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黒冷水
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黒冷水の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
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なんと著者がこの作品を書いたのは17歳の時というから驚く。多少雑な文面は有りますが、それを差し引いてもなかなかの筆力だと驚嘆します(自身の筆力の無さがちと悲しくなります。涙)。 その若さゆえの観察力と発想力で、これでもかというくらいに陰惨な兄弟の確執が描かれており、よくそんな事を思いつくものだと言うくらいに、陰惨で残酷です。ニュートラルな人が読むと少々ショックが大きいかもしれません。 ただ主人公の思考がやや一貫性をかくところがあり、それが少し引っかかるところでした。 最後のオチはこんなものかなと思うところも有りますが、最後の1行は著者の若さから出てくるのであろう思考に、最後の最後で冷水を浴びせられたかのように心が冷えてしまいました。まさにこの台詞が「黒冷水」。冷えます。 | ||||
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高校生の兄が視点の兄弟の話 すごく面白かった。文章がとても面白くて、ぐいぐい引き込まれるように一気に読みました。 弟の異常さと、それを非難し苛立ち、監視をする異常な兄。 そんな異常な兄弟間の話の心理を共感できる自分もまた異常なのか。 兄も弟も思い切った行動をするのに驚嘆しながら、そのテンポの良さが気持ちいい。 家族の中にある不思議な人間関係が実際にあるように面白く描かれていています。 そんな「普通さ」が「異常」。そしてこの文章力。とても楽しめる本だと思います。 | ||||
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10代でなくちゃ書けないだろう、こんな作品。 兄弟の確執もすごいけど、母親が怖い。 兄弟ゲンカの裁定を下すのが母親ってところがすごい、とは大森望が言っているが、その母親をここまで身勝手で無能に描き出すのも、若さゆえ。 すごく納得できちゃうのが、また怖い。 ストーリー自体はさほどでもなくて、むしろ文章がいい。 弟の粘着質な怒り、怨みがいい。 その点、兄はちょっとキャラ的に弱いなと思ったのだが、そこはラストで納得! やっぱりうまいんだな。 17歳、次作に期待! | ||||
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正直「17歳の受賞」に引かれて読んだ 読みすすめて、そんな作者の年齢などどうでもよくなった。 展開の早さ、うまさ、読み手を裏切る鮮やかさ。 いや、年齢がどうでもいいのではないかも。 若さで書けるものもあるのかも。 読後 自分にも「黒冷水」が流れるのを感じた | ||||
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17歳が書いている、とかそんなことはどうでもよくて。 単純に、内容が面白かった。 グロいのが好きではない人にとっては、目をそむけてしまう部分もあるかと思うが、私はすんなり読めた。 冒頭からは考え付かないような展開、そして結末。 何でもいいから小説を読みたくて、偶然手にした作品だったのだが、買ってよかった、と思った。 | ||||
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何だろう・・・・。自分は3人兄弟の長男だからこの主人公の気持ちがよくわかる。何処の家にもありそうな事がこんなにもエスカレートしていくとは思わなかった。 そして、最後のオチ(笑)「あ~!!騙された!!」って思わせたが面白かったので星5つ。次回作出るなら絶対読みたいです。 | ||||
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いくつかの雑誌などに「オススメ」と出ていたのでつられて購入。話にどんどん引き込まれ手に汗握った。今後に期待できる若手な作家だと思う。 | ||||
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最高と書いたが、私の読書経験はそう多くないので”最も”というのは当てにならないかと。 が、とにかく面白い。 グロテスクなまでに緻密な憎悪の描写、 息吐く間もないストーリー展開、 なによりも壮絶なまでの気持ち悪さが読者を惹きつけて止まない。 17歳の作品であるということを知らずに読み、そして知ったときに酷く驚いた。 ラストの纏め方には疑問を抱くが、その大きな欠点を補って余りある面白さを感じた。 綿矢の作品が繊細で濁ったものだとするならば、 これは完全な漆黒の闇を連想させるものである。 気持ち悪く後味の悪いものとして最近の話題作からは『蛇にピアス』が挙げられるが、 あのようにとってつけたような半端さは微塵もなく、 ひたすらキレのある気持ち悪さを表現していることに好感が持てる。 まさに衝撃作。 羽田氏の次作に大きな期待を持つ。 | ||||
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どんどんページを進めたくなる魅力はある。 17歳でこれほど読者をひきつける作品を書けることはすごいと思う。 おもしろかった。 などと思うのですが、それよりも着目しなければならないのは、こんなにも黒い、真っ黒い小説を高校生の男の子に書けてしまうってことですよね。今の社会だからこそありうることなのかなーと思っちゃいました。 ただでは終わらせなかったラストにこの作家の可能性を感じました。 | ||||
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読んでいて思った事。 「17歳が書いてるとは思えない」です。 読み始めてみると、夢中になって読んでる自分がいました。 読んでいくうちに、続きが気になってしまって、一気に読んでしまいました。 17歳で、これだけ話に引き込まれる文章を書けるなんて、凄いと素直に思いました。 内容は、暗いですね。 最後、「兄弟間が良い感じの方向に進む」で終わるのかと思いきや、 一転してしまいますし・・・。 人によっては、受け入れられない話かもしれません。 私も、読んでいて怖い所がありましたし。 特にラストの方なんか、怖かったです。 学校の友達にも勧めたのですが、友達的にはダメだったみたいです。 あくまで「私の友達はダメ」だったって事で、 私は、読む事をオススメします。 | ||||
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人によって、好き嫌いがハッキリ別れる小説だと思うが、僕は面白いと思う。兄弟がいる人は少なからず共感できるところがあるのでは?筆者は兄弟間の感情をうまく表現していて、それぞれの立場で交互に進んでいく話の構成も良い。中盤でのありえない設定も、ラストまで読むと納得できるようになっている。特に、現代の若者を象徴するかのような最後の一文がうまくこの小説をまとめている。 | ||||
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昨今の日本の文壇にも若い世代の台頭が見られて喜ばしいことであるが、やはり本作品の著者が17歳という点に注目せざるを得ないだろう、彼は天才であるか、否、才能を文学作品として描き上げ昇華した才能ある作家である、読み込むほどにその異質な感覚が読者をその異空間へ導いていく類い稀な文体には感服する、愛と憎しみの狭間の兄弟関係をモチーフにして現代の狂気の日本社会に鋭いメッセージを投げかけた名作である | ||||
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400枚という長編でありながらも、文藝賞受賞作だからきっと面白いのだろうと思って読んでみた。 最初のうちは「兄弟バカ決定戦」と思いつつ所々笑いつつ薄気味悪さも覚えながら読んでいた。しかしこの小説はそんな浅いものではなかった。中盤から空恐ろしさがどんどん増してきて、それから裏返って感動のラストかと思わせれば、くるっと舞台の場面が回転しもっとおぞましい展開、そして背筋が凍るようなラストの一行。気がつけば時間を忘れて読んでいた。 史上最年少で文藝賞受賞という話題作でもあるが、その話題性抜きで「絶対に面白いから読むべき」と言い切れる作品。 | ||||
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内容がはっきりとそしてしっかりと読み手に伝わる。 憎悪というものは人をここまでさせるのかとホラーでもないのに怖かった。 これで終わりかと思ったあとに更にもう1発食らわせられた。 次作がすごい楽しみです。 | ||||
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夢中で読めた作品でした。 10代とは思えない筆力とストーリー展開と、とても面白かったです。 そして、とにかく暗い。希望なんてない。 現実をよりダークに描写していて、最後は少し怖くなりました。 個人的に『黒冷水』というタイトルもなんとなく気に入ってます。 ストーリーにピッタリな感じで。 まぁ、漁り行動に関しては自分はそんな気にしないのにな~ って思っちゃいました。(笑) でも、ほんと読んでみてよかった本でした。 | ||||
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帯の「史上最年少(17歳)文藝賞受賞作」と あらすじに惹かれて購入したのですが、 展開の上手さに引き込まれ一気に読んでしまいました。 一見、どこでもありそうな兄弟の確執 (なんて生易しい言葉では表せませんが)を ホラーにまで昇華させた、高校生作家のデビュー作です。 細かな心理描写といい、 徐々に異常性をおびていく展開といい、 予想を裏切る結末といい、 作者が若干17才だなんて信じられません。 他の方のレビューにもありましたが、私もこの小説には、 貴志祐介さんに通じるものを感じました。 次回作が待ち遠しいです。 | ||||
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本屋さんをブラブラしてる時に、ふと目に止まったのが本書でした。 帯に「史上最年少(17歳)文藝賞受賞作」とあったので、迷わず 買って帰ったのが昨日・・・。 読み始めたら、一気に読めてしまう面白さです。 高校生の兄と中学生の弟の歪んだ心情を乾いた文体で描いています。 互いに憎悪し合ってる兄弟。兄の視点、弟の視点と、それぞれの視点からの感情を第三者話法で淡々と進めていきます。 兄と弟の引き返せない所まで増幅されてしまった乾いた憎悪を 見事に描ききっています。 自分は一人っ子で兄弟がいないのに、もし自分に弟が居たら・・・? と想像させてしまう文章力はスゴイです。 内容は、こんな弟が居たら・・・、こんな兄がいたら・・・?と 考えるだけでも怖くなる内容です。 内容の怖さは貴志祐介さん、話の進め方の上手さは東野圭吾さん、 という感じで一気に読めてしまいました。 現在、中学生、高校生の方や、その年代の子供を持つ親御さんにも 読んで欲しい欲しい一冊です。 | ||||
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この本の内容、大まかに言えば兄弟の家庭内憎悪劇です。 兄の部屋漁りが趣味の幼稚な弟、それに困り果てる良識派の兄。 どこにでもある社会問題でしょう。 しかしこの本は、そんなありきたりなテーマを物凄く生き生きと、 且つ情感豊かに描き出しました。 弱冠17歳で書いたとは思えない内容です。 最初は走査線の入った装丁に引かれてこの本を手にとったのですが、 いつのまにかその中身に魅せられました。 読むものをぐいぐいと引きずり込みます。 現代社会を色濃く反映しているすばらしい作品です。 | ||||
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体の内側に冷たい水をかけられたような震えが走る作品。 馴染みのある、なんとなく覚えのある兄弟間の感情のもつれ、愛憎(?)が じわじわと異常領域へ発展していく怖さに続きが気になって、ホントに読むの止められません。 十代の少年の狭い狭い世界の中で、異常とフツウを分ける基準や境界線の曖昧さに、 ラスト、自分の「立ち位置」を根元からひっくり返されるショックはすごいです! そして最後が堪らなく寒いのです。 作者が17歳なんてことは知ってる必要もないんだけど この冷たさは大人には書けないのかもしれない | ||||
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発売日に買って一気に読みました。 兄弟の争いが醜く怖く描かれており身震いがするほど。 17歳が書いたとは到底思えない内容です。 少し誤字があったのが残念でした。 | ||||
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