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七十歳死亡法案、可決



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【この小説が収録されている参考書籍】
七十歳死亡法案、可決
七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)

七十歳死亡法案、可決の評価: 3.95/5点 レビュー 101件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(1pt)

陰湿ないじめをダラダラと読まされる

とにかく気が滅入る。我慢に我慢を重ねて読み続けたが、100頁も持たずリタイア。気分が悪くなる。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.9:
(2pt)

話が安易すぎる

前半は介護に翻弄される主婦、自己中心的な姑、無関心なその他家族にイライラしながら頁を進めていた。後半になってもあっと驚く展開もなく、どこぞの省庁が介護問題に焦点を当てた開発ビデオのノペライズを書籍化したような内容で特段面白みがあるわけでもなかった。
各世代の悩みやニーズが要所要所に散りばめられているとこだけ評価できる。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.8:
(2pt)

安楽死ではなく「大虐殺」でしょ

70歳になったら「安楽死?」してもらうという法案が成立したという設定で、
その後の宝田家の家族模様が描かれている。
 しかし、安楽死というのは、本人が死を望んでいるが自分では死ねない(自殺
できない)場合に、苦痛なく死ねるよう他者が処置することではないのか。施行
初年度には2千万人もの人に、本人が死にたくないのに「死んでもらう」のは、
ヒトラーやスターリンやポル・ポトも驚く「大虐殺」ではないだろうか。
 そんな凄まじい設定で始まったにしては、ストーリーは、主人公が寝たきりの
義母を介護する苦労話や、一流大学を出て一流企業に就職したのに辞めて引きこ
もりになった息子の話、仕事を口実に家事を一切しない夫の話、そして介護はしない
が母の遺産は欲しい義姉妹の言動など、現代日本社会の諸問題をステレオタイプに
取り上げたものであって、死と向き合うようなものではなく、タイトルとストーリーの
乖離が甚だしいと感じた。
 注目を集めてこの本を売るために、取って付けたような衝撃的なタイトルにしたと
しか思えない。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.7:
(2pt)

かなり疲れた一冊!無理矢理にいろんなものぶっ込んでいる感じが否めない!

作者の作品をここ数日、読み続けていました。出版された年度が新しいものから読んでいたからか、いつものテンポの良さも笑いもない。ただ、本来なら3時間程度で読めるものですが、読んでいるうちにただただ、悲壮感ばかりで、前半戦では主人公の専業主婦の気弱さと言うか、正直、陰気さにくたびれてしまいました。70歳という着眼点は良いと思います。微妙な年齢なのでこれが80歳だと、それでなくとも非現実な話ですから、70歳という年齢なら何となくしっくりきます。ただ、介護、相続、ニート、身勝手な夫、これだけ詰め込むと、暗くなりました。何も言わずに家出するなら、もっと主人公はオロオロと義母や義理姉に言えなくても、息子と向き合う、夫と向き合う、戦って良かったんじゃないだろうか?実際、読んでてイライラします。しかも、最後は丸く収まるのは作者のお決まりパターンですが、実際、登場人物達はとても素晴らしい人、理解度の高い人すぎる!読み終わって、これほど疲れた作者の作品は、初めてでした。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.6:
(1pt)

試し読みだけで、買う気が失せました。

作者は一応、高齢化社会の問題や、年金・医療・介護の問題と財政破綻になりかねない現実は分かっている様だが、法体系に対する理解が全く駄目であると思う。
作者自ら憲法の基本的人権の尊重に反すると書いてるから、憲法は現状通りで改正されてないと伺える。にもかかわ
らず、こんな凶悪で極端な違憲立法が議論を尽くさずに与党の強行採決で成立したじゃ、法体系の理解が中高生並み
なのかと感じてしまう。
万一このような事が起きたら、違憲訴訟が全国でまき起こり、法の施行もままならないでしょう。
一応国際社会の批判や、中華人民共和国の反応なども描かれているのはいいが、他のレビューを読む限り、そういっ
た描写も最初だけで、ひたすら主人公家族の話に終始する、題名詐欺みたいな内容だと思われるのも、買う気が無く
なった一因です。

それと決定的におかしいと思ったのが、対象者を、政府が用意した方法の中から希望の方法で、安楽死させるという
下り。これは、実際は実現不可能なのです。
2年後の施行初年度は対象者が2,200万人とあって、対象年齢に達した者は30日以内に死なねばならないと法で
定められているので、この人数を30日以内に死亡(処理)させるには、毎日休み無く24時間実行したとしても、
1時間あたり30,555人、1分あたり509人、1秒あたり8.5人を安楽死させないといけない計算になるので、処理施設を全国に70か所用意したとしても、現実には到底実現不可能。実際に実現させるには、準備や遺体処理の
時間も問題となるので、それらが不要となるように、製鉄所の溶鉱炉に次々に落して殺す位しないと不可能だと思え
ます。安楽死などとても無理です。
2年目以降も毎年150万人とあったので、毎日休み無く24時間実行しても、1時間当たり171人、1分あたり
約3人を安楽死させる必要があるので、やはり全国に70施設用意しても、1施設1時間あたり約2.5人の安楽死の
実行はかなり難しい。
実際には準備や遺体処理、清掃、次の人の準備で2時間、安楽死に30分要するとして、1人2.5時間が必要だとし
て、1日15時間、休み無く稼働させて、1施設で1日約59人を安楽死させる事になるから、1日1施設で148
時間が必要になり、各施設とも、安楽死部屋を10部屋用意するとして、1日15時間でぎりぎり。
政府の施設だから、現実は休日・休憩時間を考慮し、1日8時間稼働として、この3倍位の時間が必要だから、1日
1施設で443時間が必要になり、1施設に安楽死部屋を60部屋用意しても、毎日1時間あたり約1人の安楽死の
実行が必要となり、実現不可能です。(1人2.5時間必要で、1人当たり1.5時間の不足)
従って、やはり希望の安楽死は実現が難しく、もっと乱暴で痛みを伴う、殺人処理とならざるを得ないでしょう。
設定や着眼点は良いのだが、法体系の理解や細部の詰めが甘くて、設定に破綻をきたしているのが残念。
まあ結局ディストピアSFでない時点で、好みではないのですが。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.5:
(1pt)

下らない「空想の愚痴」を延々と読みたくはない!

70歳で安楽死をさせる法律の可決!
序盤は本当にわくわくして、この大いなる問題提起の行く末を読み進んでいましたが
ニートがどうとか、親戚や夫がどうこうと言うあたりから、辛くて読めなくなりました。

リアルに現実をただ生きるだけで苦しいのに、
なぜ小説の中で散々意味の無い、主人公の人生の(空想の)ネチネチネチネチとした愚痴を延々と読まさせるのか。
下らなくて、辛くて、吐き気がしました。
登場人物、全員が今すぐ安楽死して欲しくなる、不快な連中ばかりでムカムカします。
時間も金も無駄です。
七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)より
4344423054
No.4:
(1pt)

パクリ?

いつの時代にも繰り返される同じような発想と物語・・時代に沿った内容を少し加えているだけ・・
姥捨て山しかり・・くだらない0円でも読まんわ!!
七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)より
4344423054
No.3:
(2pt)

発想は面白いと思いますが・・・

どなたかも書いているように、タイトルが大仰なわりには内容が
のほほんとしていたのががっくりでした。
描写があまりに残酷になるので”70歳”老人の処刑のディテールは
あえて描かなかったのかもしれませんが、そういう要素もなければ
シリアスな問題提起にはなりえないと思います。
 ちなみに、私も高校生のころ同様の漫画を描いたことがあるのですが、
それは規定の年齢に達したら命を奪われる代わりに、当人が望む
最大限の贅沢をさせてくれる一方で、その宣言をしない人達は食料危機や
伝染病で苦しみながら死んでいく・・・てな内容でした。この作品でも
70歳だと〇〇の許可がされるが80歳だと〇〇しか許されない、とかの
設定があってもよかったのではないかと思いました。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.2:
(1pt)

筒井「銀齢の果て」の後に書くものではないような・・・

重いテーマだがペダンチックにもならず、
わりとさくさくと読めるこなれた文章だと思う。
ただ、状況設定や登場人物達の葛藤や内省は類型的で
肉声としての迫力を感じるまでには至らない。
勿論、諧謔やアイロニーもない。
正直、着想以外みるべきものがない。
しかし、その着想にしても、筒井の「銀齢」の後
ではどうしても色あせてみえる。
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258
No.1:
(2pt)

シリアスな設定と平凡なストーリー

七十歳に達した者は、皇族以外全て安楽死させる。現在七十歳以上の2千万人は施行初年度に安楽死させる。

そんな法案が可決された、いつかの日本を舞台に、七十歳超の寝たきり、でも口も胃袋も元気な姑、家庭に無関心な夫、エリートからニートに堕ちた息子、家を離れ介護の現場にいる娘を持つ50代主婦を主人公に、彼女ら・彼らの葛藤を描いた作品。

年金のアテも見えないのに、保険料だけはやたら取られる若者世代が、法案を支持するといった、現代日本が目を背けるリアルを背景に置くなど、設定自体はシリアス。
しかし、その舞台に立つ者の葛藤は、そこらのドラマや小説で飽きるほど使われた者でしかない。

冒頭から繰り広げられる設定に高まった気持ちは、月並みな展開に萎えるばかり。
本作が、高齢化社会や年金問題をシリアスかつ社会的に問い掛けるものなら、ストーリーは問わない。しかし、本作は、ごくフツーの小説として人の心を描いているのだから、設定上等!だけでは、ツカミ芸だけの漫才師のようなものなので、残念至極。

まぁ、この手の話が好きな人(ラストを「前向きな気持ちになる」と評したのは朝日新聞)には、そこまで期待外れにはならないだろうが、タイトルに惹かれた向き(はい、私です)は、少し立ち読みしてから買った方がいいよと言いたい。朝日新聞編集委員には悪いが、ああいうラストは「ご都合主義」と言うものだと私は思いますよ。(もちろん「ご都合主義」=ダメではないので、そういうのが好きな人を否定する気はありません)
七十歳死亡法案、可決Amazon書評・レビュー:七十歳死亡法案、可決より
4344021258

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