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(短編集)
華胥の幽夢 十二国記
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華胥の幽夢 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 1~20 1/3ページ
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王がジョウゼンするまでの経緯。ジョウゼンしただけマシか。 国宝、かしょかだの枝の夢はみる者にとって違う夢を見せる。 | ||||
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全巻大人買いしてイッキ読みしました。 | ||||
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架空の君主政治を通して、現代の民主政治の強弱を見つめる機会になりました。 | ||||
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「冬栄」 雲上の物語。青鳥と書いて「しらせ」と読む。おそらくホントに戴国と漣国との間で鳥のやり取りがされたのだと思う。往復で何日かかるのか。騎獣で半月なのだから、機動力があっても20日はかかったのだろう。 精神年齢10歳としては、あまりにも責任感のある泰麒の初外交のお話。泰麒の自己肯定感の欠如は、一旦この短編では解決したかに見える。 「乗月」 雲上の物語。月渓がこの章の主人公ではあるが、彼の逡巡は4年の月日があったにしては幼いと思う。寧ろ描きたかったのは、祥瓊の手紙だろう。さあコレでケリがついた。あと100年ほどすれば、祥瓊がまた芳国に戻ることもなきにしもあらずだろう。 「書簡」 雲上と雲下の物語。さすが十二国。王様の使う鳥(便り)は、現代で云うボイスメモの機能が付いている。小野不由美女史が書いた頃には、テープレコーダーのイメージだったんだろうか。お互い背伸びをして、手紙をやり取りする友だち同士の物語。この半年後、慶国は動乱が始まる。 「華胥」 雲上の物語。華胥華朶(かしょかだ)は才州国にある宝。宝玉でできた桃の枝。それを枕辺に挿して眠れば花開き、華胥の夢を見せる。昔、黄帝が治世に迷ったおり、夢で華胥氏の国に遊び、そこに理想の世を見て道を悟ったと伝えられる。采王黄姑の前王の砥尚(ししょう)の二十余年の治世と、代替わりを巡る「殺人事件」ミステリを描いた一編。 黄帝とは、古代中国における伝説の皇帝達、「三皇五帝」のひとり。「三皇」の治世を継ぎ、中国を統治した「五帝」の、最初の帝である。十二国に於いては「伝説」ではない。何しろ、歴史的「遺物」が実際に使われているのだから。 「帰山」 雲上の物語。前半は、利広と延王の会話からなる。ここで、十二国の栄枯盛衰の傾向と、利広と延王の隠れた闇の心を垣間見、驚く。また(X16年ごろの)十二国の世界情勢報告が一挙にされたということでも重要な一編。 さて、最後の短編集を終えて、怒涛の最大長編に、次回から突入するようだ。 年表(加筆訂正) 1400年ごろ 奏国宗王先新が登極 妻と3人の子仙籍に入る 1470年 六太4歳延麒となる。 1479年(大化元年) 雁国延王尚隆が登極 1500年(大化21年)元州の乱 斡由誅殺 1700年ごろ 範国氾王登極 ーX96年 柳国劉王露峰が登極 ーX75年 恭国供王珠晶が登極 ーX 25年 舜国の王登極 ーX18年ごろ 芳国峯王仲韃登極 才国采王砥尚登極 X元年 泰麒 胎果として日本に流される X2年 才国采王砥尚崩御 才国采王黄姑が登極 X9年末 慶国予王が登極 X10年 泰麒 2月蓬山に戻る 戴国泰王驍宗が登極 X11年 泰麒 4月日本に戻る X 12年 芳国峯王仲韃崩御、娘の祥瓊の仙籍剥奪 芳国の麒麟卵果が触により流される X14年 5月慶国予王崩御 X15年(1992年?)陽子日本より来たる 10月慶国景王陽子が登極 X 16年 功国塙王崩御 慶国で和州の乱 X17年 泰麒 9月戴国に戻る | ||||
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読み始めたら、夢中になりすぐに読んでしまいました。 | ||||
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良い 中々考えさせられる | ||||
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戴の「冬栄」が読みたくなって購入しました。最初の頁から泣いてしまいました。切ない。そうだ!こんな時もあったんだ〜!と。 「書簡」「乗月」なども懐かしく読みました。やばい、また全巻揃えてしまう・・・。 やっぱり楽俊好きです。 | ||||
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これまでバラバラの感なきにしもあらずだった十二国記。各国に関わるストーリーの隙間を埋める趣旨の短編集だが、国を治める政治のあり方についての深い洞察が見られて感心した。特に表題に出て来る「華胥」の出来映えが出色。官僚の腐敗を許した先王の暴政を厳しく批判して新しく王座に着いた男。理想の国家を目指して「正道」を歩んだ筈なのに苦い結末が待ち受ける。随所で洞察に富んだ名セリフがあり、特異な設定のファンタジー世界の話だが、十分にリアルな世界で通用する苦さだった。 最後の「帰山」でようやく心温まるストーリーを読んだ感じだが、登場人物に容赦なく過酷な試練を与える十二国記らしい緊張感溢れる短編集で、やはり凡百のファンタジーの甘さからは突出している。読み応え十分でズシリと重たい読後感だった。 | ||||
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さっと読んでしまえば、ぱっと読んでしまえる短編集。だが、一つひとつの話の意味を考え出すと、自分の人生でも似たようなエピソードを思い浮かべることができる。 ・手紙にある「元気だよ」の一言の裏に、どんな思いがあるかを考えたことがあるだろうか。傷ついた人間ほど優しくなるというのは、きっとこういうことなんだと思える。 ・上司や先輩のやり方に対して、ただただ文句を言っているだけの自分。本当に最適解を考え抜いたことはあるのか。 ・一つの目標を目指していたのに、そもそもの言葉の定義が違っていたため、全く足並みが揃わずに失敗したこと。 思い出すと苦い記憶が掘り起こされること、誰にでもあるはず。ちょっと立ち止まって、何が原因だったのか、どうすれば良かったのか、これからでもできることはあるか。そんなことを考えるきっかけになる本だと思う。 | ||||
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現在までに発売されている本編を全て読み、短編なので最後にこの著書を読みました。 十二国記シリーズが本当に好きなので、この著書もまた楽しく、そしてじっくり拝読。 5編共勿論良かったのですが、特に乗月・書簡・華胥の3編が心に残りました。 「乗月」月渓の苦悩、なぜ芳国の峯王や峯麟までもを手に掛けなければいけなかったのか!月渓の真意がよく解りました。祥瓊との和解?も読んでいて嬉しかったです。 「書簡」はやっぱり陽子と楽俊の、互いを思う気持ち・気遣いなど、和むものがありました。人間の本音・建て前・気遣いがよく描かれているなぁと。楽俊がいずれ、慶国に属すればいいなぁと思います。 「華胥」は表題作でもあり、少し長めの短編でした。「華胥華朶」の働きの本当の意味。青喜の言葉で解った時には、驚きでした。でも、青喜の考え方や、朱夏とのやり取りを読んでいて、これまた人間の本音の、心の奥底の部分を洗われた?様な感じがしました。 「人は自分の本音に疎いものだ」「そう感じているのか、そうでなければ!と自分に課しているのか」と言った青喜の言いたかった核心の部分を読んで気づいた時になど、現実でも、良い人間になるのは窮屈なものなんだな…と感じたり。無意識のうちに「自分の心に課している」事は、よくある事だな…と感じました。 残りの2編「冬栄」「帰山」も楽しく読めました。 「冬栄」は戴国=泰麒と驍宗・漣国の廉王と廉麟の物語です。廉王みたいな王もいいなぁと思いました。国も民も、のんびり過ごせそうな雰囲気です。(イラストの廉麟が綺麗!!)。 「帰山」は十二国で最長の王朝、奏国の王の息子・利広が登場。本編同様、ふらっと?柳国を訪ねる物語です。奏王一家も、とてもいい関係の家族(王族)ですね。 やっぱり十二国記シリーズは面白い! ファンタジーではあるものの、ただ楽しい!面白い!だけじゃなく進むのが、本当に良い所です。年齢に関係なく入り込めます。 後は、本編の「新作書下ろし長編」の出版・発売日を心待ちにしています。全て読破したので、内容が朧気になる前に、早く出版してほしいと思って止みません! 2016年中の完成を目指して…と公式ホームページにありましたが。現在2016年10月も終わろうとする今…もう近いのかな??といつも気になっています。戴国=泰麒に驍宗、李斎など、完結してない所も、瞬国など、まだまだ出てきてない国もあるので、長編楽しみです! 小野不由美さん、ここまでの物語が描ける作家さん。十二国記、頑張ってほしいです。 | ||||
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まさに珠玉の短編集と言ってもいい一冊です。ただし、タイトルにもなっている華胥の幽夢を除いては。 十二国の一つである采を舞台にしたこの短編は、短編集の中でも最もページ数を多くとっているもので、唯一他の十二国記とシリーズと何の繋がりもないお話になっています。 テーマとしては作中のメインであるキャラクターが遺した「責難は成事にあらず」という一言に集約されていると思います。他人を非難することは容易いけれども、それは何かを正すことではない。与党を批判ばかりしていたのにいざ自分たちが与党になったら何もできない野党、なんてどこの国でも聞く話ですし、若い革命家であった主人公たちが理想と現実に挫ける物語といってもいいかもしれません。 王が全てを決定する世界なので、ごちゃごちゃした政治紛争にならずにストレートに作者の伝えたいことが分かって読みやすいです。主人公の朱夏を筆頭に、キャラを取り巻く人間関係やストーリーも魅力的だと思います。 何より『王がどうやって国を治めていくか、あるいはどう失敗するか』は十二国記の根本たるテーマだと思うので、大筋自体には何の不満もありません。 では何が問題かというと、作中に出てくる青喜というキャラが全ての原因です。彼は朱夏の弟分のような立場なのですが、正直それはどうでもいいです。 この青喜はあのキャラはこういう思惑があったのではないか、主人公にはこんな問題があったのではないか、あらゆる物事に対して「つまりこういうことなのではないかな?」と台詞で語ってしまいます。作者の代弁者、スピーカーと言ってもいいかもしれません。終始こんな調子なので当然ながら青喜にキャラとしてt惹かれる部分があるはずもなく。 私は華胥の幽夢を読み返す前に、魔性の子以外ではシリーズの一番最初の物語になる月の影、影の海も読み返していました。 そこで主人公の陽子があらゆる困難を経て成長し、その上で自身が学んだ言葉には非常に重みがありました。作者ではなく、陽子というキャラクターが発した台詞として説得力を持って響いたのだと思ってます。 だからこそ、今作のサブキャラが長台詞で全てを説明してしまう仕様にはがっかりしてしまいました。青喜の台詞は解説を読んでいるようでしたし、おまけに長いので読み進めるのが苦痛でした。朱夏が疑問を持ち、青喜が答える。このパターンが多すぎです。そんな禅問答じゃないんだから…。 もともとキャラの言い回しに少し説教臭いところもあるシリーズなので、それが悪い面で出るとこんな結果になるのかなあと感じました。 表題作については散々に言いましたが、他の短編は間違いなく名作といっていいレベルで、お馴染みのキャラの後日譚が瑞々しく描かれています。 なので評価は全五編から華胥の幽夢の分を一つ減らして星4つにしておきます。 | ||||
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泰麒の話、戴国のことをもっと知りたい!アニメ化されたら、絶対見たい! | ||||
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本当に見なければいけないものは、自分が見たいものとは違うことが多いのだと改めて思います。 人の心は弱いなとも…。 一方で陽子と楽俊のやりとりには、友だちだからこそ吐かない弱音に矜持やしなやかな強さを感じました。 何度読んでも励まされます。 | ||||
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短編集ですが、十二国記の様々な世界観にふれることが出来ます。 アニメもきれいに融合出来たと思いたいです。 小野不由美さんは人を人としてとらえることが見事です。 人の人としての苦悩。永遠のテーマですが、圧巻です! 十二国記の新作も楽しみですが、 ノンフィクション的な作品も是非に書いてもらいたいです! | ||||
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他社から出たものも持っていて、何度も読み返していましたが、ところどころ加筆訂正があって見つけるのも楽しい。作品自体もよいですし、もう少し後には書き下ろし長編も予定されているので、続きが楽しみです。 | ||||
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丕緒の鳥が少し本編と外れていただけに、陽子、楽俊、泰麒がでてくるとのめりこんでしまいます。 黄昏の岸 暁の天が続いて出版され、新作長編への期待が膨らみます | ||||
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人は自分自身の本音には疎いもの、そして気づかないふりをする。自分から目をそらして、カッコいいと思う自分を演じてしまう。 人から認められたいから、尊敬されたいから。 自分をさらけ出した方が楽なのに。でも自分ってなんだろう。何を望んでいるんだろう。 これが本音じゃなく偽りなら自分の本音はどこにあるんあだろう。 考えて考えて考えて、逃げずに自分を見つめる。認めることが大切なんですよね。きっと。 全5編、どれもこれも本当に面白い。 そして自分のためになる。 最高の小説だ。 私もしゃんとしよう、元気をだして頑張ろう。 この素晴らしい人たちに負けないように。 | ||||
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さすが自身も同人好きな作家さんだけあって、丁寧なリメイクでいっそう読みやすくなっています。 | ||||
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十二国の内実を補完するように語られる短編集です。 特に「帰山」は柳国が語られた後(旅する延王と利広から)、奏へ戻った利広が王宮で各国の諸事情を語る内容が大変興味深かった。 初めて読んだ解説に、次回刊行される『黄昏の岸 暁の天』では範が舞台だとか。 楽しみです。 以下、今作で舞台となる国です。 「冬栄」は戴(泰麒)が漣へ。 「乗月」は芳。 「書簡」は雁(楽俊)と慶(陽子)。 「華胥」は才。 「帰山」は柳から奏へ。 いままでの十二国記を読み返し、各国項目一覧表を作りました! | ||||
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NHKでぜひアニメ第二段として制作・放送を考えてください。アニメと小説との間のギャップをどのように構成するのか楽しみです。 | ||||
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