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(短編集)
トオリヌケ キンシ
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トオリヌケ キンシの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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とても良いので1度読んで見てほしい | ||||
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大好きな作家さんの作品、期待以上に感動しました。 | ||||
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恩田陸もそうだけど持ち味を失いすぎでしょ 素人が書くどんでん返し()みたいな陳腐な話ばっかりでびっくりした 切なく暖かい世界観が消滅してしまった 好きな作家だからショックです | ||||
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脳が起こすさまざまな不思議な現象についての短編集。 登場人物が前の話と同じ人が脇役で出てくることもあります。「これって前の話に出てきたひとかな?」と考えて読むと楽しめます。それを楽しみたい人は順番通りに最初から読んでもいいですが、好きなところからページをめくっても続いている話ではないので、十分楽しめます。 当事者でないと分からないであろう、言葉で説明しにくい現象を、理解しやくすく書かれていて、短編ですが、すごくよく調べて書かれているなと思いました。難しい話ではなく、分かりやすくて、話の展開もなかなか先が読めず、いい意味で予想を裏切られました。 謎解きもあり、結末もすごく納得のいくものでした。悲しい話もありますが、この結末はいいなと思わせるものばかりです。読みやすくて面白いので、時間が経つのがあっという間で、すぐ読み終えてしまいました。大人はもちろん、小学生高学年くらいなら、子どもが読んでも楽しいと思います。是非おすすめです。 | ||||
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どんな病気がテーマなんだろう?と推理しながら読みました。まったく当たらなかった。なるほど、そっちか!って騙された。同じ町の人々ってことなのかなと、最後にうっすらわかる感じがイイかも。 | ||||
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それはできすぎだとって終わり方だけど好きな人は好きでしょう。 | ||||
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理解出来ない部分が多かったかな…。 特に3話目は怖くて読めなくてこれ以降先に進めなかった。 | ||||
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孫に送りましたけど、読んでくれたかな~!面白い本なんだけどな~! | ||||
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NHK ラジオ放送 (2017/2/25)で「トオリヌケキンシ」の朗読を聴き、感動のあまり泣いてしまいました。私にも「ポチ」を通じて共有できる伴侶が欲しい、と思い今から書店に走ります。今日から加納朋子のファン・クラブに入会! | ||||
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久々に読み易くいい本に出会ったのでレビューにと書かせてもらいます。 どの作品も短編ではありますが読んでいても想像を膨らまして楽しくドキドキしながら読ませていただきました。文章の書き出し方がスーッと入り込めるこの書き方とても好きです。 次も加納さんの作品を読ませていただきます。 | ||||
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中古普通の表示でしたが、実物は未使用品と思わせる美品でした。色あせ折れやしわなど無くカバーもきれいで帯までついて良かったです。 | ||||
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第1話の「トオリヌケキンシ」をNHK第一土曜日朝8:05~8:40「ラジオ文学館 耳で聞く短編小説」で聴いて購入。 短編集。 どのお話も、聞きなれない病名がキーワードになっている。 この作家、精神科医かな、などと思ってしまった。 第1話は小学3年生のお話で、子供にも読み聞かせで使えそう。 もう少し短く、言葉を平易にして、絵本にしてくれないかな~ | ||||
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「ちょっと普通とは違う」病や障碍を通してさまざまな愛のかたちを描いている。にもかかわらず陰々滅々とならずに、むしろほろりとする爽やかさやまったりとしたしみじみ感を味わうことができるのは、軽妙洒脱な文体にあるのだと思う。単にいまどきの若者の言葉尻をなぞるだけ、あるいは面白さを衒う手先だけのギミックではなく、ここまでに深められた表現手法はその裏側にひそむ「使われなかった」生硬な言葉の死屍累々とインテレクテュアルな透徹さがうかがえる。ひとつの微笑ましいジョークの裏側にも厖大な呻吟、苦悩、憂鬱、諦念などがひそんでいるように。こういうのを「文章が上手」というのですね。描写される場面を追うよりも、文章を追うことで読書の歓びを満喫できる稀有な作家だと思う。 | ||||
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「トオリヌケキンシ」の札を見てどこかに抜けられると思った陽は、あえて50センチくらいの幅しかない空間に足を踏み入れる。その先には、クラスメイトの女の子の家があった。小学生時代の思い出は、いつしか形を変えて・・・。表題作「トオリヌケ キンシ」を含む6編を収録。 6編の中で一番印象に残ったのは、「トオリヌケ キンシ」だ。知らず知らずのうちに誰かの役に立ち、それが巡り巡って自分の救いになる。ちょっと切ないけれど、ラストは希望が持てるものだった。陽とあずさの未来が素敵なものでありますようにと願わずにいられない。 「平穏で、幸福な人生」は、ちょっと特殊な能力を持った女性と、彼女の高校の先生の話だ。ふたりの関係がごく自然な流れの中で語られているのがほほえましかった。 「空蝉」は、読んでいてとても暗い気持ちになった。母親が豹変した理由・・・。その理由が分かったとしても、子どもの側からすれば納得できないだろう。傷ついて過ごした時間は取り戻せない。つらすぎる話だった。 「フー・アー・ユー」は、こんな病気があるのか!と驚いた。人生にはいろいろな困難があると思うけれど、病気に負けずに生きてほしいと思う。佐藤君と鈴木さん、ほほえましくていいなぁ・・・。 「座敷童と兎と亀と」は、孤独な老人の前に突然孫が現れた話だ。亀井のおじいちゃんが孫を座敷童と間違えるとは・・・。読んでいてつらい話がいろいろ出てくるが、最後はほのぼのとした気持ちになった。 「この出口の無い、閉ざされた部屋で」は、作者の闘病体験が色濃く出ている。当事者にしか分からないつらさが行間からにじみ出ていて、読むのがつらかった。呪いをかけた女の子・・・。彼女の気持ちを思うと泣けた。 「生きていると、いろいろなことがある。でも、どんなに絶望してもあきらめてはいけない。歩んでいく先には、必ず光り輝く未来がある。」それを強く感じさせてくれる、素敵な作品だった。 | ||||
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6つの短編集の中で一番気に入っているのが、 『平穏で平凡で、幸運な人生』です。 共感覚という能力を持つ平凡な女子高生が主人公の話で、 共感覚とは、主人公の生物の担当の教師である葉山先生に 言わせると、「ある刺激に対して、通常とは異なる感覚を 生じる特殊な知覚現象のことをそう呼びます」とのこと。 で、主人公の場合は特定の形を探し出し、それを<声>によって 知らせる能力なのです。 後にこの能力が、発揮するある事件が起こるのですが、 それはこの本を読んでみて下さい。 是非、お薦めします。 | ||||
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六つの短篇を集めた一冊。 いずれの短篇も「これしかない」、「これ以外に最良の結末がない」というところまで落とし込まれている。とりわけ巻末の「この出口のない、閉ざされた部屋で」は書かねばならぬという強い想いをミステリの技に落とし込んで描き切った傑作。 加納朋子さんは以前から”良い”作品を書く人だったと思うけれど、今作ではそれに加えて凄味さえ感じさせる何かがあった。 | ||||
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後は不思議ちゃん系のお話のような感じがして、個人的には感情移入が難しかったかな? | ||||
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加納朋子はデビュー当時から好きな作家である。 新刊が出ると必ず読んでいる夫君の貫井徳郎も好きだが、もしかすると貫井より好きかもしれない。 大病からの生還後、さすがに刊行ペースは落ちた感じはするがそれでも年一作は新作を読めるのは大変嬉しい。 全体的にイイ話を揃えたアンソロジーで、最後ホロリとする話もあり、前作に続き大変満足できる出来である。 そういえば、少し前に気づいたのだが、この作家、なぜか直木賞の候補に一回も上がっていない。 というかこれだけのキャリアがある割に受賞歴・候補歴とも極端に少ない気がする。 だからどう、というわけでもないし、あと3年以内に貫井は直木賞を取るだろうとはなんとなく思うが、 ちょっと不思議な感じがする。 | ||||
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後からじっくり来る感覚。「じっとり」ではないので、読後感は悪くないです。 何等かの障害・病を負った人の短編連作。 正直、「場面緘黙症」や「醜形恐怖症」などは、余り広く知られない方が良い病名だと個人的には思ってます。「新型うつ病」みたいに自主的に「病」に突入したがる人が増えるから。が、「相貌失認」みたいな症状ははっきりと名が分かる事で本人が安心できるし、対処の仕方も周囲の理解も求められるし…。周知された方が良い症状・病と周知されない方が良い症状・病が入り混じってるなあ…と思いました。 「空蝉」にひと言。タクミが卓也の言葉を受け入れたのが「自分と同じような目に遭っていた」からで、そうでなければ「あんたには分からない」で終了やん。卓也の明るさで爽快にまとまった話なのに、この部分には引っ掛かりが否めない。 文句ばかり付けましたけど、面白く読んだ事は間違いないです。 | ||||
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他人には理解して貰えない困難を抱えた主人公が 最後に報われる六つの物語。 「フー・アー・ユー?」の主人公は人の顔が識別出来ない。 相貌失認という脳の障害によるもので表情すらも読み取れない。 そのせいで「空気が読めないヤツ」と思われ 人を不愉快にさせてしまうダメな人間だと自分を卑下してしまう。 高校入学を機にカミングアウトした主人公に ある日、隣のクラスの女子が告白をする。 彼女を知っていく中で主人公は気づく。 顔が分からないことなんか大したことじゃない。 もっと大切なものがあることに。 「この出口の無い、閉ざされた部屋で」 大学入試の前日に体調不良で搬送された病院で余命宣告を受けた少年。 無菌病棟で出会った少女との淡い物語なのですが これは、泣けました。 何て、この世は不平等で不合理なのだろうと。 閉ざされた部屋の中で意識して見る夢だけが自分を闇の中から 救い出してくれると思っていた。 でも、そこに出口など無いことを少女が教えてくれたのです。 諦めて逃げてばかりだった少年に「精一杯生きて」という呪いをかけて。 この二作品は、とても心に残りました。 この作家さんの作品を読んだのは初めてですが 心の奥底にまで伝わってくるのです。 主人公の思いが。これでもか、というくらいに。 残念なのは結末に少し無理があるように思える作品もありました。 補足 「トオリヌケキンシ」は野性時代 他五作品は別冊文藝春秋に過去、掲載されたものです。 | ||||
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