳版に期待。 | ||||
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読み終わったとき、映画のストーリーの印象が強くて、やや物足りなさを感じました。 でも、自分の中では、今まで見た映画のベスト3に入るブレードランナーの原作を読めて よかったと思いました。 | ||||
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映画ブレードランナーの原作ということで読んでみました。 映画とは随分雰囲気が違い戸惑いましたが 古い小説とは思えない近未来の描写に引き込まれました。 ただ、全体的に漂う暗い雰囲気や 映画との違いで好き嫌いがわかれると思いますが 一度は読んでみる価値有りだと思います。 | ||||
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読んでいた、だけになってしまって 物語が入ってきませんでした。 私の読解力がないのと、カタカナの専門用語が たくさん入ってきますので、賢い人におすすめします。 主人公の賞金稼ぎが動物をとても大切にしている描写が好きでした。 アンドロイドもリスを可愛がっていたり、 動物を飼いたくなる本です。 | ||||
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映画「ブレードランナー ファイナル・カット (2枚組) [Blu-ray]の原作として名高い本作。僕も本書を購入したのは相当前なのだが、長い年末年始の休みに何を読もうかと小説を探していたところ、Amazonのランキングでトップだった本書に手を出した。 結論から書いてしまうと、そんなにすごい小説かなあ・・・?というのが正直な感想だ。〜それと同時に本作の影響下にある多くのエンターテイメント作が生み出されたろうことは想像がつく。だが、私たち(無論僕も含めて)それらの多くのエンターテイメントを見て育ってきてしまった結果、本作のアイディアに斬新さを感じることができなかった。フィリップ・K・ディックがエンターテイメントと純文学の双方に軸足を置いて作品を書いていることはわかる。そして主人公のリックのラストのある種の虚無感と平穏の入り混じった感覚は胸にしみるものがある。だが、ストーリー全体は、--リックとアンドロイドの攻防戦には多少ハラハラさせられるところはありながらも--ごく平凡かつ、そのストーリテリングや描写力には一部を除いて迫力を感じることができなかった。〜他のレビュアーの方のレビューを拝見していると、本作における「人間とはなにか」というテーマに本作の非凡さを感じていらっしゃるようだ。それならばアメリカのリチャード・パワーズという作家の「ガラテイア2.2」という抜群におもしろい小説がある。SF的手法を持ち込んだ純文学でなかなか値は張るのだが、ぜひそちらも一読をおすすめしたい。そちらを読んだ上で、本作がどのようなレベルに感じられるか、そういったレビューをぜひ読んでみたいのが僕の結論だ。 | ||||
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1968年に書かれたSF小説で、第三次世界大戦後の荒廃した地球を舞台に、 違法なアンドロイドを追う賞金稼ぎを主人公にした話。 映画「ブレードランナー」の原作となっている。 実に40年以上も前に書かれた作品であることを考えると このSFの世界観は驚きの緻密さであり、 作中では1992年の出来事という設定ながら 2012年の現代から見ても「近未来感」を感じる。 ムードオルガンや映話などをはじめとする未来アイテムが多々登場するが、 それらが生活に密着した使い方をされ、人々が依存している様子が良い。 話の中心となるアンドロイドに関しても人間に似せた精巧な仕上がりながら、 微妙な差異が表現されている。 途中、ハラハラとさせられながらも ストーリー自体の結末は非常にあっさりしたものなので クライマックスに期待するタイプの作品ではないが、 数十年も前に書かれながらも 現在を飛び越えた未来感を味わえる小説としては良い。 | ||||
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おっさんが好きそうな内容ではあるなと思いますが、 当時と比べたら読み物として劣化しているでしょう。 自分はSFとしてこの本を買いました。 読んだ感想として、滑りとした不快感を覚えました。 ありきたりなテーマを素人がSFとして売り出したような、 古い、勘違いした馬鹿な犯罪者をアンドロイドにしただけのような、 当時の一般的な生活をそのままSFにしているんです。 そういう方向性でない限り、最低限の合理性というものはSF小説に 無くてはならないものだと思いますが、動物を持つことが ステータスになっているとか、人に勝るとも劣らない、人と比較して 大した優位性、能力の無いアンドロイドと言う、疑似科学失格の存在、 またそれを退治する警察官(だったかな)。こいつなんか模範的な、 昭和後期のおっさんどもが想像するかっこいい人(笑)そのままです。 こんなの古いアニメにもいましたよ。なんだったかなー。 生物と機械・人とアンドロイドの相違的な、中高生が書きそうな テーマを昭和の香りで包んでこんがり焼いた3流SF小説です。 はっきり言って、おっさんどもはこのレビューに強い反発を抱くと 思いますが、こんなものに高レビューしている屑どもに何言われようと 後世の評価は変わりませんし、低質な事実に変わりません。 愛読者というか、そのなかのおっさんどもに限定して言えば人として 程度が低い。 こんなゴミを個人的に評価するのは勝手だが、蛆虫みたいに沢山いる 団塊ジュニアどもが勝手に勘違いして祭りたてて低レビューを 気持ち悪い醜顔で低評価してびびって消えていくのは止めてくださいね。 やっぱりおっさんは思慮も浅いし使えないゴミばっかですね。 おっさんはネットでも隔離するべきなんですよ。人として屑ですから。 ともかく、話題性で手にとってしまうおっさんではなく、純粋に SF小説として評価した自分に憤りを感じてしまう屑は低評価を。 それ以外の人間は無視なりなんなりしてください。 自分はSFというシールを貼られた3流小説ではなく普通の SF小説を読んでますから。 | ||||
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テクストを読み進めて行くうちに、アンドロイドがどんどん人間化して行くのに気づく。アンドロイドは味覚器官、アルコール陶酔器官、果ては快楽器官(性器)まで所有する。アンドロイドとの性交渉は禁止されているという説明つきでである。細部描写がサンエンティフィック・フィクションというカテゴリーをここまで破壊する強引な手だては、ひとえに読者にアンドロイドに対する共感を巻き起こしたい。これが作者のこの小説での眼目である。 これがクローンであったら、カズオイシグロがNever let me go で描いたように“正統人間”からの共感は容易に得られやすく、不自然でもない。しかしアンドロイドは、チキン質の皮膚の下は、数万の機械と電子部品からなる無機質である。所詮は人間の作った「道具」である。 しかしこの道具は人間との関わり方において、ハンナ・アレントが『人間の条件』で描く、仕事人の「道具」や労働者の「機械」の範囲をはるかに凌駕している。一方多神教世界では、道具に物神を見立ててこれを尊ぶ伝統的思想がある。ここでは、アンドロイドを人間の仲間に加えられるかどうかと言う人間のアイデンティティーに関わる問題が提起されているのである。アンドロイドが問題であるのではない。 だが、その答え自身は物語中に提示されているといわなければならない。アンドロイドも人間も同じといった多神教的原始宗教解釈なら、そもそもこの小説を成り立たせる意味がないのである。リックもレッシュも実はアンドロイドであるといった超解釈は除外されなければならない。繰り返すが、ここはあくまで人間が主役であるのであって、精巧なロボットに対する人間のアイデンティティーの自明な強さが試されているのである。読者がここでアンドロイドに共感してしまえばリックは単なる殺し屋になってしまう。そういう読みは許されていないと悟るべきである。 バウンティハンターのリック・デッカードは、レイチェルよりはルーバとの出会いでアンドロイドに感情移入してしまったと思われる。ルーバは『魔笛』を歌い、ムンクに感動する。ディックは 短編 James P. Crow で、ヒトの知性はロボットに及ばないが、ロボットにはない豊かな感情を持つ、と書いている。レイチェルも含め、登場するアンドロイドたちにはみな「豊かな感情」がある。ここも作者の仕掛けた罠である。 リックがアンドロイドに対する「共感の危機」から離脱するためには、真正な動物を所有する必要がある。大型であればある程よい。大型動物の世話は手が掛かるが、狩猟人間のDNAが呼び覚ますものがある。動物を所有するための負債も、言及されていないが、アンドロイドには許されない極めて人間的なものであろう。多分ここには植民地人がアンドロイドを奴隷として一切の労働から解放され、時には「愛人」としている堕落への対抗心があるのだろう。 イジドアも同じ。人間からは「スペシアル」とされ、一時はアンドロイドに「のけもの」同士の共感を感じ、彼等をかくまおうとする。しかしプリスがクモの脚を切るのを見て、有史以前からこの地球上であらゆる動物たちと共棲してきた人間のDNAの呼び覚ましが、捜査に来たリックに、アンドロイドが彼のアパートにいることを告げさせる。 結局ヒトにあって、アンドロイドにないものは、あらゆる種との、それこそ百万年に及ぶ共存関係だと言うことになる。動物との相互共感関係は証明されないが、彼等にとっても人間は様々な様相を見せながらも未知の生物ではない。複雑な筋立てながら、小説は実はこんな簡単なことをいっているのである。 | ||||
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小説も映画もレプリカントが可哀想だがね!と大泣きしたが、 やっぱ映画版の方が判り易くて印象的だな。 生命の尊さに気付いたレプリカントが、 敵対していた人間を救おうとして死んでしまう映画の名場面は忘れられない。 擬似家族を作ってひっそりと暮らしていたレプリカントのエピソードは、 小説版の方が泣けたが。 ディックの小説は全部同じようなもんという説があるが、 ディックの世界は好きな人にはたまらなく心地良いのだ。 | ||||
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映画「ブレード・ランナー」の原作だそうですが、映画そのものはまだ見ておりません。何か映画が面白くありそうなスリルワクワクの展開でしたが、一概にアンドロイドを人間とは異なるものとして人間に近い「A・I」みたいなアンドロイドでも問答無用で賞金稼ぎの対象として、排除しようと言う一種の残酷な展開にはついていきがたいものを感じました。SFでありがちなのでしょうか、相変わらずはこびる展開を益々混乱させる記憶チップとやらは今回はそれ程威を呈していませんでしたが、その代わり何やら宗教めいたマーサー教みたいなのがでてきたり共感ボックスの類が出てきたりそれで余計に三次元にSF世界が錯綜しているような気がして益々分かりにくく混乱してしまいました。「マイノリティー・リポート」みた!!いに逆転のどんでん返しのスリルがありそうに思いましたがそれもなく素直な展開で、でも人間と異なるアンドロイドみたいなのを作り出して生きている終いには人間・動物とアンドロイド・電気動物と区別してアンドロイドを排除し様とするのは何だろうと考え込んでしまいました。「トータル・リコール」「追憶売ります」みたいな火星がでてきたりスケールが幅広くその想像できないスケールを映像化した映画「ブレード・ランナー」見てみたいです。 | ||||
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