汚職 さんずい
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俺がころした、という題名で集録の40ページの短編は作者が書いた下山事件ものである。トップ屋という職業から豊富な情報網を持っていた作者は松本清張と似た推理をしている。下山事件の企画者は諜報組織の長ガーゲットで、その手先のキャグノン(作中の名前)がさらに、配下の柿の木坂機関に実行をさせたという推理をしている。事件の前、標的の名前は、実行者には知らされておらず、人員整理を公表し仕事を完了させた下山も殺害されるとは思っていなかっただろう。労組や不満分子の外国人団体から襲われる可能性は考えていたが、下山のバックには米国がついていたからだ。柿の木坂機関の有光(作中の名前)は上海で暗躍した暗殺の専門家だった。有光が対象を見たのは田端にある米軍の倉庫だった。ジープで連れられてきた下着姿の男は国鉄総裁の下野(作中の名前)だと名乗った。有光は殺しの対象が国鉄の総裁とは信じなかった。それが下着姿の筈はないし、眼鏡もかけていない。キャグノンの依頼通り、自殺のように見せかけて殺害し、鉄道自殺に見せかけるばかりである。正体不明の大柄な男は何度も脱走を試みるうち始末をされてしまった。ここから現場に運搬したのは米軍ジープだった。日本の警察は手を出せないし、鉄道のようにダイヤが狂う恐れもない。下野(作中の名前)の替え玉の男は自殺しそうな行動をする替玉だった。替玉は事件の後マスコミにメガネやライターを証拠にマスコミに売りだそうとするのを事前に知られ消されてしまったのである。 最後に以上の推理は精神病者の妄想手記だと付け加えている。自殺論にも配慮した作者のサービスだろう。推理には納得できる点が多かった。 | ||||
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収録された短編は7つ。下山事件、選挙ブローカー、経済犯罪、防衛庁の次期戦闘機の機種選定、赤線廃止、政商など、さまざまなテーマを丹念に取材してフィクションに仕上げてるから、今読んでも飽きさせない。当時のインテリサラリーマンに人気があったのもわかる。 | ||||
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