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時生 トキオ
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時生 トキオの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全252件 181~200 10/13ページ
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たぶん、<泣き>を目的に読むと失敗します。 号泣、涙が止まらない、激しく感情を揺さぶられる・・・そういったとてつもないドラマが隠されているわけではないし、大どんでん返しの不意打ちで泣かされるわけではない。 これは普通ならばあり得ないSF的な設定の中で、父と子の親子のきずなが、心に少しずつしみ込んできて、心が温かくなるような本です。 読む人によって、親の立場、あるいは子の立場と、いろんな共感の仕方があると思いますが、本のどこかで、涙は出なくても思わずじーんときて、本を伏せて少し考え込む。 そんな本だと思います。 | ||||
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泣ける本特集として本屋に並んでいた。産みの母親と和解出来た時はうるっときた。ストーリー的には夢があって素敵だと思ったけど。けど、泣ける?東野圭吾作品にしては薄い。もう少しぴりっと一味欲しかったかな? | ||||
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なんか重くて暗い感じ話です…不治の病の息子の魂が若い頃の父に会いに来るという設定はフィクションとして受け入れられるのですが、もう一捻りほしかったです… | ||||
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ミステリー以外の東野さんの作品を初めて読みました。若りし頃の拓実とトキオの出会い。読者にはトキオは息子だと分かっていて、でも拓実には「なんだこいつは」的なところはもどかしかった(まぁ当たり前ですが^^;)。終盤はどんどん切なくなりました。トキオの運命をしっているだけに、言葉ひとつひとつが心に響きました。 | ||||
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時生がたくみに涙ながらに、“明日だけが未来じゃない”ことを 訴えかけるシーンは感動しました。 死と向かい合ったとき、あるいはもうすぐ死ぬと感じた時、 人は未来を感じれるのか。 愛する人が無事生きていればそれでいいんだと思えるのか。 そのシーンで一旦本を読むのをやめて、 「自分だったらどうやろ…」とそんなことばかり考えてしまいました。 いや、考えさせてくれてむしろ感謝してます。 そういう意味では「あー読んでよかった」と思える本です。 ただストーリー的にはちょっと詰め込みすぎの感があったかな。 あとタクミのキレどころに「ぇえ?!」と思うこともしばしば・・・^^; | ||||
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話が少しとっ散らかってしまって、ところどころ物語の展開が雑な印象です。著者が最初に考えた物語の枠組み、・・・・親と子が時間(空間も?)を越えて関わりあう・・・・、は非常に面白い発想ではあるのですが、その肉付けにかなり苦労したように思われます。著者ほどの作家でも、自分の思考が一旦何かにはまってしまうと中々そこから抜け出せないものなのかも(or持ち時間の制約で、全く違う肉付けのストーリーは選択肢としてありえなかった?)。 とは言え、SF的手法を使っての物語ではあるが、実態は普通小説そのもので面白く読みました。ただ、こういう手法を用いた小説では、読み手側に不自然感を感じている余裕を与えないようなストーリーの展開にしないと深い感銘を与えるのは難しいことも再認識しました。出版するすべての小説で満点に近い点数を取るのは至難の技で、読者の我侭だという事はわかってはおりますが・・・・・、著者の作品にはいつも期待してしまうんですよね。 | ||||
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時を超えて、若い頃のダメ父親と青年となった(死後の?) 息子が出会い、いろいろな出来事を乗り越えていく話。 「人の魂が違う人に乗り移る」と言う点で、 話の設定が「秘密」と似ている。 ただし、今回はそれがタイムスリップまでしているが。 秘密と比較すると、秘密が「父と娘」の話だったのに対して 今回は「父と息子」で、内容自体も秘密がかなり切ない内容 だったのに対して、時生は切ない話ながらも、希望が残る 話になってる。 話の流れ自体は特にどんでん返しもなく、 想定できる流れだが、思わず最後の方は思わずホロリと してしまう。 感動的で、心が暖かくなる話。★4つ。 | ||||
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良い作品に出会えたことを感謝したい。 病床の時生の思いは、トキオと若き日の拓実との日々が教えてくれる。 最後のシーンは涙なしでは読むことができなかった。 過去が未来をつくる。しかし未来は必ずしも現在の「先」にあるものではないのだ。とても心に残る数々のシーンを、忘れないだろう。 とにかく、私にとってずっと大切な一冊であり続けるだろう、と思わせてくれる作品だ。たくさんの人に読んで欲しい。 | ||||
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時生はすばらしい作品だ!読めばわかる! 一つ一つの言葉が後のできごとにつながっている。読めば読むほど「なるほどな!」と思える。ラスト50ページは目頭が熱くなる・・・ 最後の一言は鳥肌が立つし、納得の感情、時生に対する感情などいろいろなことが込み上げてくる。 中でも印象に残る言葉は「明日だけが未来じゃない!」 これ以上は内容に触れられないが、読んで損は無いと思う!ぜひ読んでほしい!東野圭吾に興味がある人、少しでも読もうかどうか悩んでいる人は今すぐ読むべきだ! | ||||
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彼のほかの作品に比べて構成が稚拙すぎる・・・ 自分の息子が父親の若かりし日にタイムスリップって、、 あり得ないだろ!!と鼻で笑うしかないような内容でした。 山本文緒のブルーもしくはブルーみたいにSFっぽい設定でも 感情移入できる作品はあるがこれは違う。 未来の人間が言ってる事を、その時代の人間は信じない、 信じろと言う、お決まりのじれったい会話の繰り返し繰り返し。 最後まで読むの辛かったです。 | ||||
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たった今、読み終えました。 居てもたってもいられなくてこのレビューを書いています。 とにかく感動しました。 東野作品の「感動する!」と言われるもの今までをたくさん読んできました。 が、実際の所、私はそれらを読んで、 物凄く面白い!とは思っても感動の涙を流したことはありませんでした。 しかしこの「時生」は違いました。 ストーリー展開や、文章ひとつひとつの魅力はやはり東野圭吾。 安心して物語の中に入っていくことが出来ます。 そしてトキオが拓実に泣きながら命の尊さを訴える場面や、 拓実が母親に初めて心を開く場面、そしてラストのあの一言。 こみ上げてくるものを抑えることは出来ませんでした。 とにかくたくさんの人に読んで欲しい作品です。 | ||||
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NHKのドラマにもなったお話です。 難病に冒され、死を待つだけの息子、トキオ。 しかし、主人公、拓実は20年前にトキオに出会い、助けられ、そして妻との運命の出会いを導いてもらうという不思議な体験をしている。 定職にも付かず、ぶらぶらし、何かでかいことをしてやると思っているだけの情けない拓実であったが、ある事件に巻き込まれ、20年後からやってきたトキオとともに解決していく。また、拓実の実母との複雑な関係が、物語が進む中、拓実の気持ちがほぐれていく辺りは、世代を超えた親子関係の再構築ですね。 自分の子供が同世代に生きていたらどんなんだろう?と思わせてくれた面白いお話でした。 | ||||
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今まで読んだ本の中で一番印象的なラストだ。 いつまでも記憶に残る。 最後の部分のためにすべてがあった。 そう言ってもいいくらいだ。 でもそれは最初から読んでいくからこそイイのである。 やや中ダルミな感じもする部分もあったが、いつまでも大切な読書の思い出として手元に置いておきたい一冊になった。 | ||||
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本作の他『宿命』などラスト一行小説は東野ワールドの一ジャンルです。 ほんとにホロリとさせられる一行ですが、 逆算して作られたつなぎの数百ページは謎掛けもラストへの伏線も少なく、 東野作品としては物足りません。 浅草繋がりで、宮部みゆき『蒲生邸事件』を思い出しました。 タイムスリップ、父息子の葛藤、未来への遺言・・ 二作はかなり似てますよね。 | ||||
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息子(時生)が生まれる以前…宮本の目の前に現れた不思議な青年は何と息子…! 普通に考えるとありえない話なのですが、なにより話のテンポが軽快でスラスラ読めます。気が短く軽薄な行動が目立つ若かりし頃の宮本とそのフォロー役に徹する息子の掛け合いが面白い。 しかしラストシーンは感動もの。うまく伏線を絡めた終わり方をしているので読後感に漂う余韻は最高です。 | ||||
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面白いですね。巧いですね。最高ですね。 発想と、物語の展開のさせ方と、人間の心に触れてくる何かが、絶妙に絡み合っていている。 それが、作品としての存在感を感じさせるのです。 オチがいいです! ジーンと来ました!! | ||||
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グレゴリウス症候群により若くして死にゆく息子・時生を前にした父親・拓実は、妻に向けて「ずっと昔、俺はあいつに会っているんだ」と告白する。そして、舞台は拓実が若かりしころ、インベーダーゲームが全盛期だった1970年代後半、浅草の花やしきで謎の少年トキオと出会うところから、この物語りは始まる。 自分が養子であることが発覚してから育ての親との関係がぎくしゃくし始め、家を飛び出した拓実。仕事は長続きせず、恋人の千鶴にはホステスをさせ、自分はヒモのような生活を送っていた。そして、偶然行った花やしきで遠い親戚だという少年と出会う。なぜか親近感がわく少年・トキオを居候させることに。トキオは、病床にふしている産みの親と会うことを拓実にすすめる。 ある日、千鶴の紹介で仕事の面接を受けることになった拓実だがすっぽかしてしまう。その日から千鶴が姿を消し、彼女のアパートに行くと拓美宛の置き手紙が。そして、拓実とトキオの他にも千鶴を探す謎の男たち。拓実とトキオは千鶴を探しに大阪へと旅立ち、その途中で拓実は産みの親と会うことに。 拓実とトキオは千鶴を見つけることができるのか? 拓実は生みの親を許すことができるのか? トキオの正体、そして目的は? 親と子の絆を描いた感動のミステリー。 | ||||
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「息子が過去にタイムトリップして父親の窮地を救う」という構図で、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い出した。「未来から来た者が競馬の結果を知っていて、当たり馬券を購入する」というエピソードは、まさしくそうだろう。だがコメディではなく、じっくりと読ませる内容。若きの日の拓実はとにかく自分勝手な大バカ野郎なのだが、それをしっかり者の時生が叱咤激励する。時生がそういう風にに育ったのは強くて優しい父親の影響が大きいのだが、拓実がそういう人間になったのは息子に導かれたから、というメビウスの環のような関係。彼らの会話が時におかしく、時に切ない。この2人に限らず、この作品の大きなテーマは家族愛である。拓実の出生と生い立ち、登場する人物の親子関係が物語の大きな鍵を握る。親から子へ、子から孫へと受け継がれていく愛情とは何なのか。終盤まで読んでいくと「う~む」と唸らされる。拓実達の巻き込まれる事件がパッとしない事、「現実」が「過去」に比べてかなり魅力が落ちる、という指摘もできる。しかしオチが読める話をきっちり1つの作品として仕上げる技量に、東野圭吾の確かな実力を感じる。 | ||||
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この物語はいきなり結論から始まる。そのため、作品の行方は読み始めたときから見えている。しかし、逆にそのことが物語に入りこみやすくもしている。続くメインの部分も、未来から来た時生と共に、拓実とその実母の秘められた関係と出生の秘密を解き明かしていったり、恋人の誘拐やスリリングな救出作戦をしたりなど、行方がわかっていても目が離せない。そして感動のラストへと繋がっていく。それがどんなラストかは是非作品を読んで頂きたい。 また、登場人物の言葉にも注目したい、時生の母親の言葉や、時生が拓実に「未来」というものについて訴えかけるシーン、最後の一文には鳥肌がたつほど感動した。せつなくもさわやかな余韻が読後に残る作品である。 | ||||
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ストーリーについてはすでにレビューが出揃っていますので、読後感のみ書かせていただくと、、、。読者には結末もすべてわかっている中で、ここまでぐいぐいと引っ張って最後まで読ませてしまう筆力は、すごいです。子供が親より早くこの世を去るという不幸な中で、父が思い出す若き日の息子との出会い。実は母も、、、。うーん、よくできてますねぇ。最後の父の一言で、また読者はぐっと来ます。命って、まるで鎖のようにつながっているんだなぁと思います。死の淵にあっても未来を信じることができる、このテーマは「命」を宇宙的に考えた壮大なものですよね。これだけの長編ながら、もっと現代の「時生」の人生を読みたかったこと、(単行本のときは「トキオ」だったタイトルが文庫では「時生」に、「トキオ」のほうがしっくり来るような気がするのだが)、父である「拓美」の若き人間像があまりに情けないこと、などがちょっと気になりました。 | ||||
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