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大いなる遺産
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【この小説が収録されている参考書籍】
大いなる遺産の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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ディケンズの「クリスマスキャロ」ルや「オリバーツイスト」、更には映画「我谷は緑なりき」や「高慢と偏見」などを思い出したのだった。人間の善意や良心。穏やかな物語の終わり方。。。これは教科書か?!と思うような良い話で、毒素が少ない物語なのだ。もちろん出版された時代も影響しているのかもしれないが、穏健な島国の文化を感じた。イギリスはいいな~。真っ直ぐだな~。ロンドンの庶民の世界を描く人、と思ってきたが、殺伐とした下層社会ではなく、庶民の素朴さと暖かさが描かれている。 財産が転がり込んでくるストーリー、親の不在(孤児になってしまう)、外地から帰ってくる人がいる点なども、あの時代のイギリス文学に多い気がする。なんとなく懐かしい感じがしたのだった。 | ||||
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. 原題 " Great Expectations " 和訳名 「大いなる遺産」 ・・・ ディケンズ最晩年の作品である。 両親を亡くし姉の嫁ぎ先である鍛冶屋で養育される主人公 ピップ が、ある日突然 匿名(とくめい)の寄贈者から莫大な遺産贈与を受けて 大都会ロンドンに居を移し、" gentleman " 即ち、英国紳士 たるべく新生活が始まる。 友あり、悪党あり、社会の冷徹な現実あり。人間の心の襞(ひだ)を深堀りして実に的確に描き上げる 「ディケンズの職人芸」は、本作品においても その本領が十二分に発揮されている。 主人公 ピップ が、莫大な資産を得て、そして失った後、最後に彼に残ったものは何であったのか ・ ・ ・ ディケンズが初版出版後に、異例の「 書き直し 」を行なった、かつての美貌の許嫁(いいなずけ) エステラ との邂逅(かいこう)を描くラストシーンが、真実の「大いなる遺産」が何であったのかを、静謐な余韻を伴いつつ 読者に訴えかけている。 | ||||
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注文してメール便ですぐに発送されて、すぐに着きました。本に汚れはありません。 | ||||
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. 原題 " Great Expectations " 和訳名 「大いなる遺産」 ・・・ ディケンズ最晩年の作品である。 両親を亡くし姉の嫁ぎ先である鍛冶屋で養育される主人公 ピップ が、ある日突然 匿名(とくめい)の寄贈者から莫大な遺産贈与を受けて 大都会ロンドンに居を移し、" gentleman " 即ち、英国紳士 たるべく新生活が始まる。 友あり、悪党あり、社会の冷徹な現実あり。人間の心の襞(ひだ)を深堀りして実に的確に描き上げる 「ディケンズの職人芸」は、本作品においても その本領が十二分に発揮されている。 主人公 ピップ が、莫大な資産を得て、そして失った後、最後に彼に残ったものは何であったのか ・ ・ ・ ディケンズが初版出版後に、異例の「 書き直し 」を行なった、かつての美貌の許嫁(いいなずけ) エステラ との邂逅(かいこう)を描くラストシーンが、真実の「大いなる遺産」が何であったのかを、静謐な余韻を伴いつつ 読者に訴えかけている。 | ||||
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. 原題 " Great Expectations " 和訳名 「大いなる遺産」 ・・・ ディケンズ最晩年の作品である。 両親を亡くし姉の嫁ぎ先である鍛冶屋で養育される主人公 ピップ が、ある日突然 匿名(とくめい)の寄贈者から莫大な遺産贈与を受けて 大都会ロンドンに居を移し、" gentleman " 即ち、英国紳士 たるべく新生活が始まる。 友情あり、悪党あり、社会の冷徹な現実あり。人間の心の襞(ひだ)を深堀りして実に的確に描き上げる 「ディケンズの職人芸」は、本作品においても その本領が十二分に発揮されている。 主人公 ピップ が、莫大な資産を得て、そして失った後、最後に彼に残ったものは何であったのか ・ ・ ・ ディケンズが初版出版後に、異例の「 書き直し 」を行なった、かつての美貌の許嫁(いいなずけ) エステラ との邂逅(かいこう)を描くラストシーンが、真実の「大いなる遺産」が何であったのかを、静謐な余韻を伴いつつ 読者に訴えかけている。 | ||||
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トルストイの言葉がある。「もし散文の世界文学をふるいにかけたら、ディケンズが残るだろう。ディケンズをふるいにかけたら『ディヴィッド・コパフィールド』が残るだろう」なるほど上手いことを言う。しかし、現代人にはこの傑作は長すぎるかもしれない。そこで私はトルストイの名言を少し変奏してみたい。「もし世界文学の怪物は誰かと問われたら、ディケンズが最後まで残るだろう。ディケンズの作品で怪物的な傑作は何かと問われたら『大いなる遺産』が最後まで残るだろう。」この適度な長さの傑作は(二巻本ではあるが)、不思議な魅力に満ちている。おとぎ話(童話)のようであるかと思えば、不条理な不協和音も混じり、きわめて現代文学的なところもあり、かと思うと、深い人情話的な涙もろさがあり、時に少し辛辣なユーモアがわさびのように効く。さらに、ミステリー仕立ての部分も多分にあり、巧みなプロットで、読者を力技で引っ張っていく。世界文学でもたぐい稀な異彩を放つ『大いなる遺産』を読まないとしたら、人生を少しだけ損をするかもしれない。二冊買っても、ランチ2回分と思えば安いし、普通のランチよりずっと美味い。日本語訳も装丁も出色である。 | ||||
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はじめの1/3は主人公ピップの少年時代のストーリーである。 俗物の大人たちの中で、無神経な言葉の嵐を受ける主人公の感受性豊かな内面を生き生きと描いている作者の筆は、ぐんぐん心をひきこんでいく。 後半波乱万丈の出来事を通じて、不条理な社会と、その中でも純粋な善意に生きようとする人々の存在を力強く描いていて、感動置くあたわざるものがある。 あとがきに記された訳者の真摯な熱情にも感動した。 | ||||
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私は新潮文庫で読んでいるのでこちらの訳はわかりませんが、今回はこちらの表紙のデザインで書きます。 グッドです。 上下巻どちらもよい。 部屋に飾っています。 内容のコメントは新潮でしています。 | ||||
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上巻と同じく、表紙のデザインだけでも私には意味がある。 そしてやはり紙って事の意味もかなりでかい。 特に今の時代にはね。 | ||||
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海外モノには、訳し方もあるのか独特の動きの描写があるなーっていつも思うし、その動きは例えば、細雪が対極というか文化の違いからなのか・・・ そこに若干の変な意味ではないけど抵抗感と新鮮な読書があるし、、、 でも人間の心理描写にやはり世界共通があるわけで。。。 とても引き込まれる。。。 個人的にはなんで上下巻と分けるかな~ 2冊で約千ページだけどそっちのほうが読み応えがある。 あと話それそうだけど、今は印刷力があがり、悪い意味で、インク、紙、文庫に匂いがない!悪い意味で・・・ 今電子書籍が騒がれる時代故に私は紙が好きだけど、これでは無機質で物質は存在するんだけど・・・なんかな~ せめて新聞紙にちかい匂いは残してほしいな~ | ||||
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独特の言い回し方の表現なので理解に苦しみながらなので中々先へ進まず途中で挫折しています。 | ||||
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新潮版を読み始めはじたものの、読みにくくて冒頭で挫折すること3回。もはや開くことのなくなった「大いなる遺産」でしたが、新訳がでたということで購入し、今度は最後まで一気に読んでしまいました。 上巻の真ん中あたりが冗長な気もしましたが、読み終わった今は退屈なところをとばさず丁寧に読んだからこそ最後に大きな感動を得ることができたのかなとお思います。 ピップの欲望、葛藤や後悔といった心理描写は非常に優れていますし、登場するキャラクターもみんな個性豊かで面白いです。ラストの謎ときもスリルいっぱいで、ページをめくる手が止まらないほど楽しめました。 しかし他のディケンズ作品同様、恋愛感情については共感できない部分が多かったです。エステラの描写が薄っぺらく、ピップが一生想い続ける程の魅力が伝わってきませんでした。それ以外は文句なしの傑作と思います。 | ||||
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下巻になると物語は加速し、より面白くなります。 ディケンズの描くユーモアは今の日本に住む私たちにはわからない部分も多々ありますが、暗い内容の箇所でも人間味豊かなに湿っぽくならずに描かれて、読んでいて楽しいです。 この小説を読んで得たことは、多感な少年へ悪意ある大人が与えた影響は罪が重い、確たる事実のないことについて自分に都合よく解釈するものではないということです。私の人生においても、気をつけたいと思った2点です。 | ||||
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なあ、ピップ、世の中というものは、いろんなものが結びついてできてるといっていいと思うよ。 鍛冶屋になるものもあれば、銀細工師になるものもあるし、金細工師になるものももある。また銅細工師になるものもあるだろう。こういうふうに、みんなのあいだに分業が生まれなくちゃならんし、また生まれたように受け取らなくちゃいかん。 今日、何か落ち度かがあったとしたら、そりゃわしの落ち度だ。お前とわしは、ロンドンで一緒になるべきじゃないんだ。ロンドンばかりじゃない。うちうちでよくわかりあって、友達同士理解できる所のほかは、どこだっていけないんだ。わしは何も威張ってるわけじゃない。ただ正しくなりたいと思ってるだけだ。 そして、わしは、こんな服を着て二度とお前にお目にかかりはしないだろう。わしがこんな服を着るのは、間違っている。もしわしが仕事着を着て、槌を、いやパイプでもいい、手に持っていたら、お前はわしにこの半分も落ち度を見つけはしないだろう。それから、仮にお前がわしに会いたいと思ったとして、もしお前がやってきて鍛冶屋の窓から覗きこんで、鍛冶屋のジョーが焦げ跡だらけの前掛けをつけて、昔ながらの鉄敷に向かって、昔ながらの仕事をやってるところを見たとしたら、この半分もわしに落ち度を見つけはしないだろう。 わしは恐ろしく頭が鈍い。が、とうとう何かしら正しいことを、これからたたきだしたことと思う。 じゃ、さようなら、ピップ、さようなら! 彼の内には単純な威厳が潜んでいると思ったのは、間違いではなかった。 彼の服の格好のごときは、天国において彼の威厳を邪魔することができないと同様に、 彼がこう言った時、彼の威厳を妨げることはみじんもできなかった。 | ||||
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芸術的ともいうべき絶妙なユーモアが至る所にちりばめられ、知らず知らずの内に幸福的感覚というようなものを喚起させられる。 また、幾度となく‘折返し’を重ね、読み進めていく内に小説全体の骨格・構成・シナリオが織り上がっていく様は「重厚」の一言に尽きる。それというのはつまり、なるべく直接的な表現を避け、被写体の輪郭より外側からゆるやかに少しずつ描写していく内にある名画が出来上がっているという具合で、この緻密にして地道な作業がほぼ完璧なまでに完成しているからこそ、この作品がディケンズ晩年の傑作と謳われるのではないだろうか。 | ||||
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ディケンズの小説は渋い。各キャラクターの造形に面白さがあるのであって、その点は漫画っぽいのかもしれません。 現代文学に慣れてしまった目では、少々人物のベクトルや考え方に古風な感じがあって、やや違和感があったり分かりにくかったりもします。 しかし、当時の人間に可能なものとしての波瀾万丈は感じられます。 フローベールとかを読んでしまってからでは、物語の作り方や目的に物足りないところもあるけれど、それでもクラシックなものとして楽しむことはできると思います。 近代人のドリームとでも言えるものがあります。 | ||||
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イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの晩年の長編小説。 上巻では、孤児で姉夫婦に養われている主人公ピップの少年時代を描いています。 クリスマスイブの晩、脱走囚に出くわしたり、金持ちの老夫人の家へ遊びに行くことになったり、 いろいろな出会いがあります。 元の文章のせいか、訳のせいか分かりませんが、読みにくいところもありますが、ストーリーは複雑ではないので 読み進めるのには問題ありません。 上巻を読み終わったところでは、ピップの将来がどうなるかがまだまだ分からず先の展開が気になります。 | ||||
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上巻から4年たったピップに転機が訪れます。 ピップの立場が変わることで、故郷の人たちの態度も変わります。 そしてピップの周りの人への態度も…。 そんな中常に変わらないジョウやビディ。 変わるものと、変わらないもの。 ディケンズが表したかったものがここにあると思います。 そしていよいよ遺産の秘密が明らかになっていく。 | ||||
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ピップの元にある人物が現れた。 遺産の真相も明らかに。 エステラ、ジョウ、ミス・ハヴィサム…。 さまざまな人との関わりの中、ピップの人生は大きく舵を切っていく。 遺産にこめられた期待が、ピップの青年時代の行動を規定してしまったのは 人として仕方がないことだとは思う。 物語のその後、すべての足枷が無くなった上でピップには好きに生きてほしいと思う。 少年時代貧しかったディケンズがその経験を元にして書いた精神的自叙伝的な小説である という意味でも興味深い作品でした。 | ||||
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面白い。人間の内面が、外部環境にいかに左右されるかというのが文章から滲み出てる。 それにしても上巻の前半はほとんどといっていいほど登場人物が嫌なやつばかり。 そのなかで異色の色合いを放つのが主人公の唯一の友達ジョー。 頭は愚鈍だが、思考の先にある当たり前の感性の上に生きている彼が素晴らしい言葉をたくさん言っている。 彼に語らせた言葉や、彼に対しての主人公の感情の変化こそ、上巻の読みどころ。 これは面白い。 | ||||
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