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宇宙の戦士
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宇宙の戦士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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今となっては古臭い話だと思うが、定番なのでkindleで読むにはちょうどいい。 ただしkindle版は挿絵がないのがまったくいただけない。 挿絵の無い宇宙の戦士なんか宇宙の戦死って感じにがっかりだ。 | ||||
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幾度読み返したのか分からない不朽の名作。 パワードスーツのカッコよさばかり取りざたされる感もありますが 小説としての骨太さ、面白さもまた別格だと思います。 一人の青年が深い思い入れもないまま軍隊に志願し、それまでの常識を全て破壊されるような 厳しい訓練を乗り越え、一人の戦士になっていく物語。 親鳥のように強く愛情深い上官に守られ、いつしか自身も部下を守り統率する立場になっていく― この物語は未来の星間戦争を舞台にしながら戦闘シーンはほとんどありません。 メインになるのはひたすら訓練と非戦闘時の生活です。その中で示されるのは理想の上司と部下の姿であり 読んでいて「こんな上司の元で働きたい」「自分の部下にとってこのような上司になりたい」と強く思ってしまいます。 巻末のさまざまな批評はこの作品がファシズムに傾倒した作者の駄作だという意見やそれに対する意見などが 書かれていますが、正直私にはファシズムが何か、この本の何がそれほど問題なのかはよく分かりません。 しかし、本当に信頼すべき仲間たちと本当のプロの仕事を行う事のカッコよさや、どんなに大変な時でも自分を含め 部下全ての行動や心理状態を把握し、適格にフォローしてくれる有能で魅力的な上官の有難さ、その上官と共に 苦楽を共にする悦びや失った時の悲しみなど、今現在生きている自分が望んでもなかなか手に入らない世界が この作品の中に広がっており、読むたびに胸が高鳴ります。 上官、上司とは何か?本当の仲間とは何か?組織のあるべき姿とは何か? その答えのひとつがここに描かれていると思います。 | ||||
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過去に映画化されたときはこけました。 日本でアニメ化されたこともあります。 しかし、やはり原作を読んでほしい。 ただの戦争賛美でも忌避でもなく、リアルな戦争と軍人の関係、 また、戦場から離れている民間人の温度差、 主人公ジョニーが学生から軍人への、そして戦場と軍隊生活などを経験する視点を通して ハードSFを基調として生々しく描かれています。 また、内面に限らず本作品は数々の映画や小説のオマージュ元となっている作品でもあり、 一度読んでみることで「このシーン、台詞はみたことがある」と感じることも多いかと思います。 SF読者層には定番の作品であるわけなんですが、 軍隊を主題に据えた作品はどうにも、右翼的だとか戦争賛美だとか つまらない政治的色眼鏡で評価されることが多いのが残念です。 | ||||
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有名古典なのに読んだことがなかったので、今回、kindle版が出たのを機に読んでみました。 ジョンスコルジーの「老人と宇宙」「遠すぎた星」が好きだったので、同じ傾向のこの本も楽しめました。 kindle版の唯一残念な点は、あとがきが無いこと。 それ以外はかさばらず、快適に読めました。 | ||||
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この金額で文庫本には入っている、『スタジオぬえ』の挿絵が入ってない!それだけが残念です。 | ||||
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なんかふと読みたくなる本ってありませんか? 私には「宇宙の戦士」がそうなのです。 仕事に疲れた時とか、逆にうまく行っている時とか、読みたくなって本屋で買い求めます。 もう何冊買い直したことでしょう。 本を開くと、ワクワクドキドキの大活劇です。 同時に、人間とは何かを考えさせられます。 私は、戦争や争いは好みませんが、戦う者達の純粋さ、社会道徳をいつでも考えさせてくれる1冊です。 「宇宙の戦士」は、私のkindleの「お気に入り」グループ、定番本棚に入れました。 海で、山で、都会で、田舎で、いつでもどこでも、この本を読めると思うと、心から幸せです。 Amazonさん、早川書房さん、どうもありがとうございました。 感謝します。 できれば加藤 直之画伯のイラストも欲しかったのですが、贅沢すぎる悩みなのかもしれませんね。 加藤さんイラスト入りだったら、そのkindle版もポチッと押すと思います。 | ||||
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この訳者だと違和感を感じて楽しさが減ってしまうことが多いのですが、この作品はそれを吹き飛ばす面白さです。 もう訳がどうとか完全に忘れてストーリーに夢中になれました。 古臭いといえば、古臭いです。 でも、この作品は古臭さとは関係ないところに面白さがあります。 出版当時に見たヒトはきっと僕の5倍は面白かったでしょうね。羨ましい。 | ||||
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後書きで少々イデオロギーを含んだ熱い論争が行われているあたり、日本の戦後のあり方を強く感じさせる。 ただ、本編を楽しむのにそんな議論は関係ない。 SFの形式を取りながらも、心身共に鍛えられた一人の歩兵が誕生する様子を描く。 訓練や戦闘の描写はまさに、戦争モノの王道だ。 全員が戦う兵士であるために従軍神父やコックまでもが基本は同じ歩兵である描写、士官の数を出来るだけ少ない組織であるために士官は5%とするのが理想だとする説明文など、なかなか楽しめる仕掛けが満載。 国を守るために戦うことや子供教育で体罰を不可としない思想を堂々と述べるあたりが物議を醸したのだろう。 SFや戦争描写が好きであれば、それはスパイスとして楽しめるだろう。 そもそも、その表現に注意を向けるにしても、特に問題とするような内容でもあるまいに。 | ||||
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ということを実感させてくれる作品です。 組織的な行動に個人の思想は不要でしかなく、割り当てられた任務をこなすことが全て。 生活でも会社という形で密接に感じる部分ではないでしょうか。 思想の概念を取っ払い、頭を真っ白にしてSFとして読んでも楽しめるあたりは さすがに名作だと思います。私は何回も読み返しました。 | ||||
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20数年前に読み、文庫本も処理してしまっていたのですが、先日、TVで「スターシップトゥルーパーズ」を見て、無性に読み返してみたくなり注文しました。学生時代から30代にかけてSFにどっぷり漬かっていた私にとっては、ハインラインやヴォークトやクラークは何度読んでも、読み飽きることのない小説です。「宇宙の戦士」のあとがきには、当時の大論争について書かれていましたが、たかが小説に血道をあげていた同年輩の人々の勢いを感じるとともに、SFを単なるエンターテインメントととらえていた自分を思い出して「結構、大人だったんだ!」と納得している自分を見つけることができました。私のように深く考えない人なら楽しめる作品です。 | ||||
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両親の反対を押し切って地球連邦軍宇宙陸軍に入隊した18歳の主人公が 軍隊のしごきと、異星人との攻防を通して 人間として、また兵士として成長していくさまが 描かれているSF作品。 普通のSF作品と違い 筆者の戦争に対する哲学が織り込まれており、 戦争に対して考えさせられる作品となっている。 また、巻末に「訳者後記」があり、 本作品に対する評価(肯定意見、否定意見)が紹介されている。 これは、ぜひ、読んでほしい。 | ||||
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普段あまり小説は読まないのですがそれが原因かそれとも古い作品だからでしょうか。 私的には難解な描写があり、かなり読むのが辛いのを感じました。しかしそれだけでこの作品を読まないのは勿体無いと思いますし、一般市民から軍人になっていく過程は読んでいて凄く興味深いなと感じました。 | ||||
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もう古典なんですねぇ、最初に読んだのは高校の時なんで、もうん十年になります。 ハヤカワのライトノベル化するような大きさの変更と再販、値段の上昇はあまり好きではないんですが、 加藤直之先生のこだわりのカバー絵(ブログで読んだんですけどね(^−^;)は 、かなり欲しくなってしまいます。 とにかく手に取ってみよう。 | ||||
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やっぱり古い。 巻末の暴力礼賛やファシズムじゃあないかという批判と、そいつは頭悪いとぜいう再批判のやり取りなんかを見ると、その思いはますますだ。多分、今日的な目で、この本を読めば、政治的には「懐古的なアメリカ保守主義」であり、軍事思想や暴力に関しての考察は「クラウゼヴィッツそのもの」という評価にしかならないよなあ…………。ただまあ、その結論に至るには、一応、アメリカの政治史や政治思想史を考察した経験と、クラウゼヴィッツの戦争論を含むいくつかの軍事思想書の読書経験が必要だと思うけど。ともあれ、この本を暴力礼賛だの、ファシズムだのと批判したら、ヒトラーやムッソリーニやスターリンが、地獄で腹抱えて大笑いするぜwww SF的要素として出てくるエクソスケルトン型の強化服も、そりゃ、モビルスーツの起源にはなったのかもしれないが、それ自体に新味は感じない。クモ共だって、「エイリアン」や「旧神」たちの方がよっぽど理解不可能で異星生物っぽい……。 問題人物の出てこないSF版「フルメタルジャケット」だな。そう思うと違和感のない作品。映画「スターシップ・トゥルーパーズ」が換骨奪胎であんな風になっちゃったのは、そういう古さ故なんだよな。それにプラス、戦闘シーンが少なすぎだ、訓練と「歴史と道徳」の授業ばっかじゃねえか……みたいなwwww ともあれ、非常にレトロな作品。この作品が世に出て論争的であり得たのは、まさに世相のおかげだったのだと思いっきり思える。そして、日本における「ファシズム」呼ばわりも、まさにアメリカ政治への無知、軍事に対する音痴状況、そして何より、1970年代の日本の文化人や若い世代左傾化傾向に求めることができるのだと思うよね。 うん、でもあれね。戦争を兵士として経験した矢野さんの後書きには、やっぱり重みを感じちゃうよ。戦争や軍隊というものの是非とは関係なく、動乱の時代を若くして通り抜けた人の言葉は、やっぱり説得力が違う。 もしかすると、1970年代の日本を理解し、戦前・戦中派の人間の思考を理解するための本かもしれないね。 | ||||
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巻末の訳者後記を読むと、1959年当時の日本人の反戦ヒステリー度合いが想像以上だったことがよく分かります。敗戦して20年足らず、アメリカからの思想教育を徹底的にたたき込まれ、過剰に順応してしまう日本人の姿に、やや哀れさを感じてしまいます。それだけ太平洋戦争で完膚なきまでに打ちのめされたことがよほどのトラウマだったのでしょう。2010年現在、分別ある大人が読めば、戦争賛美云々は取るに足らないディテールであることは同意していただけるでしょう。 読み手の年齢により受け取るテーマが異なる作品は老若男女が楽しめる名作と言えますが、本書のすばらしい点は読む時代も選ばないという点ではないでしょうか。私は40歳を過ぎてはじめて本書を読みましたが、さまざまな後年のネタ元になったというだけでなく、得るものがありました。私の場合は恩師デュボア先生との禅問答的な授業と軍隊における組織論でした。 授業の中でマルクス論に触れるところがあるのですが、「資本論」を何十年か前に頭に詰め込んだ世代の方には暴論、稚拙と冷ややかな反応でしたが、リーマンショック後の今本書を読むと「市場価値」は絵空事だ、と言い切るデュボア先生が今の経済状況を予言して見事に言い当てていることに驚嘆してしまいます。(実際金融工学による市場価値は一夜にして絵空事になってしまいました)また、入隊後は軍隊の組織構造について多くのページが割かれていますが、その中で組織の中での仕官(マネージャー)の必要数についても言及されています。出典は定かではありませんが、必要な任務を満たすための仕官の比率は5%という記述があります。過去における多くの軍隊は総数の10〜20%が士官として配属されていた軍隊は負けるために組織された軍隊みたいなものだという論理は、そのまま現代の赤字に苦しむ日本の大企業に当てはまり、組織とマネージャーと知的労働者の比率に共通するのではと思いました。 とにもかくにも時代を超えた快作であることは間違いありません。 | ||||
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パワードスーツがミリタリーロボットアニメの先駆となった古典的名作。 同時にファシズム的な問題作と言われますが、さほどではないです。 作中のマッチョな軍国主義社会は、ネタとして楽しく読めますが、同時に、ハインラインらしい一面の説得力も持っています。 そして、ネタを本気でとらえてみると、確かに深いのです。 間違いなく必読のSF作品です。 | ||||
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文庫巻末の本作品についての多方面からの評価は興味深かった。ハインラインの主義主張がファシズムを想起させるとの論調から、SFとしての是非を問うているあたりは、当時(1969年当時)の社会情勢を偲ばせる。 40年たった現代では、ハインラインの帝国主義、教条主義云々より、暴力が平和維持には不可欠であるという設定=世界観の中でのビルディングスストーリとして、肩の力をぬいて読むことができるのだと思う。映画化された『スターシップ・トゥルーパズ』は、その点が、パロディとして、より強調されている印象を受けた。 映画のような派手さや痛快さはないけれど、「権利」と「義務」等、現代にも通じる思想の断片が記憶に残る作品ではあると思う。異星人との戦いをとおしての成長物語としては、オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』の方が、個人的には好みではあるのだが。 | ||||
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私が古書店で手に入れた98年版の表紙は映画「スターシップトゥルーパーズ」から採用されていたので(題字も「スターシップトゥルーパーズ」の方が「宇宙の戦士」より大きい)まず映画から見た。そしてその後に本を読んだのだが両方面白かった。 本の中では巨大グモと戦うシーンはほとんどなく、あっても具体的な描写がないので淡々とストーリーが進んでいくが、映画では兵士はパワード・スーツを着用しておらず、血しぶきが飛びかうリアリティー重視の映像となっている。映画は細かいところは原作と違えてあるが、大まかな筋は抑えてあって大きく外れてはいない。 本は戦闘シーンが冒頭と最後のみでそのほとんどが主人公の軍隊生活であり、動機がどうあれひょんなことから軍隊に入隊し、一人前の下士官、そして将校へと成長していく話である。徴兵ではなく志願兵であるために、軍隊に残る動機付けにはかなりの枚数を要している。 冷戦時代に書かれた文末の訳者後記は、今の世では逆に違和感を感じる。読み飛ばしていい。 | ||||
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僕は映画スターシップトゥルーパーズの大ファンです。先日この原作を読みましたが、凄く面白かった。 冒頭でいきなりラズチャック隊長がすでに死んでいたことにはビックリしました! 映画に登場した名前がそこかしこに出てきてニヤリとさせられます。が、映画のように青春してなくて淡白に描かれています。 カルメンなんか丸坊主ですし。 ズィム軍曹の描写は映画とかなり似ていると思います より熱く、男らしい! 敵であるバグですがクモ野郎と呼ばれていて、見た目もまんまクモですし、何か武装してるみたいで、映画のように野蛮極まりない感じではないと思います。映画の方がかっこいいですけどね 戦闘はちょっと分かりにくい感じがしましたが、ここは勢いで読みましょう! 映画版のファンで本が嫌いでなければ、間違いなくお勧めします 最後に「暴力は何も解決しないというのは希望的観測でしかなく、それを忘れた者は手痛いしっぺ返しを喰う」というセリフが素晴らしいと思いました | ||||
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「ファシズム」論議はさておき、このハインラインの作品は、SF小説と言う形式を取りながら、「権利」に対する「義務」や「責任」の問題を取り上げているのだと思います。 民主主義が謳歌される中で、様々な「権利」が叫ばれ、そこから引き起こされる様々な問題も起きています。 でも、これは民主主義の性でしょうか? 本来、「権利」には「義務」や「責任」がついてくるものです。そこがしっかり果たされないから、こうした問題が起こってくるのだと言うことでしょう。 そこから、「ファシズム」議論に一足飛びに行ってしまうのは、どうなのかなと思います。 ハインラインのこの作品はSF小説なのですが、ジョニー個人を徹底的に描いています。 クモとの宇宙での戦いも出てきますが、それはあくまで背景にしか過ぎません。 新兵の訓練の様子や、士官学校の様子、上司との関係などが、500ページの大半を占めます。 それだけ、ジョニーという一人の人間を通して、「権利」と「義務」、「権利」と「責任」の関係を描きたかったのだろうと思います。 | ||||
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