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キリンヤガ
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キリンヤガの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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このSFもまた「寓話」であるなら、実在の地名等は使うべきでなかった のではないか。「偏見」とか「西洋中心主義」などの言葉が頭を掠めて あまり入り込めなかった。 | ||||
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とても美しくて、すばらしい作品だと思う。そして、SFというジャンルにありながら、SF臭さを感じさせる部分が本当に少なかった。感動したのだが、評価は3とした。 理由は3つ。 一つはキユク族の文化がヨーロッパの文化に負けてしまうという結末。祈祷師が、頭がいいはずなのに最後には頑固な老人として描かれてしまったのが、とても残念だった。「大きな利益には大きな代償がある」という内容のたとえ話が出てきたら面白かったのにと思わざるを得ない。 一つは祈祷師がコンピューターを使っていたこと。キユク族の文化を守るために自らが実践せねばならないのに、その根底を覆してしまっているように思える。 一つはキユク族のユートピア「キリンヤガ」の行く末が書かれていないこと。作品の結末はヨーロッパの文化に侵食されたケニアが舞台となっている。唯一の祈祷師である主人公が「キリンヤガ」を出てしまったのだから、行く末は「ケニア」となるという暗示だと思うが。 最終章に出てくる公園の老人たちを見て、6章の教訓が生かせれば、もっと面白い話になったかもしれない。 | ||||
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ケニアの西欧化を批判し、昔ながらの生活を送ろうとするキクユ族は、小惑星キリンヤガに移住した。イェールとケンブリッジで博士号を取った指導者コリバは杖を手にした呪術師に扮する。歴史の過ちを繰り返さぬよう、白人の文化・思想をことごとく遠ざけ、キクユ族のユートピアを維持するために。 ヒューゴー賞をはじめ、SFの賞をとてもたくさん受賞していますが、SF的小道具はほとんどでてきません。地味でどこか寂しい物語ばかりです。(もちろんどんな悲劇の中にも笑いというものは存在するもので、この本にも「くすぐり」はあります) 社会とは、民族文化と近代と思想との相関とは、ユートピアとは、、、答えの出せない宿題をどっさり出されたような暗い読後感を味わいました。 | ||||
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