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戦国鎌倉悲譚 剋
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戦国鎌倉悲譚 剋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜は、一門を率いて関東の戦場を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。里見家より人質として送られて来た美しく気高い尼僧・青蓮尼を一目見たときから、その苦悩は一層深まる。理念と情念の相剋を描いた胸に沁みる物語。 | ||||
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僕も「天秀尼 豊臣家最後の姫」という時代小説を3/7ミヤオビパブリッシング(宮帯出版社)より発売しますので、その物語とリンクする場面があって、興味深く拝読しました。敦賀信弥 | ||||
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里見義弘の妻になった青岳尼について興味があったので、こちらの本を購入。 物語は青岳尼と義弘との間の姫、初実(青蓮尼)と北条氏舜との交流にふれたもの。 この作家の本はたてつづけに五冊ほど読んでいて、史料を駆使して物語を組み立てるのがうまいな、と感心していました。 ただ、女性の描写があまり目を引くところがなく、さびしいかな……。恋物語はどうだろう? という期待もありました。 母が尼僧の身分を捨てて、義弘とかけおち(?)した結果生まれた自分を責めている美貌の姫(尼僧) 個人的に断定すると、ヒロインはビッチ。 自分から「抱いて」とせがむのはかまいません。そのあとがいけない。 なにしろ、一夜妻になった引き換えに、氏舜に仏の道を選ばせて「救う」つもりだった、という詭弁。男性にとってはむごすぎ……。素直に「好き、抱かれたかったのです」と言えばかわいいのにね。女として生きる覚悟がないなら誘うな、尼僧でしょ、とつっこみを入れたくなるのはわたしだけでしょうか? それでも氏舜は青蓮尼を強引に還俗させて正妻に(側室ではないところに男の誠意がある)しようとする。青蓮尼は拒否して、顔を焼く。 戦国の世で自分の意志を曲げないのは賞賛されるべき、と決め付けてヒロインを造形したのでしょうか? さらに、軟弱な氏舜にも共感できませんでした。 戦闘シーンが充実しており、他の人物がキャラ立ちしている高感度が、主人公たちのイマイチな性格が残念です。 | ||||
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同じ作者の「」と若干被るような気もする内容です。間宮康俊と玉縄衆が出てきて、主人公と周辺の人物が良い人というだけですが、無理して書いている感があってあまり面白くありませんでした。 私個人は北条家ファンなので強く格好良く描いてくれれば、たとえ滅びの道を進んでも悪く思いませんが、こうも美化して書かれると気持ち悪いです。どうせ書くなら、北条氏舜を「花の慶次」ばりに書いてほしかったですね。これでは、ただの良い人止まりです。 | ||||
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戦国時代,関東北条家の一翼を担う分家として『玉縄北条家』がある.玉縄北条家でもっとも有名なのは,“地黄八幡”でその名を知られる北条綱成である.福島(くしま)家の綱成が北条の氏を賜り,当主の氏康と肩を並べて時代を生き抜く様は,数々の小説で題材となっている.しかしながら,その跡を継いだ氏繁となると知名度は落ちる.さらにその次世代となる氏舜になれば,知っている人の方が少ないだろう.本作品は,この氏舜を主人公としている. 自分自身は戦国時代の武将が好きで,氏舜の名前は知っていた.が,戦国武将としては優秀な印象はなく,どちらかというと良いイメージのない武将の一人であった.本作品を読んでも,武将としての氏舜のイメージはそう大きく変わらない.だが,一人の人間として好きになった. あまり良いイメージの無い武将を好きな人物にさせる伊東潤氏の筆運びには,脱帽するしかない.戦国時代の武将としては無名に近いだけに,時代背景を知らない人が読んでも十分楽しめると思う. | ||||
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本書で北条氏舜という人物を初めて知りました。 マイナーな人物なので、人物設定の自由度があり、かつ先の展開も読みにくいので非常におもしろいです。 著者が発表している、北条氏、武田氏、上杉氏関連の著作を併せて読むことをお勧めします。 重複する登場人物が多く、結果として登場人物の背景を深める効果があり、物語全体に重厚感が出てくるように感じました。 別の作品で北条氏舜に出会えることを楽しみにしています。 | ||||
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北条方の戦国物は少ないので非常にたのしくよめた。海戦の場面をもう少し増やして欲しかった。 | ||||
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時代設定、対象人物設定等、面白さに欠け、読み進めると読むのがいやになる。 | ||||
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著者の伊藤潤氏は短編の名手であるが、本書は自分が読んだ中では珍しい長編である。 主人公は小田原の北条家に仕える玉縄北条家の若き当主・北条氏舜。彼は俊英と謳われているが、実際は戦いが好きではなく仏門に憧れる。しかし戦国という時代はそれを許さず、否応なく戦の日々に巻き込まれて行く。そんな彼の前に現れたのが、人質として送られてきた美しい尼僧の青蓮尼。氏舜は彼女への想いと厳しい現実の中で苦悩する。 本書は決して派手ではないが、生き方に悩みつつも凛と生きる主人公に共感できるし、ストーリー・構成もしっかりしている佳作である。 | ||||
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静かな文体ながらも、熱気を感じる作品。男性的な部分を持ちながらも、女性にも受け入れられる要素満載の作品。人質に来たお姫様(少々勝気)とその人質を監視する王子様(プレッシャーに弱い草食系男子)のロマンスとしても読める。しかし、表面上のそんな甘ったるい読み方ではこの作品を十分に味わうことはできない。氏瞬の葛藤、そして成長。人は葛藤しながら成長するということを感じる作品。ラストの、二人のやり取りに胸が熱くなる。 | ||||
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実在でありながらも織田信長や徳川家康といった第1級の戦国武将ではなく はたまた島左近・本多忠勝といった名脇役よりさらにマイナーな武将を 主人公に置くことで、史実に基づきながらも、物語を自由に紡ぎ “戦=いくさ”の無常を説く 伊東 潤の小説はそんな小説といっていいのでしょうか。 | ||||
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関東一と云われた地黄八幡、北条綱成が孫「北条氏舜」の苦悩の生涯を描く長編。 著者得意のリアルな戦闘シーンから始まり、安房里見家からの人質に恋して修羅の道か仏門への道に悩む恋愛色を出しながらも後半の北条水軍VS武田水軍の「浮島ヶ原沖海戦」は手に汗握るテンポの速い戦闘シーン。 ラストに待ち受ける悲劇の運命はいかに? しかも、要所要所に登場人物や歴史的背景などの説明があり、小難しくなく読みやすい作品となってます。 | ||||
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