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いたいのいたいの、とんでゆけ
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いたいのいたいの、とんでゆけの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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ネタバレを含みます。 なんか引っかかるな〜としばらく考えてたのですが、主人公の抱いた恋愛感情の齟齬が多分私には引っかかっているんだと思います。 主人公は復讐する少女を美しいと思い、その人に恋愛感情を抱きますが、その頭のおかしい感情は「元々文通していた相手だったから」というので一応説明は着くと思うんですが…。 無かったことにする前の世界で主人公が抱いた恋愛感情は、気がとてもあって、生活を送る上でかけがえのない存在だったから。だとすると、全くもって過去と未来で食い違ってるんですよね。 出会い方が違ければ抱く感情も180度違うでしょうけど、主人公が作中で「こういう出会い方をしなかったら恋愛感情を抱くことは無かっただろう」みたいに言ってることが気にかかるなあ…と。そこの食い違いと、 あとは最後に取ってつけたように「年齢を取らなくなった」という所が少し気になりました。多分展開をひっくり返すためにつけた設定なのでしょうけれど、理由も曖昧ですし「強く願う」ことが発動条件の無かったことにする能力が、表面上では願っていなくて、心の奥底で願っているかもしれない程度の願いで発動するのか?と疑問に思いました。 重要な「ひっくり返す」という場面に至るまでの運びも悪くは無いんですが、いくつか引っかかることがあるせいで完全に回りきらずに、中途半端に反転が終わってしまったなという印象をうけます。 ただ細部の描写はすごく細かくて、結構楽しめた作品だったので星3が妥当かな〜〜と思って評価させて頂きました。 | ||||
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話の展開は面白いし、普通に楽しく読めます。 ただ、本がすごく好きな私からすると伏線が分かりやすかったかなーと。それでも、裏切られた感はちゃんとあったので満足です! | ||||
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〈ネタバレ含む〉 辛い境遇の中お互いの出し合う手紙を心の支えにして生きてきた二人の話。しかし、その手紙の内容は現実の灰色もしくはもっと黒い色の生活を隠した嘘にまみれていた。 男子大学生の主人公は、亡くなった友人の勧めに従い、その文通相手に会いに行こうとするが会えず、飲酒運転で交通事故を起こしてしまう。そうして殺してしまった女子高生は、事故を「先送り」にして残り10日間だけの寿命を得た。その女子高生はその10日間の間に自分が憎んでいた相手を殺人することに決めて、主人公にその手助けを求める。 ふと気づいたけど、『君の話』でも、この本でも登場人物は偽物の物語を作ることに熱を上げていた。 (よくある話なのかもしれないけど)作者自身が、現実の灰色の生活が嫌いで、自分自身に何も無い感覚が嫌いで、そのために現実よりももっと実りのある虚構の物語を作ることを好んで行っていたのかもしれないと感じた。 今日本で増えてきているであろう、他人との関わりが空疎なもしくは空疎さを感じて他人ともっと深く関わりたい、でも他人と関わろうと積極的に動く事に抵抗感のある男性、特に静かな絶望感、虚無感を抱えた、現実の自分に僅かに嫌気がさした人なら男性主人公に共感すると思う。 殺人事件の被害者と加害者であって、さらなる殺人の共犯者という異常ではあるけれども強くて打算のない結び付きというのは、あってはならないしありえないけれども、上記の人々が求めるタイプの関わりの一つの形なのだろう。 主人公の心理(こういう状況下ではこういう行動を取るだろう)というのは違和感なく描けていると思った。 女子高生の心理は知らない(ので違和感のいだきようがない)。 状況の自然な展開という点は概ね良かったと思う。細かい事を言うと、友人が死んだら主人公は普通事情聴取されるはずだし、その事が一切書かれていないのはおかしいとか思うけれど、それは作者が書きたかった話から逸れるし別に良いかと。 失礼なこととか書いていたらすみません。 | ||||
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ヒロインは、起こったことを先送りにして、いったんはなかったことにできる、という不思議な能力を持っています。 物語の根幹になる部分なのですが、どうにもその内容がわかりづらかったの少し残念。途中、ご都合主義的な場面もあり、イマイチ話に付いていけなかった。 あと、ヒロインはひどいいじめを経験しますが、内容が少しくどいです。読んでいて気分の良いものではないので、そういうのが苦手な方にはおススメできないかも…。 | ||||
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どん底に落ちた2人が寄り添って恋に落ちていくお話。僕は三秋縋さんの大ファンですが、ファンの方は勿論そうでない方にもオススメです。特に人生に疲れてどうしようもない人は是非。他のレビューでグロいシーンがある、と書いていらっしゃる方もいますが僕はそこまでグロくないと思います、多分、、。 | ||||
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好き嫌い別れるかもしれませんが、非常に人間の弱さというか強さというか… グロシーンが多いけど実に綺麗で美しい作品だと、思いました。 | ||||
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心の痛みや死についての抽象的な概念を言葉ですごく上手に表現されていると感じました。やっぱりこの手の感情は言葉で表すとなると難しいものです。三秋さんの作品は"恋する寄生虫"をきっかけにハマり出しました。メインヒロインの霧子が義父からDVを受けるシーンで、別のことを考えて気を紛らわしたり、何も考えないように感じないようにする描写が現実味があった。私の父もDV野郎だったので、当時虐待を受けていたときのことを思い出した。嬲られる恐怖から逃げたいので早く気絶したいと思い、目が覚めると途端に体のあちこちが痛みだすが、はじめはどこが痛いのかわからない。そんな日常でも、瑞穂くんのように理解し寄り添ってくれる人がいたら救われたのだろうけど、仲の良い人であればあるほど打ち明けにくいと思う。打ち明けられた側からすれば、ちょっとした傷が虐待によるものでなくても気になってしまうだろう。虐待受けていることを知らなければ一緒にいる時間は純粋に楽しむことができるだろうから大切な人にほど打ち明けられないと思う。凄く良くできた作品でした。 | ||||
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三秋さんの作品は、3日間の幸福とこれで2冊目です。 そして、すごい作品です。このタイトル、良いですね。 最後まで読んですぐ最初に戻りまた読み返しました。 深くて深くて優しくて優しい。 痛みの全てを受け入れ、毎日現状をやり過ごすしかすべのない少女のすがるものが、支えとなるものが、本当にささやかで健気でやりきれない。背景の暗さに対比して2人のあっけらかんとした感じや優しさが心地よく、ストーリーの構成が巧みです。本来、リアルで激しいシーンは苦手ですが、三秋さんの描くそれには、深い心や痛み、優しさで構成されており、読み飛ばすワケにはいきませんでした。残虐な中にも、瑞穂側の描写には何故か所々クスリと笑える場面があり、応援さえしたくなり、読んでいて徐々に激しさに慣れていきました(笑) 今まで絶対的なものだと思っていたんですが、痛みとは相対的なものなのですね。こんなにも痛みや心が描けるなんてすごい。しかも二十代。どれほどの痛みを経験してきたのだろう。すごい作家さんです。ここから私は痛みの感じ方や向き合い方、やり過ごし方が変わるのだろうと思います。出会ってよかった本です。三秋作品、全部読みたくなりました。 | ||||
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途中グロいシーンがいつくつかあったが 物語はとても大好きです | ||||
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たった今読了しました。いやー、良かった。本当にいい物語だった。こういう物語を読了した後の心にぽっかり穴が開いた感じは筆舌しがたいですね。 僕は三秋縋さんの作品は前々から読んでいて、この作品で4作品目となりました。それと比べて、「いたいのいたいのとんでいけ」はかなりグロテスクな描写が多かったように感じます。しかしその部分もこの作品を際立たせる良い部分だと思います。そして設定。本当に趣向が凝らされています。どうやったらこんな面白い設定思いつくんだ、って感じで。勿論、「三日間の幸福」なども非常に面白かったですが、この作品も後世僕の心に残り続ける傑作であったと感じます。取り敢えず読んで見ることをオススメします。 | ||||
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想像を掻き立てるとても良い終わり方だったと思います。表紙のイラストも大変綺麗で、心惹かれました。日々の生活で、心が乾いてしまった方に、読んで貰いたい作品です。皆さんも是非。 | ||||
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初めて全部読めた小説です この作品を読んで僕の中で少しは考え方が変わった気がします そんな作品に出会えて幸せです | ||||
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小説に出てくることを試して見たりすると面白いですよ! このシーンで飲んでたホットミルクにブランデーと蜂蜜とか、この音楽聴いてたなーって自分も聴いて見たり。 | ||||
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退廃に堕ちていくものや死がキラキラ描かれるものを、小説も音楽も意識的にずっと避けてきました。素直な共感を拾えなかったし、単純明快にハッピーエンドの爽快感が好きだし。 この物語も広義でそういう作品です。 でも、なにか決定的に違うんです。 人が「死」と対面したとき(2時間ドラマみたいに)感情にネチネチ翻弄される姿って少なく、意外に淡々と進行するのだと思います。そんなリアリティに飲み込まれながら、時にグロテスクな描写におろおろしながら一気に読み進めました。そして感じたのは(恐らく登場人物たちと同じ)不思議な達成感です。 著者の「あとがき」に触れ、長年の謎がすぅーっと解けた気分になりました。 なるほどそういうことだったのか、と。 三秋縋さんの著書は他に「三日間の幸福」を読んでいますが、ただでさえ素敵な読後感を、添えられた「あとがき」が更に最上級に引き上げてくれました。 まず解説・あとがきを読んでから本編を···という方も多いと思いますが、三秋作品は最期の最期に「あとがき」を読むことをお薦めします。ここまで含めてひとつの作品に仕上がっています。 | ||||
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三秋縋作品の中で一番好きな作品です。 とっても辛いことを「先送り」して、”なかったこと”にした裏の現実にそんな真実があったあったなんてと、心が切なくもなり、温かくもなり、少しホッとする感じになりました。 一般的なハッピーエンドではなく、周りからみれば不幸のどん底のように思われるラストですが、当人にしてみれば、最後の最後に願いが叶い、この上ない救いのあったハッピーエンドではないかと思います。 当事者とその周囲の人で捉え方が変わることをうまく表現した、いい作品に巡り合えました。 これからも新作楽しみです。 | ||||
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三秋先生の作品発行いくつか拝見しているのですが、私的には「いたいのいたいのとんでゆけ」がいちばん心に残っています。最後に秋月、もとい霧子が壮大な〔先送り〕をしていることがわかり、霧子と瑞穂は本当の再開を果たします。 三秋先生が執筆される物語は大体最後にあっとするような結末が組み込まれています。瑞穂たちがたどり着く場所はー。 個人的にこのお話はとても好きです。結末はあやふやになっていましたが、あれこれ想像して自分で新たな物語を作り上げるのも、面白いですよね♪ 色々と詰め込みすぎてしまいましたが、少しでも皆さんに興味を持って頂けると、この本が好きなものからしてとてもうれしくおもいます。楽しんでください! 12歳 Mより | ||||
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ネタバレ含みます 最後のどんでん返しが心地よかった 嘘に嘘を重ね続け、その代償を払うことになるがそれでも得た幸せは虚構ではなく、本物であったと思う。 それが不幸な人生、理不尽の唯一の報いであり、ハッピーエンドであった。 ヒロインは疫病神と自分を言ったが、疫病神に愛された主人公は幸せであったために決して疫病神などではなく、理不尽は社会にあったのだと思う。 | ||||
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なかなかグロシーンが多い。痛い。読者側はなかなかいたいのとんでいかない。 | ||||
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とにかく見てください。 現在発売中の最新作、『恋する寄生虫』を一歩だけこす神作!!堂々の三秋氏作品ナンバーワン! …とそこで真正面から『3日間の幸福』が1位の座を揺るがします。いたいのいたいのとんでゆけと3日間の幸福の前半からの後半の盛り上がりが最高に気持ちいいです。恋する寄生虫はキュンキュンしたい人にオススメです!!!! | ||||
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僕が三秋先生を知ったのはこの本からでした。 自分の幸せとはなんなのか、主人公の最後の語りとあとがきから考えさせられました。 三秋先生の作品の印象としては、「どうしようもない不幸の中で笑いあう登場人物たち」を描いているものです。 これに共感できないという方も、それはすでに幸せな人生を送っているのだと思います。 | ||||
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