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十角館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
十角館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全694件 641~660 33/35ページ
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面白かったです。 『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるような運びで、一気に読み終わってしまいました。 ただ、最後の結末には少しがっかりしました。 トリックも少し無理があるように思えます。 犯人の動機も、最後の最後で少し語られるだけだったせいか腑に落ちず、些か消化不良な読後感となりました。 | ||||
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なんて書くと、大げさなんじゃないかと思われるかもしれません。 けど、この本は本当に面白い。何度も読み返しました。 どんでん返しが素晴らしい。 本格ミステリの面白さに改めて感動しました。 綾辻行人の作品を初めて読んだのはつい最近で…… 実は、最新作の「びっくり館の殺人」が初めてだったのです。 最新作もとても素晴らしい出来です。 ぜひそちらも。 | ||||
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いい作品だと思います。登場人物の名前が、有名推理作家からとってあって、これらの作家に多少意識がいきます。あえてアガサ・クリスティー「そして誰も〜」を意識させるところなんかからも、この作家の頭のよさを感じます。犯人のちょっとした小細工あり、どんでん返しありと、読者も翻弄されます。推理小説の醍醐味は、作家がいかに上手に読者を翻弄するかでしょう。裏を返せば、読者も心地よく翻弄されれば、よい作品ということになるわけです。ただ、犯人の動機に関しては、ありえるんだけど、ちょっと弱い気がしたので、二点減らしました。デビュー作ということですから、これも若さゆえ?でしょうか。 | ||||
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書店で平積みされていたこの小説の帯には、『映像化不可能』の 文字。ここ最近、映画などでも「映像化不可能とされた作品がつい に映画化!!」などと言う売り文句がよく使われているので、眉唾に 思いながらも購入しました。 絶海の孤島で脱出不可能、そこで巻き起こる連続殺人。と、悪く 言えば使い古されたような舞台設定ですが文章のテンポのよさと、 二つの舞台の同時進行など、構成の工夫でスムーズに読み込んでい けました。 肝心のトリックですが、まさに映像化不可能。確かに、どこかで 聞いた事があるようなトリックでしたが、『読む』面白さを十分に 堪能できる作品に仕上がっています。漫画化や映画化では、やはり この面白さは半減でしょう。 この、綾辻行人さんの小説はどれも、想像力を使う『小説』とい うメディアを存分に楽しめる作品となっています。 | ||||
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今まで館シリーズはいっぱいでてるけど、最初の十角館を越えるものはないと思います! いわくありの館・嵐の孤島での連続殺人・・・お約束です。舞台はそろってます! 全部忘れて0からもう一度読みなおしたい本です! | ||||
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一冊の推理小説を読み進めるための原動力とは、何と言っても”解決への期待”これに尽きるでしょう。 そのために途中の文章も「ここにもまた何か隠されてるのかなぁ」などとわくわくしながら読むものですが、 この本はいざ読み終わってみると、「あれぇ、結構どーでもいいところ多くなかったか?」と思ってしまうのです。 これは決して無駄に長いと言うわけではなく、トリックと流れ上これぐらいの描写が必要なのは分かるんですが、 なんか一つ一つの殺人に意味付けが足りないというか、読み終わって少し損した気分に。まぁあれがやりたかったのだから仕方ないけど。 純粋に人が一人ずつ殺されていく恐怖に魅力を感じるという人にはたまらないと思います。 私はやっぱり、奇怪さに一々理由付けがないと駄目なんです。オルツィの手首なんかもほとんど意味ありませんでしたし。 あとこの作品の核となるあの評判のトリックですが、確かにいい。発想はかなり良かったのですが、 これ一本勝負で来られるとちょっと・・・・うまく言えませんが何かが物足りない。別の部分で「あっ」と言えるところがもっと欲しかった。 作中にも確か「知的な遊び」という記述がありましたが、多分”知的”刺激の感覚が私と少しずれてるせいでしょうね。 そのトリックも、勢いにまかせて一気に読める人はともかく私みたく読むのが遅く何か一々勘ぐりながら読んじゃう人はあまり驚けないかもしれない。 まぁ本格好きにも色々いますし、私のツボにはいまいちヒットしなかったということで。ただ仕掛けは新鮮だと思ったので★3つ。 | ||||
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こちらでの評価がとても高かったので、かなり期待して読み始めました。 著名な推理作家たちのあだ名で呼び合う登場人物たち。大学生がそんなあだ名使うかなぁ・・・という違和感も多少ありましたが、そこからもう作者はトリックを仕掛けていたんですね。見事に騙された、と言う感じです。しかし人物に深みがなく、どの登場人物の印象も浅くなりがちです。よって物語全体にも深みがなく広がりも感じにくい。トリックばかりに重点が置かれているように感じました。 この殺人事件のきっかけとなる肝心な事件も浅くしか描かれていないため、どうも入り込めないままで読後の印象も薄っぺらい感じが否めません。そのため読み直す作業も、ただトリックを確認するだけで楽しさはあまり感じられませんでした。 しかし綾辻さん自身あとがきで、この作品のあまりの下手さに逃げ出したくなった、全面改稿をすることも考えたが一部を直す程度にとどめた、と書かれています。これがはじめて賞に応募した作品だそうですから、それだけ思いいれも深くなるべく原型をとどめたままにしておきたかったのかもしれません。 そのトリックの大胆さは鮮やかでしたが、登場人物やストーリーに魅力を感じなかったため星2つにとどめました。 | ||||
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名匠・綾辻行人の「館シリーズ」の原点。 内容的には、アガサの「そして誰もいなくなった」を意識した感じ。 舞台が日本であるにも関わらず、「十角館」という異様な舞台、登場人物のあだ名であるカーやポウ、そしてアガサなどの著名人の名前によって、錯乱が起きそうだ。 綾辻が得意な、過去の因縁も光る。トリック的には難しいものは何も無いので、謎解きに挑戦するも良し。 オススメの一冊だ。 | ||||
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実際に私がこれを初めて読んだのは今から10年近く前です。 この作品の最期は、もう言葉では表現できないほどの衝撃でした。 何度読んでも、トリックに驚かされ、その衝撃は色あせることはありません。 全てがわかった後、もう一度(注意深く)読んでみると、きちんと犯人及びトリックに結びつく布石が打たれているのですが、その巧妙な書き方に私は、知らず知らずのうちに騙されて、結局真相にはたどりつけませんでした・・・ 本格ミステリ好きには是非!!読んでいただきたいと思います(o^∇^o)ノ | ||||
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外部から隔絶された孤島を訪れたミステリーサークルのメンバー が、一人ずつ殺されていく。 アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」以来、多くの作家が 扱ってきた、悪く言えば使い古されたパターン。 しかし、使い古されたパターンであるがゆえに、メンバー間の疑心 暗鬼などサスペンスは盛り上がる。 ミステリーサークルの各メンバーのキャラクターもうまく書けている。 ただ、犯人は割と順当な人物で、途中で想像がついてしまった。 最後の二人になって、ある物を発見した後の展開は疑問である。 あまりにも無防備としか言いようが無い。 本土での展開や探偵役も必要性があるのか疑問。 もう一ひねりあるかなと思ってページをめくったら、そこは作者後書き と解説だった。 とは言え、充分楽しめる一級の作品である事は間違いない。 | ||||
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作者のデビュー作にして、日本ミステリ界を代表する傑作。本作をキッカケとして「館」シリーズが始まった。発表当時、無名の作者の本を手に取ったのはホンの偶然だった。 物語は、大学のミステリ研のメンバが孤島に集まるが、そこで連続殺人事件が起こってしまい...、という話。「孤島」と「ミステリ研」というありふれた設定で、正直私は「詰まらない本を買ってしまったなぁ」と思いながら惰性で読み続けた。 それが、結末近くで主要人物が答える一言に驚天動地の衝撃を受けたのであった。これまで日本のミステリで、たった1行でこれほどのインパクトを与える作品があったろうか。登場人物を「ミステリ研」のメンバにしたのも作者の深謀遠慮だったことが遅まきながら分かる。「やられた !」という思いがしたが、それは心地良い敗北感であった。 本作が発表された際、評者からは、「動機が希薄」、「犯行の実現性が乏しい」等の批判があったようだが、それはミステリの読者が作品に何を期待しているのか分かっていない証拠だと思う。個人的には、日本ミステリ界に残るサプライジング・ストーリーの傑作だと考える。 | ||||
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初めてこの小説を読んだ時の衝撃は忘れられない。 そこから一気に私のミステリ熱が上がった。 間違いなく日本のミステリの代表作の一つ。 推理小説好きならば必読である、ということは私が言うまでもないことだが。。。 やっぱり念を押させていただいた。 | ||||
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ある交通の遮断された離れ小島。 九州本土。 この二箇所で発生した不可解な事件。 一方では、姿の見えぬ『殺人鬼』との攻防。 もう一方では、主人公の下へ届けられた『謎の告発文』。 一章一章ごとに場面が入れ替わり、互いの場面がリアルタイムで動き出す。 お互いを過去の有名推理小説の作者の名前となるニックネームで呼び合う孤島のメンバーの謎。 それを心配する本土の探偵役の『島田潔』達。 そして何より、ラストの『ある人物』の一言。 それがまさか、あそこまでの衝撃を産むとは。 近年類を見ない力作だと、自分は感じます。 綾辻行人の処女作故、荒削りさは否めないながらも、それが逆に小説の面白さを引き出す。 ぜひ一読を・・・・・・・! | ||||
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実際に読んだのは、もう10年以上前です。でも、読み終えたときのあの思いは、今も忘れずにしっかりあります。 新本格の旗手。ミステリー界、若手のリーダー。どんなもんじゃろ、そんな感じで読み始めたのですが・・・。 いや、ラスト、ほんとに思わず叫びました。「うわ!」と。ほんとにです。自分でもびっくりしました。 中学生時代からずっとミステリーファンで、ひたすら読み続けている僕ですが(いや、他のもちゃんと読んでますが)、それでも、こんなに「やられた」感を味わわされたのは、きっと数えても片手で足りるんじゃないか。いや、もしかしたら、そんな実感では過去最高かも。 そのくらい、不意打ちでした。 エラリークイーン、ヴァンダイン、・・・中学高校時代にむさぼるように読んだ、今では古典的と言われるミステリーの巨匠たち。嬉しかったけど、その名でお互いを呼び合う登場人物たちの姿に、綾辻が若手のリーダーって?こんな古臭いミーハーな設定で書く人が? そんな風に思って読み始めた僕は、ラストで、ひたすら作者に謝罪しなくてはならなくなりました。浅はかでした。そうだったのですか。何故そんなことが見破れなかったのだろう・・・。優れたミステリーは、どんなことにもちゃんと意味があると・・・。 どうぞ、読んでください。星は四つ半つけたいところ。綾辻が失速する前、新本格のリーダーたる実力を見せ付けた「館シリーズ」の初期作品群の中でも、やはりこれは出色の一編です。 | ||||
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実は情けないことについ最近までミステリイにおける「本格」の意味を正しく理解していなかったりした。 そっか、この人がでてこなかったら、昨今の本格の復興もなかったわけね。 感無量。 待てよ、時代を考えると、それどころか某マガジン掲載のあのマンガも 某サンデー掲載のあのマンガもなかったかもしれないなあ。 あまりに現実離れした設定、現実では浮気調査がメインの仕事のはずなのに 警察を差し置いて華麗な推理で事件を解き明かす名探偵、それらにリアリズムのなさを感じた時代もあったけれど、純粋に謎解きを楽しむための文学が本格と聞いてはなるほどと納得するしかない。 割り切って楽しんだ方がお得。 お話自体はどこかで昔聞いたような話ではあるけれど それでもオリジナリティも加えられているし 文章も読みやすいし、 社会派ミステリー全盛の時代にこれを書いたことはやはり特筆もの。 十分楽しみました。 | ||||
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館シリーズの最初。 やられたね、てっきり物理トリックとばかり思っていたもんだからすっかり騙されました。 | ||||
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絶対に映画化できないお話です。理由は読めばわかります…。やられた~! | ||||
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今まで、その存在は知っていた綾辻行人という作家。私は2005年になって初めて読みました。「十角館~」は1987年のデビュー作です。実は私は、綾辻作品および「館」シリーズを読むのは「十角館~」が二つ目だったのですが、どんでん返しのあの1行にビックリしました。その切れ味の良さ!この作品から出会っていたならば、もっと鮮烈さを増していたかもしれません。だから、これから綾辻作品の「館」シリーズを読まれる方はこの作品から順番通りに読むことを勧めます。お互いのことを海外の文豪の名前から付けたニックネームで呼び合うミステリ研の仲間たち。この名前こそがこの作品のキーになってる事柄でありまた、海外の文豪をあまり知らない私には、その文豪達を知るキッカケにもなりました。 | ||||
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閉ざされた山荘的な古典的でいかにもな推理小説だが、十分に楽しめた。私はすんなり騙されたので余計なストレスを感じなかった。ご当地グルメ情報や観光情報に特化して、トリックはおまけ的な推理小説なんかよりは全然楽しめる。 | ||||
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不満が無い訳ではないが、面白い。「社会派」だとか「新本格」だとか、そういった事はよく解らないが、タイトルのように「久しぶりにミステリを読んだ」読者である自分が、あたかもその物語の一登場人物となり、「探偵」と競争するかのように「犯人」を探し出す興奮…この頭の奥底に眠っていた感覚を久しぶりに引きずり出してくれた作品である。この作品自体の感想としては、「たった一つの事例だけで帰納的に結論付けてしまったらイケナイなあ」と。 | ||||
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