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死にたくなったら電話して



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死にたくなったら電話しての評価: 3.88/5点 レビュー 42件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(5pt)

余りに甘美なる死

人は何処までも退廃することが出来る。そして初美の退廃は美しく、男は彼女の横で官能のうちに果てるだろう。死の根源に迫った近年屈指の秀作である。
死にたくなったら電話してAmazon書評・レビュー:死にたくなったら電話してより
4309023363
No.9:
(5pt)

厭世的

世の中に嫌気がさしてだんだん社会から断絶し破滅していく様子をテンポよく書いてます 主人公がどんどんヒロインに引き込まれ最後は社会の関わり全てを断絶し孤立していく様がなかなか良いです 非常に面白く一気に読んでしまいました 今後のこの作者の作品を非常に期待します
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No.8:
(4pt)

『rose』の香り

タイトルがまず、すごい。これで気になってしまう。装幀もすてきで、電子書籍じゃなあという感じ。
そのタイトルにふさわしい、エキセントリックなヒロインが繰り出す残虐ネタもよく調べられていて、一気に読ませてしまうすごい筆力。
いっぽうで、キャバ嬢のヒロインとかディテールは今どきだけれど、とてもとても古典的な作品だ。
同じ文藝賞で川本俊二さんの『rose 』を思い出した。同じく大阪が舞台で、エキセントリックで謎めいていて毒のあるヒロインに、
おとなしい僕が振り回されるお話。
痩せていて(でも胸はあって)美しいヒロインなしでは物語が成立しないところ、やっぱり古典的だな。
水戸黄門的黄金パターンに、辛口スパイス効かせたような本。だから読んで損はしない。
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No.7:
(5pt)

読書の醍醐味

この本を読んで、私の20代前半の頃を思い出した。社会に出て、働き始めた頃だ。その時の一緒に仕事をしていた方が、「人は、誰と出会うかで、生き方が変わっていく」と話してくれた。良い言葉だったと思う。今思い返してみても、社会がどういうものか不安で、怖かった。家庭・学校・部活動・友人関係・どれも大切な学びの場所ではあるけども、社会というものを理解するのは、その中でしかないのだと思う。主人公の徳山君が、美しく圧倒的な知識量の初美に、心も体も、人生も食べられていく過程は、読んでいてゾクゾクする。皆さんのレビューもとても参考になり、本書を読んでよかった。最後になりますが、李龍徳さんファンになりました。
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No.6:
(4pt)

元カノに薦められて…

意味深なタイトルだしなんかメッセージ的なことかいなと思い急いで読破。 ただ面白かっただけでした(笑)
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No.5:
(4pt)

何かに似ていると感じていたら

野坂昭如の文体を思い出したのであった。 そこに思い至った時、胸にすとんと落ちた。
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No.4:
(5pt)

表紙がかっこよすぎる

表紙の絵がかっこよくて大好きです。 カバー買をする私としては100点万点! 今のところ、中身は読み途中。
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No.3:
(4pt)

破滅への欲望?

って紹介文、あってるのかな? 
どちらかというと、人生への興味へのなしくずしの消滅、というか。
受験生、家庭内不和、経験不足の若者。こういった主人公の状況が
確固とした自殺願望のある厭世的な女につかまったらどうなるのか。
女は巧みに破滅へと誘導するが、生育環境コンプレックスや
社会とのつながりが狭くバイトの世界の人間関係しかいまのところないゆえ、
実に簡単にからめとられる。女に同調し洗脳され身も心も委ねてしまう。
こういったケースではないにしろ、人間が思考を停止し誰かに依存することって
実はどこにでもあることかもしれない。

自分のことは実は全く明かしていない初美の物語を
続編というかたちで読みたい。
同時進行で初美側の語りで。作者ならさらにもっと
おもしろくかけるのではないか。
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No.2:
(4pt)

キャバクラ嬢と浪人生の抱える「自同律の不快」

徳山は居酒屋でバイトする三浪生で帰化朝鮮人の家系だ。 キャバクラで出会った初美の献身的な愛情(?)に溺れていく。 初美は中世の魔女狩りから、現代の非正規労働のイジメに至るまでの人間の残酷史にもの凄く詳しく、生きる意味なんて無いと言う。 読者は徳山が初美の呪縛から逃れられるか気になるのだが、初美の根本的苦悩、言わば「自同律の不快」に後半まで気づかない。 最初のうちはテンポ良く軽い読み物思っていると、最後背筋のぞっとする恐い小説であることが分かる。
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No.1:
(4pt)

初美の内面が

初美が極めて特異な女性とうつるのは、徳山からの目線。 彼女は今居る世界に退屈し、そこからの脱出の相手として巧妙に徳山を選んだこと、脱出の方法が死ということなのであろう。 受験勉強に全力投入して一流大学まで進んだところで見たエリートの世界に対する失望が、本書の底流にあるのだと思う。 異様な手法をとっているが、根底にあるのは初美の再生の物語。 初美という女性の全貌を理解していない徳山くんに語らせるのが、本書のおもしろさといえる。
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