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ウィンブルドン
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ウィンブルドンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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テニスの世界的大会の最中に脅迫電話がかかってきて・・・というお話。 この作品については粗筋を詳述しないと最大の醍醐味が書けないので以下は本書を読んでから読んで下さい。 テニスの世界一有名な大会ウィンブルドンで脅迫が行われ、「ダイヤをよこさないと観戦中の女王と決勝戦を勝った方を殺す」という内容で関係者と当事者が苦悩するというプロットは抜群に上手く、書かれてから30年以上経っているのに些かも古びていないと思いました。特に試合中の主人公二人が試合に負けたくないけれど買ったら殺される可能性を苦慮しながら試合を続ける所は数あるスポーツ小説の中でも白眉といっていいスリルとサスペンスを孕んで、読ませます。 また、試合の描写も息を呑む迫力で私の様にスポーツに興味のない虚弱体質の輩でも熱中できる所に本書の魅力が集約されていると思いました。 一つ注文を付けると、試合に勝ったら殺されるという脅迫を大戦中の二人に早い段階で知る様にさせて、試合中の二人の心理的苦悩をもっと掘り下げてくれていたら今より更に輪をかけた大傑作になったのではないかとも思いました。個人的な所感ですが・・・。デンカー「復讐法廷」でも最後の陪審員のディスカッションの部分をもっと詳しく書いたらもっと凄い作品になったのではないかと思いましたが、この時代の小説はあまり人間心理への深い突っ込みがない時期だったのでしょうか。 ともあれ本作が歴史に残るスポーツ・ミステリの傑作であるのは論を待たない事実だと思います。蛇足ですが、同じ様なスポーツ・ミステリの傑作はまだあり、例えばローゼン「ストライクスリーで殺される」(野球ネタ)とかマイルズ「全英オープン殺人事件」「ダブルイーグル殺人事件」(ゴルフネタ)等も復刊して頂きたいです。 スポーツを推理小説に取り込んだ小説としては最高峰といえる作品。是非ご一読を。 | ||||
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凄く爽やかで面白い小説だった!じわじわ感動した。 もっともっと二人の活躍を追いたいくらい。多分彼はこの先、昨今のジョコビッチのような全盛黄金期を迎えるのでしょう。で、彼はフェデラーみたいに長く活躍するといいな。…ヒューイットかな バックハンドのくだりやツァラプキンの使用ラケット数少なっ!とか、今と変わってる部分や変わってるようで変わってない部分やらも面白いです。作者の視点が所謂見る専なテニスファンそのものであることから、難しい表現は一切なく分かりやすく描かれているので(反面スポーツとしてのテニスの魅力はこの小説ではあまり描かれなかった!笑)テニスに興味なくてもきっと楽しめると思います。テニスに興味なくてもこの本が楽しめた人は、本当に面白いスポーツなので是非テニスに興味持ってほしいです。 二人の友情と成長がとても清々しく描かれているので読了後には満足感とこれで終わりかと思うと切ない気持ちになりました。 最初はツァラプキンという慣れない名前に違和感を覚えて感情移入しにくい気がしたのですが、最後の方では愛おしい響きに変わってました。 | ||||
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こんな楽しいスポーツ小説があったとは! テニスのルールを全く知らない自分でも十分楽しめました。 キャラクターの面白さによるのでしょう。 辞書のことを「字引」と訳しているところに時代を感じました・・・それもまたよし! | ||||
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ずっと以前書評でとてもほめてあって読みたいと思っていました。 錦織圭くんのおかげで日本人にもぐっと身近になったウインブルドンが舞台の 若い二人の一瞬の刻。 嫉妬などとは無縁の友情がほんとに美しく でも私は天才ではないキングにこの場は優勝させたいと応援しました。 このあと彼らの生きる道は今までのようではないでしょうが 親友というものは離れていても心のつながりは決して絶たれることはないですから。 キングの家族もいい雰囲気ですし なにより女王さまのかっこいいこと。 まわりは少し困っていましたが。 おすすめの1冊です! | ||||
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久しぶりに読み返しました。 くすぐったくなるような青春の一コマを共有できる大好きな本です! 後半のサスペンス部分も良いですがその前段の2人の主人公が友情で繋がってくトコがイイ! そうそう、同名の映画がありましたが全く別モノです。 「友だち甲斐がないな、きみは!」ってせりふがいいね。 | ||||
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なんだか久しぶりに面白い小説を読んだような気がする。真っ当で面白い小説は滅多に無い。登場人物のキャラクターが全て立っている。クリアである。時の経つのを忘れて一気読みした。 | ||||
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面白かったです。 迅速にかつきちんとした状態で届きました。楽しみに待った甲斐がありました。 | ||||
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原題 The Finalists(原著1977年刊行) 久しぶりに再読したが、これは爽快な青春小説として、テニスをダイナミックに描いたスポーツ小説として、緊迫感溢れるタイムリミット物のサスペンスとして、やはり第一級の傑作だ。 何より、生まれ育ちも性格も正反対な二人の少年がテニスを通して厚い友情を育んでいく姿を説得力豊かに描いて、これほど清々しい物語は稀有であり、青春への郷愁に胸が熱くなる。そして克明なテニスの試合描写がプロットに有機的に絡み、不可分な要素としてサスペンスを醸成していく展開が素晴らしい。 東西陣営の冷戦期という時代背景や、テニスのルールにあまり詳しくなくても誰もが面白く読める事、そして格別に清涼な読後感は確実。 | ||||
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スポーツ冒険小説の白眉! ソ連の天才テニスプレーヤー、ツァラプキンは亡命を決意。 歯ブラシと辞書を持っただけで、キングの家に転がり込む。 卵から孵った雛が最初に見たものを親と思うように、ツァラプキンはキングを慕います。 実力は均衡だが未だツァラプキンは勝っていない。 決勝時、ツァラプキンだけが脅迫を知るが、キングには知らせない。 直情型で兄貴体質のキングが知れば、たちまちストレートで勝ち、危険を一身に引き受けてしまうのがわかっているから・・・。 ツァラプキンは、普段の自分らしさを捨てて、何としてでも試合をコントロールし、 警察が犯人を逮捕するまで長引かせようとする・・・。 傑作、名作、最高!です。 是非是非ご一読を。 | ||||
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ミステリの中にスポーツを取り入れる趣向はクィーンが短篇でしばしば試みているが、本作はテニスの聖地ウィンブルドンを舞台に、スポーツの熱戦をより濃密に描き、しかも脅迫劇によるサスペンス性は充分、おまけに友情小説の趣向を取り入れるという贅沢さ。 主人公はオーストラリアのキングと旧ソ連のツァラプキン(後に亡命する)。二人はライバルなのだが、いつしか友情を感じるようになる。先の亡命話もキングが手を貸そうとするくらいだ。その二人がウィンブルドンの決勝のセンター・コートで合い間見える事になる。ところが一方で脅迫状が届き、要求を飲まなければ観戦中の女王と試合の勝者を殺害するというのだ。二人の真剣勝負と捜査状況がカットバックで描かれ、いやが上にも緊迫感が高まる。巧みなストーリー展開と言える。 テニスの発祥の地イギリスでも聖地とされるウィンブルドンを舞台にして、二人の若者の友情と激しい戦いを脅迫劇を背景として描いた贅沢なサスペンス小説の傑作。 | ||||
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テニスの世界四大大会の中でも最も格式が高いといわれるイギリス ウィンブルドン大会。その男子シングルス決勝に残ったのは、ロシア出身の若手のホープとオーストラリア出身の世界ランク2位の強豪。親友どうしの二人の白熱した試合の影では、観戦に訪れた女王陛下暗殺の陰謀が進んでいた。 これはおもしろい!!テニスの決勝戦の試合と暗殺事件が交互に書かれていて、どちらも手に汗握る展開、ではあるのですが、読みすすめるうちにテニスの試合のほうがより気になってきて、間に挟まる暗殺事件を読むのがもどかしくさえ感じてしまいます。もちろん、試合と事件の二つを少しずつ書いていくことでサスペンス感が盛り上がっているのですが、たとえ事件がなかったとしても、一級のスポーツ小説として通用するでしょう。 それにしても、決勝戦を戦う二人のなんとイキイキと描かれていることか。流れる汗、肩でつく息、臨場感タップリに迫ってきます。一つのことに本気になって汗を流す人の姿は美しい。ヒマがあると本読みばかりしてないで、タマには外に出て体を動かしてみようかな。 | ||||
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オーストラリアのテニス世界ランキング2位、ゲイリー・キングと、ロシアの天才テニスプレイヤー、ヴィサリオン・ツァラプキンの物語。二人は出会い、まるで本当の兄弟のような友情を結ぶ。そして、ツァラプキンのロシアからの亡命。二人はいつしか最大のライバル同士となります。そのクライマックスは、ウィンブルドンの決勝戦。その決勝戦に脅迫状が届けられる。その要求を呑まなければ、観戦中の女王と、試合の勝者を抹殺する。と ・・・ そこから、決勝戦での二人の迫真のプレイ描写、迫真のサスペンスが始まります。テニスなんかがサスペンス小説の素材なんかになるわけがない。・・・ とんでもありません。一級のサスペンス小説、一級のスポーツ小説がここにあります。そして、ヴィサリオン・ツァラプキン、特別、魅力的なそのキャラクター。 | ||||
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