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八月の博物館



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【この小説が収録されている参考書籍】
八月の博物館
八月の博物館 (角川文庫)
八月の博物館

八月の博物館の評価: 3.42/5点 レビュー 26件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

最後の同調

とても懐かしい、わくわくするような思い出というのを残念ながらあまり持っていません。それでも、この物語の主人公が迎える「夏休み」はどこか懐かしいのです。
自分自身が物語を内包している証拠でしょうか。どこかにあった、どこにもなかった夏休み・・・・私は物語にいつの間にか同調していました。
作者が、書きつつ書かなかった最後の「同調」とは読者自身とこの本の間にあったのだということに、読み終わってから気がつきました。
物語の中に、誘われる楽しさに気がつかせてくれました。ストーリーの緻密さとか、物語のダイナミックさを味わう以前に、ちりばめられているたくさんの小さなお話をただただ読む楽しさを感じました。
八月の博物館 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:八月の博物館 (角川文庫)より
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No.5:
(3pt)

物語の物語は、小説へと昇華したか?

疑似科学情報をちりばめた骨太のストーリーを二発続けた作者の、新境地を狙った三作目。
僕は同じ科学に携わる小説好き人間として、前二作はそれなりに評価したのだけれども。
この三作目は、三つの世界が交錯する考古学謎解き冒険物語、だろうと思って読み始めたら、ちょっと違って戸惑った。
自分をモデルとした理系作家を語り部に、物語の作法を見つけさせる物語には、ちょっと入り込めないなあ。
この魅力的なネタを、良くも悪くもストレートな話にしない瀬名氏の、真価は4作目で決まるかな? 次作に期待します。
蛇足だけれども、劇中で受賞し損なう小説は、「ターゲット」のパロディですか?
八月の博物館 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:八月の博物館 (角川文庫)より
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No.4:
(3pt)

小説=「写実性」+「震えるような感動」

小説を書く科学者という稀有な存在と、科学的根拠に裏付けされた忠実な写実性を自ら重んじ,且つ,読み手からも評価されてきた作家。 しかし、同時に,人の心を揺るがす小説の「圧倒的な力」というものは、その「写実性」だけでは与えることが出来ないということに気づき,彼は切望していたに違いない。純粋な創作意欲だけに駆り立てられていたワクワクするような少年時代に,もう一度立ち返りたい,「同調」したい、ということを。 三者の同時平行的に進行するストーリー展開が一点に融合されるまでのもどかしさは、作者自身が作家としてのあり方をもがきながら模索する姿をも連想させた。 そして、彼が出した答えは,小説=「写実性」+「震えるような感動」という方程式だった。(重ねて,「小説」=「博物館」=現実にまで及び入る優れた「人工現実」) 正直,作者の書きたい主題が数カ所に散在し,トリッキーな文脈に惑わされるため、読み手である私はその中からこれといった焦点に絞り切るのが困難ではあった。 とはいえ、アピスの謎が迫る際の疾走感や、作家である未来の主人公の筆にストーリー展開を委ねたりするユニークさは、充分魅力的なものであった。それに、恐竜・宇宙・ピラミッドに代表される科学や歴史への憧れや好奇心という,少年時代には(私を含めた)誰しもが持っていたはずのテーマを中心に持ってくることで,多くの大人たちの共感を呼ぶだろう。 感動をひとに与えたいと願わない作家がいるだろうか。いや、彼の出した結論は,「与える与えられる,ではない、"A Whole New World"を"共有"すること」だった。読み手も登場人物になりきって小説の中を疾走することができたなら、そこが作家と初めて分かち合える"A Whole New World"であろう。 (追伸:私も小学生の時に藤子不二雄先生にファンレターを書いたことがあるので、なんとなく共感できるのでした(笑))
八月の博物館 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:八月の博物館 (角川文庫)より
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No.3:
(4pt)

もし・・・

読んでいるうちに、ぐいぐいと物語の世界へ吸い込まれ、気づいたら自分と主人公を重ねていた。と同時に、物語の中の少年トオルをうらやましく思った。私も古代の遺物にロマンを感じ、夢を見ていた子供だったから。  久々に物語の景色が残る本だった。
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4043405065
No.2:
(4pt)

瀬名さんにしか書けないでしょう、これは。

久しぶりにわくわくしました。特に少年時代のトオルの場面が素敵。少年時代を懐かしみながら読みました。カールコレアンダー古書店とか、ドリトル先生とか読書好きだった少年心をくすぐる言葉に、にやり、としてしまったのは私だけじゃないはず。扉の向こうには無限の物語が広がっていた。
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No.1:
(3pt)

話が長い

相変わらず話が長い。読むのにかなりの忍耐力が必要だった。でも、中身は結構面白いかも。 理系ネタからの脱皮を図ろうともがいた点は評価してもよかろう。
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