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(短編集)
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せどり男爵数奇譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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はじめてこの作者の本を読みました。 古い本なので読み進められるか心配していましたが、読みやすく一気に話の中に引き込まれ読んでしまいました。 神保町によく仕事で行くのですが、古本屋さんを見るとあれこれ想像して楽しくなりました。 一部気持ちの悪い話もあり、時々思い出して具合が悪いですが、楽しめました。 | ||||
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「ビブリア古書堂の事件手帳」つながりで本書を知り、夏目書房版ハードカバーで読了、 19.5センチ×11.8センチの変形サイズ・330ページ、 一ページ15行の大きな活字で見やすい、 物語の内容に相応しい装丁が施されており、蔵書するなら夏目書房版をお奨め、 ただし難しい漢字すべてにフリガナされておらず、一部読書のスピードが削がれる箇所あり、 例えば、皮をなめす意味のなめすは鞣すとフリガナなしの漢字表記されるが、犇めいているにはヒシとフリガナがあるのだった、 各章タイトルには麻雀用語が使われており、こちらも麻雀に疎いと読めないし、意味も全く分からないのだった、 梶山で過去読んだのは”小説GHQ”だけと記憶しており、同書は薄味の印象の長編で期待したほどの興趣がなかったが、本書は短編集であり、当時の流行作家の勢いを感じる痛快な面白さがあった、 短編集ではあるが、同じ語り手がせどり男爵の追憶を記録するシャーロック・ホームズ譚の一種のパロディとして、見通しの良い一冊の長編になっているとも感じた、 数奇譚をどのように読むかについて作者はコメントを残していないようで、私はスウキタンと読むものと思い込んでいたが、マニアはサッキダンと読むらしい、 古書取引と古書店業界のバック・ステージものであり、些末な専門用語の解説も繰り返され、面白みは読者の興味次第で激しく上下すると思うが、時代を代表した流行作家の短編上手を堪能できる本として推薦できます、 ジョニー・デップ主演で映画化された「ナインス・ゲート」もせどり師が主人公だったが、同作とまったく似たようなエピソードもあり、せどり師の業界は世界共通らしい、 以下各章の感想、 第一話 色模様一気通貫 登場人物の紹介を兼ねたオープニング・エピソード、 語り手の小説家もせどり男爵と呼称されるせどり師も特異な個性を持つことが詳述される、 男爵は昭和16年に22歳とあるからおそらく大正9年前後の誕生と思われる、 男爵が古書の魅力にハマるのが昭和初期であり、以後戦中戦後の時代を舞台とした物語が紡がれてゆく、 1970年代初期に語られる小説の体裁ながら本書全体に浮かび上がる情緒も風俗も東京オリンピック以前の彩りが濃いのだった、 第二話 半狂乱三色同順 せどり師業の面白みを軽快に語る第二話、 香り立つ時代感と苦々しくも爽快な結末に短編作品を読む醍醐味があり、私的には本書中の白眉、 第三話 春朧夜嶺上開花 同業者と古書漁りの韓国旅行に出かけたせどり男爵、 著者の韓国趣味が全開したうんちくと韓国愛に満ちた好編、 著者は朝鮮戦争とは言わず朝鮮動乱と書いている、 第四話 桜満開十三不搭 GHQ占領末期を舞台に洋書初版本を巡る丁々発止の攻防が楽しい章、 語り手同様に日本人はやはり甘ちゃんだと思い知らされる一編、 第五話 五月晴九連宝燈 昭和34年に起きたBOAC日本人スチュワーデス殺人事件に想を得た一章、 同じ事件を松本清張は長編”黒い福音”として得意の自身の推理をまとめているが、こちらはもちろん高価な古書を巡る事件を男爵が解決する短編、 もはや戦後ではないと言われ独立を回復したGHQ後の時代が舞台とはいえ、まだまだ戦後の混乱期を引きずった時代ならではの闇が垣間見える作品、 第六話 水無月十三 九(シーサンヤオチュー、一文字変換できず) 全話中で突出して猟奇趣味が強く、誰にでもは推薦できない最終章、 第五話もそうだがビブリオマニアのたどり着く終着点の一つをあらゆる種類のマニア全般に反省を促す意味も込めてグロテスクに描いたのかもしれない、 最終章がこの内容ということは著者にはこの後を書き継ぐ意欲はなかったように感じる、 以下メモ、 P.292 ”くじる”という単語がある、 初めて目にしたが、簡単に漢字変換できない、 どこかの方言かとも思うが、当時はそれなりの使用頻度だったが死語になったのかもしれない、 意味を調べてみると、なるほどとうなずけるが、ひどく下品な言葉だと思う、 著者世代で、玄人相手に色事修行を積んだ人物ならではのことばのようにも感じるのだが、 荷風は根が生まれ育ちの良い人物だからけして使わない言葉のようにも思う、 断腸亭にあったかどうか、要調査、 他にも初めて目にしたのが、 人の牛蒡で法事をする 垂涎三千条 P.187 九州で黒人兵の集団脱走があった、 → 朝鮮戦争に派兵されたくないために脱走、 朝鮮戦争から初めて黒人兵も大規模に前線に投入されるようになったから起きた事件、 何度か店名が登場する熱海の洋食スコットは現在も営業中、 P.9 月一回くらい顔を見せる常連のお客 → 毎月来店する客なら常連と呼ばれたのが昭和、 バブル景気時期に月一では常連と呼ばれなくなり、週一がさらには週二に、と どんどん回数多い客を常連と呼ぶようになってしまったのが平成、 それだけ商売に余裕がなくなり、せちがらくなってしまったことになる、 今後生活品質を国を挙げて上昇させようとするなら、月一来店を常連と呼べる状態に戻す必要がある、 | ||||
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きれいに包装してご送付いただけました。 本もきれいで、帯付きで広告通りの状態でした。 | ||||
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舞台はネットなど想像だにしない昭和30年代。ホステス相手に飲んだくれる著者が出会ったのは、せどり男爵こと笠井菊哉。その笠井がいかに古本収集に惹かれていったかかが実に面白かったです。 あきらかな下ネタもありますが、古本の収集に加え扱い方にも色々あり、自分の持っている古本の価値を高めるために同じ本を購入して破棄するなど豪快なやり方もあるのですね。実にもったいないです。 | ||||
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初出が「オール讀物」であるためか、1話完結で6話収められていますが、数時間で読了しました。 帯に「古書ミステリーの傑作」の文字があしらわれた本書は、たしかに殺人や窃盗、放火といった人の道から外れた行為に手を染める登場人物が続々と出て来るものの、いわゆる「犯人は、あなたですね。」的な展開とは無縁で、本というものに偏執的な人物のエピソードを、作者と思しき語り手が、「せどり男爵」なる笠井菊哉から聞かされるという構成になっていて、題名にある「数奇譚」の名が相応しい作品です。また、一頃の小説によく見られた語り手による脱線や蘊蓄が随所に差し挟まれており、娯楽作品として無条件で楽しめます。 ところで、チェーン店の古本屋さんであるブック某でも、以前、携帯電話と書棚を忙しそうに交互にチェックしつつ、買い物カゴに次々に本を放り込むお客さんを頻繁に見かけて、お店の側もそれを牽制するような貼り紙をしていましたが、最近、双方とも見かけなくなったような気がするのは気のせいでしょうか。 | ||||
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もともと1974年に『オール読物』に連載されたもの。同年の桃源社版のほか、いくつかの版がある。 「せどり」とは安い古書を見つけて高値で転売する行為。 本書には全6話が収録されているのだが、古書にまつわる怪しい物語ばかりで、ぞくぞくさせられる。 古本マニアの妄執みたいなものが、瘴気を発しながら漂っている。まあ、そういうのがいいという読者にはたまらないだろうが、私にはちょっとやり過ぎに感じられた。 かなり好みの分かれる本かもしれない。 | ||||
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知人にあげたのでわかりませんが、昔読んだ時にともてよかったと言っていました。 | ||||
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ビブリア書店でこの本を知りました。放埓でどこかエロティック、濃ゆい古書マニアの世界を堪能できます。題名が麻雀の役にちなんでつけられているところもなかなか(確かにあっているかも)。古書マニアもの(?)だと紀田順一郎さんの本(古本屋探偵)を思い出しますが、それとはまた別のベクトルの良書。古書マニアであって古本好きではありません。トップ屋だった著者らしく、政治的な描写や外国人のマニアの描写がけっこう的確で妙にしっくりくる。ラストの話は、おお、こんな方向にいきましたか、、、と驚きながらちょっと感動。エログロナンセンスで、ある意味奇譚という題名にもっともふさわしいと思いますが、苦手なひとは苦手な分野かも。ただ唐突に最終話で終わってしまっているのが残念。シメのお話などあったら星5つ。 | ||||
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ビブリア古書堂、、、で知って購入。 夢中で読んでしまいました。 ちょっと怖いとこもあったけど。 | ||||
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せどりとは。。。。 本の蒐集家の奇妙な性癖。トップや梶山の円熟期、後期の作品。章立てに麻雀の役名を使うなど、しゃれてます。 お薦めです。 | ||||
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前半部并没有得多好看,到最后一章真的有被到,整体来是入佳境。非常有故事性很耐 | ||||
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一般的な推理モノとは、角度が異なるミステリーです。最後の話はグロい表現もありますが、初めて知る事なので、興味深く読めました。難解な漢字がそれなりに出てきて、それを調べるのに中断せざるを得ななったので、☆マイナス1で。 | ||||
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本好きならわかるような気がする心理。 全巻揃えたい気持ちもわかる。 | ||||
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古書業界のことが垣間見える一冊。物語としてももちろん面白い。 神保町の古書店のあたりを知っている人にはよりリアルに感じられ 無表情に店番している店主に色々と妄想したくなるかも。 | ||||
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米澤穂信氏のブログで公開されている、古典部シリーズ(角川文庫)の登場人物、 折木奉太郎の本棚(txtファイル)と、ビブリア古書堂の事件手帖(メディアワークス文庫)で 取り上げられていたのをきっかけに手に取った一冊。 現在において、「せどり」とは、XXXK OFFなどといった、独自のマニュアルで 値付けをしている新古書店で安く売られている本をネットで売り抜いて 利鞘を稼ぐことを意味するようだが、本来はこういう意味だったのかと教えられると同時に、 『古本』と『古書』あるいは『和本』と『和書』の違いをこの歳になって初めて知った。 ビブリオマニアの老人との出会いから和本の魅力に憑りつかれ、 同じくビブリオマニアの道をたどり、オークションで古書を入手するためだけに 横浜の古書店を買い取ったせどり男爵こと笠井菊哉の半生を、 作者が一冊の本にしたという体で、日常の謎にも似た六編の物語が進行する。 また、『○○全集』みたいな本は一巻でも欠けると価値が半減し、 全巻揃って初めて高い価値を持つという話のくだりに、昔ラジオで伊集院光氏が、 東京中の古書店でワゴンセールになっている野球漫画を少しずつ買い集め、 全巻揃ったところで高値で売って利益を得たというエピソードを思い出すと同時に、 今で言うなら『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』のジャンプコミックス初版本を 蒐集する感覚に近いのかもしれない。 | ||||
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本当に面白かった。本音は桃源社の初版で読みたかったが、テレビの影響で入手叶わず文庫で我慢。夜半、布団に入り読破。久し振りの読書三昧を堪能。梶山秀之、恐るべしストーリーテーラーであった。 | ||||
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この本、昔実家にありました。懐かしい!!! ビブリア古書店ブームのおかげでしょうか、再注目されだしたようで 嬉しい限りです。 作者はエロありの社会派、そして超のつく速筆で知られた 梶山季之氏。 氏にしては珍しいテイストの作品です。 あれほど膨大な作品を生み出し、かつ読んだ氏でなくては書けない作品です。 | ||||
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本好きにはたまらない小説 十分楽しめます。続編、漫画編など新しく出てほしいです。 | ||||
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今話題の「ビブリア古書堂〜」も元ネタともいえる作品ということで、以前から気になっていた本書を読んでみた。 古書好きには実に面白い、というか、ある意味では恐ろしいともいえる。 「書痴」、というかビブリオマニアを扱ったミステリというと、紀田純一郎「古本屋探偵〜」などの一連の作品がある。 「魔術的な急斜面」なども、古書好きにとってはなかなかにスリリングな作品たった。 さて、本書である。 古書をめぐる犯罪がおきる。 殺人まである、というのは、古書好きでもまだ常識人の範疇にいる私には信じられないが、現実にこういうこともあるとは聞いたことがある。 著者はいわゆる「トップ屋」をしていたことがあり、その古書に関する情報量も半端ではなかっただろう。 ある程度の脚色はあっても、けっこう実話に近いものがあるのではないか。 まさに、因果なものである、ということだ。 古書や古物の価値、というのは、分かる人にしか分からない。 これが、収集家にとっては悩みの種なのである。 本書を読んでいて、ああ俺もだ、と同感する場面にたびたび出会ってしまったことが、幸せなのかどうか。 少々えぐい話もあるが、古書好きと「ビブリア〜」ファンは、一度は読んでおいても良い。 | ||||
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文章が難しかったけど読み応えがあった。 今まで読んだことが無いタイプの本だったので、 新鮮だった。 本を読み慣れている人にお勧めです。 | ||||
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