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わたしはサムじゃない



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【この小説が収録されている参考書籍】
わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)

わたしはサムじゃないの評価: 3.57/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

フツーに面白いお話しなのだが

タイトル作は、突然妻の精神が5歳児になったら、というフツーに面白いお話しなのだが、ケッチャムの毒々した暴力性がなくて肩透かし。

妻の扱いに悩まされて壊れていく夫が、ねちっこく描かれている。なるほど、こういうシチュエーションでは、男はこうなってしまうのかと納得してしまった。さて、オチは?は「リリーってだれ?」で語られるのですが、この残酷さは予想外。

もう一編、主婦の感情が沸騰するとき「イカレ頭のシャーリー」は、イカれ具合が好み。短くてキレが良く、ケッチャムらしい毒々な作品だ。
わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)より
4594071570
No.6:
(5pt)

ケッチャム・ファンは少し肩透かしかも

表題作とその続編はマッキー監督らしさの方が出ている感じでしょうか。
とはいえ、唐突に奇妙な状況に放り込まれた夫の苦悩と、
その選んだ道を許せない妻の苦しみとわずかな二人の希望が、それぞれビターなテイストで描かれた傑作でどちらも満足のいく内容でした。
リリーの存在理由については、妻側の方でもしかしたらと推測もできるようになっていますが、理不尽な状況に追い込まれた人間を描くことの方に力点が置かれているので何かはっきりしたオチがあるわけではないです。
また最後に、ケッチャムの名前で買う人のためにか、小品ですがケッチャムらしい暴力描写満載の勢いあるホラーがおまけとしてついています。
わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)より
4594071570
No.5:
(2pt)

何かの途中?

妻の突然の多重人格化とその後の復調からなる夫婦間の危機…というテーマは興味をそそられるが、物語で言うなら起承転結の起承で終わっている。
その後突然始まる全く別のイカレた短編は、勢いはあるものの、何故ここにこれが収められているのか、前の話は尻切れトンボでどこに行ったのか分からないまま。消化不良です。
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4594071570
No.4:
(3pt)

もう少し

リリーになってしまった説明が欲しかった。きっかけがいまいちわからず。その後のふたりについて書く必要はないのだろうけど、あっさりとした読後感。
最後のお話はただのヒステリーババアの話で、つまらなかったです。
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4594071570
No.3:
(5pt)

きれいで良かったです。

満足です。前に読んだけど無くしてしまって、
ふと気になって調べたいのに困っていましたが、思いついて注文して良かったです。
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4594071570
No.2:
(4pt)

迫り来る最悪の予感!・・・・でも今回は共著者と飼い猫のゾーイが救ってくれました。

人間の愚かな本性を描き続けるホラー作家ケッチャムが映画監督マッキーと組んで著したラヴ・サスペンスの連作2作にお馴染みの鬼畜ホラー短編一作を加えた日本最新作です。本書に収められた表題作と続編には著者が得意の殺人シーンは全く出て来ませんので、怖さ恐ろしさを求めるファンの方にはやや肩すかしの内容かも知れませんが、まともな神経をお持ちの方には丁度良い程度の刺激で適度に楽しめるのではないかと思いますね。でもオマケの短編には著者らしい残酷シーンが目一杯出て来ますので逆に健全な方はくれぐれもご注意くださいね。
『わたしはサムじゃない』結婚8年目の仲むつまじい夫婦サムとパトリックにある夜大事件が起きる。何と妻のサムが幼児化してリリーと名乗り夫パトリックの記憶を完全に失ってしまったのだった。本編は序文で著者が述べられている通りで、派手な見せ場も殆どなく映画化に向いた素材ではないと感じますが、TVの2時間ドラマならば何とか行けそうに思います。著者は元来ミステリー作家ではなく謎解きパズルとは無縁ですので「なぜ?」には明確な答は期待できませんが、突然の不幸に見舞われた夫パトリックの痛々しく遣る瀬無い絶望的な心理が伝わって来ますね。でも幾度も失敗して挫折しても決して諦めずにチャレンジする態度はやはり深い夫婦愛なのだなと思え確かな感動を覚えますね。『リリーってだれ?』語り手が夫パトリックから妻サムに変わった短い結末編。サムは理知的な女性で夫を責める気持ちは理解できますが、これは少々厳し過ぎで可哀そうに思えますね。何と言ってもパトリックの行為の根底には妻への確かな愛があるのですからね。迫り来る最悪の予感!著者の作品の愛読者なら覚えるだろうお馴染みの感覚ですが、でも意外や意外にも冒頭に出て来た飼い猫のゾーイが最後に重要な役割を果たしてくれます。暗い作風の著者には不似合いながらも最後の一行には夫婦の未来を暗示する明るい希望が感じられますね。『イカレ頭のシャーリー』ろくでもない素人彫刻家で行きずりの黒人男と浮気する妻のシャーリーに心底からブチ切れた夫のハロルドが庭に置かれた妻の作品を片っ端から壊し始めたのだが・・・・。ああ、みんなから「イカレ頭」と呼ばれるだけあってこの無意味な恐ろしい所業!最後の3頁には堪らなくなって思わず目を覆いたくなりましたし、人間がこんなにも愚かになれるとは絶対に信じたくないですね。
わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)より
4594071570
No.1:
(3pt)

『ザ・ウーマン』の出来が良かったので期待したが…

ありゃりゃ。ジャック・ケッチャムとラッキー・マッキーのコンビでイヤミスに走ったのか。『ザ・ウーマン』の出来が非常に良かっただけに期待を大きく裏切られた。ケッチャムの序文に寄れば、映画化を前提とした短編であるようだ。

表題作の『わたしはサムじゃない』と『リリーってだれ?』の二つの短編で一つの作品となっている。『わたしはサムじゃない』の解決編が『リリーってだれ?』である。幸せな結婚生活を送るパトリックとサムが見舞われた悲劇。或る日、突然、妻の検死医・サムがリリーと名乗る幼い少女になってしまう…

物語の冒頭に妻のサムがスティーヴン・バックマンを解剖するくだりがあるのだが、もしかしたら、スティーヴン・キングを茶化しているのだろうか。リチャード・バックマンは確かスティーヴン・キングの別名だったはず。

以上の2作に加え、『イカレ頭のシャーリー』を収録。こちらはケッチャムらしさが窺える作品。
わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:わたしはサムじゃない (扶桑社ミステリー)より
4594071570

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