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ヴァイオリン職人の探求と推理
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ヴァイオリン職人の探求と推理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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美術品としてのヴァイオリンの魅力と危うさを犯罪に絡めて見事に伝えている作品。主人公の生き方もカッコ良く、読後も暖かい気持ちが残りました。本の題名、もうちょっと何とかならなかったのかな? | ||||
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イタリア人が書いたとしか思えない。イギリス人なの、作者? マジ? 本当にイタリアが好きなんですねぇ。いや、好きを通り越してますよね。前世はイタリア人、それもヴァイオリン職人だった、とか…? だって、主人公のジャンニの行動も台詞も、周囲との人間関係も、実にイタリア的! 特に友人の刑事さんアントニオとの関係が良いです。親子ほど年齢が違うけど、息子でも甥っ子でもなく、かつて自分の工房に頻繁に出入りしていた近所の子供だったのが、何となく心が通じ合い、今は対等の友人という、そんな他者との関わり方が、この物語の通奏底音となって、実に生き生きとした人間味溢れる世界を生み出しています。 ミステリーとしてはちょっと、詰めが甘いと言うか、無理やり決着つけた感もありますが、それでもイタリア好きで、クラシック音楽に興味ある人はきっとハマると思います。 バックミュージックはジャンニもお気に入りのヴァイオリン奏者、アルテュール・グリュミオーの名演奏による、バッハの『無伴奏ヴァイオリン・パルティータ』がオススメです。 | ||||
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多くの人、場所が登場して、それぞれが少しずつヒントを与える、主人公がそのヒントをかき集めて推理を組み立てるといった物語だった。 個人的には、もう少し登場人物を少なくして、過去や証言を掘り下げたり、嘘を見破っていくような物語が好きなので、この小説は合わなかった。 結末もそれほどどんでん返し的なこともなく、そこそこ想像通りの結末だった。 多くのカタカナの人名、地名を覚えながら読み進めたのに、脳みそを無駄遣いした気分。 バイオリンの歴史などが少しかじれ、イタリアを中心に旅行気分が多少味わえることはよかったかも。 | ||||
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主人公のヴァイオリン職人・ジャンニが紳士で、ジャンニの考え方や生活スタイルに憧れます。クラシック音楽好きにはたまらないマニアックなネタも味付けになったミステリー小説。まさに好物中の好物作品でした。今のところ全3巻となっていますが、まだまだ続編が増えますように、と期待して願っています。 | ||||
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大好きなクレモナとバイオリンにまつわる小説とあって、期待していました。 確かに全体としては悪くないと思うのですが……。最後の収まりかたがなんとも後味が悪いです。 え?どうしてそこにそのバイオリンが行くの?大体、そんな名器持つことになったら、絶対周りが放っておかないし、出所を詮索されるし。 え?待って、そのバイオリン、何処から来たの?まさか、あなた、師匠のあの贋作……? 誠実って押し出してた主人公が、そんなことします? でも、最後のあのバイオリン、そういうことになりますよね? なんとも後味が悪いので、星2つ。 続編も読む気満々でしたが、その気がなくなりました。 残念。 | ||||
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・総合すると面白かった。 ・登場人物の個性が明確でわかりやすかった。 ・主人公も単なるいい人ではなく、深みがあった。 ・ストーリー、謎解きも納得できた。 ・移動、場面転換が多く、また地名もわかりにくいので、どの町にいるのか見失うことがあった。 ・ヴァイオリンもいろいろ出てきて、どのヴァイオリンの話をしているのか見失うことがあった。 ・ラストは少々都合良すぎかもしれない。 | ||||
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以前より気になっていたポール・アダム著『ヴァイオリン職人の探究と推理』を入手して読むことにした。 イタリアのクレモナでバイオリン作りの職人が探偵するという毛色の変わったミステリなので興味を持ったのである。 イタリアのクレモナがどのあたりにある街なのかも本書を読み進みながらネットで調べてしまった。 クレモナは、ポー川中流の左岸にあり、ミラノの南東75kmに位置している。 このクレモナという街は、16世紀に始まったヴァイオリンなどの弦楽器職人の街としても知られている。 そんななかでも17世紀から19世紀にかけてのグァルネリ家やストラディバリ家が有名である。 その伝統は現在まで続き、本書の主人公ジョヴァンニ・カスティリョーネも少しは名を知られた職人の一人である。 毎月一回弦楽四重奏を楽しんでいた同業の古い友人トマソ・ライナルディが突然何者かに殺された。 演奏仲間の一人で子供のころから知っている刑事アントニオ・グァスタフェステと犯人探しが始まった。 その謎にはアントニオ・ストラディバリが作ったヴァイオリンの幻の名器が絡んでいるようだ。 二世紀も昔に行方が判らなくなった幻の名器(メシアの姉妹)の行方を探しだすことと、この殺人事件の犯人を探偵することに繋がることに二人が気が付く。 二世紀も昔の子孫や関係者を、イギリスのダービシャーやオックスフォードなどへ二人のコンビは訪れる。 二人が旅をする情景描写など読者もその景色を眺めているように感じさせてくれる著者の文章は冴えている(訳の上手さも後押ししていたようである)。 有名画家の作品の贋作のミステリなどは読んだことがあったが、ヴァイオリンの贋作をミステリで読んだのは初めてである。 なによりもヴァイオリンについて知らないことを本書で知識として得たことが収穫であった。 | ||||
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ミステリーを通じて、ヴァイオリンに関する歴史、人物、構造が色々とわかりました。また、クレモナ周辺の風景、ミラノ、ベネチアの風景が上手く描かれていて、旅情感をくすぐられ、訪れたくなりました。 | ||||
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バイオリンの、深い世界に触れることができて、新たなミステリーの舞台に、心が震えました。シリーズ2作目もぜひ読みたいです! | ||||
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おもしろかった。ただ親友の死という打撃の直後にここまで徹底した探索をする不自然さが常に気にかかってしまった。もう少し遠い対象の死にしてもよかったんではないかと思ってしまった。それ以外は良いと思う。 「あの」失われたヴァイオリンがこんなところで見つかる設定でいいのか? と思ったら、あとのほうで意外な事実で覆されて心地よかった。 | ||||
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第一作目を書店で見つけ、題名に魅かれ、とりあえず購入しました。 すっかりはまってしまい、続編のこちらも注文しました。 内容が特異ですので、こちらの方面に興味がある方には超お勧めです。 イギリス人作家なのに、イタリア人気質が分かる、っていうもの面白いです。文章の端々に出てきます。 | ||||
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ヴァイオリンが好きなので、タイトルに惹かれて買いましたが、夢中で読んでしまいました。 ヴァイオリン職人が殺人事件にからむ?解決する?いやいや、この業界のいろいろな裏表が覗き見できて、しかも、名機とその作者の知識も得られるという、ヴァイオリン好きにはたまらない一冊です。 単なる推理小説としても一級品。 すぐに続編も買って読んでしまいました。 お勧めです。 | ||||
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優れた小説は、読んでいるだけで自分もその世界を体験しているかのようですが、これは本当にその手の一冊。 映像はなくても、まぶたに見たことも行ったこともないクレモナの風景が浮かび、たいして詳しくもないのにヴァイオリンの豊かな音色が聴こえてきます。 ミステリーそのものとしてもおもしろいし、家のリビングだろうと電車の中であろうと頭と心はクレモナに飛んでいきます。 | ||||
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作者はイギリス人で、かなり多作な人らしいが日本では知られてなかっただろう。 それが昨年、正編続編を成す2冊のユニークな本で登場した。 ユニークというのはわざわざ翻訳者が原作の題を変えて強調しているように、 ヴァイオリン職人の老人が謎解きに挑むというものだ。 しかも主人公ほか主要人物はイタリア人で、舞台もだいたいイタリアである。 正編に当たるこの本では、 腕の良いヴァイオリン職人のジャンニが、語り手=主人公として登場、 同業の親友が殺され、若い刑事もヴァイオリンの演奏仲間で、 またどうも幻の名器にまつわる事件のようだということで、 その知識もあって、刑事を手伝って謎解きに乗り出す、という話になっている。 ヴァイオリン、しかも製作、さらには偽造やらという面を含むわけで、 クラシック音楽やヴァイオリンの曲や、 ヴァイオリンそのものに興味がある人には堪えられない素材かもしれない。 私のようにとくにヴァイオリンに詳しくない場合でも、 ストラディバリウスなどという名器があって、何やら興味深い、ときにはミステリアスな歴史があることはどこかで聞いている。 そういう背景の奥深さをうまく利用したミステリーである。 一般人が読むにはときに知識がついていかないと思う場面もあるが、 苦になる程でもないし、当然のようにすばらし演奏の描写などもあって楽しめる。 ミステリーとしては、殺人をめぐる真実だけでなく、 消えた歴史的なヴァイオリンの謎をも解き明かそうという二重構造になっているのもいい。 しかし、そうしたユニークな設定はもちろん評価すべきとしても、 またミステリーとしての質も悪くないにしても、 私が一番魅力的と感じたのは文章と登場人物だった。 とても味のある主人公が語る形だから、それらは渾然一体と言ってもいい。 ジャンニだけでなく、友人である若い相棒の刑事のほか、 何人もの愛すべき、あるいは興味深い人物が出てくる。 その辺は、質のいいイギリスの小説にしばしば見られるもので、 イギリスの作家の良さが出ていると言うべきだろうか。 ミステリーというと殺人事件を扱ったものが圧倒的に多いだろうし、この作品も例外ではないが、 そこにありがちな生々しさとか血生臭さはここではあまり感じられない。 それもやはりジャンニの人柄とそれを映した作者の筆の功績で、 殺人のおぞましさの代わりに、人生の滋味のようなものがにじみ出ているのがとてもいい。 文章だけでも楽しめる物語ではないかと思った。 そしてそれも翻訳の良さがあってのことである。 おそらく元の文章もいいのだろうが、この翻訳はいい。 注の付け方にもクラシック音楽へのこだわりが感じられるようで、その点もいいと思った。 | ||||
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この本に関しては、私にとっては非常に興味深く、なお且つタイムリーであり、著者が英国人というのが余計に面白くほりだしものでした。 | ||||
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読みながら音楽の神さまに愛された人と神さまを冒涜する人とがいることがよくわかる。愛される人の愛され方の妙、冒涜する人へのこころ憎い罰。絶妙のバランスにある。カミサンに勧めたら気にいったらしい。 | ||||
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面白いことは間違いありません。 ヴァイオリンに関する部分、ストラディヴァリ、グァルネリといった作者やそのヴァイオリンの来歴、いわゆる名器に関する鑑定家、ディーラー、コレクターたちの虚々実々の駆け引きなどで、ぐいぐいと読者を引っ張っていきます。特に“メシアの姉妹”の言われる名器の行方を追い、イタリア、イギリスなどを駆け巡りながら、主人公と相棒となる刑事が一喜一憂する部分が、印象に残ります。 ただし、殺人犯人捜しについては、それほどのことはありません。 ということで、ヴァイオリンやクラシックに全く興味がないミステリー好きには薦められませんが、そういったことに興味があれば、ミステリー好きでなくても、かなり楽しめると思います。 | ||||
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こんなに夢中になって読んだ小説は本当に久しぶりで、思わず家族にも勧めてしまった。 普段、私たちが音楽を聞く場合、演奏者と聴衆という関係のみを認識し、その二つを繋ぐ為の楽器やそれを製作する職人というものをとかく見落としがちです。 しかし、著者はその見落しがちなものをストラディバリやグァルネリなど一般人でも耳にしたことがあるような名器が存在するヴァイオリンを題材に小説を書くことで、非常に解りやすく読者に語りかけているように感じました。 音楽に関わる人(演奏家・教師・学生・楽器製作者)には是非とも読んでもらいたい作品です。 | ||||
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日頃クラシック聴いていますのでヴァイオリン職人が探偵いうことでヴァイオリンをどう題材としてミステリーが展開してゆくのか興味がありました。内容も良くできていますがヴァイオリンについての知識が得られたのが又良かったです。 | ||||
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ヴァイオリンも職人技がいるが、推理小説もかなり職人技が必要だなと感じた。 | ||||
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