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ミミズクと夜の王
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ミミズクと夜の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 81~99 5/5ページ
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残念ながら、私はそこまで感動できなかった。何かもったいない気がする作品だったと思う。 この小説は、<喪失と再生>がテーマと言えるだろう。シンプルなテーマが、登場人物全てに織り込まれている。主人公ミミズク、夜の王フクロウ、国王ダンテス、王子クローディア、聖騎士アン・デュークとその妻であり聖女のオリエッタ。皆、何かを喪失し、何かを再生させようと生きている。 シンプルながら深いテーマで、読み手の心を揺さぶる。さらに、ミミズクが取り戻したのは記憶だけではなく・・・・・・?フクロウが取り戻したものは単に魔力だけではなく・・・・・・?と考えると、<喪失と再生>構造の徹底ぶりに感動をおぼえる。 大賞をもらうだけあって、この作品は凄い。いい話だ。だけど、この話は、右から入って左へ抜けるいい話に過ぎない。テーマやストーリーが壮大なのにも関わらず、分量が短すぎるのだ。壮大すぎて、260ページ程度で書き終えてはいけないような気がする。登場人物一人ひとりをもっと大事にしなくてはいけない。もっと人物を立ち上らせて欲しい。もっと書き込んで欲しい。作者の、物語に対する愛情というのが薄いかなという気がする。 正直2〜3倍の分量が適切な作品じゃないかと思う。新人賞なので、枚数規定があるせいかもしれないが、ダイジェスト版みたいでもったいなかった。 | ||||
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最近珍しいほど真っ直ぐな作品です。 作品の展開も人物達の心も真っ直ぐで読みやすく理解しやすく感情移入しやすい。 真っ直ぐだけど安易なわけでもなく、読み応えも十分ある。 こういう作品がもっともっと世にあるべきだと思います。 大人でも子供でも、らのべ好きでも小説好きでも、普通に読める普通の作品です。 誰でも読める作品ですから、気が向いたら読んでみてはいかがでしょう。 | ||||
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この物語との出会いを、私は本当に幸せなことだと思いました。 わたしがこんなにも慈悲深いのだと皆にわかってもらいたい、だからあの人を許す。 わたしはこんなにも与えたのだからそれと同等、それ以上の愛を返さなければ許さない。 許すことと誰かを愛すること。それは誰にでも出来るはずなのに 現実は、余計なものやどうしても振り切れないものが複雑に絡まって、 本来伝えたかったことを見えなくしてしまったり、 形そのものを歪めてしまったりしてしまうことが多々あるように思います。 けれど、この物語の主人公の言葉やそこに込めた想いはただひたすらにまっすぐで 彼女が誰かと向き合う度に、紙の向こう側から呼びかけられるような、そんな不思議な感覚がありました。 読む本を選ぶとき、何を基準にするかはその人の自由です。 「泣ける」という前評判で選ぶのも、そのひとつです。 でも涙を流す為だけにこの本を選ぶのはちょっと勿体無い気がする。 どこで泣けるのか、ポイントを探すのは1順目で。 もし面白かったら。 どうして泣けたのか、考える為にもう一度読み返してみてはいかがですか。 その価値がある、素敵な本だと私は思います。 「ミミズクと夜の王」、オススメですよ! | ||||
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・普段私は、ライトノベルを読みません。 手にとったのは、表紙に惹かれるものがあったからです(戦略に負けた?)。 ・「泣いた。感動した」よりも、むしろ「直に感動させる表現力」が評価できます。 ・当書を読み、他の物語書籍がいかに自己満足な上辺の高尚さと、非効果的なレトリックと、 不毛な屁理屈に堕ちているかを痛感しました。 ・「心」を動かす「心の文章」に満ち溢れているのです。 ・ファンタジーながら、説明をし過ぎず設定に溺れないその内容は、 情緒と感性に対する納得を最大限に与えてくれ、奇跡の構成を常に支えています。 ・台詞、情景描写とも端正で、「台詞は言葉そのもの、情景は心象そのもの」に徹しメタでありません。 ・想像を阻む挿絵はありません(個人的な好みですが)。文章の完成度に映像を差し挟むことが不可能なのです。 ・話は幻想モノで、世界背景や人物設定には特殊な状況が与えられています。 しかし、登場人物達には生身の人間と同じ「生きた精神」が流れています。 それは舞台の特殊を得た対比から、現実の無常や美などへの感受と同質対等の共鳴効果を奏しています。 ・ステロタイプに見えつつ、世の文筆家が「つい」やりがちな事を一切していません。 (造語はまず使わない、分かった建前事は言わない、皆本心で会話している、「クロ」は結び前に出番が終わる、等) ・若干の惜しみは「夜の王」である「フクロウ」が「ミミズク」に遇う以前から「優しい魔王」だったこと。 ・ラノベ不知な私が推しましたが、むしろラノベ通の人に奨める作品かもしれません。 ・どーしよーも無いことですが作者は「男性」であって欲しかった。阿々吽々の少女世界ですものネ?^^ | ||||
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妹が買ってきた。特に興味は無かったが、ふとした拍子に読んだら・・・・泣いた。 少々拙い文章だけど、ぶっちゃけ別にそんなことどうでもいい。 それを上回る面白さがあるから。 読後に、これはもはライトノベルの粋を大きく逸脱していると思った。 詳しく書かれていない世界観や、設定はどことなく『童話』を連想させる。 そこら辺のちゃちな本より断然いい!文庫ではなく、ハードカバーで出せばもっとたくさんの 人たちが読んでくれると思う。ライトノベルに対する変な偏見の心配がないから。 なんとなくこの「ミミズクと夜の王」を目に留めてみたそこの人。そう、画面の目の前にいるあなたですよ。 読め。面白いから。マジで。 | ||||
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少し文章が拙いことと、世界観の構築をもう少し入れたほうが 深みもでるんじゃないかということ。 あとはありきたりな恋愛物語で少女小説を中心に読む方には 少しものたりないとおもいました。それでも少年小説でこんなに 一途な恋愛物語を読むのはめずらしいと思いました。 挿絵は排除されてますが、いつもの電撃っぽい挿絵でも問題ないと思います。 オススメされたけど全然泣けなかったのと、地元金沢出身ということ応援の意味で相殺して☆4つです。 | ||||
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生きる意志を失った人間が再びその意志を取り戻していく物語、というのが好きでこの本を買ってみました。 元気なミミズクともの静かな夜の王のやり取りが良いです。最初は会話にすらならないけれど徐々に…、っていうところが。 そして、読み終わった後あたたかな気持ちになれることは確かです。 が、登場人物が揃いも揃っていい人ばかりなので、あらすじにある切なく哀しい気持ちに私はなれず、大賞にしては物語の深みが少し足りないように思えました。 …私の心がまっすぐでなく、ひん曲がってるからかもしれませんが。 | ||||
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すでにライトノベルには収まらないできになっていると思う。 文章は決して難しくなく、それでいて物語りに吸い込まれるような、そんな感じでした。 読んでいて自然に目に涙が浮かびました。 | ||||
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えぇ、まぁ、そうですね。これ。 文章が拙い。最初の印象です。 童話だから、拙いのかな?大賞なのに。 そう思うのは最初だけ。 ラストですか?想像できますよ。想像できるんです。 なるほどね、こういう風に展開するのよね。・・・のよね。 なんだよ!!!!このまっすぐさは!どこから来るんだい! 私も、あとがきに同じく、泣きました。すみません。 ほんとうに、まっすぐだ。まっすぐな、ミミズクの思いに心打たれます。 | ||||
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自分を「ミミズク」と呼ぶ女の子は、夜の森に辿り着く。 夜の森、そこいるのは魔物たち。 その魔物たちの王、「夜の王」は人間が嫌いだった。 そんな「ミミズク」と「夜の王」が、夜の森で出会う。 ミミズクは夜の王に頼んだ。 「わたしをたべて」 と。 本には、臨場感あふれる映像も、物語を盛り上げる音楽も無い。 あるのは「言葉」のみ。 そんな世界でありながら、自分はこの物語のまっすぐな心に感動しました。 誰かを想う強い気持ち、 大切なものを求める心が「言葉」を通じて、伝わってきました。 そして気が付いたら、自分は泣いてました。 これほどまでに強い想いを本で感じたことはありません。 ぜひ、この物語の想いを感じてください。 | ||||
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電撃大賞の大賞受賞作。 電撃大賞といえば恐らく現行のライトノベルの新人賞で最も権威のある賞だと思いますが、その大賞を受賞したこの作品は表紙を見てもわかるとおりいかにも「ライトノベル」という内容ではありません。ファンタジー的な要素は十二分に含まれてはいますが、どちらかというと絵本や寓話のような印象が強いです。最近流行の「萌え」要素は皆無に等しいですし、戦闘シーンがあるわけでもありません。従来のライトノベルとは明らかに一線を画しています。 ただ、内容としてはそんなに目新しいものではなく、私としてはどこにでもある「いいお話」といった印象でした。星四つの評価どおり、お奨めできるレベルではあると思います。読後感も良いですしね。 ライトノベル好きの方はもちろん、普段は一般の小説しか読まない人にもお奨めできる一冊です。 | ||||
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プレビューをみて気になって買ってみました。 挿絵はありませんが、その分一人一人の想像が出来て楽しく。 何よりも切なさがつのるお話だと思いました。 残酷な運命を辿った少女、そして全てを諦めてしまった少女。 にへにへと笑うことで壊れた心を自分自身ですらわからない程隠すところが痛々しく。 少しずつ語られていくミミズクやフクロウの過去に苦しくなりました。 最後は纏まりがよく読んだ後はとても幸せな気持ちになれます。 愛情について、教えてくれる(恋人、友情、家族愛含め、心に対しての愛情) 大切な本になりました。是非読んでみて下さい。 温かな気持ちになれます。 著者さんにこの物語を書いてくれて「ありがとう」と思いました。 | ||||
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久しぶりに本読んで泣きました。 巧みなストーリーとか伏線とか設定とかじゃなくて、 ただこのまっすぐさにやられました。 ひたすらに思う。 素敵だなぁって。 はぁ、本当に胸がいっぱいです。 | ||||
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ほかの方も書かれているように、涙があふれるお話しです。 挿し絵が無い分、想像力が無限にあふれ、そして文章が直にイメージとなって頭の中を駆けめぐりました。 本を読み終える頃には、涙が堰を切って溢れていました。これほど素晴らしい本に出会えた運命に、感謝です。 | ||||
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噂通りの評価、たとえば泣けるお話、感動の物語、そんな風に気負って読むと肩透かしをくらいます。泣けもしません。(もっとも、泣ける話なんて稚拙で馬鹿みたいな評価自体がくそくらえです。そんなに泣きたければ鏡を見ましょう。思わず泣いてしまいたくなるほど気持ちの悪い幼稚で無恥な顔がうってるはずです) ただ、そこに描かれているやり取りの優しさはひしひしと伝わってきます。 小中学校の推薦図書のような、ジブリ作品のような、経験したこともないくせに懐かしく思ってしまう穏やかな空気が胸に広がります。 大賞の冠に恥じない作品です。 せひ、泣ける話とか気負わずに軽い気持ちで読んでみてください。 | ||||
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読んだ後、正直これがライトノベルなのかと驚きました。 決してライトノベルを軽くは見ていないのですが…とにかくすごい、の一言。 まるでこれは、童話。 感動した。 もう、何回も読み直したい作品です。 内容も素敵ですが、なんといっても登場人物たちがどれも魅力的です。 中でも、少女・ミミズクと夜の王のやりとりはほんわかしていて切なくて。 何だか、あったかい気持ちになりました。 | ||||
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これほど何度も繰り返し読める本というのは珍しいと思う。 お気に入りのエピソード、会話、情景を繰り返し繰り返し読んでしまう。 くつろげる空間に一冊あるとちょうどいい。気になったとき手にとって読むことができれば、そのたびに心にミミズクとフクロウが広がるような、そんな話です。 最後に、 私がこの本から感じ取ったのは、魂の美しさであると思う。 | ||||
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今年の大賞は凄いと周辺で評判だったので、久しぶりに買ったライトノベルです。 結構重いテーマを扱っていますが、余りそう感じさせない作品でした。 悲観的過ぎず、とても心地よい語り口。読んでいるうちにどんどん引き込まれていく。 一気に読んでしまいましたが、内容もまったく薄っぺらいということは無く、きちんと伝えられるものが伝えられている作品だと思います。 他の方も言っておられると思いますが、確かにこれは御伽話の感覚です。そして、心の底から、泣かせてくれるような作品でした。 | ||||
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正直に言います。泣きました。 この本を買った日に学校帰りの電車で読もうかと思ったのですが、結局家に帰ってから読みました。 でも、読まなくてよかったと思っています。 涙がぼろぼろと出て止まらないんです。 みっともないぐらいに泣いて、とてもじゃないけれど電車内などではでは読めないし、同時にこんなにも美しいお話を人前で読むのは勿体無いと思いました。 ただただ在るがままを受け入れてきた主人公ミミズクの無垢がゆえの残酷で哀れで愛おしい告白。 そして不器用でわかりずらい優しさを持った人間嫌いの夜の王に心から泣いてしまいました。 まるで童話や御伽噺のようです。 ミミズクと夜の王(フクロウ)が出会うだけの、愛しい愛しい純愛の物語。 このまま一冊だけの物語としても十分ですが、出来るならば二人のその後が知りたい。 作者の紅玉先生に期待しています。 イラストのほうは表紙だけなのですが、それだけで十分でした。 むしろ、絵によって中途半端に登場人物像を想像させられたりするのは無粋な作品だと感じました。 ぜひ、あなたの中に自分のミミズクとフクロウを創って読んでみて下さい。 | ||||
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