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七十歳死亡法案、可決
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七十歳死亡法案、可決の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 21~40 2/4ページ
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まずは高齢者割合大に伴う介護・医療・年金負担という現実的に重要な問題を真正面から描き、1つの悲惨な例を宝田家として扱い、 最初は悲惨な現実に痛みを感じつつも、きちんと家族や周囲が良い方向に変わり行き、見事なエンディングに昇華した点が素晴らしく、 実際の政治家たちに是非読んでもらって、こういう国家改革を実現して欲しいと思える名作でした! 誰にも避けては通れない問題なので、全ての方にオススメです(^-^*)/ | ||||
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登場人物の設定、ストーリーのテンポや場面展開、また老若男女の心理面描写等々、納得感を持ちながらストレスなく読み進められる作品でした。短絡的なまとめ方にしない辺りも、一味違うなと思わせてくれます。是非、他の作品にもトライしてみようと思います。あまり有名でないのが意外だな。。。と感じられる素敵な作者でした。 | ||||
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物語の前半は、登場人物がみんな自己中心で、専業主婦をナメていて、イライラムカムカしながら読みました。 でも後半で、介護を一人で背負わされて主婦が、耐えきれなくなり家出をするのですが、その後の家族のドタバタが面白かったので帳消しです。 タイトルからして、介護の話かと思いきや、介護はもちろん、高学歴ニートやブラック企業、経済格差、中年女性の自立など、現代社会の様々な問題がうまく織り交ぜられたストーリーで、色々と考えさせられました。 テーマは深いのに、文章は軽い感じで読みやすかったです。 | ||||
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とても面白かった。主人公は介護に苦しむ主婦。夫も子供も助けてくれない。労ってもくれない。すごく悲惨な状態なのに、意外にも暗い気分にはならずに読み進み、最後は明るい希望に包まれた。 親のこと、自分の老後のこと、仕事のことなど、改めて考える良い機会にもなったように思う。 | ||||
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あっと言うまに読みました。 政治の力は凄い!この法案なら今の日本の抱える大きな問題の多くが解決できる。 でも と読後のスッキリ感は変わりませんが、考え続けたい作品です。 因みに私は安楽死法案は是非日本でも成立さして欲しいと思ってます。 | ||||
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誰の支援も得られない中で義母の介護を続ける主婦を主人公に、日本の高齢化問題を題材にした作品。介護を始め年金や社会保障、少子化問題、更には主人公の家族やその友人に起こる引き込もり、非正規労働、ブラック企業、過労死、ワーキングプア、格差問題などにも話は及び、今の世の中の様々な社会問題をうまく一つの話に盛り込んでいる。(やや詰め込み感はあるが) 「七十歳死亡法案」などとは、たとえフィクションで登場する架空の法律だとしても、人によっては批判的な意見も出てこよう。だがこのような刺激的なワードで、昨今の社会問題を正面から捉えようとする試みには賛意を示したい。その意味では、永江氏があとがきで「タイトルも行動も過激でないと伝わらない」と述べている点に合点がいく。追い詰められた主人公、東洋子の「過激な行動」と、死亡法案をすり抜けるための脱法手段の発想が、なんともユニークであった。 | ||||
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圧倒的支持率を背景に、全ての人は70歳で安楽死させる、という法律が成立した日本での話 もう少し、コメディタッチの作品と思って読んだが、かなりシリアスな内容で、老人介護問題、介護ヘルパーの労働環境問題に加え、若年層に降りかかる年金などの責任など、重い話題が現実問題として書かれている 確かに、70歳以上の老人がいなくなれば、解決する問題は多いだろう 読み始めは、あまりの重さに読むのが苦痛だったが、途中から読みやすくなり、最後は明るい雰囲気で終わったので、読後感は悪くなかった | ||||
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専業主婦である宝田東洋子の気持ちには共感した。毎日の介護を人に任せて、たまに来て無心だけする家族というのは普通だ。要介護者が死んだ後も報われる訳で無く、下手すると貯金や家まで奪われかねない。むしろこの小説での東洋子の苦労はそんなに酷い方ではない。私の実感よりは楽な気がする。作者は介護の実体験をしていないんじゃないかと思う。けっこう大変ですよ。それでも要点は的を射ている。介護生活の大変さの要は、要介護者のワガママと排泄処理、それと自分の時間が取れない点だ。どこにも行けなくなるし、友だちとの付き合いも減る。夫や息子など男性が妻や母に甘えて家事や介護をないがしろにする実態も良く描かれている。まだまだ男性社会で家事も介護、育児など「生産」ではない労働の価値が低く見られる世の中だ。作者の意図は良く分かる。 しかしこの作品は些か話がうまくできすぎている。そもそもあり得ない設定の話なのだから仕方ないが、リアリティーはない。細かいところ一点上げれば、自分でトイレに行けるようになれば、今度はトイレを汚すようになる。そうならない場合もあるだろうが、「普通」はそうなるだろう。そんなにハッピーには推移しない。 全体の構成も無理やりだった。結末は読者に希望を持たせたかったのだろうけど、安直だったな。タイトルがこうだから仕方ないか。 | ||||
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あの父親の態度にはムカムカして、もっと激しく責め立てた方が良いとツッコンでましt。(笑)、でも息子が良い子だったので何とか読めました。これで親父=息子だったら読むのに挫折してたかも? | ||||
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超高齢化社会に向かおうとしている昨今、刺激的なタイトルに目を奪われました。しかしながら人は何歳まで生きるのかではなく、いかに充実した人生を送るか、考えさせられました。 | ||||
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タイトルが衝撃的なので、ハードカバーでは気が付きませんでしたが、店頭の新書をみてアマゾンの中古品を求めました。小説なので良いとは思いますが、不幸な内容も対比としてあれば、もっと共感が湧いたかもしれません。いずれにしても終活・家仕舞い・墓仕舞い等シニア自身が現実と向き合う事の必要性を、改めて感じさせてくれた一冊ではありました・・・ | ||||
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七十歳死亡法案、そんな馬鹿なって思ったよ。倫理的にあってはいけないことだ。人間には生を全うする権利がある。それをぶち壊すのがこの法案だ。医療制度の発達とともに寿命はどんどん長くなっていき、それに伴い増加し続ける高齢者たち。ずっと働いてきてやっと余生を楽に過ごせると思っていた高齢者にとっては、その法律は厄災でしかないだろう。 でも、その反対の立場にある方々について考えたい。若い頃に比べれば身体は衰えたが、足は動くし、脳も正常。その逆の立場にある方たちだ。痴呆が発生し普段の生活にも齟齬が生じていき、娘、息子の手を借りないと生きていけない身体になってしまった人たち。彼らのあいだにある痛みは大きい。娘、息子は自分の世話の為に自分の人生を犠牲にして母、父に尽くす。介護は多忙を喫する。近年、よく話題に上がるのが介護殺人だ。介護の辛さから逃れるために、彼らは人をも殺めてしまう。下手すれば、そんな事態になってしまわないくらいに介護は身体を疲弊させる。また、日に日に衰える身体を目にし、精根も落ちていく。そんな私を介護してくれる彼らにふがいなさを抱くことになる。 ここで転換点になるのが、やはり安楽死制度の成立だと私は思う。 死にたいと願う者に死の権利を与える。これは、今の時代に無くてはならない制度だ。 身体が元気なら生きていてほしい、しかし身体を病に蝕まれ、ある年齢を迎えたものには自分の生を全うする権利、それが必要となると私は思う。そういったことを、この本を読みながら頭で反芻していた。そういった、これからの社会の在り方に、生き方はどうあるべきかについて考えさせられる良き小説になっていると私は思った。 | ||||
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もっと政治のドタバタが書かれているものと思い読んだが、違った。 七十歳の誕生日までに死ぬという法案が通り、それをめぐる老人(寝たきりの姑)、この国では老人が元気なのに就職できない元気のない若者の思い、介護疲れの主婦、主婦に家事や介護を押しつけて残り少ない人生を満喫しようとする夫、老母が死んだら遺産がもらえると期待する子ども。それぞれの思いや人間が描かれて面白かったし、本音が描かれて妙にリアルだった。実際はこんな法案は通らないが、仮に通ったら人々はどんな思いを持ちどう行動するのだろうか? 主人公の主婦がキレることによって、家族の歯車が逆に咬み合っていくのも良かった。 自分にも人生があるのだ、と気付いて生き始める女性を描くのが作者は上手い。 私も作者と同じ年代です。子どもの時から男女平等という言葉は聞かされたけど現実は違っていた。そういう経験をしてきた私たちは、理想と現実の違いに諦めて生きてきた世代だと思う。その前の世代よりは幸せだけど、理想を知ってしまったからそれが絵に描いた餅だと知った絶望も味わった。 今からでも、自分のための人生を生きていいのだと思った。 | ||||
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普段はアマゾンのレビューなんて めんどくさくて書いた事ないけど、 オススメしたいなと思える本だった。 この本を知ったきっかけは まちを変える仕事をしている木下斉さんの 紹介がきっかけだ。 本の内容は他の人がレビューで書いてるから 割愛するけども、 他人を思い少しでも自分の力で動く事で 世の中が少し変わって大きな流れになる。 そんな事をフィクションだけど、 少しリアルに感じさせてくれる本だった! | ||||
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70才死亡法案 が可決された。70歳になったら 特別なる選ばれた人 以外は( 死んでいただきます) という おっそろしい法です。 施行は 2年後の4月1からです。表紙の 5名が宝田家の 皆さんです。この家の主婦 東洋子さん 55歳が 我慢の限界で ブッ切れて 家を出てしまいました。 温厚で従順で、我慢強く、賢い 主婦の鏡のような 東洋子さんが です。 家に 居るのは 介護が必要な 68歳の姑と 29歳無職の 引きこもり状態の 長男です 。 家長は 暢気なもので 旅にでてます。 現代の 窮窮とした世情‥……‥時の総理 馬飼野氏 は ほんとに本気で 突っ切るんでしょうか。 一気に加速して読みました。。 | ||||
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小説なので、この物語のように噛み合わなかった家族の歯車が少しずつ噛み合って行くような展開、現実にはないと思う。 でも、70歳死亡法案という発想は衝撃的で、違う世界線の本当にあるような世界で、すごく興味深く且つ面白かった。 自分は福祉職と言う事もあり、この本にめぐり合えたが、同じ分野で働いている人がいれば是非読んでみてほしいと思う。 福祉とは何なのかという疑問へのヒントになるかもしれない。 | ||||
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面白かった‼️今の日本の高齢化にどんぴしゃ。私の母も96歳。介護してもらう側、介護する側どちらも苦しい。高福祉社会になってもそれでも悩みは尽きないけれど、介護自殺、殺人は、減る。 | ||||
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「女たちの避難所」(新潮文庫)を読んですっかり垣谷さんのファンとなったことから、ややSFっぽいタイトルであったが本作品を手に取った。 本作品もかなり出来の良い作品であり読後感は大変満足の一言に尽きる。 破綻寸前の日本政府が「七十歳死亡法案」を強制採決し施行まで二年となった世の中。 寝た切り老人とそれを介護する嫁、介護を任せっぱなしの夫、ひきこもりの息子、自宅の介護から逃避しながらも介護施設で働く娘、そんな家庭が舞台。 現実の日本の社会でも実際に起きている介護やひきこもりの問題が巧く描かれており、一気に読了した。 介護する家族の気持ちや介護される老人の気持ち、それを取り巻く家族や親戚の気持ちの全てが作品の中で巧く表現されていて、自分自身にもやがてやってくる親の介護問題を考えるきっかけにもなった。 垣谷さんの作品は文章やストーリー展開が複雑であっても解かり易くどんどん読んでいきたいと思った。 | ||||
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大変おもしろかった。高齢者人口が増え若者の負担減らすため70歳になれば2年以内に死ななければならないと言う法案が可決。 それを逃れる為には社会貢献すれば生きていける。生きていたいが為に寝たきりの老人はリハビリに励み自立していく。 介護疲れの嫁は後何年の我慢と言い聞かせ姑の介護。 私は介護されて迄生きていたくない。自分の事がいつまでもできるよう寝たきりにならないようあと少し頑張ってみようと思った | ||||
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タイトルだけだと過激な法案だと思いますが、中身は高齢化社会での介護の実体を描いたリアイリティのある物語です。日本の財政が困難だから、高齢者である70歳になったら死ぬように法律が可決されたらどうするか?という重いテーマに対して考えさせられました。在宅介護、遺産相続、引きこもり、低賃金、熟練離婚(未遂)等の色々なことが散りばめられた興味深い作品でした。 | ||||
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