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死にたくなったら電話して
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死にたくなったら電話しての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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割と暗い作品の世界観に引きずり込まれてしまい、希死念慮を抱く可能性があります。 読むタイミングが難しい作品だとは思いますが、作中での心理描写が卓越しており面白いと感じました。 | ||||
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物語の展開が沢山ある訳ではないのに、 初美の次の一挙一動が、そしてそれが周りにどう影響を及ぼすのかが気になりスラスラ読み進めてしまう。 場面は少ない分、没入感があるかも | ||||
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この話をつまらないと思える人間でありたかった。初美(登場人物)のことを悪女と言える立場にいたかった。 この物語にえも言えぬシンパシーを感じた。自分はもう普通には生きられないというやり場のない絶望と一抹の優越感を抱いた。 | ||||
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何不自由なく育ってきた人には理解出来ない面白くない夢中になれない本ではないかと私は思いました。 | ||||
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大変良い商品でした。配達も迅速でありとても信頼できるお店です。また、今後何かあれば利用したくなるようなショップです。ありがとうございました。 | ||||
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にゃんたこがオススメしてたから買ってみた 感想は、 にゃんたこ好き 結婚したい | ||||
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初美と言う現実に呆れていて嫌いな人間を消失させるには自分がいなくなればすべてうまくいく、眠れば何も感じないと現実に嫌気がさしている女性と今の自分が嫌で穴を埋めたい徳山。李龍徳の本を初めて読んだけどバッドエンドとはちょっと違う不思議な思いになる本。初美はそんなに悪い女性なのかな、って思う。 | ||||
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厭世主義の究極は、死ぬことすら億劫になる。 そんな終わり方が新しいと思った。 ベタなやり方だと、 ハンターハンターの蟻編の最後のように 二人が揃って死んでいる描写が描かれ、 余韻ともに終わることが多いが、これはそうではない。 この世界に絶望し、楽になるために死を選んだ二人は、 徐々にその「死ぬ」ことに対するモチベーションすら薄れていく。 もしかしたら絶望から逃れることと、 死ぬことはイコールではないのかもしれない。 新しい視点の自死抑止。 もしくは、 死ぬことにすら希望を持てない、 ということなのか。 | ||||
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まず題名にやられました。僕も電話する相手がいないので。 情報で「心中物」という事は分かったのですが、結末が知りたくて2日で読み終えました。時間に余裕があれば1日で読めると思います。 2人の出会いの場面はいまいちでした。小説全体では面白かったです。「死にいたる病」の内容が知りたくなりました。「殺戮にいたる病」は読みました。(死にいたる病って絶望でしたっけ) ジルドレェについての本ならバタイユよりユイスマンスの「彼方」の方が断然面白いと思います。 澁澤龍彦は大学生の頃よく読んでいました。エルゼベートバートリについては種村季弘の「吸血鬼幻想」の文章の方が良かったような。 NHKの番組で大家が「とにかく敷地の一歩でも外で死んでほしい」と言っていたのを思い出しました。 「吸血鬼幻想」は昔、文庫本を買い、すぐ古本屋に売りました。数年前アマゾンで単行本を買いました。一つにはエルゼベートのところが読みたかったからです。 東京だったら3浪もしなくても入れる私立の3流大学たくさんありますよ。 徳山は本当に死んだのか? | ||||
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モンスター小説とはこのことでしょう。すごかったです。読んだ後ご飯食べれませんでした。読んでて苦しいのに、一気読みせずにはいられなかった。夢も希望もない物語ですが、とにかく強烈。読むのに凄まじいエネルギーを必要とします。 | ||||
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恐ろしかった。 人間のしょうもなさ、人類が滅びるべき理由がヒロインの初美の台詞を通してこれでもかとたたみ込まれ、まるで飲み会でたまたま隣の席に座った異性に(同性でもいいけど)、自分の持つ微かな希望についての主張が猛烈な勢いで論破されていくかのような錯覚に陥ってくる。 伝わる人にはたぶん伝わる、伝わらない人にはちっとも伝わらない例えで申し訳ないが、ジャズミュージシャンで文筆家の菊地成孔が小説を書いたらこんな感じなんじゃないか、と思った。 ちなみに菊地成孔は、現代人が鬱を回避するための特効薬として身体性を伴った音楽というもの価値に度々言及しているが、この小説のヒロインである初美は物語の早い段階で、主人公である徳山の好みによって大好きな音楽を取り上げられてしまう。音楽を失った初美はその後、あまりにも深い暗闇に足を踏み入れていき、徳山もやがてその暗闇へと飲み込まれていく。 ああ恐ろしい。こんな小説を読んだあとで、私たちはいったいどのような心持ちでこの先の人生を歩んでいけばいいというのか。それとも歩む必要などなく(以下省略) | ||||
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主人公の徳山と同じ感性を持っていた自分には、もし初美と出会っていたらこんな人生になっていたと思わせるパラレルワールドの様な本だった。 中身がなく他人に合わせて生きていき、友達も保身の為に繋ぎ止めているのは感じているが口には出せず、大事な時にも間の抜けた行動をするも、強がり生きていき、烙印を押されることを嫌う。 こんなに似ているものかと思い考えてみたが、心中しようと初美に言われ、動揺した様子は見せた徳山だけどきっと自死したいと考えたことはあったと思う。だが小説の謎の終わり方のあの後では恐らく徳山は生きながらえバイト生活を初めて搾取する側に騙され続けてダラダラと生き長らえるのだとも感じた。 しかしとても面白い小説でした。 | ||||
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徳の字からも、作者=主人公。生まれた時から在日としてヘイトにさらされてきた事が容易にわかる。 バブル崩壊、就職氷河期、同時多発テロ、地下鉄サリン、同じ景色を、惨劇を、人間の暗部をみてきた。 しかし在日として生まれつきヘイトに触れていた世界は、本当の意味で理解する事ができない。 この小説はほんの一瞬だけそこに肌で触れる事ができる。 世界はヘイトに満ちている。今も昔も。 国家・人種・思想の間にヘイトが渦巻く。今も今後も。 でも一人の人間へのヘイトと混同してはいけない。 なぜなら、クズな他人は自分そのものだから。ヘイトは自分の中にあるから。 初美は、それに気づかせる概念である。 ヘイトという泥沼の暗部から私を引っこ抜き現実を直視させる、作者の意図そのものである。 | ||||
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読んだ人、状況、タイミング、本当に少し違うときに見るだけで受け取り方が何通りにもなるような本。 他のレビュー、感想など見ずに読了することをオススメする。 この本に何を感じ、何を思ったのか。 おそらくそのすべてが誰とも共感できない。 感動や共感、現代において美しいとされるそのすべてに中指を突き立てるような作品。 何を感じながら読むのかを楽しむ作品かと思う。 ありていな言葉でいうなら、初めて出会ってしまった幸せは人生の価値観を決めてしまう。 大方の見方は、悪女に騙されていく何も知らない若者のいびつな愛なのだろうが、決して他人ごとではなく、純粋なのだ。 はじめて覚えた事が間違っている事と知るのは、自分が間違えたと気づいたとき。 人は自らの発想からは逃れられない。 | ||||
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知人の勧めで読み始めました。登場人物の会話や思考が関西弁ばかりで少し癖が強いです。 たまたま夜の店で知り合った女性に引き込まれ、気づかぬうちに振り回され、人生が狂っていく主人公の様子に読者の我々も引き込まれます。 ミステリアスな女性になんとなく惹かれてしまう男性の高揚感とモヤモヤ感が如実に描かれています。 ラスト近くになると驚きや疑問がたくさん湧いてきて、一気に読み切ってしまいました。 | ||||
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【劇薬注意】登場人物一人一人の碌でもなさがえげつない。唯一の善人は徳山が通っているバイト先の形岡なんだけど、その善意すらも覆い尽くすような初美の薄暗さが恐ろしい。徳山はナンバーワンキャバ嬢・初美と出会ったことにより人生が狂っていく。お店にお金をつぎ込んで借金をするのではなく、初美からの猛烈なアプローチを受け、自然に恋人同士のような関係となり、初美という人間の虜になっていく。人生、堕ちていくのも、留まるのも紙一重でしかない。心の何処かでこんな風にダメになってもよいと思っている自分がいることは否定しない。 | ||||
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腑に落ちないのですが面白く読めました。 人は他人にどれだけ影響を与えることができるのかという点で、結果的に影響を受ける側の心の持ちようだとも感じました。 何年一緒にいても分かり合えない仲もあれば、初美が徳山に感じたように会った瞬間からシンクロする仲もありますが、当初の警戒心が強いほど警戒心がほぐれた時の反動は強く、それは洗脳や宗教にも利用され得る手法だとも感じました。 他人同士の思考が同調していく過程には、共通の欲求が必要でもあり、それが死という点が文学的でもあり、個人的にはモヤモヤ感が残った部分でもありました。 | ||||
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私たちはいま、社会構造ブルドーザーによるとてつもない暴力(の予感)の中にいながら、必死にそれを押し戻そう、封じ込めようと苦闘中ということだろうが、そういう時だからこそ「祝祭の時間」への希求が膨らんでくる。飢餓の危機に直面してあえて残りの食料全てを食い尽くす祝宴を催すというような。この物語はそういう私たちの「無意識」の傾斜から生まれた。李の描くエログロニヒリズムの世界は、私たちが無意識に望んでいる既成秩序を逆転させる「ちゃぶ台返し」の祝祭的時間だ。だからこそ私たちはここに妙なカタルシスを感じるのだろう。祝祭を共有する同志の獲得には、同志となりうる人物を一瞬で見抜く力が欠かせない。自分の置かれている状況をある程度意識化できていた初美にはそれがあった。さしずめ「現代の巫女」である。問題は、いかに巫女といえども祝祭的時間の継続は不可能なので、やがて居場所がなくなるということだ。彼らのささやかな祝宴が終わっても、この糞づまりの重苦しい閉塞が変わらないとすれば、この時代は次々にそういう小さな「祝祭」を生み続けるしかないのだろう。そういう祭りの跡をしかつめらしく報じるTVとは違って、作者が無意識に探っているのはこの時代へのレジスタンスの契機なのかもしれない。欠点だらけだが、これぞ文学。 | ||||
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なかなか、良かったです。ラストはどうなるのかな、と思いながら読み進めていきました。 | ||||
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そうなのかなぁ。全選考委員大絶賛! 「第51回文藝賞受賞作」新聞に大々的?に公告が出て、書評が出て、読んで切り取ったり リストへ入れてはおいたけど。いざ今回読んでみると。フクザツ也。 3浪人生徳山とナンバーワンキャバ嬢初美が初めて出会った時、初美が大笑いするシーン。 これって読み進めていくうち獲物?をみっけた、本能的に相手はこいつだ!っていう 出会ったうれしさのあまりの大笑いだったのだろうかって。コトバはわるいけどつい思いました。 ひょっとして変形性性悪女かなぁって。裏表紙には ~初美が膨大な知識量と記憶力で恍惚と語る「世界の残虐史」~ここいらあたりからかなぁ 先へ進まなくなって。一旦中断。数日後再び読み始め・・・後半のほうが面白かった。 あぁこうやって洗脳されて破滅へ進むのかって。洗脳ってこういうことを言うのかって。 初美は確かにアタマがいいんだろうよ。でも徳山クン、ちょっと情けないかなぁ。 そっち行っちゃあダメ。心配する元同僚には「~あなたは心を開きすぎているから。それが 無粋だから。古いから。だっさいから。ババアだから。みっともないですよ。もう黙っていて。 ~~一体何様のつもりやの?いい加減、ほっとけや。顎お化けのクソババア!~~」って 長~いよけいなお世話メールに返信する。やせ細っていく初美との二人だけの世界。 これが現代の「心中」小説? 李龍徳(イ・ヨンドク)「死にたくなったら電話して」タイトルは魅力的。 最初は違う展開を予想してました。ゴチャゴチャした周りの付属品というか同僚達の存在は こんなにページをさく必要があるのかなぁ。とおもいつつ。心中に至るまでの道のりとして 欠かせないのかなぁとも。筆力はすごいよね。ただひたすらそう思います。 | ||||
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