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母恋旅烏
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母恋旅烏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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砂の王国を読み、遡って読みました。みなさんの言う荻原流ユーモアに正直はまりませんでした?泣ける場面も皆無…う〜ん…まだ2作品なので判断出来ませんが、ひょっとして自分には合わない作家さんなのかなぁ?砂の王国は好きだったんですけどね。 | ||||
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ドサ回りの元座長だった父を家長に持つ極貧の一家の悲喜劇を描いた作品。「レンタル家族」と言う冒頭の設定から、昨今の家族あるいは人間関係の希薄さを皮肉ったペーソスとユーモアを狙ったものかと思ったが、そうした社会問題提起的な深みは感じられない。勿論、この一家は"いがみ合い"ながらも濃密な関係で繋がっている。 冒頭は作者の意図が空回りしている。読者の笑いを取るためには、文章力(会話を含む)が卓越しているか、題材そのものが面白くないと駄目である。人物紹介を兼ねているせいもあるが、四章までは少しも笑えないし、胸に迫るものもない。また、次男の寛二をこうした設定にしているのも理解に苦しむ。単に年齢を若くすれば済む話で、同情を誘う意図が見え、作者の力量不足を感じる。「五、母さんのこと」で、寛二が依頼人の事を、「おかしな人だったね」と言うのに対し、母の美穂子が「ううん、かわいそうな人だった」と答える辺りで作者の善意が見え、作品のレベルも上がった気がした。「六、兄さんのこと」では、それまで空回りしていた言葉のギャグが炸裂し始めた。と思ったら、次章から父の舞台復帰で、また話がシンナリとしてしまう。題名の「母恋旅鳥」の舞台が後半の主題となるが、文字通り、笑いと涙の舞台をパターン通り描いているだけで、新鮮味に欠ける。この一家では、アル中の父よりも長女の桃代の方が破天荒な性格で面白いのだが、作品の中で活かされていなくて残念。母の美穂子(謎の人物)と桃代の女性コンビを中心に話を練った方が、コクのある作品になったのではないか。ベタな笑いが好きな方には向いているかも知れないが、個人的にはチョットと言う作品。 | ||||
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