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ハイペリオン
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【この小説が収録されている参考書籍】
ハイペリオンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 21~40 2/4ページ
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風呂敷の広がり方にゼノサーガのような雰囲気を感じるときがある。ゼノサーガが影響を受けているのかしら。 | ||||
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あらゆるジャンルから燃えるシチュエーションを引っ張って、タイムリミットを設定。 これって、根っこの部分は 『宇宙戦艦ヤマト』と同じだな。 | ||||
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SFというジャンルには興味があったもののほとんど触れてこなかったものです。 精々スターウォーズや攻殻機動隊やマトリックスを観たことある程度で、書籍のSFタイトルを読了した経験はありませんでした。 そんな私がこの作品を読了するのは、まーーー、至難でした。 ですが、読み終えたときには「SFってなんてすごいんだ…」と、今までに感じたことのない達成感と、さらなる知的好奇心に満たされていました。 作品としては星5個でも10個でもあげたいほどです。 ですが、初心者という立場の私として言いたいのは、この作品を入門に選んではいけない。ということです。 よほどSFに対して興味関心がある、あるいは書籍を読了するある種の意地的な何かがない限りほぼ確実に途中で読むのをやめます。 事実、私も半年ほどかけて読み終えました。 何故かと言うと、とにかく難しい。これに尽きます。 一般的な書籍ならば知っている知識の中で物語が進むものですから、当然「このセーターというのは、綿で作られた服で…」などという説明は不要です。ですが同時に知らない知識があれば「このセーターは青色で…」と説明が入ります。 そうして活字から脳内にその世界を作り出して、織りなす物語を楽しむわけですが、ことこの作品にはその常識が一切通用しません。 まず、知らない単語をいきなり出しても説明がないことが多い。冒頭も冒頭でまず「ラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調を演奏して――」と出てきますが、ラフマニノフも知らなければ前奏曲嬰ハ短調なんて以ての外です。ですが、曲の雰囲気の説明もないままズンズン進んでいきます。 こうした実在するがおよそ普通は知らない。という事柄から「立体映像投影ピットで連邦の首都タウ・ケティ・センターにいるマイナ・グラッドストーンと会話――」というシーンが続いて出てくる。「え?どこ?の誰?と何で会話してるって??」そんな疑問符を他所にやはりズンズン進んでいく。この後マイナ・グラッドストーンもタウ・ケティ・センターも立体映像投影ピットもすぐには説明されない。 また、説明してくれる場合もあるが、またその説明が非常に難解で「北の方からは雷雨の前線が迫りつつある。巨大な裸子植物の森は蒼黒い雲の下に黒々と沈み、荒ぶる点に伸びる層積雲は高さ9キロメートルに達する――」という具合。 だが、こうした疑問符というのがSFのミソで、いわゆる「センス・オブ・ワンダー」と呼ばれるものを感じさせてくれる。 (SF作品などに触れることで起こる謎の感動や心理的感覚を表現する概念、および言葉) 知らない単語が出てくる、その中で自分なりの解釈で世界を形成していく。すると、ある瞬間「ああ!この世界ってこうなんだ!」という謎の納得と言うか、脳みそが広がったような感覚になる。今までの固定観念を破壊され、可能性に対して寛容になり、夢見ることを恐れなくなる瞬間が来る。その瞬間こそがSFにしか与えられないものだと思う。 この作品は、傑作だと呼ばれている。それが何故かと言うと、SFに慣れ親しんだ人間でもセンス・オブ・ワンダーを感じることができるからだ。 つまり、それはある意味ある程度のSF耐性があることを前提にしているとも言える。 センス・オブ・ワンダーを感じるには様々な独特の表現、独自の言葉を独りで黙々と読まなければいけない。 映画なら絵面でごまかしたり、隣りにいる誰かと会話して盛り上がることもできる。 だが書籍ではそれができない。だからこそ、初心者にはあまりおすすめできない。 長々と書きましたが、この作品は間違いなく稀代の傑作で(と言ってもこの作品くらいしか知らないが、そう感じさせる力がある)間違いなく最高に面白い一冊だということだ。 本当ならどんな人にでもおすすめしたい一冊だが、この本を読んで、結果として「SF?なんか難しかったからいいや」となってしまうのはもったいないと思い乱筆ながらも想いを載せました。 | ||||
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聞いたことがない単語が多く、読み始めは入り込みにくかったものの、次第に没頭していきました。あっという間に没落上下まで読み切ってしまいました。面白い本ほど読み終わるのが早くて残念ですね。 | ||||
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上巻のみのレビューとなります。 辺境惑星の訳あり巡礼者7人の人生譚が語られて行きます。 この巻では、神父、軍人、詩人の3人分です。 何れも、異教の神秘に魅入られた、壮大な法螺話といった案 配でした。 世界がカッチリと構築された中での如何わしさが、何とも 魅力的です。 語りの力が漲ぎっています。 傑作への期待が高まります。 | ||||
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涼宮ハルヒの憂鬱の中で長門有希がキョンに貸す本として登場するものでしたのでしたのでアニメグッツの1つとして収集。活字が苦手なので読んでないですが存在感はあり。グッツとしては優秀。 | ||||
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回収されない伏線も多々あるし(続編のエンディミオンでも)、シリーズとしてたくさん出せばよかったのではと思う。 | ||||
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筆の赴くまま書き連ねていくので、風呂敷を広げたけれどどこで収束させようか迷っている感じ。 | ||||
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カッサードがシュライクとの壮絶な戦いによって絶命する。 フウ(-_-;) もうお腹いっぱいです。 どんどん死滅していく私の脳細胞の許容量を超えてしまっています。 巡礼者達の艱難辛苦の道程、軍部、大統領、側近達、復元者、アウスターetc 登場人物達の視点や主観で語られていく戦争、科学、文化、宗教、喜怒哀楽、絶望と希望、 がないまぜになって展開するストーリーは注意力が散漫になっていると脱線してしまうい、 あれれ、どうなってんだっけこれ?なんてことになってしまう。 まるで満漢全席のようなハイペリオン4部作。好き嫌いを言って決して食べ残してはいけません。 多くの読者が書いているように、この一連の作品は、何度も読み直さないと真髄を極めることは できないでしょうね。私は本作を読み進めていくうちに、「カッサード大佐とシュライク」に視点を あてていくことにしました。そして次に読む機会はレイミアとジョセフに、次は領事とグラットストーン と、そのようにしていかないと各々の同時進行の物語をとても深く味わうことはできません。 さあ、つぎはエンディミオンと覚醒へ。分厚い第三部と第四部が待っているのですね。 ああ、なんて幸せなんだろう、あたし( ̄ー ̄)グヒヒ。 超絶面白い「ペルディード・ストリート・ステーション」は半分まで読んでそのままにしておいて、 エンディミオン方面へ冒険の旅に出るのです (o ̄∇ ̄)/~♪ | ||||
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ファウンデーションシリーズ、レンズマンシリーズ、火星シリーズ、エンダーゲーム、 リングワールド、にデューン、竜騎士と大作SFシリーズは数えだしたらきりが無いと思うのですが、 叙事詩的で日本人の琴線に触れる作品の筆頭がハイペリオン作品群だと思うのですね。 総論としてSFは科学的な要素と空想世界を表す難解な表現に偏りがちで作者の自己満足、自己顕示 の集約のようになってしまい、「理解できないのは読者が悪いんだろう」と読み手の気持ちなんて一切斟酌しない 傲慢ささえ感じてしまう作品が意外と多いと思うのですね。 出版社側も海外のなんとか賞を沢山とってるんだから、取り敢えず絶賛のオンパレードの帯作って 後書の解説も、絶賛風に書いてもらえばいいだろ。と安易に売り出したりする。 読者もそういう風で、なんとか賞とかの目くらましに騙され、実はちんぷんかんぷんなのに ○○節で傑作です!などと書いてしまったりする。 前置きは長くなりましたが、そういった嫌いが本作には一切無いのです。 簡単に言えば「本物」だと思うのですね。 登場人物の魅力を導く艱難辛苦の経験が実に興味をそそり、点の点の話がやがて線で繋がり 面となり立体となり見事な造形が創られていく。サイドストーリーがメインストーリーを創り上げる ともいうのでしょうか、読者はどんな結末を迎えるのか必然的に期待感に包まれていく。 そんなSF作品は近年稀だと思うのですね。 そして、そう言わせることに何より寄与しているのが酒井 昭伸の訳であることも見逃せません。 本棚に大切に大切に仕舞い、何度も手に取り読み返し、その都度新たな発見があり洞察・感銘を深めていく。 「至宝の名作」の言葉が相応しいでしょう。 | ||||
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マイナー・グラッドストーン。宇宙に飛躍した人類の時代の鉄の宰相。 映画化されて見てみたい。 安もんのCGは要らない。 | ||||
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面白い小説は、その面白さに魅了されればされるだけラストのカタルシスに向けてページをめくり続け るものだと思います。半分読み進んだあたりで残りのページの厚さを確認して、「このまま一気に読ん でしまおう」なんてことで睡眠不足になったり、同時に読み終わったページの厚さがある種の達成感を 生むのですが、私の場合、一人一人の巡礼の話に入ったあたりで今まで経験したことのない感覚に 囚われました。それは「この小説が永遠に終わらないで欲しい」というものでした。読み終わったページの 厚さに達成感を感じるのではなく残りのページの量に喪失感を感じる、そんな本読みにとって至福の経験 をしたのは今までのところこの小説だけです。ぜひ、読んでみてください。 | ||||
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前作でこらから始まるところで終わった時間の墓標へ巡礼たちが辿り着き・・・というお話。 前作同様、ハードSFの粋を結晶したかのごとく壮大なイメージの奔流に圧倒される小説。前作で未解で終わった伏線が徐々に明らかになり、最後の大団円でほぼ全ての謎が解決されるカタルシスはなかなか凄く、私みたいにあまりSFを読まないような人間でもかなり面白い作品でした。作品に散りばめられたSF的イメージの数々も視覚的色彩に溢れ、一瞬たりとも飽きさせない著者の筆力に唸りました。著者のシモンズは器用な作家でクライム・ノヴェルやスパイ小説も書けるようですが、個人的にはホラーとSFに特化した仕事をして頂きたいと思います。 ただ、前作で使われた入れ子構造の枠物語を本作ではあまり使っていなかったので、前作のカタルシスより若干劣るかもとも思いました。といって、この小説がつまらないという訳では毛頭なく、数多あるSF小説(或はSF戦争小説)の中でもかなり上位に位する過剰なるイメージに満ちた傑作としてこらからも読み継がれていくであろうと思いました。あまりこの手の小説を読まない人は人生の損失だとさえ思います。 著者渾身の傑作SF小説。前作ともども是非ご一読を。 | ||||
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前作でハイぺリオンに降り立った巡礼者たちが様々な体験をし・・・というお話。 前作の続きなので、前作を読まないと意味がない壮大なSF小説。前作で振られた様々な伏線が徐々に解明されやがて・・・という物語は私のような半可通なSF好きにも訴求する圧倒的迫力の小説でした。 ただ、前作が色々な小説の枠組みを駆使した凄まじいジャンル・ミックス小説だったのに比して、本作では前作では登場しなかった語り手を用意して、SF戦争小説風になっている所が評価の分かれ目になりそうで、私も実を言うと前作があまりに凝った小説で狂喜したのに比べて、ストレートなSF小説になっている所に若干、物足りなさを感じたのも事実でした。決してつまらない作品ではなく、物凄く面白い小説でしたが、前作には劣ると思わざるを得ないと残念ながら思いました。 とは言え、本書と前作がSF史上に残る連作であるのは論を待たない事実で、殺戮者シュライクの実像、時間の墓標、敵軍のアウスター等過剰ともいえるSF的イメージに圧倒されました。特に、訳者あとがきでこの小説を読み解く上で重要なファクターが様々な角度から論じられているので必読と言えます。読み終わった方は是非読んで頂きたいあとがきです。 前作と合わせるとあらゆるジャンルのSF史に残る小説。「ハイぺリオン」共々ご一読を。 | ||||
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28世紀の宇宙で「時間の墓標」といわれる領域が変化しそれを何とかするため7人の地球人が派遣されるが・・・というお話。 この小説で著者のダン・シモンズが試みたかったことはSF小説の中にあらゆる物語形式をぶちこんで総括することだったようで、訳者あとがきでも「一人称、三人称、日記体、回想、夢想、仮想、カットバック等々ーそれらを駆使して描かれる、年代記、一代期、戦記、叙事詩、宗教物語、喜劇、悲劇、秘境探検、ホラー、ミステリー、ハードボイルド、アクション、ラブストーリー、バロディ・・・SFだけをとっても、アシモフからギブソンにいたるまで、銀河帝国もの、スペースオペラ、ニューウェーブ、スペキュレーション、サイバーパンク、時間テーマ、エコロジー、異世界描写等等、思いつくかぎりのものがとりこまれている。むしろシモンズは、すべての・・・とまではいかずとも、代表的な物語類型の集大成を試みたとみるべきだろう」と書かれていて私もそう思いました。こういうことをただ考えるだけなら誰でもできると思いますが、シモンズは見事に描き尽くし、尚且つ面白いという未踏の境地に到達した驚異的作品に思えました。しかも、これだけでも超大作なのにこの後に続編があるという所にも驚かされます。 鬼才シモンズの膂力が判る規格外の傑作。是非ご一読を。 | ||||
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ハイぺリオン上下、ハイぺリオンの没落上のモヤモヤしたものの回収 面白かったけど、ここまで長かった よく分からない部分も残ってなくはないけど読み切った達成感は結構うれしい そして、エンディミオンへ・・・ ここでやめとけばよかったのかなぁ | ||||
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ハイぺリオン上下は苦行のようでしたが、これは入りやすい まだまだモヤモヤしてますが少しずつ光が射してきているような・・・、長い道のりの8合目か | ||||
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ハイぺリオンの物語を読破し、ハイぺリオンの世界観を理解した後に待っているのがこの「ハイぺリオンの没落」である。 ここにきて物語は一気に加速する。 大規模な宇宙艦隊同士の激突。 開き始めた<時間の墓標>そして一人また一人と消えていく巡礼者たち。 ページを繰る手が止まらないほど没入できた巻であった。 | ||||
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稀有壮大な銀河叙事詩が今始まる! 宇宙の辺境にある惑星ハイぺリオン。 その地にある不可思議な遺跡<時間の墓標>、そして不死身の怪物<シュライク>。 その謎を解明すべく様々な経歴を持つ七人の男女がかの惑星へ旅立った。 このハイぺリオンだけでも十分過ぎるほどボリュームがあるのだが、物語としては「ハイぺリオン」と「ハイぺリオンの没落」のセットで一つの物語を成しており圧倒的なボリュームの物語である。 しかし、物語のテンポと読者を惹きつけて放さないストーリーの魅力により全然長く感じない。 ハイぺリオンでは七人の男女がなぜこの探索行に加わることになったのかその経緯が各人の口から語られる。 この巻では、司祭、兵士そして詩人の物語が語られる。 なんか中世に書かれたカンタベリー物語のSF版ぽくってすごく面白いです! | ||||
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良いですね、面白いです。 最近、SF小説の名作なるものを片っ端から読んでいるのですが、純粋に読み物としてはこれが今のところ一番面白いです。 久しぶりに寝食忘れて小説を読む喜びに浸っております。 何が良いってキッチリエンタメやっているところですね。映画やアニメ、漫画などと言った視覚に訴えかけるものとは違う(無論それも素晴らしいものではありますが)文字媒体特有のエンタメです。 ただ他のレビュアーさんのおっしゃる通り、何か強烈に新しい価値観を見せてくれると言ったことに関しては控えめではあります。 同時期ジョージ・オーウェル作の1984を読ませていただきましたが。ああいう強烈な印象を与える作品ではないと思います。 しかし、少々SFを囓った程度の身には十分な新鮮さがあり、読んでる最中退屈すると言ったこととは無縁で居られました。 訳文ですが不自然さもほとんど感じられません。 刺激的な楽しい小説に飢えている方には是非とオススメできる一冊です! | ||||
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