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八月の博物館
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八月の博物館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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SF・ファンタジー・歴史・純文学,すべてを融合させたかなり挑戦的な小説だと感じた. ひと夏の少年の成長と青春・冒険が繰り広げられると思ったら, エジプトが舞台の歴史ロマンが展開されたかと思えば,一人の小説家のリアルな葛藤が描かれる. 全ての物語を巧く融合させ,新たなエンターテイメントを形成している. そしてただのエンターテイメントではなく,小説とは何なのか, 作者本人が葛藤しているようにも思えるが, これは読者に対する問いかけ,いや,挑戦ではないかとさえ思える. しかも軸となるテーマには博物館とは何か,どんな役割があるのかを, 「博物館の博物館」を見せることで示している. これだけのテーマをここまで簡潔に,無理なくまとめているのはすごい. この小説家と同じように,それ以上に葛藤し考えたのが伝わってくる. | ||||
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こんな長い作品を読んで、何の読後感に浸れなかったのは珍しい。 これは私の知識や創造力が、作者に追いついていないせいでもあるが、 誰もが楽しめる作品ではない、ということだけは言い切れると思う。 | ||||
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確かに前半は説明も多く冗長。 小説としては、導入部分がつまらないのは失敗かもしれない。 実際私も最初に読んだとき、途中で止めてしまった。 ただし、全ての評価は、全て読んでから。 後半から急激に全ての歯車が合い始めて、ぐるぐると時間が進み、 夏の雲のように大きくなって、嵐になって、晴天で閉まる物語は圧巻。 夏休みの図書館で手に取れば、運命を感じるかもしれない。 | ||||
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あらすじに惹かれて購入しました。 途中に挿入される作者の文学論がちょっとウザイですが、本編は面白かったです。 ただ、どうしても気になることが…。 主人公は小学生のはずなのに、心理描写が難しすぎる。 いくら主人公が賢いという設定でも、ちょっと小学生っぽくないです。 もっと平易な言葉に置き換えるとか…小学生ならではの主人公の視点が見たかったです。 あと百科事典が手放せませんでした(笑) エジプト考古学史についてある程度の知識がないと厳しいかも…。 | ||||
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疑似科学情報をちりばめた骨太のストーリーを二発続けた作者の、新境地を狙った三作目。 僕は同じ科学に携わる小説好き人間として、前二作はそれなりに評価したのだけれども。 この三作目は、三つの世界が交錯する考古学謎解き冒険物語、だろうと思って読み始めたら、ちょっと違って戸惑った。 自分をモデルとした理系作家を語り部に、物語の作法を見つけさせる物語には、ちょっと入り込めないなあ。 この魅力的なネタを、良くも悪くもストレートな話にしない瀬名氏の、真価は4作目で決まるかな? 次作に期待します。 蛇足だけれども、劇中で受賞し損なう小説は、「ターゲット」のパロディですか? | ||||
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小説を書く科学者という稀有な存在と、科学的根拠に裏付けされた忠実な写実性を自ら重んじ,且つ,読み手からも評価されてきた作家。 しかし、同時に,人の心を揺るがす小説の「圧倒的な力」というものは、その「写実性」だけでは与えることが出来ないということに気づき,彼は切望していたに違いない。純粋な創作意欲だけに駆り立てられていたワクワクするような少年時代に,もう一度立ち返りたい,「同調」したい、ということを。 三者の同時平行的に進行するストーリー展開が一点に融合されるまでのもどかしさは、作者自身が作家としてのあり方をもがきながら模索する姿をも連想させた。 そして、彼が出した答えは,小説=「写実性」+「震えるような感動」という方程式だった。(重ねて,「小説」=「博物館」=現実にまで及び入る優れた「人工現実」) 正直,作者の書きたい主題が数カ所に散在し,トリッキーな文脈に惑わされるため、読み手である私はその中からこれといった焦点に絞り切るのが困難ではあった。 とはいえ、アピスの謎が迫る際の疾走感や、作家である未来の主人公の筆にストーリー展開を委ねたりするユニークさは、充分魅力的なものであった。それに、恐竜・宇宙・ピラミッドに代表される科学や歴史への憧れや好奇心という,少年時代には(私を含めた)誰しもが持っていたはずのテーマを中心に持ってくることで,多くの大人たちの共感を呼ぶだろう。 感動をひとに与えたいと願わない作家がいるだろうか。いや、彼の出した結論は,「与える与えられる,ではない、"A Whole New World"を"共有"すること」だった。読み手も登場人物になりきって小説の中を疾走することができたなら、そこが作家と初めて分かち合える"A Whole New World"であろう。 (追伸:私も小学生の時に藤子不二雄先生にファンレターを書いたことがあるので、なんとなく共感できるのでした(笑)) | ||||
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相変わらず話が長い。読むのにかなりの忍耐力が必要だった。でも、中身は結構面白いかも。 理系ネタからの脱皮を図ろうともがいた点は評価してもよかろう。 | ||||
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