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メビウスの殺人
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メビウスの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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8の字屋敷で起こった、蜂須賀菊一郎殺しと河村美津子殺し。 最後に真相説明するのは、警視庁の速水恭三警部補の弟の慎二。 2つの事件とも、巧妙な殺人方法が取られている。河村美津子殺しの密室に関しては、ちょっと上手く行きすぎとは思うが。 菊一郎の死体が引きずられていた理由、常夜灯が交換されていた理由、左利きの話、空中に浮かんだボウガンの謎、ボウガンの意外な隠し場所等、すべてが合理的に説明されている。 8の字屋敷の特性も、犯行に上手く活かされている。 (この作品だけではなく、他の有名ミステリーもネタバレ) この作品は、作中に挙げられているような有名ミステリーのパロディーが随所に見られる。 凶器としてボウガンを使ったのは、『ユダの窓』。菊一郎殺しのトリックは『三つの棺』。この事件での河村美津子の役割は『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』。真犯人の設定は『スタイルズ荘の怪事件』など。 | ||||
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作者自身もスラップスティックギャグミステリーだと述べているように、真相が明らかになるにつれて事件の設定のバカバカしさが露呈していくのだが、これがいわゆるユーモアミステリーなのかというと、全く違う。 設定はバカバカしいのに、それが却って話自体の猟奇性、反モラル性が逆に際立ち、読後感の妙な悪さがそれを証明していると思う。決して軽いタッチのミステリーではないところが本作の真髄。 | ||||
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「8の殺人」「0の殺人」と来て、著者の三作目に当たる1990年発刊の初期三部作の 最終作。この速水三兄妹が登場する初期シリーズはどの作品もドタバタ喜劇っぽくて 重くならないのだが、本作で企てられる犯罪はけっこう猟奇的である。いわゆるゲーム 殺人だ。撲殺と絞殺が交互に繰り返される連続殺人に苦慮する長男・恭三。被害者に いかなる共通点も見られず、捜査は難航する。ユーモア推理風だから、さほど深刻に ならずに読めるが、これシリアス路線で書いたらサイコ・スリラーっぽくて使えるんじゃ ないかなどと考えていたら、作者によるあとがきで後の「殺戮にいたる病」という作品に 活かされているらしい。未読なので、そのうち読んでみたいが。犯罪の背景にパソコン 通信が出てくるのが後のネット犯罪を暗示していて興味深い。例によってリアリティの 点ではツッコミが可能な場面も多々あるのだが、この作品群に関しては指摘するだけ 無粋であろう。更にいうと、殺人の謎のいくつかと殺害方法の真相は説得力が弱いと 言わざるを得ず、その意味で物足りない。真剣にその意味を推理していただけにねぇ。 | ||||
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メビウスという題名が読んだ後に 納得できました。 「殺戮にいたる病」と姉妹本の ような感じです。 | ||||
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速見三兄妹シリーズの第三作目です。今回は無差別殺人事件です。濃いキャラクターのどたばたギャグは健在。 作者は、この作品を書いているうちに『殺戮にいたる病』を思いついたそうです。明るい『メビウスの殺人』に暗い『殺戮にいたる病』と、明るさは全く違いますが、そういえば似た雰囲気を持っていると思います。『殺戮にいたる病』を読んだ人には、『メビウスの殺人』のどたばたギャグのノリに吃驚すると思います。逆に『メビウスの殺人』を読んだ人には、『殺戮にいたる病』のスプラッターな描写の数々に戦慄を覚えると思います。『殺戮にいたる病』は「我孫子武丸の最高傑作」と評価と人気が高いです。どちらも良質の作品ですからお薦めします。ぜひ、どちらも読み比べて見て下さい。 | ||||
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