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スパイは泳ぎつづける
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スパイは泳ぎつづけるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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どうしても北欧ミステリーというと「ミレニアム」「ヴァランダー」「特捜部Q」を並べてしまいます。 本作は国際的なシャープなスパイものでもなく、CIAが黒幕で動くアメリカスタイルのアクション小説に似通っていて残念でしたが、もう少し、北欧の土着性を織り込んだスパイものを期待します。 | ||||
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スウェーデンの大学の博士課程の学生である主人公と、欧州議会に勤めるヒロインが、機密情報が隠されているPCを思わぬ形で手にした事から何者かに命を狙われ始める。 その後ろにちらつくCIAの下請け戦争企業の影。二人は逃げ切り、反撃に転ずる事が出来るのか? 前半は巻き込まれ形サスペンスの定石通りの展開で、それなりに読ませる。 ところが、300ページを過ぎた辺りで予想外の事が起こり、ここを境にそれまでとは違う印象の方向に話が変わっていきます。 意外性はサスペンスに必須の要素ですが、今回の場合、気持ちの良い方のそれではないですね。 このような変化球を使っても話の大筋は大きく変わる訳でもないし、ただ意外性を出すためだけの安易な発想に思えてしまいます。 というのも、キモであるPCの中の機密や敵の組織の正体などは序盤である程度分かっていて、ストーリー自体にはあまり意外性が無いから。 次の点もマイナス要因です。 主人公の、元空挺兵という設定がほとんど生かされていない。 合間に挟まれるCIAの陰謀の歴史。その生きた証ともいえる苦悩を抱えた凄腕スパイの男が、終幕も近いところで満を持して登場するのだけど、大した仕事もせずに呆気なく退場してしまう事には別の意味で驚く。 逆に、鼻持ちならないエリートロビイストが同時期に望んでもいない活躍を見せ出すが、この分をスパイの男の方にまわして欲しかった。 国際謀略ものという読者の大半が男性であろうジャンルの小説なのに、後半はほぼ女性キャラ(全員超優秀)しか活躍しなくなってしまうのも消化不良。 スウェーデンやドイツではベストセラーになっているようですが、全体的に意外性の使い方を間違えているという印象の作品でした。 | ||||
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