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母恋旅烏
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母恋旅烏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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中盤以降から話が一転して、ぐっと引き込まれました。 急に下(シモ)の話になったり、登場人物が下品な発言をしてみたり、萩原浩さんのそういうところ、結構好きです。座長の息子のゲスさ加減や桂木さんの男前っぷりなど登場人物の描写もなかなか良かったです。 話も1話1話目線が変わり、方の力を抜いて、寝る前やちょっとした待ち時間などに少しづつ読むのにぴったりでした。 読みはじめはただただお馬鹿なお話??と疑いましたが、後半は胸にこみ上げるものもあり、すがすがしい読み終わり感です。 なんか、人情というか哀愁というか、人臭さを感じる事ができる1冊でした。 | ||||
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前半と後半で場面が変わるけどそれはそれで面白かった。萩原治 ワールドが出てます。期待を裏切らないストーリー。一気に読んじゃいました。 | ||||
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夢見がちな元旅芸人の父親の身勝手な行動に振り回されてきた家族が、それぞれ自分の足で歩き始め、なんだかんだ言いながらも父親を支える話。 | ||||
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安く買えるし、家まで配達してもらえるのでとても気に入っています。 | ||||
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ライトな荻原系列といった感じで、何らかの理由で苦労してる人が 様々な出来事を通じて変化するさまを面白おかしく描いた作品で、 まあ無難に楽しめる ただ意図的ではあるが完全に綺麗には終わらないので、あってもなくても 変わらない兄貴のパートを省いてその分綺麗に終わらせるページを作るのも ある意味ありだったかもしれない 荻原氏の作品が好きな人なら十分に楽しめる作品だろう | ||||
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荻原作品はほとんど読んでいますが、本作はなんとなく題名が取っつきにくかったのでなかなか手が出ませんでした。とはいえ、あらかた荻原作品も読みつくしたので、取りあえず手にとってみましたが・・・面白い!ユーモア・家族愛・人生とは?・・・などなどコミカルな中に全て盛り込んであり、飽きずに一気に読めます。荻原氏の作品を始めて読む人にはお勧めかも知れません。 | ||||
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荻原作品はほとんど読んでいますが、本作はなんとなく題名が取っつきにくかったので なかなか手が出ませんでした。とはいえ、あらかた荻原作品も読みつくしたので、取りあえず 手にとってみましたが・・・面白い! ユーモア・家族愛・人生とは?・・・などなどコミカルな中に全て盛り込んであり、飽きずに 一気に読めます。荻原氏の作品を始めて読む人にはお勧めかも知れません。 | ||||
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砂の王国を読み、遡って読みました。みなさんの言う荻原流ユーモアに正直はまりませんでした?泣ける場面も皆無…う〜ん…まだ2作品なので判断出来ませんが、ひょっとして自分には合わない作家さんなのかなぁ?砂の王国は好きだったんですけどね。 | ||||
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この本を読んで、はじめは失敗したと思いました。どうも自分には合わない気がして、ほったらかしてしまいました。ある日、読む本がなく偶然この本を再度読み直したら面白い!我慢が足りなかったのか? 内容は、主人公の僕がちょっと変わった家族1人1人について話をしながら進んでいきます。初めは一緒に暮らしていた家族だが、徐々に離散していき僕はしだいに大ピンチに!そこで僕を助けてくれるのは、やっぱり家族か? 自分は姉の部分を斜め読みしてから、全てを読みました。そして、読み返すたびに作者の意図がどんどんと伝わってくる気がしました。お薦めです。 | ||||
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前半は、家族全員でレンタル家族派遣業に励む。父に振り回され、けんかしながらも家族全員で励んでいた。後半は、借金を返すために以前にいた大衆演劇の一座に復帰するのである。大部分は、ぼくこと寛二の視点で見たものになっている。小学生のガキかと思ったら、18歳だった。ちょっと物事を理解するのが遅い人みたいだ。寛二の視点だから、素直な見方がされていると思う。その素直さが面白いところだと思う。 うまい具合に、笑いあり涙ありの人情劇に仕上がっているように思う。前半部分は、父と長男 or 父と長女の絡み部分、後半部分は、寛二の成長具合が見ものだと思う。 | ||||
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主人公の父、清太郎は元・大衆演劇のスター。 現在は一家で「レンタル家族」という商売を営んでいる。 相手の希望に応じて、どのような家族も演じるというその商売で、死に別れた息子家族を求めるおばあちゃん、パパを演じて欲しいという愛人の女性、等などかなりのバリエーションで読者の心をくすぐってくれる。 そんな清太郎があるきっかけで、大衆演劇の一座を任せられ、着々と成功の階段を進むあたりから家族の歯車はかみ合わなくなる。 姉が家を出て、兄も出て。清太郎最愛の妻、美穂子さえも清太郎の下を去っていく。 前半は家族を中心に「レンタル」の様子が描かれ、家族の会話シーンもかなりの分量だけれど、後半は清太郎一座が演じる芝居の話を中心にストーリーが進み、家族の会話自体はあまりない。 最終的に力の抜けてしまった父、清太郎を姉と兄が助けに現われるという、笑いあり・涙ありの『人情もの』のお話です。 作者がすごいのは、一見陳腐な話になりそうな上記を、主人公寛二の1人称で語らせることです。 おそらく知的障がい者である寛二くんの語り口は、どこかずれていて、「悲しさ」や「いやな予感」というものをほとんど感じさせない力があります。 だからこそ、清太郎家族のさまざまな点が読者の想像に一任され、このお話をより深いものにしている感があります。 「大笑い」がなかった、ということで4点ですが、本当にすごい人です。 荻原浩は、天才です! | ||||
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ドサ回りの元座長だった父を家長に持つ極貧の一家の悲喜劇を描いた作品。「レンタル家族」と言う冒頭の設定から、昨今の家族あるいは人間関係の希薄さを皮肉ったペーソスとユーモアを狙ったものかと思ったが、そうした社会問題提起的な深みは感じられない。勿論、この一家は"いがみ合い"ながらも濃密な関係で繋がっている。 冒頭は作者の意図が空回りしている。読者の笑いを取るためには、文章力(会話を含む)が卓越しているか、題材そのものが面白くないと駄目である。人物紹介を兼ねているせいもあるが、四章までは少しも笑えないし、胸に迫るものもない。また、次男の寛二をこうした設定にしているのも理解に苦しむ。単に年齢を若くすれば済む話で、同情を誘う意図が見え、作者の力量不足を感じる。「五、母さんのこと」で、寛二が依頼人の事を、「おかしな人だったね」と言うのに対し、母の美穂子が「ううん、かわいそうな人だった」と答える辺りで作者の善意が見え、作品のレベルも上がった気がした。「六、兄さんのこと」では、それまで空回りしていた言葉のギャグが炸裂し始めた。と思ったら、次章から父の舞台復帰で、また話がシンナリとしてしまう。題名の「母恋旅鳥」の舞台が後半の主題となるが、文字通り、笑いと涙の舞台をパターン通り描いているだけで、新鮮味に欠ける。この一家では、アル中の父よりも長女の桃代の方が破天荒な性格で面白いのだが、作品の中で活かされていなくて残念。母の美穂子(謎の人物)と桃代の女性コンビを中心に話を練った方が、コクのある作品になったのではないか。ベタな笑いが好きな方には向いているかも知れないが、個人的にはチョットと言う作品。 | ||||
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笑いあり、涙あり、これがやっぱり荻原浩!という作品。 主人公は何をやってもダメな父親、花菱清太郎。 大衆演劇の役者を辞めて以来色々なビジネスに手を出すがどれもうまくいかず、 初っ端で一家が営んでいるのが"レンタル家族派遣業"。 ぶっ飛んだ設定も相変わらずで度肝を抜かれます。 そんな夫を支える妻、オタクの長男、元ロッカーで子持ちの長女、 そしてポイントになるのが少し人よりも成長の遅い次男の寛二。 彼が"ぼく"として独特の目線で語る小節がいい味出してます。 それぞれの想いを抱えて家族を離れた兄と姉、 再び旅まわりの芸人を始めた父と一緒に役者デビューした自分。 めまぐるしい周囲の変化と思いもしない出来事に遭遇しながら、 少しづつ成長してゆく寛二の姿が涙を誘うのです。 そして、役者として本気を出し始めた清太郎がピンチを迎えると、 "旅"の途中の兄と姉が力を貸しに戻ってきます。 ああ、家族ってやっぱりいいなぁ、とジーンときます。 それぞれの人生はあれど、心はいつも繋がってる。 何かあれば、やっぱり家族。 お母さんも、きっと・・・・。 前半は笑いが満載ですが、後半はしっかり感動します。 荻原さんの書く中年ダメ男はどれも愛情たっぷりで憎めない。 この一家の今後がすごく気になりますが、 きっと新しい形で幸せを掴んでくれていることだと信じます。 | ||||
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私は、「神様から一言」で、すっかり荻原浩にハマってしまい、以後、全作読破を目指して、デビュー作から順番に読み進めているのだが、この人は、本当に、一か所に留まっていられない人だと思う。ユーモア小説から始めて、ユーモア・ミステリ小説である「ハードボイルド・エッグ」を経て、ついには「噂」で本格派ミステリ小説にまで手を広げ、この「母恋旅烏」でユーモア小説路線に戻ったかと思いきや、次作の「コールドゲーム」では、サスペンス・ミステリ小説を書くといった具合なのだ。 おそらく、荻原浩は、ワン・パターンの作品を書き続ける安直さに、作家として耐えられないのだろうし、それと同時に、「自分はどんなジャンルの作品でも書ける」という自信もあるのだろう。世の中には、ワン・パターンの作品を延々と排出し続ける作家も多い中、荻原浩のこの作家としての行き方は、素晴らしいと思う。 ただ、荻原浩の最大の持ち味はユーモアであり、このユーモアというわさびが効いていなかったり、効きの弱い作品は、水準以上ではあるものの今一つで、作品の長さを感じてしまうところがあるのも事実だ。そういった意味で、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがあるのは、やはり、この「母恋旅烏」や「なかよし小鳩組」、「神様から一言」のようなユーモア小説路線の作品だと思う。特に、この「母恋旅烏」は、「なかよし小鳩組」や「神様から一言」で感じることがあった中だるみがないという点ではこれらを上回っており、この作品が荻原浩の代表作の一つであることは、疑いのないところだろう。 | ||||
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またまたやられました、恐るべし荻原浩ワールド。 ラストは涙がうるうる。。通勤電車の中だったので、本当に困りました。 これもまた家族の再生の物語。 荻原氏の描く中年おやじはいつも半端なダメ親父。 今回も極めつけおやじの清太郎。 でもね、なんか愛を感じちゃうんですよね。清太郎はん、ええ男やないのお。 そしてチエ遅れの寛二君、でもね、君は決して○○なんかじゃないよ。○○だったらあんなおもしろいこと考えつかないよね。があ、があ。 兄ちゃん、君は苛められっ子だったらしい、でもね、もう大丈夫。だって、清太郎一座をこんなにもまとめちゃう能力ありだもん。 桃姉ちゃん、はみ出し演歌歌手もええんやない、頑張りや〜! 桂木さん、桃姉ちゃんにアタックせな〜! そして、お母さん、きっとどこかで見ていてくれてるよね、皆のこと。きっと、きっと、きっとだよ。 ぜひ、花菱一家のその後のお話を書いて下さい。荻原浩先生、お願いします! | ||||
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荻原さんといえば、ダメ人間を主人公にした悲喜劇がお得いですが、この小説もご多分に漏れず、事業を起こせば失敗ばかり、多額の借金を抱えた、元大衆演劇役者 花菱 清太郎とその家族の物語です。 そして、子供の使い方が非常に、上手い点ですが、本書でも特殊学級に通うような末っ子 寛二を語り手として、上手にストーリーを展開してくれます。 悲喜劇とは、よく言ったもので、悲があるから喜が成立するんでしょうね。 | ||||
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大衆演劇この道30年の父、花菱清太郎は大衆演劇を辞めてから何をやっても上手くいかない。 今はレンタル家族たる仕事でクレームばかりもらっている。 知恵遅れの次男いわく父さんの振るサイコロは、いつも父さんの考えとは違う目をだす。だそうだ。 そして、そんな父さんに振り回される母。 19にして一児の母の長女。 うじうじと若い人には弱い、長男。 家族の関係を○×で表すと×××。いや××××だそうだ。 そんな、××家族が周りを巻き込み巻き込み大騒がせ。 プーッと噴出せたり、ほろっと泣けたり。と飽きさせることがありません。 「さみしくなんかねぇよ。目を閉じれば、いつでもおっ母にあえらぁ。」 あぁ、私も清太郎劇団の母恋が見たい。 | ||||
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テレビでみるような、「誰がみても、良い家庭」。 頭で想像はしてみるものの、現実は、家族とはいえ全員それぞれ価値観が違うし、「こんなハズでは・・・」が多いと思います。 この作品も、ご他聞に漏れず。 旅に出ながら必死で家族の形を作ろうとする父。けれど、それは空回り。 終盤に向かって、父、母、娘、息子たちが、それぞれの想いをもって本当の旅にでる。 笑いを誘う部分が沢山でてきますが、家族の事、自分の事で立ち止まってしまっている方に是非、お勧めしたいです。 | ||||
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笑いあり、人情あり、時に涙ありの花菱家の物語です。 花菱家の次男・寛二君の成長ぶりには ほろりと来ました。 もし花菱清太郎劇団の芝居が見れるなら、「母恋旅烏」を演じている花菱家を見てみたいと思いました。 | ||||
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読みなさい、何をおいても。 主人公は、かつては家族で旅回りの芝居をしていた芸人一家の菱沼家の面々。 その家族を一人一人主人公にする小節が幾つかあり、「ぼく」と名乗る次男坊がその繋ぎをして、話はテンポ良く進められていきます。 物語の中程までは笑えます。特に父親が昔の師匠に再会する場面は爆笑モノ。 が、それ以降はアカの他人が生活に深く加わる事により、キャラクター同士の確執が重くのし掛かってきます。 最後の方で、舞台装置に関するくだりがありますが、細々と説明し過ぎているようで、さくさく進んでいた話しにブレーキがかかってちょっと残念。 でも、泣かせます。 胸を切なくさせます。どうしてみんな幸せになれないんだろうと感じさせられます。 このお話をお読みになる皆さん、読後はこの「ぼく」なる人物に、どうか拍手を送ってやってください。 | ||||
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