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いたいのいたいの、とんでゆけ
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いたいのいたいの、とんでゆけの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 61~64 4/4ページ
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全体を通して難解な言い回しや専門知識の披露もないので読みやすい。 そのお陰で『先送り』という特殊な設定も違和感なく受け入れられました。 復讐とはストレートなものなので生々しいのが苦手な人には向かないかも知れませんが 少女に理不尽な仕打ちをした連中相手にそれを果たしていくのは個人的にスッキリです。 読み終わって何かを失くしてしまったような、でも大事なモノは残ったような フワッとした感覚。 これが著者の持ち味なんでしょうね。私はこの本が初だったのですが他も読んでみたくなりました。 | ||||
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簡潔に言うと、三秋縋さんのことがもっと好きになりました。 設定が苦手な人もいるかなーと思って星は-1にしました。 ですが、次作を期待するのには十分な作品です。面白かった! 今現在発売されている三秋さんの作品 「スターティング・オヴァー」「三日間の幸福」「いたいのいたいの、とんでゆけ」 これら3作品の主人公は3人とも、この世の中に絶望しているというか、嫌われているというか、満足できていない。自分のことはどうしようもない奴なんだと思う反面、しょうもない自尊心のせいでどん底へと落ちてしまう。感性豊かで、哲学じみた自分の考えを持っており、奥底を覗くと優しい気持ちであふれている。 どれも三秋さん独特の世界観が最大限に発揮されているので、読み始めて「またこんな奴が主人公なのか…」と思うのも束の間。作品を追うごとに、この主人公たちの一人称目線での文章がクセになってきますし、文章の書き方が毎回同じで真新しい感が無いと思うかもしれませんが、それでこそ、それぞれの作品の設定や展開が際立ち、それぞれの物語の魅力が伝わってくるのだと今作を読み終えて改めて実感しました。 で、今作は、主人公が交通事故で殺してしまった女の子の復讐を手伝う物語。 なんで女の子生きてるの?と思うかもしれませんが読めばすぐ分かりますし、その設定も「あぁ…三秋さんだ…」と思えます。 そして前半の女の子が次々と復讐していく描写は、決して腕が千切れたり脳みそ破裂などB級ホラー映画のようなものではなく、だいたいの人なら想像できるような、読んでいてあいたたたた…となる生々しいもので、いままでの切ない淡い文章だけでなくこういったものも書けるのだなぁと思わず感動。 最初、女の子の言い回しや境遇が過剰演出な感じがして好感が持てずとっつきにくかったですが、復讐後、毎回女の子の人間らしい部分が垣間見え、中盤あたりでは過剰さが気にならなくなるので、こういった「殺人」や「苦しい境遇持ち」などありきたりなクサい設定は苦手…といってこの作品を読むのを避けるのはかなりもったいないな、と思いました。 主人公の周りの登場人物も個性的(かなり)で言い回しもクサいですが、やっぱり最後には好きになってます笑 物語の展開は読んでいくと「うーん、きっとこういうことなのだろうか…」ぐらいのある程度の予測はつくので、どんでん返し!とまではいきませんが、ギュッと胸を締め付けられる切ない真実が待っています。終盤の自転車駆け落ちからラストは、もう、とにかく切ない。悲しくバッドエンドでもなければ、みんな幸せ大団円なハッピーエンドでもない。読み終えた後の率直な感想としては、やるせない気持ちでいっぱいになって、どうすることもできない感覚がたまらなく苦しい。 誰が見ても報われない結末で この物語があらゆる理不尽でいっぱいな暗く深い穴だとしても 二人の間には確かな〈あれ〉があります それだけですべては救われるのです | ||||
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著者の作品も三作目。 例によって主人公、ヒロイン共に似たような感じです。ただ今回はより不幸度が増しています。 少々ネタバレになりますが、今回のテーマは『どん底』ですね。後書きにもありますが、どこまで落ちて不幸になれるのか。そんな時どうすれば救われるのか。それを書きたかったんだな、と感じました。 それゆえ演出や展開はかなり過剰とも思えるシーンもありますが、それ位の世界一の不幸ならではの美しさに著者なりの丹念な考察と苦心が垣間見えます。 総じて前作よりさらに人を選ぶ(グロや暴力が多い)内容かと思いますが、著者のお馴染みの主人公像、世界観が好きな人なら読んで損は無いと思います。 今までの人生に価値を感じない人程妄想が膨らむ一冊。 | ||||
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スターティング・オーヴァー、三日間の幸福に続いて、ファンタジー系のお話です。 冴えない大学生と、その大学生の飲酒運転でひき殺された少女の物語です。 少女が大学生に、殺した代償として復讐を手伝えと。 相変わらず楽しませてくれました。 少女の正体は誰でもすぐに分かると思いますが、 「なぜ彼女でありえるのか」という謎が明らかになった時、 三秋さんの作品だと、しみじみ感じました。 一方で、三秋さんの書く普通のラブストーリーも、そろそろ読んでみたいかなと思いました。 | ||||
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