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(短編集)

女たちは二度遊ぶ



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女たちは二度遊ぶの評価: 3.39/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1~20 1/2ページ
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No.36:
(1pt)

外装

新品を原価で購入しているが、文庫本のカバーがひどく汚れている。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.35:
(5pt)

女を通して男を描く。

吉田修一氏は、男性、女性、その他の目線、いくつ持っているのだろうか。居そうで居ない、いや、居るかもしれない人達の物語り。短編なので、飛行機や鉄道などでもサクッと読めます。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.34:
(1pt)

趣味に合わなかった

タイトルに惑わされた
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.33:
(3pt)

大体がダメな男のストーリーな中で、中学生男女の1日デートを題材にした「最初の妻」が出色。

1時間もあれば十分の読みやすい短編集。抱腹絶倒とか手に汗握るとかいうことは決してなく、淡々とストーリーが進む。
著者の作品はいつもながら、若い時の感覚を思い出させてくれるところが素晴らしく、そうした箇所も5つ、6つ。
何度も読もうと思えるものではないかもしれないが、時間つぶしには十分。
大体がダメな男のストーリーな中で、中学生男女の1日デートを題材にした「最初の妻」が出色。
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4043912013
No.32:
(2pt)

断片的な男と女の出会いと別れ。ストーリーの面白さを求める小説ではありません。

超短編がいくつも収録されています。男女間で揺れ動く感情を短いページ内で描けているのはさすがと思いますが、同時にその中身のなさに「だからなに?」という感想を抱くのも事実。男と女の出会いと別れがテーマなんでしょうが、リアルに転がるさまざまな男女あるあるを詰め込んだだけでわざわざ小説として読む必要はないかなぁ〜という感じでした。特に刺さる展開や面白い緩急があるわけでもなく、読みやすいけどつまらないな…というのが率直な感想。
一本一本のボリュームは薄く、登場人物に共感する前に話が終わるので、自分の経験と照らし合わせていかに登場人物に自己投影できるかで本作の評価は分かれると思います。私はあまり自己投影するタイプではないので始終「はぁ」という感じでした。エンタメ性は皆無。後味が悪い話は実に9割。有名な作家さんなので文章はさすがの読みやすさ、でもそれだけなのであまりおすすめはできません。☆2。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.31:
(2pt)

想定内である。

古い発刊であることから、痛みは許容していたが、想定どおりでありました。特に問題はありません。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.30:
(3pt)

下流のオトコたちの情けなく、掃いて捨てられるような存在。

11人のオンナの デッサン。
そのオンナの断面を切り取る うまさがある。
それなりに、存在感がある。
そのオンナたちを見ているオトコの
不確かさ。不安定性が 目につく。
下流のオトコたち。

『どしゃぶりの女』
頼りないオトコなのに、オンナを試す。
何もしないオンナが、食事を待っている。
だから、待っているのを どれだけ待てるか 試す。
この こころ意地の悪さ。
それでいなくなった。
それは、オンナではなく ペットの猫の扱い。

『殺したい女』
あかねにつきあい、居着いてしまうあかねの工場。
母親が蒸発し、娘 あかねも蒸発してしまう。
お母さんのところにいったんだ。
それで納得する オトコたち。これも、ペットのたぐい。
ちゃんと、探せよ。

『自己破産の女』
まったく、金の管理ができないオトコ。
女のセイにするなよ。

『泣く女』
妊娠させて、堕胎を自分で言えないオトコ。
友人に言ってもらう。情けない。

『平日公休の女』
アパートに残された別れた彼女の荷物といっしょに
『手切れ金』と書いておくるオトコ。

『公衆電話の女』
公衆電話の話を盗み聞きしたと言って
身体の関係を迫る オトコ。

『11人めの女』
別れたいと言われて 首を絞めてしまうオトコ。

『夢の女』
きれいだなと思って ストーカーまがいのことをして、
彼女の家に 男の声がしたからと言って 
石けんをぶつけるオトコ。

『CMの女』
マクラ営業で CMにでることができたのだろうな
と 推測で 考えながら CMを見るオトコ。

『ゴシップ記事の女』
虚偽の履歴書を書いて、就職し、仕事もできずに、
女に教えてもらう オトコ。

『最初の妻』
初恋以前のあわい想い出にしたるオトコ。

なぜか 掃いて捨てるようなオトコたちの短編集。
だから君たち 何かが たらないことを 
自覚すべきだと言う吉田修一の警告。
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4043912013
No.29:
(4pt)

男性目線で様々な女性たちを描いた短編集

男性目線で様々な女性たちを描いた短編集。

登場する女性たちは、恋人だったり、そのとき限りのお相手だったり、一目ぼれした見知らぬひとだったり、ちょっとうざい先輩だったりとバリエーションにとんでいる。

ストレートな恋愛話ではなくて、男性から見た、女性の謎な部分が作品のテーマなのだろう。女性の振る舞いの、あるあるが見られるわけなのだが、その内面を掘り下げてはいない。その行動や言動を受けて、とまどう男性を通し、なんとなく女性の心のうちを想像するしかない。

実生活でも似たようなシーンに出くわすことはあるだろうが、男性の引きずっている感が上手く表現されていると思う。男性たちの小ずるいところは、恥ずかしながら共感するところはあるが、女性読者はどうだろう。

十三歳の頃の気になるコとに苦い思い出「最初の妻」がおすすめ。
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4043912013
No.28:
(1pt)

つまんねえええ!!!

イカすぅタイトルと作者につられて図書館で借りました。借りてよかった。こんなんに金を出したくない。
四話くらいめだが、終始こんな感じで続くなら時間のムダだ。作者は何をしたかったんだ?
ファッション読書家、サブカル好きな女子の本棚にでもおいときゃいいわ。
高評価の意味がわからん。雰囲気イケメン小説、雰囲気小説だこんなもん
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.27:
(5pt)

男の人生に迫ってきては遠ざかっていく女たち

男の人生に迫ってきては遠ざかっていく11人の女を描いた短編集、出会わなかったような
出会いをした女たち、そんな彼女達との時間が描かれてる、解説にもあるように男や女の何
気ない仕草が自分の忘れていた思い出までも呼び起こしてくれるほど作者の筆力は見事であ
る。
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4043912013
No.26:
(3pt)

うーむ。。。

僕は20代半ばなのですが、まず著者の眼差しが僕よりも若いことに吃驚しました。
まるで現代の若者が独白しているのを聞いているような気持ちで読めました。

若いころの恋愛って、あとから思い返すと、2人中心の世界で自堕落に過ごした日々に青春の全てが詰まっていたような気がして、郷愁を覚えては切なくなるものだと思います。
この本には、そういう思い出が詰まっています。

しかし、読後感はよくありません。
というのは、どのお話も、登場する女は、僕の目には基本的にとても優しく人間味のあるいい女に映ります。
健気で人を傷つけることがありません。
しかし、男は話によっては優しいとしても、村上春樹の小説によく出てくるような義理に欠ける優男で
話によっては完全にクズなので
どの話も救いがなく気が滅入りました。

基本的に男が女を傷つけるような話が多く、嫌な気分になります。
歯切れの悪さは意図されたものなのでしょうから仕方ありません。

さはあれ、読んでいる最中は女のたまらない可愛らしさが堪能できるので
「後味がほろ苦いとわかっているにもかかわらず、読みたい」
なんとも言えない短篇集です。

小説としては
1篇1篇は短いですが、起承転結をおさえつつも情景がありありと浮かんでくるような叙述は見事です。
しかしそれを除いては特に読者に訴えるテーマ性もなく
ふらっと読んで楽しめるのは間違い無いですが、特に何かを描ききっている小説でもないので
著者の「悪人」のように、読んで心に残るような小説とは一線を画します。

完全にエンターテインメント寄りの小説です。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.25:
(2pt)

ウーン・・・

このサイトの評価が良かったので期待して読んでみたが・・・。

私はもともと短篇小説が苦手です。さぁ!ここから!という時に話が終わってしまうので・・・。
この本が長編なら、ここからどんなドラマかと期待させてくれる内容のものばかりだったと思います。それだけに残念です。なので☆三つと悩みましたが、二つで・・・。

本を読んで著者は若い青年、20代?と感じる内容でした。いつまでも若い心をお持ちの方なのかな?著者の他の本を読んでみたいと思います(悪人の著者だと知って飛びついただけに残念でした)
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.24:
(4pt)

恋愛における選択に悔いのある人へ

恋愛における複雑な選択肢と、その先に待っている2人の結末を描いた、読みごたえのある作品でした。

女と男が惹かれ合い、恋に落ちると、2人は様々な岐路に立たされます。
交際、破局、結婚。
もっと相手を好きになる出来事から、嫌いになるきっかけまで…。

「あの時、あの言葉を、行動を選んで置けば良かった…」

そんな、恋愛における後悔をもった人たちに、是非オススメしたい1冊です。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.23:
(4pt)

短編ドラマにピッタリのストーリー

1編が20ページ程度の短編が全11編。
どれも人生の一時期にすれ違った女性との出会いを切り取ったような短編。
下宿に居座る女、よく泣く女、バイト先、勤め先で出会った女、などなど。
どれも鮮烈で、臨場感あふれる描写が際立ち、読ませる短編に仕上がっている。
映像化されたようだが、確かに短編ドラマにピッタリのストーリー。
「この短編の女性には、この女優が適役かな」などと想像しながら読むのも一興か。
よかった2編。
『殺したい女』。つきあっている女性「あかね」と、あかねの家族との奇妙な付き合いが絶妙。
『最初の妻』。この作品だけが異色で、中学生男女の物語り。甘酸っぱく、せつない1日限りのデートが青春時代を思い出させる。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.22:
(4pt)

やっぱり好きな作家

話だけ掻い摘んでみれば、大して面白いとは思えないはずなのに、吉田修一が書くと面白くなる。視点が独特なのだろうと思う。短い作品が11作。待ち時間や電車の移動時間で、さらっと読むのにとても適している。主人公はすべて男。男から見られる女が題材になっている。

 登場する女たちには共通点があるように思えた。
 彼女たちはそれぞれ恋愛したり、ある種の関係を男たちと持つのだけれど、実は彼女たちは男たちより、もっと別のなにかにとらわれている。ここに登場する男女はいわゆる「恋愛」とは異質な関係で結ばれている。恋愛がもし相互理解であるとするなら、ここに描かれた男女は恋愛などしていないといえるかもしれない。相手を理解したいと思うのが男性本位の優しさとするなら、吉田修一が描く男たちは女たちを理解しようとはしないように見える。無関心とか包容力のなさとかでもなく、ただ関わろうとする。

 決して深みに陥らず、人間の本心の男と女のさりげない姿を描く作風は、淡いんだけれども、リアリティーがある。こういうの書かせると、ホント上手いなと思う。吉田修一は人物たちの表層的な関係を描く。普通短編ならば瞬間を切り取るのが多いのだけれど、吉田はあくまで表層を描く。
 前半に掲載されてある作品のほうが好み。これが面白かったら、吉田の初期の『熱帯魚』『日曜日たち』『東京湾景』なども面白く読めると思う。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.21:
(4pt)

古風に言うと「縁は異なもの」的短編集

出会った、かかわった、といってしまうときちんとしすぎているから、敢えて、
偶然行きあった、たまたま一瞬自分の日常を通りすがった…そんな女たちとの
あわい、その割に印象があとからあとから濃くなる関わりを、男目線で描いた
ショートストーリーが収録されている短編集。

実際、きちんと恋人になった、友達になった、みたいな名前をつけられる関係に
なった以外の人って、誰の人生にもいるものだ。私でいうと、日雇いのバイト先で
1日だけ一緒に働いた誰誰さん、とか…そういう「確かに一緒にいたけど、
あれはなんだったんだろう」という人との話を、読ませる小説にして、しかも
「○○な女」というタイトルで括るあたり、吉田修一は、小説を書くのも
コンセプトという名の「ハコ」を作ってそこに物語を納めるのもほんとうまいなーと
思う。

力強く怖い「悪人」みたいな小説もいいけど、こういう、人生における魚の小骨的
エピソードを描けるのも、この作家の強みで魅力だなあと思い知りました。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.20:
(5pt)

「忘れられない女」たち

ある時間の経過の後、想い出として語られる十一人の女に関する短編集です。

その時の男性は、学生であったり、フリーターであったりと、未だ確固とした生活基盤を持っていないものばかりです。
従って、男と女の関係はあくまでテンポラリーなものです。
しかし、そうしたものであるに拘わらず、男にしっかりとした印象を残しています。
それは、筆者の鋭すぎるほどのリアリティに表れています。
だからと言って、そこに描かれる女性たちは決して「いい女」ではありません。
しかし、別れを迎える男の目には、焼き付いているのです。
愛されていたかどうか解らないが、彼女らは「忘れられない女」であったことは確かでしょう。

非常に短い短編の連続なので、ちょっとした時間で一編が読めてしまうと言う、非常に読みやすい本です。
しかし、その短い文章の中身は充実しており、そこには「名言」で一杯です。
「短編」とは、こうした小説をいうのでしょう。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.19:
(4pt)

不可解さと余韻

急展開で終る各物語の感想は 
意味不明・でも分かる気がする
といった漠然としたものです。
その不可解さと余韻が感じられる面白い作品でした。
しっかり読めば話のオチにも納得がいくのかもしれませんが
さらっと読んで「は?意味不明。でもなんとなくいいなぁ・わかるなぁ」なんて
読み方もありかもしれません。

それにしてもCMの女はいいですね。
「まるで出会わなかったような出会いだったからこそ、何年も経ってから
 とつぜん懐かしく思い出すこともあるのだ。」
このフレーズが印象に残ります。
刹那の出会いが好きな私にとってはいい名言を得たなと思いました。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.18:
(4pt)

男女のビミョーなニュアンスを表現したアフォリズム

11人の男がそれぞれが付き合った11人の女の思い出を語る短編集。「十一人目の女」という作品をあえて十番目に置いたのも洒落てる。それにしても、この、男女にまつわるエピソードのヴァリエーション、リアリティはさすが。枚数も少ないし、軽く読み飛ばせる気楽さもあるんだけど、コンセプチュアルな長編よりも、こういった短編のほうが著者のエッセンスが無防備な形で表出している気がする。
 それにしても、著者の観察眼、感じ方、表現は「現代」とずれていない。意外なことに、小説家で「現代」とずれていない人って稀少だと思う。今回、特に印象に残ったのは男女間のビミョーなニュアンスを表現した数々のアフォリズム。
 「頭では来るはずがないと分かっているのに、心では来ないはずがないと思っているのだ」
 「住みたいところじゃなくて、みんな、住めるところに住んでるんだよねぇ」
 「好きでなかったわけではない。ただ、好きだったわけでもない。きっとこれから好きになれると、そう思っていたのは間違いない」
 「恋愛でもなんでもそうだが、沈黙に耐え切れなくなるのは、必ず優位な立場にいるほうだ」
 こうしたフレーズが象徴するように、どの作品もわりと輪郭がはっきりしていて、シーンや言葉が印象に残る。一番面白かったのは「明るいオーラ」と「暗いオーラ」に関する考察で、これはフムフムと思った。気になる人は是非ご一読を!
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.17:
(4pt)

吉田修一は、短編集も悪くない。

男性視点で過去に「擦れ違った」さまざまな女を描いた作品。11の短編で11人の女たちが登場する。炊事、洗濯、掃除はおろか、腹が減ってもコンビニ弁当すら買いに行こうともしない女が男の家にいついた「どしゃぶりの女」。新宿の公衆電話で電話待ちをしている時に会話を盗み聞きしてしまった女を勤め先で見つけてしまった「公衆電話の女」…。

淡々としていて「いい女」は一人も出てこないが、どの女も、どの挿話も、リアリティーがあまりにも強すぎる。バーで出会った自堕落な女、別れの言葉を一言も残さずいなくなってしまう下町の女、駅で出会った美形の女、些細なことでも泣きべそばかりかいている女…、本当にさまざまな女が登場し、男であれば誰もがそんな女の記憶をもっている。

どの短編にも小気味のよい「落ち」があり、女は不可解さを残し去っていく。女性から見れば軽薄でつまらない話しばかりなのかもしれないが、男にとっては、その「余韻」が何ともいえない。男には理屈がなくて、映像の残影だけがあるのだから。

これまで吉田修一の長編しか読んだことがなかったが、短編もなかなか悪くない。切れ味は、もしかしたら長編よりも上かもしれない。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013

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