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盲目的な恋と友情
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盲目的な恋と友情の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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重い、とにかく重くて読んでいて辛くなりました 女性の気持ちも理解出来ました | ||||
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面白い。 印象的だったのは50歳手前の既婚者女性が20歳前後の女子大生に対して、女子大生の彼氏を 自分の所有物だと宣戦布告した場面。決して若くない年齢でありながら現役のメスと して健在している、彼女の性欲、オスへの支配欲の異常な深さにおそましさを感じる。 女子大生はそんなおばさんの存在に長い間、苦しむことになる。 そんな女性同士の複雑な心理的応戦を描写できた辻村深月がすごいと思った。 そして成実の堕落することの痛々しいこと。才能あふれる指揮者として将来有望だった 好青年だったのに、自分の師匠の奥さんと愛人関係になってたことがバレて 政治家の失脚のごとく仕事がなくなり生活が荒んでいく。 悲しいかな、人の不幸は蜜の味なのか、成功者の凋落はそれはそれで興味深く読んでしまった。 辻村深月の文章の運び方がとても素敵だなと思う。 句読点が多くて文章が長い、かと思えば行間をたくさんつかって間を作るので 辻村ワールドに気持ちよく誘ってくれる。テーマも親友に対しての女性の束縛や、 女性の嫉妬など、女性作家ならではのデリケートな心情を描いてくれているので、 男性読者も読むべきだと思った。 | ||||
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いつも思うのだけれど作者の小説は女の子の気持ちが良く描かれていると思う。 こんなことに傷つき、あんなことで幸せに感じ、何気ない一言で嫉妬する。 私にはわからない世界を、こっそり教えてくれる。そんな感じです。 ストーリーも最後に予想を裏切るどんでん返しありで、存分に楽しめましたが 暗いと評価する方がいらっしゃるのも解ります。わたしも決して明るい方の 小説ではないかと思います。 でも、そんなことも含め女子の恋と友情とドロドロとどんでん返しが楽しめる 面白い作品です。 そういえば、以前の作者の小説は登場人物が他の小説に所々散りばめられて いましたが、もうやらないのかなぁ。浅葱と茂美が友人だったりとか 期待しているんだけどねぇ・・・。 | ||||
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わかる。。。 という女のドロドロした説明できない感情、言葉にできないきもち悪さや友達関係を描いてくれている印象の本。 最後の最後まで女の気持ち悪さを押し出した良い作品ですが、憎めないのはなぜなのか。。 | ||||
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今回も読みやすくて引き込まれました。毎回予想外の展開で、伏線が繊細に張られているところに驚きです。最後は…残念な終わり方だったかな。。一応ハッピーエンドで終わるのかと思いきや、一気にドロドロに引き戻されました…。 | ||||
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私の中の辻村さんの作品は優等生のイメージだったので、まず官能的な描写に驚きました。…人には見せない人間の嫌な内面を描くところ、さすがです! どこまでも卑屈になってしまう瑠利絵、切なすぎます。本当は人は外見だけで差別はし続ける訳ではない(第一印象の差別はあるかも)事に気づいて欲しいし、自分の為に生きて欲しいと願わずには、いられません。 やっぱり辻村深月さん、面白いです! | ||||
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女性独特の感性が紡ぎ出すストーリーと繊細で見事な描写が光る作品。男には絶対に書けないと思う。 | ||||
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装丁はとてもいいです。 ハードカバーはいつもカバーを外して読むのですが、 ・表紙用紙が黒 ・鈍い金刷り というセレクトはときめきます。 装画のヒグチユウコさんも大好きです。 見返しはモカで、表紙との兼ね合いを鑑みるにベター。 スピンドルはファンシーピンクで酷いセレクト。 帯は内容もデザインもものすごいやっつけ感。装丁した人に作らせてあげて。 構成は「恋」と「友情」がほぼ同量で分割された二章になっており、 タイトルとしっかり結びついていてシステマチックで大変に良い。 その冴えに反して内容は「オマエの日記かよどーでもいいわ」というダラダラした内容の無い文。 「おっ、この等分割章割りでどう読ませてくれるのかな」と期待した分、読了まで肩透かしを食らい続けた。 「きっと二章は…」「きっとオチは。オチだけは」と期待して裏切られた結果。 読む人を楽しませようという気概が一切感じられない。読後の感想は「時間の無駄」である。 読み終わっても何も残らぬぼんやりした本。普通過ぎる。 乗車ホームで買って、降車ホームで捨てる読み捨てにふさわしい本。 | ||||
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辻村深月は大好きだ。 ただ、直木賞を受賞して、一流作家として世間に名も知られ、出産し女として母としての幸せも手に入れた彼女が、新たに感じていることを落とし込んでいるのであろう最近の作品は、あまり好きではない。 容姿にコンプレックスのある主人公が出てくるのは初期作品からのお馴染みだが、それが高校生・大学生くらいだとその痛さも「ああ、そうだったそうだった、でも、大人になって、もっといろんなものに出会ったら痛かった自分も認められるようになるよ。」という目線で読めた。ただ、それが社会人になって結婚し出産する歳になった大人で、抜け出せないコンプレックスをこじらせている・・となると、読んでいてただただ不快であり、息苦しい。 子育ての大変さ、専業主婦の閉塞感、女同士の嫉妬心、輝いている人間のそばにいることで、自分の人生に意味を持たせようとする人間(直木賞とったら、そんな人がまわりに増えたんだろうけど)・・。 それを読まされても、最後に救いがあればいいんだけど、この作品にはそれもない。救いがなさすぎる。 設定は、映画化とかしやすそうだなと思う。それを狙って作者書いてないか?と思ってしまう。 筆が早い作者のこと。なんとなく受けそうなプロットを考えて、それを彼女のもっている技量でなんとなく作品に仕上げました的な感が否めない。なんだろう。ざっくりしすぎているし、小手先で書かれている感じがする。登場人物に愛すべきエピソードがないのがダメなのかも。蘭花は恵まれたが故の天然なお嬢様だし(いい人だけど)、留利絵は自意識が肥大し、結局自分のことだけが大切な人間。茂美も菜々子も自分ばっかりだ。 コンプレックスはあっても・・という強さを辻村深月には描いて欲しい。「スロウハイツの神様」のような。 | ||||
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指揮者とつきあうことになった女性と,その女性と同居する友人. 指揮者の秘密が明らかになり,恋愛と友情に破局が訪れる. 前半では恋愛の喜びと,交際相手の秘密を知って, さらには破滅的に落ちぶれてしまってもなお執着する女性の心理が描かれ, 後半では,その女性と同居することになる友人が, 知り合ってから友人となり,支えていこうとする姿が描かれている. それぞれの前半部分,つまりそれぞれが知り合ってから,恋や友情を深めていく過程は, 辻村氏らしく濃密に心理描写されている. どうやって近づいていいのか,触れてもいいのか,そんな距離感の取り方が, うまく表現されていて,好感が持てる. 一方,中盤以降では,ほころびと破局が描かれ,前半のラストでは思わせぶりな結末を迎え, 後半の最後にすべての真相が明かされる. このミスリードとどんでん返しはまあまあ機能していると思うが, そこに至る過程の恋も友情もあまり共感できない. 落ちぶれた交際相手への執着のよって来る所以はセックスの快楽としか読めないし, 最終的な破滅をもたらした友情はコンプレックスの裏返しではないか. 辻村氏は,若者の心理を描くのに長けた作家と認識していたが, 本作品ではその辺に今ひとつ共感できない. まさに作家自身が,読者に対して「盲目的」になってしまっている. | ||||
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元タカラジェンヌを母に持つ美しい蘭花、容姿に激しいコンプレックスを持つ留利絵。 二人は親友同士だが、二人の目の前に茂実という男が現れ、蘭花と恋愛関係に・・・・。 茂実の登場で揺らいでいく二人の心を、 同じ時系列でそれぞれに蘭花は「恋」、 留利絵は「友情」という観点から描いた作品です。 まずは「恋」の章。 はじめは盲目的な恋だった。でも、恋人を支配する年上の女の存在を知り、恋心に嫉妬・屈辱・執念と複雑な感情が入り混じり始める。 ・・・と、恋をして周囲の言葉も耳に入らなくなる蘭花の心情はまぁ理解できる。 しかし「友情」の章へ入るとそうもいかない。 留利絵の自意識は相当なもので、怖い怖い。ここまで来るとサイコパス。 だけど「ほんとに留利絵を理解できないか?」 「こういう感情、身に覚えがないか?」と言われれば、ほとんどの女はううーーんと考え込んでしまうはず。 そこが女の怖いとこ、このドロドロは女の性。 結局、蘭花は恋、留利絵は友情をそれぞれこじらせてしまったんだな。 なんだかんだでいちばん美味しいところを持っていって、うまーく幸せになるのは美波のような女。 腹立つけど、これは小説でも現実でもお決まりパターン。 最後の最後にどんでん返しのさらにどんでん返しがあったのは意外でした。さすがにここまでは予想しておりませんでした。お見事です! | ||||
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辻村さんの描く恋と友情ときたら、これは読むしかない!と張り切って読んだ。たしかに、面白いところはたくさんある。ぐっとくるフレーズもたくさんあって、さすが辻村さんとも思う。 だけど全体的に詩的な感じで、書き流したような感じがあったのが残念だった。せっかくこのテーマで書くのなら、もっと長く、時間をかけて練り込んでほしかった…… | ||||
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評判が悪いらしかったので読んでみたら本当にその通りでした。 後味悪すぎるし胸糞悪い感じを覚えました。 いままで読んだ中で一番ひどい小説だと思いました。 『きのうの影踏み』に期待します。 | ||||
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大好きな辻村深月さんの作品で書き下ろし長編ということで、かなり気になっていた作品だったのですが…… 個人的にはあまり好きになれませんでした。 「恋」と「友情」の2編として、二人の女性の視点から、美醜と恋を描いた作品。 大学の楽団の指揮者として現れた男性と、その恋人となる美しい蘭花、そしてその親友である容姿にコンプレックスを持つ留利絵。 盲目的に男との恋に溺れ、そして傷つく蘭花に、その姿を自身にかぶせながら親友であることを支えにして生きる留利絵というストーリーが正直キツい。 辻村深月さんの作品は、そのキツさを浄化できるほどのラストに魅力を感じているんですが、この作品はそれもなし。 最後の最後まで救いがなく、男の死という小さな謎に対しての種明かしもストーリーを締めるには唐突感だけが強く感じられました。 うーん、残念。 | ||||
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まず句読点の多さに驚いた。それが必然であればいいのだが、まるで流ちょうに喋ることが出来ない幼い子供のような語り口にしか感じなかった。そして改行が多い。はじめはこれらは意図的にやっているものだと思った。全体を詩的に見せようとしているのかと。 ところが中身は、ただの日記のようなもの。 アマチュアオーケストラの内情などくどくどと説明が続く。これはお仕事小説か?作家ならば説明ではなく、描写しろよといいたくなってしまう。 この小説で出てくるのは3人の同期の学生と、指揮者の男。その愛人の女性だけだ。それぞれのキャラクターははっきりとしているが、誰にも共感できない。とても特殊な緩教の人々として描かれているからだ。 そしてなんといっても、盲目の恋の相手である茂美の魅力がなさ過ぎる。どうしてこんな男に盲目的に惚れなければいけないのか、蘭花は単に恋愛知らずのお嬢さまなのか。 その激しい恋もセックス以外で彼らがどれだけ愛し合っているのかはほとんど描かれていない。この作家は恋愛を描写することが出来ないのか。 「恋」と「友情」は全く同じストーリーを2人の異なる視点で描いただけ。ストーリーは一つしかないのに、それを2倍に薄めだだけ。同じ事象が2人から語られるということは、結局は神の視点で書いているのと同じ。プロの作家ならば、一つの視点だけで、謎解きまで含めて書くべきじゃないか。安易な方法をとった時点で、作家は負けだ。 | ||||
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個人的には、著者の出身地を舞台にしたじっとり陰気で地味な話より読みやすかったのですが、うーん、やっぱり小説ではなく詩ですかって感じの文章はちょっとどうしたんだろうと心配になりましたし、ストーリーもありがちすぎて、ひねりがなかったですねえ。それでも登場人物の心理が迫ってくるようなら読み応えがあったんですが、男性に執着する蘭花はともかくとしても、留利絵は最初から最後までコンプレックスのみにしないで、途中まではコンプレックス、途中からは蘭花への執着と心理の描写に重点を置かないと、ストーリーに沿っていかないんじゃないですかね。話はそっちへ進んでいくのに、留利絵がいつまでもコンプレックスから先へ進んでいかないので、なんか、最後は説明にいい感じで納得できず、あれれという感じがしました。 | ||||
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帯に「女の美醜は女が決める」とか 「恋にからめとられる愚かさと恋から拒絶される屈辱感を息苦しいまでに着きつける」とか 「鬼気迫る書き下ろし小説」など ありますが そこまでの小説ではありませんでした。 1人の美しい女性「蘭花」さんの、大学時代から結婚式まで その同じ大学サークルの友達「留利絵」の物語。 二人の視点で構成されています。 理想の美男美女カップルと思われた「蘭花」と「茂実」の関係が 茂実の師匠の妻「菜々子」の登場によって、壊れていく様子。 そして、それを見つめる「留利絵」 留利絵の育った家庭にも、秘められた謎があり・・・ 普通の小説として、それなりに面白く読みました。 表装がステキ~ | ||||
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女ならわかる嫉妬の感情 男性は理解できないのかもしれない… 普段あまりあからさまに同性に敵対心を抱かず友達ともドロドロせず仲良くできる私ですが… 恋に盲目になる蘭花の気持ちも、他の女に屈辱感を味わわせたいナナコの気持ちも、友達を独り占めしたいルリエの気持ちも全部理解できてしまう自分が…所詮嫉妬とゆう恐ろしい感情を持つ女とゆう生き物なんだ…と改めて思い知らされました…… | ||||
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スラスラと読みやすく、ありがちな恋愛に溺れる女性の話。 読み応えあるし面白いがこれが辻村深月である必要はあるのか?他の名のしれた恋愛作家でも誰でもいいのではないか、そんな感想がよぎった前半の「恋」。 ところが、後半の「友情」。ここからが本領発揮だったのだと今ならわかる。 辻村深月得意の、目には見えない環境に根ざすカースト制度によりコンプレックスを抱いた女性のドロドロとした内心を文字に書き起こし、それは読む人の心を抉るのではないだろうか。 その女性のことを、考え過ぎだよ、と私自身一笑してしまいたくも思いつつ、流すことは出来ずどんどんその女性の目をそらしたくなるような痛い様を綴った文字を必死に追いかけていた。 そして、最後の最後のどんでん返し。 まさか、とまた騙されてしまった。『冷たい校舎の時は止まる』の時から辻村深月には騙されて、最後にあっと言わされている。 そこで、本当にこの2人は救いようがないことがわかり、タイトルがいかに本編とマッチしているか腑に落ち、やられたと思う。 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』の読後感と似たようなタイトルと本編の一致であった。 よくここまで書いたなぁ、と感心してしまいます。 今作の出版社は新潮社。 以前の作品だと『ツナグ』が新潮社では刊行されている。 今作の読後感は前述したゼロハチ〜に似た感じ。 文藝春秋だともっと読後感悪かった予感がするので新潮社で良かったかも。 また辻村深月で明るいお話読みたいのでツナグ2は大歓迎です。 それにしても、本当、久しぶりに楽しめた辻村深月でした。 | ||||
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