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母恋旅烏
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母恋旅烏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本書も萩原浩の一連の作品同様、笑いあり、涙ありの物語。 花菱清太郎(これは芸名・本名は菱沼清)が家族全員を巻き込んで始めたのは、レンタル家族派遣業。元大衆演劇役者という経歴と経験を武器に意気揚々と張り切ったものの、浮草稼業に楽はなし。失敗につぐ失敗に、借金がかさみ火の車。やがて住む家すらも失い、かつての義理で旅まわりの大衆演劇の一座に加わることとなったが―。はてさて、一家6人の運命やいかに。 というわけで今回はシチュエーションからしていかにも人情ものっぽい旅まわり演劇の家族が主人公。‘父さん’、‘母さん’、‘兄ちゃん’、‘姉ちゃん’、そして“ぼく”の一家としての、そして個人それぞれの奮闘振りがドタバタ喜劇よろしく展開する。中でも中心は17歳になっても小学生のような語り口で一人称物語をリードする“ぼく”。見たままをストレートに表現してゆくところが本書の狙いだろう。 物語が進むにつれて、‘父さん’ひとりに引きずられて、表面はともかく内心はバラバラだった家族がそれぞれ自立しながらも‘母さん’の失踪(これもまた‘母さん’個人の自立)をきっかけにひとつにまとまってゆく、また“ぼく”がそれなりに成長して独り立ちしてゆく、そんなところが本書の見所だろう。できれば‘母さん’にも戻ってきてほしいと思う。 | ||||
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その日の生活もままならないほどの貧乏な暮らし。だが、この一家には暗さがない。「何とかなるさ♪」そんなお気楽な清太郎の性格は、うらやましくもあり、あきれるところもあり・・・。だが、けんかしながらでも一家はまとまっている。そんな感じがした。一家6人のほのぼのとした暮らしや大衆演劇の魅力は、読んでいてとても楽しかった。ラストはまさに「母恋旅烏」。果たして、末っ子寛二の思いは届くのだろうか?届いてないはずはないと思うのだが。 | ||||
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