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(短編集)

せどり男爵数奇譚



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せどり男爵数奇譚の評価: 4.26/5点 レビュー 43件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 1~20 1/3ページ
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No.43:
(2pt)

大人の内容かな

古いですが知らない世界を知ることができました。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.42:
(5pt)

文章も面白く一気に読みました。でも気持ちわるい話もあり。

はじめてこの作者の本を読みました。
古い本なので読み進められるか心配していましたが、読みやすく一気に話の中に引き込まれ読んでしまいました。
神保町によく仕事で行くのですが、古本屋さんを見るとあれこれ想像して楽しくなりました。

一部気持ちの悪い話もあり、時々思い出して具合が悪いですが、楽しめました。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.41:
(4pt)

元公家たちがリアルだった頃の物語

「ビブリア古書堂の事件手帳」つながりで本書を知り、夏目書房版ハードカバーで読了、
19.5センチ×11.8センチの変形サイズ・330ページ、
一ページ15行の大きな活字で見やすい、
物語の内容に相応しい装丁が施されており、蔵書するなら夏目書房版をお奨め、
ただし難しい漢字すべてにフリガナされておらず、一部読書のスピードが削がれる箇所あり、
例えば、皮をなめす意味のなめすは鞣すとフリガナなしの漢字表記されるが、犇めいているにはヒシとフリガナがあるのだった、
各章タイトルには麻雀用語が使われており、こちらも麻雀に疎いと読めないし、意味も全く分からないのだった、

梶山で過去読んだのは”小説GHQ”だけと記憶しており、同書は薄味の印象の長編で期待したほどの興趣がなかったが、本書は短編集であり、当時の流行作家の勢いを感じる痛快な面白さがあった、
短編集ではあるが、同じ語り手がせどり男爵の追憶を記録するシャーロック・ホームズ譚の一種のパロディとして、見通しの良い一冊の長編になっているとも感じた、

数奇譚をどのように読むかについて作者はコメントを残していないようで、私はスウキタンと読むものと思い込んでいたが、マニアはサッキダンと読むらしい、
古書取引と古書店業界のバック・ステージものであり、些末な専門用語の解説も繰り返され、面白みは読者の興味次第で激しく上下すると思うが、時代を代表した流行作家の短編上手を堪能できる本として推薦できます、
ジョニー・デップ主演で映画化された「ナインス・ゲート」もせどり師が主人公だったが、同作とまったく似たようなエピソードもあり、せどり師の業界は世界共通らしい、

以下各章の感想、

第一話 色模様一気通貫
登場人物の紹介を兼ねたオープニング・エピソード、
語り手の小説家もせどり男爵と呼称されるせどり師も特異な個性を持つことが詳述される、
男爵は昭和16年に22歳とあるからおそらく大正9年前後の誕生と思われる、
男爵が古書の魅力にハマるのが昭和初期であり、以後戦中戦後の時代を舞台とした物語が紡がれてゆく、
1970年代初期に語られる小説の体裁ながら本書全体に浮かび上がる情緒も風俗も東京オリンピック以前の彩りが濃いのだった、

第二話 半狂乱三色同順
せどり師業の面白みを軽快に語る第二話、
香り立つ時代感と苦々しくも爽快な結末に短編作品を読む醍醐味があり、私的には本書中の白眉、

第三話 春朧夜嶺上開花
同業者と古書漁りの韓国旅行に出かけたせどり男爵、
著者の韓国趣味が全開したうんちくと韓国愛に満ちた好編、
著者は朝鮮戦争とは言わず朝鮮動乱と書いている、

第四話 桜満開十三不搭
GHQ占領末期を舞台に洋書初版本を巡る丁々発止の攻防が楽しい章、
語り手同様に日本人はやはり甘ちゃんだと思い知らされる一編、

第五話 五月晴九連宝燈
昭和34年に起きたBOAC日本人スチュワーデス殺人事件に想を得た一章、
同じ事件を松本清張は長編”黒い福音”として得意の自身の推理をまとめているが、こちらはもちろん高価な古書を巡る事件を男爵が解決する短編、
もはや戦後ではないと言われ独立を回復したGHQ後の時代が舞台とはいえ、まだまだ戦後の混乱期を引きずった時代ならではの闇が垣間見える作品、

第六話 水無月十三 九(シーサンヤオチュー、一文字変換できず)
全話中で突出して猟奇趣味が強く、誰にでもは推薦できない最終章、
第五話もそうだがビブリオマニアのたどり着く終着点の一つをあらゆる種類のマニア全般に反省を促す意味も込めてグロテスクに描いたのかもしれない、
最終章がこの内容ということは著者にはこの後を書き継ぐ意欲はなかったように感じる、

以下メモ、

P.292 ”くじる”という単語がある、
    初めて目にしたが、簡単に漢字変換できない、
    どこかの方言かとも思うが、当時はそれなりの使用頻度だったが死語になったのかもしれない、
    意味を調べてみると、なるほどとうなずけるが、ひどく下品な言葉だと思う、
    著者世代で、玄人相手に色事修行を積んだ人物ならではのことばのようにも感じるのだが、
    荷風は根が生まれ育ちの良い人物だからけして使わない言葉のようにも思う、
    断腸亭にあったかどうか、要調査、

他にも初めて目にしたのが、
人の牛蒡で法事をする
垂涎三千条

P.187 九州で黒人兵の集団脱走があった、
    → 朝鮮戦争に派兵されたくないために脱走、
      朝鮮戦争から初めて黒人兵も大規模に前線に投入されるようになったから起きた事件、

何度か店名が登場する熱海の洋食スコットは現在も営業中、

P.9 月一回くらい顔を見せる常連のお客 
  → 毎月来店する客なら常連と呼ばれたのが昭和、
    バブル景気時期に月一では常連と呼ばれなくなり、週一がさらには週二に、と
    どんどん回数多い客を常連と呼ぶようになってしまったのが平成、
    それだけ商売に余裕がなくなり、せちがらくなってしまったことになる、
    今後生活品質を国を挙げて上昇させようとするなら、月一来店を常連と呼べる状態に戻す必要がある、
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.40:
(5pt)

きれいに届きました

きれいに包装してご送付いただけました。
本もきれいで、帯付きで広告通りの状態でした。
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No.39:
(2pt)

いまいち

せどり。聞きなれない言葉だが古本業界の言葉らしい。
掘り出し物を安く買い高く転売する商売だが、そうそう掘り出し物がありとても生計を立てるには程遠い。
それなりには興味があったが面白さには欠けた。
一般文学通算2336作品目の感想。2019/10/12 17:00
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No.38:
(3pt)

せどり男爵数奇譚

“せどり”(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言う。せどり男爵こと笠井菊哉氏が出会う事件の数々。古書の世界に魅入られた人間たちを描くミステリー。
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No.37:
(4pt)

古本マニアあれこれ

舞台はネットなど想像だにしない昭和30年代。ホステス相手に飲んだくれる著者が出会ったのは、せどり男爵こと笠井菊哉。その笠井がいかに古本収集に惹かれていったかかが実に面白かったです。
 あきらかな下ネタもありますが、古本の収集に加え扱い方にも色々あり、自分の持っている古本の価値を高めるために同じ本を購入して破棄するなど豪快なやり方もあるのですね。実にもったいないです。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.36:
(4pt)

買いです。

初出が「オール讀物」であるためか、1話完結で6話収められていますが、数時間で読了しました。
帯に「古書ミステリーの傑作」の文字があしらわれた本書は、たしかに殺人や窃盗、放火といった人の道から外れた行為に手を染める登場人物が続々と出て来るものの、いわゆる「犯人は、あなたですね。」的な展開とは無縁で、本というものに偏執的な人物のエピソードを、作者と思しき語り手が、「せどり男爵」なる笠井菊哉から聞かされるという構成になっていて、題名にある「数奇譚」の名が相応しい作品です。また、一頃の小説によく見られた語り手による脱線や蘊蓄が随所に差し挟まれており、娯楽作品として無条件で楽しめます。
ところで、チェーン店の古本屋さんであるブック某でも、以前、携帯電話と書棚を忙しそうに交互にチェックしつつ、買い物カゴに次々に本を放り込むお客さんを頻繁に見かけて、お店の側もそれを牽制するような貼り紙をしていましたが、最近、双方とも見かけなくなったような気がするのは気のせいでしょうか。
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No.35:
(4pt)

古本の奥深い恐怖

もともと1974年に『オール読物』に連載されたもの。同年の桃源社版のほか、いくつかの版がある。
 「せどり」とは安い古書を見つけて高値で転売する行為。
 本書には全6話が収録されているのだが、古書にまつわる怪しい物語ばかりで、ぞくぞくさせられる。
 古本マニアの妄執みたいなものが、瘴気を発しながら漂っている。まあ、そういうのがいいという読者にはたまらないだろうが、私にはちょっとやり過ぎに感じられた。
 かなり好みの分かれる本かもしれない。
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No.34:
(5pt)

プレゼント

知人にあげたのでわかりませんが、昔読んだ時にともてよかったと言っていました。
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No.33:
(3pt)

新幹線の中で読みました

梶山季之氏の、もっとエロい、派手めの小説のほうが好きです。高校生の時読み漁りました。これは少し地味に感じました。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.32:
(3pt)

それなりに面白かったのですが

「ビブリア古書堂」でそそられて購入。 戦前戦後の古書事情などもわかり、それなりに面白いのですが、どうにも主人公の笠井菊哉さんに思いいれできず、一読後、図書館に寄付しました。 古書マニアの気持ちはわかるつもりですが、個人的に肌合いがあわないみたいです。 同じ作者の「赤いダイヤ」「彫辰捕物帳」なども読みましたが、やはり似たような読後感だったので。 ただ、風俗小説や経済小説としての側面は大いに評価されるべきと思います。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.31:
(3pt)

面白いのだが・・

大変面白い。 古書の世界を描いた作品としては古典と言っていいかもしれない ただ、梶山氏の作品にはよくあるのだが、梶山氏の思いをいろいろ長々と述べている部分がけっこうある。 この本でも「ホテル」の利用に関して梶山氏の思いがけっこうつづられているのだが、「そりゃいいよ、あんたは売れっ子作家で、金もあるしね」といいたくなることしきり。 少々うざくて何でこんな文章に金払ってんだろう、なんてやっかみ半分思っても見たりする。 面白いのは面白いのだが、その分星2つマイナス。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.30:
(4pt)

奇譚という題名にふさわしい、、、

ビブリア書店でこの本を知りました。放埓でどこかエロティック、濃ゆい古書マニアの世界を堪能できます。題名が麻雀の役にちなんでつけられているところもなかなか(確かにあっているかも)。古書マニアもの(?)だと紀田順一郎さんの本(古本屋探偵)を思い出しますが、それとはまた別のベクトルの良書。古書マニアであって古本好きではありません。トップ屋だった著者らしく、政治的な描写や外国人のマニアの描写がけっこう的確で妙にしっくりくる。ラストの話は、おお、こんな方向にいきましたか、、、と驚きながらちょっと感動。エログロナンセンスで、ある意味奇譚という題名にもっともふさわしいと思いますが、苦手なひとは苦手な分野かも。ただ唐突に最終話で終わってしまっているのが残念。シメのお話などあったら星5つ。
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No.29:
(5pt)

世界がひろがる

ビブリア古書堂、、、で知って購入。 夢中で読んでしまいました。 ちょっと怖いとこもあったけど。
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No.28:
(4pt)

まさに数奇譚です

せどりとは。。。。
本の蒐集家の奇妙な性癖。トップや梶山の円熟期、後期の作品。章立てに麻雀の役名を使うなど、しゃれてます。
お薦めです。
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4309400442
No.27:
(5pt)

最后一篇是峰

前半部并没有得多好看,到最后一章真的有被到,整体来是入佳境。非常有故事性很耐
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4309400442
No.26:
(2pt)

疲れました。

古書ミステリーとあるが、『マニアという者は、このような者』ということを紹介してくれている物語なのか。
ドロドロした雰囲気に疲労感を覚え、やっと読み終えた感じ。ドロドロした物語なら、もっと徹底的にドロドロしてくれた方が小気味が良いし、作中の人物にも全く魅力を感じない。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
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No.25:
(4pt)

角度が違うミステリー

一般的な推理モノとは、角度が異なるミステリーです。最後の話はグロい表現もありますが、初めて知る事なので、興味深く読めました。難解な漢字がそれなりに出てきて、それを調べるのに中断せざるを得ななったので、☆マイナス1で。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
4309400442
No.24:
(5pt)

ビブリオ古書堂がきっかけで購入

本好きならわかるような気がする心理。
全巻揃えたい気持ちもわかる。
せどり男爵数奇譚 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:せどり男爵数奇譚 (河出文庫)より
4309400442

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