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(短編集)
作家小説
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作家小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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必ず一捻りのある、良質な短編をまとめた一冊。 作家ってこんなこの考えてんだーと興味深く読んだ。 | ||||
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もともと、学生アリス・作家アリス、両シリーズのファンで、宮部みゆき氏言うところの「端正なミステリ」、私の言葉では「過不足の無いミステリ」であるところが好きです。 ですがこの本では、上記のシリーズではあまり書かれない情景描写などが、実は作者の苦手でもなんでもなく、意図的に出し入れできるものだとわかりました。 昔、星新一氏らの時代の、懐かしいエンターテインメント小説も収められていて、これはこれで、とても面白いです。 | ||||
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作家をテーマにした”奇妙な味”の短編集です。本格ミステリをはじめとして、この方は本当にいろんな種類の小説が書けるのだなあとその多才さに脱帽です。 ほめておいてなんですが、最初の3つ「書く機械」「殺しにくるもの」「締切二日前」はありがちに感じてしまいました。書けなくて編集者にプレッシャーをかけられ缶詰にされる作家、最初はよかったけれどだんだんと才能が枯渇し、読者の評価に神経質になっておかしくなる作家、締め切り2日前なのにアイデアすらわかずパニックになる作家など、よくあるネタだなと思ってしまいました。このまま似たようなテーマが続くのだろうかと思っていたら後半は俄然おもしろくなってきました。 「奇骨先生」は、出版界の矛盾や本の流通の問題が詳細に描かれていて、へえそうなんだとびっくり、勉強になりました。「サイン会の憂鬱」サイン会をやれるほどになれば作家は当然うれしいだろうと思っていましたが、まあいろいろあるのだな、と。「作家漫才」は大阪人としての有栖川氏の魅力満載で、実際、誰か漫才コンビにやってもらいたいくらいです。漫才ネタを創作なさってもいけるかもしれません(笑)。「書かないでくれます?」はネタ元の問題、おもしろい話を聞かせてもらったけれどこれは書かないでくれと言われた、でも書きたい・・・書いてしまった、そして・・という話。ホラー仕立てになっていてなかなかぞくっとさせられます。そして最後の「夢物語」はSF風。精神治療のためにドリーム・ボックスという機械が開発された近未来、創作の刺激を得るために病気だと偽ってその機械に入ってみたら、医療ミスで目覚めることができなくなってしまった、自分が生きているのはどうやら夢の世界らしい、そこには作家という職業も物語もなく、自分は歴史上初めての語り部として、人々から熱狂的な賞賛を得ているが、実は自分が語るのはシェイクスピアをはじめ、自分の作品ではないものばかり。ある日作家は罪悪感に耐えかねて・・・というお話。 あとがきで有栖川氏が述べておられますが「小説を書くことは面倒で、次の着想がいつ得られるか知れないという不安につきまとわれもするが、そんなものは世間のどこの仕事にも付き物である。ありがたいことに、私は今の仕事を楽しいと思っている」という言葉にほっこりさせられます。どの作品にも、作家という仕事の実情や有栖川氏の本音がちらちらと見えて興味深いです。そしてそれらを巧みに、しゃれた短編に仕立て上げる有栖川氏の才能、すごいと思います。火村教授や江神さんもいいのですが、有栖川氏のまた違った魅力が満載です。 | ||||
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全部おもしろかったです。この奇骨先生という話だけよくわからず退屈してしまいました。短編は一々話に入っていくのに面倒くさくてついつい長編を選んでしまいますがこの短編集はとても読みやすくて苦にはならなかったです。星新一や阿刀田高などの短編が好きな方はおススメです。有栖川有栖の作品はこれが初めてなので彼の長編もぜひ読んでみたくなりました。最後に作家さんって本当に大変なんですね。 | ||||
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有栖川有栖さんの作品は、とても読みやすいのだけど、ところどころドキッとするような表現があったり、心に刺さるような言葉があったり、ものすごく奥の深い小説だと思っています。 私は火村シリーズが好きなので、そればかりを読んでいたのですが、ようやく(?)他の作品にも手を広げてみようかと思い、この作品を読みました。 なんともいえず、不思議な短編集ですね。 推理小説じゃないし、単なる小説でもないし、ちょっとホラーチック。「殺しにくるもの」なんて、最後のページで思いっきりどきっとしましたよ。 どれもそれぞれが雰囲気の違う作品で面白かったのですが、私は「奇骨先生」が好きです。 作家というとちょっと取っ付きにくい人や変わった人、個性的な人が多いように思われますよね。奇骨先生もちょっと怖い感じの人ですが、最後は心温まる締めくくりになっていて、何だか気持ちがほんわかしました。 あー、もっと早く読んでおけば良かったなあと思いました。すごく面白かったから。 | ||||
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久しぶりに有栖川さんの短編集読みました。 相変わらず、読みやすいです。 内容自体はよく理解できないのもありましたが、総合的に引きこまれました。 | ||||
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著者の作品を手当たり次第読んでいますが、 本作は読みごたえ、面白さという点で 個人的に有栖川さんのトップ5に入ると思います。 短編が8編、だいたい30~40頁の作品集、 “小説家”というくくりだけの、 完全独立した内容で、 おなじみの江神さんも火村助教授も出てきませんが、 どれも粒よりで作品が立ってます。 やはり小説家には書く苦労がつきもののようで、 内容は全く違いますが、 あの怪作・筒井康隆の『大いなる助走』を思い出しました。 いろんな色の絵の具が入った一冊です。 国名のミステリーが著者の代表作のようですが、 私は非国名シリーズの短編集の方が(アリス・火村を含め) ものすごく魅力を感じます。 | ||||
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有栖川氏の珍しい非本格系ミステリー短編集で、作家をモチーフにした世にも奇妙な物語テイストの短編が収められている。いずれも殺人があってトリックがあって論理的に落ちが付くいつもの有栖川短編とは違った作風が堪能でき、それはそれで非常に楽しく読める。作家漫才など完全ギャグ路線もファンなら興味深いところだろう。 | ||||
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作家とは奇妙な生き物だと思う。 せっせせっせと原稿を書き 本も読む。 有栖川先生の作品を初めて読んだのだが 不気味で 痛快で… 特に「締切二日前」の締切に追われながらも次々に どうでもいいことを思いつく あの焦燥感… 読んでいるこっちは 面白すぎて爆笑してしまった。 それから「サイン会の憂鬱」・・・地元の本屋に サイン会を頼まれて 厭々気分で乗り込んだら… 奇妙な客ばかり…不気味です。 | ||||
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出版業界を舞台にした連作短編。 楽屋落ちのようなものもあるんですが、飽きずに一気読みできました。 特におもしろかったのが、「書かないでくれます?」という作品。 ホラーテイストばっちりです。 想像して、ぶるっときました。 おもわず、じぶんちの水槽を覗き込んでしまいました。 | ||||
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2001年に出た単行本の文庫化。 作家を主題とした8編を収める短編集。 アイディアの展覧会である。トリックの没ネタ、サイン会、出版業界の現実など、様々なアイディアが小説化されている。小気味よい物語ばかりで、読後感も爽やかだった。 この著者がミステリを角と、どうもトリックに不満が残ることが多いのだが、本書では不備がありながらも小説としてまとまっている。 ふと、この人は本当は星新一に似たタイプの作家なのかも知れないと思った。 | ||||
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締め切りが迫っているのに話のアイデアが浮かばず、頭を掻きむしる作家。行きたくもないサイン会に出る羽目になり、嫌な予感に怯えつつ出かけざるを得ない作家。 「作家」を素材にして、彼らが抱える苦しみや鬱屈、悩みを描いた短篇が八つ収められています。有栖川さんの専門分野である本格ミステリではなく、ホラー風味を利かせた「奇妙な味」系の作品集でした。 収録作品のなかで気に入ったのは、最後の二篇でした。 「書かないでくれます?」―― 最近刊行された長篇がいい出来栄えだったにも関わらず、なぜか浮かない顔をしている作家。その底に秘められていた真相が明らかになるとともに、ある人物の身に……というホラーです。作中のある小道具(?)が印象的。ラスト二頁のぞくぞくさせられた恐怖の描き方がなかなか巧い。同じ小道具を使った短篇で、エリザベス・ボウエンの「魔性の夫(つま)」(『怪談の悦び』創元推理文庫所収)に似た、ぎくっとする読後感を味わいました。 「夢物語」―― 夢の中に囚われた小説家の物語。不思議な味のする幻想譚と言ったらいいでしょうか。巻末解説で末國善己さんが挙げておられる作品に通じる妙味がありますね。余韻がたゆたうようなラスト一行の優しさ、それが素敵でした。本書で一番気に入った作品と言えば、これかな。 あとがきで有栖川さんが、<<掉尾の『夢物語』は最後にお読みくださいますように。>>と書いていらっしゃるように、この作品の余韻に浸りながら本の頁をそっと閉じると、ぐんと本書の味わいが増します。掉尾を飾るにふさわしい、これはなかなかの逸品でした。 | ||||
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作家を題材とした8篇の小説集。作者自身がミステリーでもホラーでも冒険小説でもSFでもないとコメントしていますが、どれにも味付けされてそうな不思議で軽妙な小説が詰まっています。 ちょっとゾクゾクさせられ、笑わせられたり、オチをつけられてガクッときたり、色々な味の作家の闇を味わえます。お勧めは「殺しにくるもの」「書かないでくれます?」、小説家なんて日常とは一線外れてるなんて思ってる輩には、本当にありそうで怖い。「締切二日前」は、期限付き提出物に泣くほど苦しめられた人には身につまされ、読むのが辛くなりそうですが、最後に意表をつかれるかは…お楽しみです。 作家自身が書いている作家の小説、妙に納得させられ一気に読めます! | ||||
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作家を題材とした8篇の小説集。作者自身がミステリーでもホラーでも冒険小説でもSFでもないとコメントしていますが、どれにも味付けされてそうな不思議で軽妙な小説が詰まっています。 ちょっとゾクゾクさせられ、笑わせられたり、オチをつけられてガクッときたり、色々な味の作家の闇を味わえます。お勧めは「殺しにくるもの」「書かないでくれます?」、小説家なんて日常とは一線外れてるなんて思ってる輩には、本当にありそうで怖い。「締切二日前」は、期限付き提出物に泣くほど苦しめられた人には身につまされ、読むのが辛くなりそうですが、最後に意表をつかれるかは…お楽しみです。 作家自身が書いている作家の小説、妙に納得させられ一気に読めます! | ||||
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タイトルの通り、作家や、書くということをテーマにした小説。小話的なものもあり、サスペンスあり、そして何となく裏話っぽいところもあるのではないかと思います。書けないプレッシャーに、サイン会への複雑な心境、編集者への言いたくて言えない思い?(笑)「奇骨先生」の奇骨先生も36歳でデビューし、有栖川先生も作家に専念されるようになったのも36歳ですし・・・この「奇骨先生」と「サイン会の憂鬱」がお気に入りです。表現者って、本当に大変ですね。 | ||||
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タイトルの通り、作家や、書くということをテーマにした小説。小話的なものもあり、サスペンスあり、そして何となく裏話っぽいところもあるのではないかと思います。書けないプレッシャーに、サイン会への複雑な心境、編集者への言いたくて言えない思い?(笑)「奇骨先生」の奇骨先生も36歳でデビューし、有栖川先生も作家に専念されるようになったのも36歳ですし・・・この「奇骨先生」と「サイン会の憂鬱」がお気に入りです。表現者って、本当に大変ですね。 | ||||
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ミステリではありませんが、とても楽しめました。作家の原稿進捗状態というのは、よく語り草にされますが、それを「小説」に仕立てたものは初めてです。他にはないユニークな連作集だと思います。 この著者を初めて読む方にはお奨めし難いですが、他の作品を幾つも読んでいる方で、謎解きではなく、ストーリーを楽しみたい未読の方には是非お奨めです。執筆が進まない時のプレッシャーの凄まじさは、想像に余りありますが、そんな時の現実逃避の中で、広がっていくイメージの奔放さは、馬鹿馬鹿しい(失礼!)と笑いつつ、やはり流石というべきですね。 別の作品執筆中、(思うように進まない中)実際に思い浮かべたことを、一つの作品にまとめたのだろうかと勘繰りたくなりました。 | ||||
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