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猫は幽霊と話す
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猫は幽霊と話すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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リリアン・J. ブラウン女史(1913-2011)の代表作「シャム猫ココ・シリーズ」の第10作(英語版1990刊行)です。 グッドウィンター農場博物館の住み込み館長である、アイリス・コブ夫人が心臓発作で亡くなります。クィラランは、次の館長が見つかるまでの間、シャム猫のココやヤムヤムと一緒に、農場博物館に泊まり込むことにします。ココは台所の窓にすわって納屋のほうをずっと見張っており、なにやら気になることがあるようです。 これまで何度も登場したアイリス・コブ夫人が亡くなるという衝撃的な出だしで始まります。控えめで素敵な女性だったので、残念な気がしました。とはいえ、ミルドレッド夫人とキャラクターがもろ被り(50代、料理上手、控えめな性格、博識)だったので、著者としては退場させやすかったのかもしれません。 クィラランの狭量な人間性がまたぞろ顔を出しており、やっぱりクィラランはいけ好かないオヤジだなと思いました。自身はココやヤムヤムを溺愛するにもかかわらず、恋人のポリーがシャムの子猫ブーツィーを可愛がるのは嫌悪するのですから。さらに、幼児が危ない納屋をうろついていても無責任にも無視しています。そんな欠点だらけのクィラランですが、だからこそ作品が魅力的になっているのかもしれません。 なお、不幸に遭ってほしくないある人物が不幸な目に遭うので、読後感は良くないです。そのため☆を減らしています。 訳者のあとがきで、ブラウン女史の劇脚本『ホワイトハウスの猫』の一部分が紹介されています。さわりだけですが、思わずクスッとなる面白さです。 カバーイラストは、山城隆一氏(1920-1997)の素敵なイラストです。山城隆一氏は、猫のイラストや絵本で有名です。 | ||||
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