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七十歳死亡法案、可決
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七十歳死亡法案、可決の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 41~60 3/4ページ
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こういう家庭、日本中にありそうで身につまされました。 寝たきり(とは言っても頭は超元気)な義母の介護をすべて押し付けられている専業主婦の東洋子、夫は鈍感、息子は引きこもり、小姑たちは勝手で口うるさい。人生70年で老後の資金も心配ないという時代だったら我慢できたかもしれませんが、いつまで続くか先がまったく分からない介護に、70歳死亡法案くらい考案してあげてほしいと思いました。 登場人物に悪人はいませんが、みんな自分勝手で、わがままで、自己中。でも東洋子が家を飛び出してからやっとひとりひとりが変わり始めます。本当は飛び出す前にもっと言いたいことを言ってぶつかっておけば、もっと早く家庭も変えられたかもしれませんが、結果よかったですね。東洋子自身も変わりましたし。 最後はちょっとうまく行きすぎと思ってしまいましたが、後味が悪いのも嫌なのでよかったと思います。 70歳死亡法案が個人や社会に与える影響もなかなかおもしろかったです。現在の日本の問題もうまく書かれていたと思います。もうちょっと続きも読みたかった。 | ||||
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衝撃的なタイトルに惹かれ、購入しました。 姑の介護は私にもふりかかるかも?夫も息子も義理兄弟姉妹も勝手なことばかり。我が身に置き換え、腹わたが煮えくり返りそうになりながら読みました。 若い人にもお年を召した方にも読んでいただきたいと思いました。特に高校生・大学生あたりにも。 日本はこれから介護で疲弊する社会です。 明日は我が身と身につまされました。 面白かったです。 | ||||
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想像していたより あっさりと展開していく物語でした。 深刻な社会問題を読者に考えさせながらも重くならなず、読者を飽きさせないお話の展開だと感じました。 もう少し後味悪く終わる方が、より真剣にこの問題について考えることができるのかも? と思ったので☆4つの評価とします。 | ||||
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今まで避けていたのだが、食わず嫌いだったみたいだ。 ただ面白いだけではなくて、多くの人が読んで討論をする価値がある作品だった。 それも幅広い年齢層の人に、上は国会から下は学級会まで議論をしてもらいたい。 そして、自分の幸せ、みんなの幸せをどうすれば実現できるか、考え、実行してほしい。 自分と同じように避けている人もいるかもしれない。 そんな人は騙されたと思って一度読んでみてほしい。 | ||||
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この作家特有の温かい締め括り方が安心できます。懐かしい向田邦子さんの家族ドラマと重ねてしまいます。 | ||||
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何これ。すごく面白い。少しずつ読もうと思ったら、あっという間に引きずり込まれてしまいました。 面白すぎるでしょう。もっと評価されるべきだし、作家さんを応援したくなります。 ただ日常を描いてるだけじゃないんですよ。読み味のある本。宮部みゆきや東野圭吾の短編などが好きな方は好きなんじゃないかなぁ。 | ||||
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まるで、自分のことが書かれてるのかと思ってしまいました。 自分も、長く同居の姑の介護をしてきたので。 長年、専業主婦と介護をしてきて 自由がなかった彼女が、家を出て仕事を始め 生き生きした様子が書かれていて ほっとしました。 身勝手な夫には 腹が立ちましたが。。。 | ||||
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面白い!今の日本が抱える高齢者問題・雇用問題・医療問題を、すべて解決してしまう斬新な法律。「なるほど!」と感嘆しました。 合法的な安楽死法を、日本も考える時代が来ているように思います。 | ||||
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衝撃的なタイトルと知人からのお勧めで手に取りました。 軽い読み物風に仕立てられておりその分人物造形がややステレオタイプではありますが、長所として深刻な問題とその打開策をこれもやや理想ではありますが上手く説明しています。 高齢者問題は大事だと感じるが暗い話題なので避けてしまいたい私にはとても良い本でした。面白おかしく読んだ後に心にチクリと棘がささったように感じます。 | ||||
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私の義母は人生の中で一度も働いたことがなかったそうです。 家事はしていたんでしょうけど。 義父は家内制手工業のようは自営業を営んでいました。 収入が不安定で、お金がないと決まって夫婦喧嘩で妻は子供心にそれが嫌だったそうです。 多ければ多いで義母は夫に内緒で散在してしまってまた喧嘩。 夫婦で支えあっていこうということを義母は考えてこなかったようです。 私たちが結婚した時、妻の親夫婦の生活ぶりをみてこのままでは破綻するのは時間の問題だから 生活ぶりを変えた方がいいんじゃないですか、と妻から遠回しに言ってもらったが 無視されました。 義父が病気で働けなくなり収入が途絶え貯えもなく生活保護を受給せざるを得なくなりました。 しばらくして義父は亡くなりました。 歳をとって働けず身体も自由でなくなってきた義母が住まいを引き払い私たち家族の近所に 引っ越してくることになりました。 妻は兄弟がいないので義母の面倒をみることになりました。 それまでは紛いなりにも幸せだと思う生活が一変してしまいました。 私は独身であればともかく、妻をめとり子供ができたならばまずは妻や子供が第一優先 であって親はその次であると親に教えられました。 でも妻は自分の親が一番大事で私や子供は二番だと言います。 はからずも夫婦の価値観の違いをあぶりだすことになってしまったのです。 他の方のレビューにもありますように、年配者の中には今の日本を形作ってこられた 方や戦地で辛酸をなめてこられた方、尊敬に値する方々はたくさんいらっしゃると 思います。 でも私の義母のように自分の人生ですら誰かが何とかしてくれるだろう、というような 全く自分ではなにもしようとしてこなかった方々が多いのも事実だと思います。 私が義母を少しでも非難しようものなら妻は「私の母親があなたに何をしたっていうのよ。」 とくってかかってきます。 私は(義母は)何もしてこなかったから私たち夫婦や孫まで今頃になって迷惑をかけていること に気づいてほしいと言いたいです。 私自身誰にも迷惑をかけないで死ぬことはできないかもしれませんが、備えは常にしておかないと いけないなと思っています。 この小説はもちろんフィクションですが、長く生きることに何の価値があるかとか、家族って 何だろうと思うような作品のような気がしました。 現実はもっと複雑怪奇ですがこの小説は気軽に読めると思います。 | ||||
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「70歳の誕生日から30日以内に死ななければならない」というとんでもない法案に翻弄されるとある家族の人間模様を描く。 往年は活発でイキイキとしていたが、要介護者になってしまった姑。それを介護し、生活が半ば奴隷化しているように感じる嫁。法案可決を機に早期退職し、失われた時間を取り戻すべく自由気ままに生きようとする夫。独立して以来家庭に寄り付こうとしない娘。人間関係が原因で会社を辞め、就活を理由に引きこもりに陥った息子。 登場人物各々の視点から1つの問題を捉えることで「介護とは」「少子化とは」「家族とは」等現代社会問題を考えさせる構成になっていて、深い。 「なんで分かんねぇんだよ!」と登場人物に対してイラッとする場面も多々あり、活字だけで読者のメンタルを浮き沈みさせる作者の技術をありありと見せつけられた格好。良書である。 | ||||
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執行シーンを楽しみにしてたので残念。 葬儀業界とか、墓石業界とか特需が起きそうだけど、 触れられてませんでしたね。 | ||||
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面白かった.テーマが比較的現実的なところが良かった. さらっと読めたが,もう少し長くても良いと思った. | ||||
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作品のディテールは、タイトル通り安直なんだけど、登場人物の置かれた状況の描き方が上手くて、読み出したら止まらない。 日本の長寿社会の不安を払拭するのは夢物語のような気がするけど、この本の結末のように国民の意識が変わる時がくれば、長生きを不安にならない未来はあるのかもしれない。 平等でない社会の中で向えなければならない老後の問題、本当他人事ではないんだけど、シリアスにならずに描いてあるから、読後暗くなることはない。 | ||||
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題名がいいので買ってみた。 最近こういう題名の本なくなってきたし | ||||
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私は20年近く高齢者介護の現場にいた人間である。 もちろん、尊敬すべき理想的な高齢者になっている人も大勢いる。 だが、現実はそうではない老人が多い。 よくある年齢になれば、「はやくお迎えがくればいいが」という老人がいるが、 実際に死病にかかれば、「生」に執着し固執し、「若」を見下し優越し、過去の栄光にふれてあげないといけないような 単純に中身のなくなった「優越感」にしがみつき、将来のある「若者」を羨む。自分も若い時代はあったのに。 団塊世代に限定して言えば、今、ちょうど高齢世代の子供世代で、 これが「クセ者」である。 自分の親をだしに使い媚びて金を持っているなら、自分に有利な事を遺言してもらおうとする奴、 金がない親になると「ネグレクト(放棄)」である。 別に「うば捨て山」が現実になくとも、「山」がなくとも現実的に「うば捨て山」状態にすることは可能であり、 それが起こっていることが社会にでてこないだけのこと。 これをしているのが、「団塊世代」である。 若い時は、目上を恨み、秩序を権力としてみてそれにあらがうことが「かっこいい」「自分らしさ」と勘違いをし、 駅でギター持って、突然反戦歌を歌い、自分らよりも若い世代が社会にでるようになる頃にバブルを経験し、 好き放題に金を使いまくり、労働は若い世代に「ブラック」をする。 そして、それが権力化していることには目をつむり、自分が使う権力はあってもよく、 他人が持つ権力は「悪」としてみる、身勝手世代。 そしてこの世代がこれから社会保障に依存する老人世代になる。 当然、「権利の権化」になるのはみえている。 「権利」は「義務」とペアになるべきものであり、「働かないもの」には「パン」がくることはないのが正常な社会の姿。 社会保障は、若者の背中に重くのしかかる。 今、厚労省は社会保障のすべてに「制度維持」が第一のスローガンとなっており、 質はその次の次である。これが報道されない現実であり、世はこちらのベクトルに向かっている。 つまり、制度がなくなることはないが、「使えない」制度となりつつある。 そこで「生存権」とか「人権」とかを声高に叫ぶのが団塊世代、 つまり、「オレは自分の金は自分のもの、だが若者の金もオレのもの」、 これが制度化したのが「生存権」である。 私はパンを買えない、労働ができない段階で、社会的にお荷物として面倒をみるのも、 程度の問題があると思っている。 それが「当然」「当り前」「権利」と面倒をみてもらう側が思うようになれば、 人間として「シマイ」だと思う。 そう思うようになる前に、尊厳があるうちに、「シマイ」になる前に、 きれいな自分でいられるうちに、自らが人生の幕引きをできるようにするのが人間らしさだと思う。 そうできない人には、「法」によって幕引きがあってしかるべきだと思う。 労働ができなくなって、死ぬまでの間は、痛み、喪失、認知症、とアンチエイジングが描く世界などはほとんどない。 そうなるか、ならないかは、他人はわからなくとも自分はわかるはずだ。 「法」の適用を望むべきかどうか。 強制はしなくともよいが、尊厳を失って生きていても、それは「苦」でしかない。 理想もなくきれいごともない。 | ||||
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世間で評判の「老老介護美談」などの稀少情報などは、マスコミ報道に任せておいて、一般人はこの本を読んで「そうだなぁ~」を実感することをお薦めします。 | ||||
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大期待して購入しましたが、大法案が、結果として身内のごたごたの中で 立ち消えてしまい、めでたしめでたし。なんだよう!って感じ。 もっと苛酷に、正直に、年寄りはいらないって言った方が面白いんじゃないか。 どっちみち小説なんだし。 | ||||
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「七十歳死亡法案」とは、なかなかインパクトのある法案だと思いました。 介護、共働き、引きこもり、晩婚などなど現代社会の問題が次々と明らかになっていきます。 超高齢化社会とは、長生きすることから、いかに生きるかを目指す社会(量より質?)だと思いました。 | ||||
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介護施設で看護師をしています。高齢化が進んだ今の日本の様々な問題がもりこまれていて、いろいろと考えさせられました。私の父がたまたまちょっと読んだみたいで、「70歳死亡法案に賛成!」と言っていました。娘の私としては、いつまでも長生きして欲しいですが。 | ||||
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