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十角館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
十角館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全694件 661~680 34/35ページ
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現実にあるのかなこんな設定?あだ名で呼び合うのっておたくっぽくてやだなと思って読み進めましたが、ま~とにかく面白かった!とにかくトリックが現実にできそうなところにとても好感が持てました。私の住んでいる県、大分での事件ってことなのでなおさらです。ちなみに安心院もあるし、別府の湯の煙の匂いも共感できる。でも角島はないですね。 | ||||
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アガサクリスティーの有名な「そして誰もいなくなった」の、日本番?です。しかも、面白さは、本家を超えていると思います。(私個人としてですが)館シリーズの原点となる作品。「綾辻さんってどういう本を書くのかな」なんてまだ読んだことない人は、この作品から読んでください。じゃないと、後悔します。多くの人(私を含め)が、「十角館の殺人」で綾辻さんの虜になっていると思います。謎解きは、私は不可能でした。というより、誰が犯人だ?なんて事を考える余裕もなく面白くてどんどん先に進んでしまいます。夜、寝る前は避けましょう。絶品です。 | ||||
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それまでも割と本は読んでいたのですが、探偵が出てきて賢しげにトリックを暴く、今で言う“コナン”的な、ミステリーというジャンルを正直軽蔑していました。しかし、そんな私の軽蔑を180度転換させたのがこの作品です。あの一文を読んだときの、自分だけ時間の流れから取り残されたような衝撃は、10年近く経った今でも忘れられません。それまで全く免疫が無かった事もあると思うのですが、あまりの衝撃に理解するのに相当時間がかかりました。理解したときには夜中だったにもかかわらず“何これ?”“嘘やん”“やられたわ~”と叫んでいました。その後はすっかり中毒になってシリーズを買いあさり、他の作家の作品も物色したりで今に至っています。少し大げさかもしれませんが、あの夏休みが無ければ今の自分は無かったとさえ思える作品です。是非一度読んでみて下さい。 | ||||
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中三の時に一番初めに読んだ邦書です。それまでは洋書しか読んでませんんでした。ドイルとかクイーンとか。でも、だからこそおもしろい!!と思ったのかもしれません。なにせ、登場人物がミステリ界の大御所たちの名前なんです。そんな、現実ではそんな学生たちありえないよ!!という、ちょっと現実離れしたところで、でも実際ありそうな殺意の内容、そして一番最後にドカン!!とくる真実・・・・・・。純粋にすごいなと思いました。ほんと、衝撃です。その後は邦書にはまり、綾辻氏のはコンプしたわけですが。ただ、ミステリに慣れていないと場面がかわるがわるしてしまうので、最初は小野女史・宮部女史などの作品でなれておくといいかもしれません。 | ||||
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普通に面白かったです。トリックは、推理小説を読みなれている方なら難しいものではないと思いますが、それでも十分楽しめます。“深み”はありませんが、どの人物も生き生きと物語の中を動き回ります。そうですね、確かに舞台劇を観ているような感覚でした。推理小説を読み始めようという方にはぴったりの入門書だと思います。ぜひ、下敷きとなっているクリスティーの作品と一緒に読んでみてください。 | ||||
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私が最初に読んだ綾辻作品。お約束の「学生のクローズド・サークル内の殺人」だけど、妖しい館が舞台というところがいい。「アガサ」だの「エラリィ」だのと、ミステリにちなんだニックネームで呼び合うなんざ、笑ってしまいますね。今どきの学生がこんなことするだろうか? しかし、これ抜きでは物語も進行しないし、何より犯人の煙幕にもなりませんからね~。 | ||||
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本格推理に興味を持ったけど、何から読めばいいの?って人に最適な本のうちのひとつだと思います。猟奇性やおどろおどろしい描写でなく、あくまで推理にこだわった作品を探している人には特に。トリックはかなりフェアに描かれている方なので、絶対に犯人をあててやる!と意気込んで読んでみるのも良いですし、さくさく読んで騙される快感を味わうのもまた良しです。本格推理小説として非常に評価の高いこの作品ですが、人物描写等、文章に厚みや味わいが感じられないという欠点もあります。推理のための材料をきっちり組み立てました、はいどうぞ、という印象。無駄がなさ過ぎる。いわゆる魅力ある文体ではないのですね。ただし、前述したように推理小説として非常に良く出来た作品です。作者は本格推理物としてのトリックや物語構成だけで勝負したかったのでしょう。 | ||||
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綾辻行人のデビュー作です。「綾辻以後」という言葉が生まれたほど、彼の登場は衝撃的でした。彼が失敗していれば、いまの本格ムーブメントがこれほど盛り上がりを見せていたかどうか、甚だ疑問であると同時に、その先駆者が綾辻行人であったということに何か宿命みたいなものを感じずにはいられません。さて、この「十角館の殺人」ですが、数人の人間が孤島へ行き、そこでひとりまたひとりと殺されていき、最後には・・・・・・、というようにプロットはクリスティの「そして誰もいなくなった」です。読み始めてすぐに浮かんできた言葉が「青いな」でした。それは、登場人物が大学のミステリ研であるとか、ニックネームで呼び合うとか、そういうところが実生活の延長をただ著しているだけのように感じられて鼻についたのです。が・・・・・・。ネタバレになるといけないので深く触れませんが、私は、「青い」と思った時点で綾辻さんに負けていたのです。今もはっきりと覚えています。ラスト近くの例の一行を読んだときのあの衝撃を。頭が真っ白になり、しばらく呆然としてしまいました。大げさではなく、5分間ぐらい動けませんでした。それほどのショックでした。そして、「やられた! 騙された!」とひとりで叫んでいました。気持ちのいい敗北感でした。すべてはここから始まったのだと、いま改めて思います。 | ||||
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この本を読んだのは10年ぐらい前だと思います。推理小説には興味はあったもののまだ一度も読んだことがありませんでした。この本を読んでとても面白く推理小説にはまってしまいました。それからというものの著者の本を買いあさりました。それほど面白かったです。読んでそんはないです! | ||||
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半年前に殺人事件の起こった孤島に大学ミステリ研究会の7人が訪れる。そこで彼らは連続殺人事件に巻き込まれる。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を現代に蘇らせた綾辻氏のデビュー作。7人が互いのことをエラリイやカー、ポオなど、著名なミステリ作家の名前で呼び合うという一風変わった設定、孤島と本土との話が交互に語られていくという手法、それら全てに綾辻氏の読者へのトリックが隠されている。半年前に起こった殺人事件の真相、外部と遮断された閉鎖空間、犯人からの殺人予告など、非現実的な設定に彩られているが、だからこそ読者はどっぷりとその世界に入り込めるのではないか。綾辻氏の描写はいたって淡々としたものであり、陰惨な連続殺人と言う暗い筋立てが重くなり過ぎず、それが返って、読者の自由な想像力を掻き立てるのだと思う。 | ||||
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真実が発覚した時、思わず驚きの声を出してしまっていた。当時、あまりミステリを読みなれていなかったせいもあるが、しばらく呆然としてしまう程の衝撃があった。今では読者を騙そうとする凝りに凝った小説は、たくさん存在している。だが発表からすでに何年も経過している「十角館の殺人」程に、単純かつ爽快などんでん返しを味わえるものは、希少なのではないか。有名な名作に倣った孤島ものという設定が、読者に無意識の先入観を抱かせる何よりのポイントとなっている。ミステリを読みなれた人にとっては所々気になる箇所はあると思う。けれど多くの人が述べている通り、入門書としてこの本はまさに最適だ。こんな小説があるのかと、目を丸くすること必至だろう。初見からしばらく経って再び読み返してみたが、このたった一言によってそれまでの思い込みが覆されるという叙述トリックは、今なお清々しいほどに輝きを放っている。ラストも雰囲気を重視する綾辻氏らしい終わり方で、不思議な余韻が残る。一度は読んでおきたい傑作ミステリである。 | ||||
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アガサクリスティの「誰もいなくなった」は現代の我々がよむと、少々違和感を覚えてしまう。連絡手段が多彩になった現代では、成り立たないような設定があるからである。綾辻氏の「十角館の殺人」は、その点違和感を感じずに読み進められる。いや、違和感もなくひきずりこまれて、没頭してよみふけってしまう。すべて読み終わったとき、トリックがわかったときに、また読み直したくなる感覚をもてるのが素晴らしいと思う。 | ||||
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昨今の本格に散見される、凝りに凝った舞台装置や、あまりに非現実的な仰々しいトリックにいささか辟易していたところでしたが、締め切りやプレッシャーに追われる事無く挑戦できたデビュー作だからこそ生まれた、ある意味シンプルな、ワントリックの鮮やかさで勝負できる作品だと思います。メイントリックも鮮やかですが、読者をミスリードする仕掛けも凝っていて、まず、瓶に詰められた手記、孤島とくれば、かの名作しかありません。「そして誰もいなくなった」を読んでおけば、本作は1.5倍くらい楽しめるのではないでしょうか。あまり書くとネタバレになるので止めますが、適度な長さ、読み易さ、トリックの鮮烈さ、ミステリーファンへのサービス精神ありと、本格ファンなら読んでおくべき作品の一つです。いや、すでに本格ファンを自認している方は、当然もう読んでいらっしゃるでしょうから、広義のミステリーファン全ての方に読んで頂きたいです。 | ||||
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綾辻行人氏のデビュー作。氏が大学4年に身体を壊し、就職活動どころでなくなってしまって留年を決め込んでしまい、本作で初ミステリーに挑戦して新人賞に応募したのがデビューのきっかけだ。私も全く同感だが、書き出しに出てくる日本の『社会派』ミステリーのリアリズムにはほとほとうんざりである。本作の第一の特徴は登場人物に氏の敬愛するミステリー作家たちの名前が使われていることだ。『本格派』ミステリー作家たちの名前を登場人物に借用して、本格派のミステリーを書くという氏の信条が良く出ていておもしろい。脳は錯覚する。それがこの素晴らしいデビュー作のキーワードだろう。『本格派』ミステリー作家たちの名前を登場人物に借用して、本格派のミステリーを書くということを見事に成功した素晴らしきデビュー作だ。 | ||||
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孤島と本土、2つの場面が交互に進行するので、ダレることなく読みやすいです。どうせ死んでゆく捨て駒キャラだからなのか、孤島の登場人物たちは全般的にやや人間味が薄いなと感じました。特に、初めのほうで死ぬキャラは。 映画化不能な、小説ならではの叙述トリックを満喫するには好適の一冊だと言えます。良い悪いは別にして、本書の魅力はその一点に集中しています。 | ||||
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作者のデビュー作だったと思います.内容は素晴らしいです.私はこの作品を読んでから近年のミステリーに興味を持つようになり、以後著者の他の作品も読むようになりましたが、基本的なテーマのおもしろさなど他の作品と比べても劣る要素は何もないと思います. | ||||
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読後の感想は、まさに、この一言です。「霧越邸・・・」で、非日常的な設定が面白くて、氏の館シリーズに興味を持ちました。 デビュー作だけあって、文章力は、「霧越邸・・・」を読んだ直後でもあり、平易なものを感じますが、本格ミステリーとしては、素晴らしいです。 氏の、ホラー系しか、知らない方には、是非、読んで頂きたいです。 | ||||
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冒頭から既に罠が仕掛けられている傑作。極めて技巧的で読者を見事に撹乱させることに成功している。また、デビュー作のこの作品から後々のホラー的なスタイルの芽がちらほらと見えている。単なる「謎解き」に飽きている人! これを読みなさい。 | ||||
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綾辻氏の作品を呼んだのはこれが最初でした。ずいぶん前の話になってしまうのですが。とにかく、今まで「こんな本があったらいいな」と思っていたものが形になった!推理研究会のニックネーム付けなんて、内輪受けでしかない楽しみではあるが、このころの年代ってこういうつけ方がとても楽しかったりするのだよね。綾辻氏は、ほかの作家と違って、トリックを「対読者」にむけて書いている。これも、本でしか味わえない醍醐味だろう。犯人を読者にわからせる演出の妙には恐れ入る。この演出のにくさは彼の真骨頂である。(「時計館」しかり)舞台の演出家っぽい見せ方なのだ。舞台にはできないけど・・・設定、トリック、すべてに斬新で「本格」。海外推理ものを読んできた人だなあ、と思いました!!。小説にロマンティシズムがある。クリスティの「そしてだれもいなくなった」に倣った作品ではあるが、日本でしか読めない小説だと思います。残酷な青春小説という気もする。 | ||||
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本編を読んだのは他の著作を数冊読んだ後。本編を著者の代表作としている読者が多かったので、期待して読んだのだが・・・。既に綾辻流のトリックに慣れていたので、本編の真相を知ってもさほどの衝撃は受けなかった。本編からシリーズを順に読んでいればその度に大きな衝撃を受けていたのだろうが、そうでなかったので本編がシリーズ中最もあっさりしているように感じた。犯人の動機や行動、そしてトリックをフェアに成立させるという目的で書かれた文章に無理があるように見え、納得できない部分が多く、トリックの為のトリック本、という感が拭えない。 | ||||
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