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ミミズクと夜の王
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ミミズクと夜の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 21~40 2/5ページ
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まさにファンタジーなお話でした 微妙にネタバレします。 最近の小説にありがちな 大きなどんでん返しとか、派手なトリックなどがあまりなくて、個人的には大好きな作品です。 あとがきで「その一瞬だけ。心を動かすものが。光、みたいなものが」という作品像を述べていますが、まさにそんな感じです。 ただ、作者の意図に反して、私はこの小説のことをすぐに忘れられそうにはありませんけど(笑) | ||||
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はじめは磯野宏夫さんの絵が表紙絵と言うことだけで買いました。 しかし読み進めているうちに面白い作品にありがちな読み終わらせたく無い衝動に駆られるような物語でした。 そして今は亡き磯野さんの表紙絵はその独特な物語の雰囲気にとても馴染み深いと思います。 本も持っていますが、Kindle版でも再購入です。 | ||||
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結構、シビアなお話。 主人公の女の子は、ここに死にに来て…。 夜の王はそれを拒否。 そこから…。 最後はハッピーエンド? | ||||
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夜の森に逃げ込んだ少女と森の魔王の物語。 童話のようでもありファンタジーのようでもある物語なのに、ヤングアダルト向けのライトノベルズのような体裁なのに、どうにもこうにも捲き込まれ揺さぶられてしまいます。 巻末の解説の有川浩さんも全く同じ感想を持っているのには苦笑してしまいながらも納得。 まだ若い作者のあとがきを読むとこの物語の引力の源泉が少し理解できます。 「私は安い話を書きたいの。 歴史になんて絶対残りたくない。 使い捨てでいい。 大人になれば忘れられてしまう話で構わない。 ただね。 読んだその時のその一瞬だけ。 心を動かす光みたいなものが、 本なんてつまんないって思ってる、誰かの 世界をこじ開けるみたいな、 私にとって特別だったこの物語が 未だ見ぬ誰かの特別になるような話を。。」 職業に貴賤はないというけれども、本にも全く同じことが言えるなあ、と暢気な感想をを抱く自分であります。 まさしく、自分が作者の狙い済ましたジェネレーションの読者であったとすれば結構な衝撃ではなかったか、と薄ら寒い思いがします。その爆心地は狭いであろうが穿たれる穴は底が見えぬ程に深い。 引き続きこの作者の追っかけをしようとする決意を固めたのでした。 | ||||
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友人に薦められて手に取ったこの作品ですが、表紙から見るに最初は残酷系かな?と思いました。 最後は主人公が夜の王に食べられて、終わりかな?と予想していました。 けれど、いい意味で予想は外されました。 まず、この物語の少し気がかりな所を。この物語は全体的に世界観が薄いと思いました。恐らくこの物語は世界観が売りではなく、悲劇の少女ミミズクが幸せを知らずに触れ、幸せを知り、幸せの為に戦う物語が売りなのだと思いますが、正直いきなり聖騎士とか聖剣というのは一瞬ポカーンとしてしまいました。 それでも、☆5にしたのはそれほど物語が秀逸だったからです。 悲劇の少女ミミズクが夜の王に出会い、知らずのうちに幸せを知る。しかし、その幸せは悪意なき行動によりあっさりと壊されます。その先で少女は壊した本人と本人の妻から別の幸せを与えられます。新たに出来た大切な人たちに囲まれ、幸せな少女。優しい世界。それでも、少女は元の世界に戻りました。夜の王の元へと走っていきました。 と言った感じが本当にざっくりとした物語の概要でした。 この物語は誰もが自分の守りたいものを抱えていました。ミミズクにも夜の王にも、そして、敵であるキャラにさえも守りたいものがあって、その人のために互いを傷付け合います。このような王道を上手く描いた作者さんには本当に脱帽です。キャラたちの心境を描くのが上手く、心が締め付けられました。 だって、ある意味では誰も悪くないんですよね。理由のない悪意が無いです。強いていうなら主人公をあそこまでにした人間はクズだと思いますが、名のある登場人物の行動には全て理由があります。しかもそれは簡単には妥協できない理由です。それでも、皆最後には大切なミミズクの為に行動しました。 そこから導かれた結末は安心できました。けれど、夜の王の心情も知りたかったなと言うのが本音です。理由は分かるんですけど、表面的ではないので少し分かりにくいと思いました。 長くなりましたが、全体的にこの物語は世界観を見るものではなく、一つの物語を見るものだと思っています。 一つの物語としてはとても素晴らしく、好きになれる作品でした。 | ||||
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悲惨な過去を持つ少女「ミミズク」が幸せを見つける物語。 人物の容姿や心情描写に難があり、また、どんでん返しや「おっ!?」と思わせる工夫もないが、 『王道』ゆえに、ハマればストレートに感動できる。 個人的には楽しく読めた。 しかし、「大賞」であるなら、もう一工夫欲しかったところ。 | ||||
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はっきり言ってへたくそですが、そのへたさを補う独特の魅力があります。 わたしは好きです。 | ||||
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多くの方に薦められたので、今更ながら読みました。 ベタな世界設定にベタなストーリー。 ですが細部に渡り丁寧に描かれたことで、ベタすらも愛おしく思えます。 というより、王道って表現が正しいですね。 中世ファンタジーな世界観が好きな方は読んで損はないと思います。 多くの人に読んでほしいと思いました。 | ||||
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典型的過ぎる部分もあります。 奇を衒い過ぎている部分もあります。 綺麗事に過ぎる部分もあります。 ご都合主義に染まっている部分もあります。 ですが、良作です。 人間関係や生い立ちが原因で深く傷付いている人にとっては、心の清涼剤になり得る作品である……と思います。 斜に構えず、ただただ真っ直ぐ受け容れて、存分に感情移入して、楽しむのが良いでしょう。 名作中の名作、『ジャングル・ブック』(ジョセフ・ラドヤード・キップリング著)のオマージュ感がある……と言えば、ご存知の方には伝わるでしょうか。 | ||||
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この作品、大好きです。 読めば読むほど世界観に 魅了されていきます。 読めば読むほど続きが気になります。 挿絵は入っておりませんが、 スラスラと読むことができました。 簡単にまとめれば 少女と魔物の恋の物語です。 最後の方では涙が止まらず しゃくりあげてしまうほどでした。 是非みなさんにも 読んでいただきたいです。 | ||||
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とても読み応えのある、おもしろい本なのでおすすめの本だと思います | ||||
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死にたがりの奴隷の少女 人間嫌いの魔物の王 二人の邂逅によって運命の歯車が大きく動き出す 無駄なシーン、中だるみ、一切なく 一気読みできます 緻密な構成と一つ一つの出来事が非常に丁寧に描写されることにより。 頭の中に鮮明に映像が浮かび上がり映画をみるかの如く楽しめました 本当に誰にでもおすすめできる作品だと思います 優しさとは、愛とは、なんなのか 深く心に問いかける作品です | ||||
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書店になかったのでネットで見つけた時うれしかったようです。息子が好んで読んでいます | ||||
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他の電撃文庫と一線を画す表紙のイラストに、挿絵が一つもない、ライトノベルというジャンルにおいて恐らくは型破りとも言える外観に、思わず手をのばしてしまった。 そして語られるのは、喰われるというつまりは、自らの死を望む少女をめぐる、おとぎ話のような物語。 死にたがりの少女ミミズクはしかし、死に対する恐怖を微塵も持っておらず、 「ミミズクのいっちゃんのしあわせはー、だって夜 の王に食べてもらうことだものー」 と、むしろあっけらかんとしています。 魔物と出会おうが、自分の身体が傷つこうが、 無邪気な子供のように、ただ笑う。 けれど彼女には、あまりにも凄惨な過去があった。 ネタバレるといけないので詳しくは伏せておくが、 ミミズクを名乗る少女の心は、完全に壊れてしまっていた。 喜び、悲しみ、怒り。 普通の人間なら当たり前にもつそれらの感情すら、 ミミズクにとっては全く意味を成さないのだ。 そうして人の心を失ったまま、寡黙な夜の王のもとで過ごしていたミミズク。ある日、魔王討伐のために人間が攻めてきたことにより、彼女の運命が大きくかわってゆく。 以下感想。 この作品の根底にあるのは、愛だと思う。 親子愛、夫婦愛、そして人と魔物の愛。 皆純粋で不器用で、けれども相手を思う気持ちには 心動かされるものがあった。 登場人物で好きなのは、主人公のミミズク。 一人の人間として成長していく様が、儚げで魅力的に描かれている。序盤はかなり特徴的な喋りで、なんだこの子と思ったが、彼女をそうしてしまった過去を知ると、胸が締め付けられた。 そして物語中盤、「ありがとう」という、普通の人間なら当たり前に持ち合わせている感情に初めて気付き 「ありがとう、ありがとう」と繰り返す彼女の姿は、生きる喜びを再確認させてくれるのではないだろうか。 そしてもう一人、フクロウこと夜の王。 食べてほしいと懇願するミミズクを冷たく拒み、全く興味を持たない。 だか彼もまた、辛い過去を背負っていた。 愛されることを知らず、故に愛を表現する術をもたない。作品内最も不器用な存在。 言葉少なく感情の起伏がほとんど見られないが、個 人的にとても好きなキャラクターだ。 せわしない現代を生きていると、ふと忘れてしまう「生きる」という素晴らしさ。 ラブコメ、ファンタジー溢れるライトノベル界において、生きるとは何かということを思い起こさせてくれる、稀有な作品。 | ||||
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三年前に初めて読んで、号泣しました。 欠点を見つけようと思えばいくらでも見つかるかもしれませんが、 そういう難しいことを考えながら読んではいけない作品だと思います。 読み終わった後にすごくあったかい気持ちになれる物語です。 初めて読んでから年月がたった今でも、好きな本を聞かれたときにぱっと思い浮かぶ本です。 | ||||
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著者の作品初購入。 ラノベにしてはコメントがにぎわっていたので読書してみました。 解説で有川さんも仰っていましたが、非常に平坦で簡単な文章です。 しかし、これは語彙量が少ないとか、描写力がないと非難しているわけではありません。 これだけの言葉で事足りてしまうんです。小難しい比喩や難解な熟語なしでも良作はつくれるんだと証明してくれました。 そして読後には「これだけの表現でよくここまで心をたたく作品が作れるなぁ」と驚嘆してしまいました。 この関心にも似た驚きは喩えるなら「初期ステータスで○○クリア」や「○○縛りでクリア」等の一見不可能なドマゾなゲーム実況動画を達成した時の感情に少し似ています。なんだこの喩え。 ただ、本作品の平易さはもしかしたら原案が著者の高校生時代に生み出されたことも関係しているのかもしれません。 しかしどちらにせよ非常に読みやすくライトの名に恥じない逸品であることに変わりはありませんが。 物語も男女、いや雄雌が出会って雌が積極的でどーたらかーたらといたってシンプルな構造。 bmgではあるもののライトノベルでは珍しくお色気やラッキースケベ、ムフフなシーンは収録されてなく おまけに随所随所に挟まれている挿絵も本作には存在しません。挿絵のないライトノベルは知っている限りですと本作を含んで二冊です。 それでこの判断により本作品は独自の世界観を取得したと思われる。普通、物語に斬新さがなければ有名な絵師を起用してキャラ推し路線に舵をきると思うのだが 本作では適用されなかった。登場するキャラが皆が皆特徴的で嫌悪をもよおすキャラが一人もいなかったのにである。 自分が思うにこれは一体一体のキャラが既存過ぎて今更絵に起こしても大同小異だった為か、容姿説明がたった数行しかないキャラ達を本作の世界観までステージアップできる人がいなかった為でしょう。 そのくらい本作の世界観は敷居が低く、各々の想像力に任せた方が真価を出す無限で自由なものだったのでしょう。 なんの変哲もない話です。あっと驚くトリックや、爽快感を伴う複線回収もありません。 しかし無策とも言える本作はこちらも丸腰にしてしまう不思議な魔力があるようです。 そんなつもりは毛頭なかったのに目の奥が熱くなってしまいました。久々です。 どうぞ期待せず忘れた頃に読んでみてください。 | ||||
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世界観がとても素敵だった。幻想小説のような感じがする。 誰一人、悪い奴が出てこないというのは、あまりにいい子ちゃんすぎる気もするが、それがこの作品の空気にはあっていたのかも知れない。 ミミズクが、夜の王の前だと必要以上に幼いのも、何となくいいな、と思う。こういう女の子の気持ちを描いているタイプの作品を久々に読んだからかもしれない。 童話、という言葉を当てるのがしっくりくる作品だと思う。 ストーリー云々というもの度外視できる、作品の空気をもっているのではと思ってしまった。不覚である。 | ||||
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ラノベの範疇ではないというのが正直な感想です。 舞台設定、読みやすい文章、登場人物の心理描写、素直でまっすぐな気持ちの表現、作風は違うものの安房直子先生の作品に少し近い幻想を見せてくれるような正統派童話ではないでしょうか? 色彩や音の描写を奇をてらわない言葉で丁寧に描いていて、久々に上質な童話に巡り会えた気がします。 ラノベを読みたい方は注意した方がいいです。 | ||||
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今までに何度も何度も読み返しました。 落ち込んでいる時、イライラしている時、そんな時に読み返しています。 何故かと言われれば、読むと自分が救われるからです。 これよりも文章的に高尚な本も知っています。精巧なトリックが仕組まれた本も知っています。 でも何かあった時、読みたいと思う本はこういう本だと、実感を持って確信しています。 そういう本は全ての人にそれぞれあるもので、それはとてもとても希少でなかなか出会うことができません。 自分はこの物語に登場する人物たちのように誠実に生きていられているとは思わないけれど、人生に迷った時、立ち止まった時に、こう生きたいと思えます。つらくても真っ直ぐ歩みたいと思わせてくれます。それを勧められているいるわけではなく、読んだ自分がそう望むようになるのです。 登場人物たちはみなそれぞれに意思を持ち、精一杯に生き、その根源に他者への愛があります。 各登場人物たちが必死に考えた精一杯の愛を為そうと懸命に生きています。それがこの物語を作り上げています。 その美しいこと、切ないこと、温かいことは、とても表せません。 それに触れようと望むのなら、この物語を読む他にないのです。他に代替物はありません。 最後に言いたいことは、この物語をこの世界に生み出してくれた紅玉いづきさんに感謝したいということ。 全ての人にお勧めできるのかと言われればわかりませんが、この物語を愛せる人を、私は大好きになれると思います。 | ||||
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今までライトノベルと言うとよくテレビで見かける可愛い女の子達が描かれているものでどこか避けているところがありました。 ですが本屋の友人に薦められてこの本を読んでみて印象が少し変わりました。 最近はどんな作品を読んでも作品の矛盾点等が目につきどこか冷めてしまっていました。 しかしこの作品の矛盾は目につきませんでした、あったのかもしれませんがそんなことに意識が向かないほど引き込まれてしまいました。 文体は神話風のライトノベルといった感じです。 買って損はありません。 もう少し文章に深みがあるともっと良かったのですが、この読みやすさがライトなところなのでしょうね。 | ||||
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