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人生教習所
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人生教習所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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本当にこんな教習所があればいいのになと思ったりします。 しかし、あの講義の内容で、私、レポート書けそうにないかも。 選択問題のペーパーテストは東大くんなみに点数とれたけど。。。。 | ||||
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小笠原諸島を舞台にした、たわいもない合宿での参加者のやりとりを描いた作品。 このままで終わるはずがないという期待を抱かせる内容であった。 | ||||
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ワイルドソウルでも感じたことだが、この作者はセンスと文章力、物語構成力がまったくない。 小笠原に興味がない人にとっては駄作中の駄作。 | ||||
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私は垣根さんの「君たちに明日はない」シリーズが結構好きで、この小説もかなり期待して読んだのですが。。。 まず設定が大甘で、離島で人生をやり直すための合宿形式のセミナー、という陳腐さには苦笑しました。 また、セミナーの中身も深いんだか深くないんだか。。。トピック選定はいいんですが、中身が中途半端。途中設定された選抜テストの内容も、、、私ごときでも全部正解が分かってしまいました。。。 後半はなぜか小笠原の歴史と欧米系住民の話。それ自体は大変興味深く読んだのですが、前半との関連性がない。。。 文庫版は上下二巻ですが、上巻の途中で辞めようかと思ったくらいです。 が、読後感が、、、良い。なぜか心に残るんですよね〜。 登場人物も、東大生のひきこもり、元やくざ、太っていて自分に自信がないフリーライター、と、こちらも設定に負けず劣らず陳腐なのですが、でも個々の登場人物の心の動きとかセリフ、人間関係と会話は、いいです。さすが垣根さんというところだと思います。 ということで、小笠原の歴史を深く知れたことと、小説として大事な心理描写なんかがちゃんとしてて、読後感も悪くなかったので、☆三つであります。 人生教習所というタイトルとか凝った設定で変に期待させているところが損をしているような気がします。もっと普通の設定で、心理描写や人間関係をもっともっと前面に押し出していたら、よりよい小説だったような気がします。 | ||||
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40年程前大学生になったとき、夏休みに生協主催のツアーだったと思うが大阪からチャーター船で船中とテントで行ったことから、小笠原を懐かしく思い購読しました。キャンプした地名は思いだせませんが、住人に欧米人の顔をした人がいたこと、住宅は前庭の芝生の奥にペンキで塗った家があったこと、新聞が週刊誌となっていたことを覚えています。砂浜では日中1時間以上日射しないように、夜はサメが近づいているので手を海につけないようにとの注意を受けました。海は海岸から直ぐに深くなり海中に潜ると、魚の大群や色鮮やかな熱帯魚が手にとるように見られたことも思い出します。キャンプは女子大生とも仲良くなり楽しく過ごしました。小説に無いのは、スコールにあったことです。海の向こうに黒雲が見えて近寄ってくるのがわかり、すぐに大粒の雨に合いましたが、晴れるとカラッとして服もすぐに乾きました。森は入ると一瞬道に迷うような怖さがありました。地元の人との交流はなかったですが、この本で満足しました。今も、旅行好きの知人でも小笠原へ行ったことがある人は居なく自慢の種です。研修内容は、7つの習慣「私的成功」第1の習慣から第3の習慣を思い起こし、今回の研修を当て嵌めて自身を見直しました。楽しく満足を感じた読書感でした。 | ||||
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下巻を読むのが楽しみになる、一作でした。 主人公が四人。今が誰のところなのか不明になることがありました。 | ||||
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まったくハードボイルドではありませんが、とてもわくわく読むことが出来ました。 | ||||
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この方の本が好きでだいたい読んでいますが、今回はなんだか散漫な印象。なぜ小笠原?というのが最後まで分からなかった。欧米系島民の話などは興味深いが、それとこの本の主人公たちといったいどういう関連性があるのか、よくわからず、無理やり感が消えなかった。内容も今一つ盛り上がりに欠けてる上に、セミナー自体の唐突感もあり、全体的に、この方が現在興味あるものをつなげてストーリーにしてみました、という感じ。というか、ストーリーにもなってない。文章自体はとても読ませるので、すらすらと読んじゃいましたが。小笠原の話そのものはとても興味深かったです。でも、それは小説であるというよりかはガイドブックでいいわけで... | ||||
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人間再生を謳うセミナーは、実社会には数多くある。 そのほとんどが怪しげな宗教系である。 本書で書かれるセミナーは、実際にあったとしても不思議ではないし、あったとしてもまっとうな部類のセミナーにはいる。 | ||||
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「人間再生セミナー」の後半、講師を務めるのは小笠原の歴史の生き証人たち。 小笠原の歴史について滔々と語っており、興味をひかれる構成となっている。 だが、その一方で、タイトルと内容との乖離が大きくなってしまった感は否めない。 「人生教習所」というよりは、「小笠原教習所」といった方が近いかもしれない。 小笠原を知る本としては後世に残る一冊だと思う。 | ||||
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著者の作品では「ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)」が一番印象的だったが、その後の作品はあまり面白く感じなくなってきたので遠ざかっていた。おそらくその原因は、取材量の違いによるのではないかと考えている。本書は「ワイルド・ソウル」と全くジャンルの違う話なのだが、読み進むうちに小笠原に関する膨大な取材に基づいていることがよく分かり、その点で好感が持てたのだと思う。 さて、本書はタイトルからして一風変わっている。主な主人公は、柏木、浅川、森川だ。年齢・性別・経歴の異なる約30名が人間回復セミナーに参加し、セミナーを通じての心境の変化などを書いたものだ。いずれも何らかのだめ人間という設定なので、他のセミナー参加者を軽蔑したり、あるいは逆に自己嫌悪に陥ったりする。それでも数日行動をともにすることで心が通じ合うようになっていく。そしてセミナーの終わりには、お互いを認め合い、自分の将来と同様に他のメンバーのことも心配し合うようになった。自分もそうだが、人間とは、外面や第一印象だけで好き嫌いを判断しがちだが、このようなセミナーで行動をともにすることで、より一層の相互理解が深まるということだろう。 何とも不思議な小説と言うしかないのだが、怪しげな自己啓発セミナーが多いと聞く昨今、小説の中ではあるがこれはまともなセミナーだったということだ。 ただ、「エール小説」という言い方はうまいと思ったが、「感動の最終章」というほどのものではなかったと思う。 | ||||
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下巻では「人生再生セミナー」の舞台となった小笠原諸島に住む新旧の島民の話が前面に出てくる。取材に忠実というか、作者がどうしても書きたかった小笠原諸島の今昔についての説明が多くを占める半面、上巻で繰り返し出てきたセミナー参加の3〜4人の話は少し後景に引き始める。 とはいえ、ストーリーテリングは依然快調で、読ませる力は十分。セミナー終了半年後の3〜4人の「その後」についてはやや予定調和の気配もうかがえたものの、話自体は人間肯定的で後味よく、上巻と同様、☆四つを進呈する次第。 | ||||
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著者の作品は10冊近く読んでいるが、今回のは『君たちに明日はない』シリーズと似た風合いの長編。タイトルはヤボったく、設定も多少「大人のメルヘン」っぽいものの、総じて読みやすく、無理なく物語の中に入っていけた。 小笠原諸島での「人生再生セミナー」に参加した男女3人を軸に、テンポよく話は進む。語り手が順に変わっていくという、普通なら読み手を戸惑わせかねない手法もそれなりに成功しており、現地のことを相当に取材したとおぼしき、具体的で明快な書きぶりにも感心した。さて、下巻の展開やいかに。 | ||||
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最初は厚いハードカバーに押されて、積ん読状態でしたが、最初のイナー シャを越えて読み始めると、2日で一気に読み終えられるテンポの良さがあります。 前半のカリキュラムの中で、出発点→経由点→着地点の講義がありました。 どこかで、聞いたことがあると思いました。以前、三田紀房氏の「エンゼルバ ンク」、中谷彰宏氏の「面接の達人」で就職活動の面接をいかに通過するかと いうテーマで同じことが語られていました。 面接に合格する=内定するというところをゴール(着地点)に設定すると失 敗する。会社に入ってから、何をしたいということまで考えてから、採用面接 に望まないと面接も通過できないし、仮に運良く通過しても、そこから何をや りたいのかを探すことになる。 確か図解では、ボールを面接通過に狙うと届かない。ボールを面接後の自分 が働いている姿を想像できれば、面接はすでに通過しているというイメージです。 今回は、柏木がおそらく主人公で、浅川という引きこもり東大生、リタイア組だ が社交家の竹崎、対人恐怖症の森川の4人の生い立ちから、セミナー、エピローグ までが語られています。 個々人の人生に意味があるのか、私も分かりませんが、今の自分と環境を変え たいと思い、セミナーに参加する一歩を彼らは踏み出しています。この物事を決 める一歩はどうしても、自分で決めなければなりません。そのイナーシャは非常 に大きいですが、一度来てしまえば物語の彼らも、周りの生き方やセミナーに よって、自分の考え方が少しづつ変わってきています。 人間は社会的な動物で、環境に影響されるのだと思いました。書を捨てよ町へ出 ようの心意気で、様々な人から影響を受けて、自分が成り立っているのだと思う エンディングでした。 | ||||
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『ワイルドソウル』や『ヒートアイランド』シリーズのような、 ヒリヒリとした疾走感はありませんが、その代わり、 読む人の人生観を見つめ直させる様なじんわりとした読後感があります。 舞台は、小笠原諸島です。 ある団体が開く「人間再生セミナー」に数十人が参加します。 その中の数人にフォーカスを絞った群像劇が展開していきます。 この「数人」のうちに『ゆりかごで眠れ』の竹崎や、 『ギャングスターレッスン』の柏木が登場するので、 垣根ファンにはたまらないところでしょう。 物語の核をなすセミナーも突飛なものではありません。 ページのボリュームにしては淡々とした展開とも思いましたが、 ラストの「人生が周りの人々の人生の断片から成り立っている」 という言葉が、そのボリュームを読了したあとにじわりと染み入りました。 | ||||
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本当はヒートアイランドを図書で借りる予定だったのですが、貸し出し中だったため「人生教習所」を読んだところ予想以上に良い内容で自分の手元に置いておきたくアマゾンで購入致しました。 自分とは何か?人生とは? と自己概念に悩む3人の登場人物が、小笠原でゆっくりと自己内省し成長していく内容です。 リアルに心理描写が描かれており、飽きること無く読み進めることができます。 前半に書かれている確率論や認知論は、学校で習いたかったなと感じるほど、私自身考えさせられた内容でした。 他の皆さんのレビューにも書かれてますが、本当に周りの友人に勧めたい本です。 | ||||
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元ヤクザ、ひきこもりの東大生、超デブの女性フリーライター、定年退職した老人の参加で繰り広げられる、小笠原諸島の人生教習所。 一次プログラムでの人生の三つの講義、確率論、出発点→経由点→終着点、認知(心持ち<自意識)の講義がすごく面白くて、私も受けてみたいな、と思いました! 特に大きな事件もなく、飄々とプログラムをこなしていくうちに、何となく変わっていく人たちの姿が、却ってリアリティがある感じがして好感がもてました。 小笠原諸島の魅力も複雑な歴史もよくわかります!前半はかなり面白いのですが、後半は小笠原の歴史がちょっと長いかも。。もうちょっと全体的に短くまとめても良かったと思います。 | ||||
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先日海底噴火で海面の色が変わっていると報道があった硫黄島を含む東京都に属する群島、小笠原諸島。ここは最初の入植者は欧米人であり、日本国領となった1876年に日本人が入植。戦後は奄美や沖縄と同じく米国領だった時期を経て1968年に返還。独特の歴史を持つこの島で人生の落ちこぼれ達が社会への再起をかけて「人生再生セミナー 小笠原塾」に“最終合格者には就職支援”の文字に惹かれ、やって来た。東大生の引きこもり太郎(19歳)親に泣きつかれ嫌々参加、やくざ稼業にうんざりしてブラジルまで逃げたものの馴染めず帰国した背中に見事な彫り物を持つ柏木(38歳)、子供の頃のいじめから人が怖いと思うようになり社会に溶け込めないでいる由香(29歳)、サラーリマンを定年後、コロンビアで過ごし帰国後応募の竹崎(6?歳)。戦前戦後を生きた島民の方々から話を聞きフィールドワークで島内巡りをしていく内に彼らの中で何かが変わっていく。同窓会で彼らが再会する時・・・。『自分の人生が、周りにいる人々の人生の断片で成り立っているということ』は自分もまた誰かの人生の一片になっていると思うとしっかり生きなくてはと励まされます。 | ||||
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小説、ではありません。まさに、人生教習所。4人の主要登場人物の中で、細かい感情の動きまで描かれているのはその3人ですが、3人が当初の心の在り方から、中間試験に向かうまでの講義や他の人たちとの触れ合いによって成長する過程はまさに自分が成長していくかのようです。 後半は、確かに小笠原の地理(観光)と歴史が主体となっており、中間試験までの講義との関連性、発展性はあまり見出すことができませんでした。ただ、その点を除くと内容は興味深いものでした。 残念なのは、著者の本は全部読んでいるのに、竹崎や柏木が思い出せず、こちらのレビューを見て気がついた事。といっても、柏木の方はどんな登場人物だったかまでははっきり思い出せないこと。覚えていたら一層面白かったはずだと思います。 | ||||
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著者の南米をはじめとした諸外国の生活者と歴史にフォーカスした作品が好きだ。この作品もアプローチとしてはそのような作品と同じ気がするが、日本の今に直結する舞台で展開するストーリーは、他人事ではない何かを感じた。おそらく、日本の現在社会病も上手く盛り込まれ、それに対して著者の考えも垣間見える作品であった。 | ||||
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