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山女日記
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山女日記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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湊さんといえば「イヤミスの女王」というイメージで、今まで縁がなかったが、工藤夕貴さん主演のNHKドラマの再放送を見て、当作品に興味を持った。 ドラマではかなり改変されていたが、原作は1話完結、山(話毎に変わるが)を舞台にした群像劇という感。毎回主人公は変わるが、他のエピソードと関わりのある人物だったり、何回か登場したりする。 その中で、工藤さん演じるドラマの主人公となった柚月は一度しか登場しない(彼女の作った帽子や話題としては出てくる)。それが「トンガリロ」という作中唯一海外が舞台のエピソードだが、他の話とはやや趣きが違う印象深い話で、何故ドラマで彼女を主人公にしたかわかる気がする(勿論人物設定は原作とかなり異なるのだが)。 ややネタバレになるのでご注意頂きたい。 ドラマでも柚月の過去の恋の話が出てくるが、結末はすっきりまとまっている。 他方、原作での恋の結末自体はあくまでも苦い。とはいえ、柚月は引きずっていた過去の思いを払拭し、前向きに進んでいく決意を新たにする。爽やか読後感だ。 登場人物がそれぞれ悩みを抱え、心中はドロドロのまま登山している様子にげんなりする向きもあるかもしれない。確かに主人公達の悩みは共感できるものとそうではないものがあるが、心理状況はわかる気がする。 自分もトレッキングを趣味としているが、登り始めは、頭の中は日常の悩み事でいっぱい。あーでもないこーでもないと反芻しているのだが、登り進めて行くうちに心のモヤモヤが徐々に消えていき無心になっていく。登山により問題が解決したわけではないのだが、下山後は気持ち新たに日常に戻るべく、疲労で足取りは重くも軽い心で帰路につく。 外出もままならない現状で、久しぶりに山登りに行きたくなった。 | ||||
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映像化するにあたり、かなり脚色されたことがわかり、舞台裏を垣間見るようで面白かった。どのエピソードを切り、どの物語を膨らますのか、そのあたりの面白さがあった。魅力的な山の描写とともに描かれ、山に向かいたくなる。星一つ減らしたのは、開封した時に帯が破損していたため。運送中に段ボール箱の中で擦り切れたようで、商品をビニールでパッケージングするなどの工夫が必要かもしれない。 | ||||
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ラジオで紹介があり、読んでみたかったので、購入することができ、嬉しかったです。 | ||||
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面白くて読みやすかった | ||||
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ちょっとした問題を抱える女子らが、山登りでほんのり爽やか、スイッチを切り替えちゃう短編集。 仲のよくない同僚、そりの合わない姉妹、婚活で知り合った男女、友達が欲しい女性と、そのあたりで見られる風景なのだが、山登りを通して好転していくのだ。できすぎな話を、できすぎと感じさせない巧さがある。 山登りの際の汗、息遣い、疲労、達成感などリアルに感じられるだろう。ある作品の登場人物らが他の作品で交差する楽しみもある。 イヤミスより、こちらの路線の方が好み。こちらの路線でいずれ直木賞とるのかな。どうだろう。 | ||||
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男性からすると、女性が何を考えて山登りしているかとても新鮮でした。 図書館で3回借りました。 個人差がありますが、はまった場合は何回でも読みたくなります。 1年くらい経つまた読みたくなります。 めんどくさいので、図書カードがあったので、買っちゃいました。 | ||||
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あまり登山経験はないのに景色が浮かんでくる。別章の登場人物がどう繋がってくるか追いきれなかったですが。。 | ||||
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湊かなえが山女であると聴いてはいたが、この一冊は、従来のミステリとは離れ、完全に山をテーマとして取り組んだ連作短編集である。従来のような一人語りの口語体、手紙文体、メール、SNSのどれでもなく、客観的な普通文体で全編を貫く連作小説集は、最近作は知らないが、ぼくの知るところこれ一冊だけだと思う。 なので、今だから言うが、この作者が普通に、穏やかな、平易な文章で小説を書けるのかどうかに密かに抱いていたぼくの疑念を払拭してくれたことが、実は相当に嬉しい。殺人も、どろどろの情念も、策略もほとんどなしで、それでいながら普通の人生ドラマを、しっかりとした作品として造形できる人だったのだ。この手の方向性については円熟味を増してゆく今後、この作家に期待できるかもしれない。 さて、7つの作品は妙高山・火打山・槍ヶ岳・利尻岳・白馬岳・金時山・トンガリロと山の名前だけが描く作品名となっている。ぼくも大抵の山は登っているのでコースその他の状況が想い出しやすかったのだが、トンガリロというニュージーランドのトレッキング・コースだけは不明で、むしろ作品内での描写によって是非辿ってみたくなってしまったのが本当のところ。様々な色をした湖や岩の描写が気になったので、早速ネットで画像を検索。山頂の写真は先住民族の信仰の関係上ネットで公にしてはいけないらしいが、作中に登場するクレイターやエメラルド湖などは確認することができる。 幻冬舎はハードカバーから文庫化するときに、おまけ作品を一つ付けてくれた。『カラフェスに行こう』というもので、『山と渓谷』に掲載された短編。一線を退いてしまった元登山者であるぼくには、本書では知らないことが数多くあった。山は変わらないが道具、通信手段、情報収集方法、登山をする世代など、多くの変遷があるのには日々驚かされる。特にこのタイトルにもなっている<カラフェス>とは毎年行われている『ヤマケイ涸沢フェスティバル』のことらしく、内容についてはネットで確認することができる。この短編は<カラフェス> の紹介の意味を持たせたうえでシリーズ中のキャラクターのその後を語る物語となっているわけだ。 キャラクターたちをつなぐ小道具としてトンボ玉、手作り帽子などが出てくる。女性作家ならではの小道具として美しいだけではなく、物語の伏線の役割を果たすなど、ミステリでなくても楽しめる人間関係の物語でもある。悩み多く卑小な人間と、有無を言わさぬ圧倒的大自然たる山を、対比して是非こんな小説が書きたかったのだろう作者の真意が、いつになく直線的で、大変伝わりやすい力作である。 追記1:『山女日記』とは作中では山ガールたちの情報発信ブログとなっているようだが、同ブログは実在していない。モデルになったブログがあるかもしれないが詳細は不明。 追記2:2017年にNHKでドラマ化されているようだが、ネット情報によれば、原作からヒントを得た、山域もストーリーも全く異なる物語のようである。機会があればチェックしておきたい。 追記3:映画『北のカナリヤたち』(原作『往復書簡』)、演劇『リバース』など、自作原案の登場するのは愛嬌? | ||||
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最後の「トンガリロ山」の話は泣いた。 泣くつもりもなかったのに最後の行を読んだ瞬間にわっと涙が出た。 自由に生きることや、人生の荷物や人とのすれ違いを50ページ程度でよくかけていた。 「畳みたいな人だなという第一印象だった」という一言が好きすぎる。 人を畳で表すという奇抜ながらも「あ、わかる」と感覚に一瞬で入ってくる表現 「白馬岳」の「卵焼きの画像」の描写も含めて、説明しないのに含みを持たせる感じがうまい。 | ||||
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初めての湊かなえさん作品でした。 まだ登ったことはないが雑誌などで見て 知識として槍ヶ岳や白馬岳、涸沢を 知っていたので情景を思い描きながら 読みやすかったですね。 こんなシーンありそうとかこんな人おりそう って言動描写は結構リアル。 山に行きたくなります! 早く夏来てって感じです。笑 | ||||
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後味の悪さが代名詞のような湊かなえにしては、驚くほど解後感の良い連作集。微妙な女性心理の暗部を描く持ち味は残っているが、登山によって影響を受ける描き方が巧みで、実際に行ってみたくなる美しい山の自然描写がキモ。登場人物はいずれも何らかの悩みを持つ女性だが、どこにでもいそうなリアルさが感じられ、必ずしも共感出来るわけではない。読む人によって違うだろうが、むしろ人間的にも、その悩みにも嫌悪感を抱いてしまうキャラもいると思う。又悩みがスッキリ解決するわけでもなく、客観的に見れば山を登る前より悪化する場合さえあったりする。この読者の思うようにならないもどかしさは、確かに湊かなえで、実にリアルだ。 にも関わらず、山を登り終えた彼女達は確かに気持ちが変化していて、読者も一種の達成感を覚えるのだ。これはやはり山と言う自然の持つ偉大さではないだろうか。持ち味はそのままに、解後感の良い湊かなえの裏芸と評したい。 | ||||
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読み終わってなんだか温かい気持ちになれました。 難度の低い山に私も登ってみたくなりました。 | ||||
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ドラマで先に観て、本も図書館で借りて読んでみることにしました。 ドラマも本も、どちらもすごく良いです。 普通の女性たちの心理をよく描写していて共感できるし、山の景色や空気を感じられる。 大変清々しい! これは、疲れたなぁって感じた時とかに、また手にとって読みたくなるだろうなぁと思って、文庫本を買うことにしました。 すっきりした気分になれるし、実際に山にも出かけてみたくなります。 文庫版には新しいエピソード「カラフェスに行こう」が加わっています。 買って良かった! | ||||
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実際に登った山がいくつかあり、興味をそそられ購入しました。懐かしく回想しました。また、登ってない山にも登ってみたい気持ちに誘われました。車内やカフェで気軽に読める本です。 | ||||
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「山っていいもんだな」と思わせる本でした。 火打山でみせるバブリー時代を過ごした美津子さんがみせる自分本来の姿がかっこよかった。 残雪残る白馬岳も良かったし、登山という山ではないけれど、金時山も良かった。 どの山もいい山だなと感じさせてくれる本でした。 | ||||
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今、読み終えました。登場人物の心理描写に共感して「うんうん」と頷きながら読みました。タイトル通り、物語の主人公は全員女性ですが男の私にも感情移入できました。 サスペンスでなくても湊かなえはこんな小説も書けるんだ。 オススメの一冊です。 | ||||
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登場人物と共に実際に山を歩いているような気持ちになりながら、読み進めていきました。生まれ育った環境・性格・思考etc.様々な登場人物が出てくるけれど、自分と重なるところがあればあったで共感でき、無ければ「こんなふうに考える人もいるんだ」と納得したり、面白くてあっという間に読んでしまいました。 普段自分が雑に使っている言葉(日本語)も、湊かなえさんの手に掛かれば、こんなに細かな心理や景色を表現できる文章になることに改めて驚かされました。 手元において何度も読みたくなる本です。 | ||||
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ドラマとは違う場面の比較を楽しみながら読んでいます。一人でする山登りの心境を自分の気持ちと共感する所が多く、一気に読めました、 | ||||
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帯がないだけで、カバーも本体も綺麗でした。しかも早く届きました。 | ||||
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様々な立場にいる女性のお話しでした。個人的には「ゆづき」さんの話が一番、心にしみました。こういう人はどうやったらまた恋ができるのかななど、考えてしまいました。切ない感じです。今まで読んだ湊さんの作品とは少し感じが違いました。比較的若い年齢の方の方が楽しめる作品かと思います。 | ||||
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