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人生教習所
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人生教習所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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帯には、人生の落ちこぼれが小笠原の謎めいた啓発セミナーに参加しなにかが変わっていく、というような内容紹介が書かれています。 ダメ人間のための「癒し」系ファンタジーのような内容をイメージして読み始めましたが、違いました。 読者と登場人物がいっしょに小笠原のことを学んでいくための本のようです。 なにか作者の小笠原への思い入れがあるんでしょうね。とにかく一冊丸ごと小笠原、です。 小笠原の観光ガイド読むよりこの本を読んだ方が良さそう、と思えるくらいです。 でも本書はただのガイドではありません。 現在の小笠原、それを形作った歴史的背景、地理的地学的条件などを学ぶことで、ひとつのコミュニティを立体的に捉える方法論と視座を手に入れ、それを自分自身の人生に応用していく。そういうことを目指す「教育小説」のようです。 他のレビューによると、登場人物の何人かは作者の別の小説の登場人物でもあるようで、キャラクター小説的にも楽しめるようですが、なにも知らないわたしにはエンタメとしては読みにくかったです。新聞小説だったらしく全体に冗長な印象だし。 リスペクトできる教育小説だけど、エンタメとしてはいまいちっていうのが正直な感想です。 | ||||
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「ゆりかごで眠れ」のユルキャラ竹崎のじいさんと「ギャングスターレッスン」でアキ達にいいようにやられて色々あってブラジルにトンズラするヤクザの柏木を覚えてますか? 柏木に関しては「ギャングスターレッスン」の最後にスピンオフ短編にされるぐらい、たぶん著者自身がこのキャラ好きなんでしょうね。 そんなわけでのっけから超楽しみです。 ただ、垣根涼介の作品に出てくる丁寧な話し方のキャラはちょいちょい気になる喋り方をするので「ん?」と思います。 その辺は気にしないことが大人の対応ですよね、気にしないようにしましょう。 小笠原諸島のよさが存分に堪能できます。 著者自身言っていますが、行ったところしか書けないし書かない。 小説の構想が先か後かは著者本人に聞いてみないとわかりませんが、小笠原に行ったのが先で、すぐに構想が浮かんだのではないかと思います。 正直、特に何か大きな問題があったり、成長の必然性みたいなものを描いていないので、小説としてどうなのかというのもあります。が、案外そんなもんなんじゃないの?と。こんな名前のセミナーに来るってことはみんな自身の成長を望んでるわけですからね。 誰かが突然成長したり、いきなり達観した考えを持つというようなことはありません。 が、ある時「あれっ?」と、なんだか前よりいいぞ俺。ていうのが成長なんじゃないか? つまり、なんだかすごく自然に登場人物達気付きを得ていくというお話。 著者の考えをとにかく盛り込もうとしたような内容ですが、しっかり楽しめますよ。 竹崎のじいさんとヤクザ柏木を覚えている人は特に、絶対楽しめます。 | ||||
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「人間再生セミナー」に参加した落ちこぼれ連中が教習を受け、小笠原の自然に触れ合うことによりどう変わっていくのかを描いた再生の物語。 前半から中盤にかけては非常におもしろかった。「確率」、「経由点と着地点」、「認知」などの講義やそれに関するメンバーの考え方は参考になる部分も多く楽しめた。テストについても、正解を選ぶことによりもなぜその回答を選択したのかを重視しており、よく考えられていたと思う。 中盤から後半にかけては、中間試験を通過した面々の人間関係が重点的に描かれていたのだが、一筋縄ではいかない人生を歩んできた面々の独特の価値観がうまく表現されていたと思う。 ただ、講義の方は、小笠原の返還の話を中心に、なぜ小笠原で生きることを選んだのか、いかに苦労して生きてきたかの人生経験を語ったりする話が続くのだが、これがくどかった。もちろん参考になる部分も多くあったのだが、前半がおもしろかっただけに残念だった。最後は消化不良で終わってしまった。 | ||||
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私が一番好きなのは、「ギャングスター・レッスン」です。 その登場人物の、思いがけない後日譚を読めただけで、ありがたいです。 ところどころ、他の作品も、かすめているようですね。 それにしても、明日のことなど考えなかった、あの柏木が、こうなるのか・・・。 デビューから全作品を読んでいますが、作者の成長に、自分がどこまでついて行けるのか、少し心配になってきました。 | ||||
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垣根が書いた作品はこれまで全て読んでいますが、悪くはない出来だと思います。 ヒートアイランドシリーズにも、君たちに明日はないシリーズにもしばしば見られる垣根の人や人生に対する冷静な考え方に焦点を置いた作品だと思います。 (システムの人間だとか、思考する人を辞めた人や社会への考え方など) それらを昨今話題となっている小笠原のユニークさを舞台にして描くことで、作品に奥行きを出させています。 ただし、小笠原のユニークさを反映させたいがためか、作品の後半はやや消化不良な印象を受けます。 とは言え読後、自分について考えさせられる内容であり、個人的には周りに読書を進めてみたい内容です。 ギャングスターレッスンで登場したヤクザの柏木が久々の登場。今後のヒートアイランドシリーズでの登場を期待せずにいられません。 | ||||
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