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(短編集)

女たちは二度遊ぶ



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女たちは二度遊ぶの評価: 3.39/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

大体がダメな男のストーリーな中で、中学生男女の1日デートを題材にした「最初の妻」が出色。

1時間もあれば十分の読みやすい短編集。抱腹絶倒とか手に汗握るとかいうことは決してなく、淡々とストーリーが進む。
著者の作品はいつもながら、若い時の感覚を思い出させてくれるところが素晴らしく、そうした箇所も5つ、6つ。
何度も読もうと思えるものではないかもしれないが、時間つぶしには十分。
大体がダメな男のストーリーな中で、中学生男女の1日デートを題材にした「最初の妻」が出色。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.7:
(3pt)

下流のオトコたちの情けなく、掃いて捨てられるような存在。

11人のオンナの デッサン。
そのオンナの断面を切り取る うまさがある。
それなりに、存在感がある。
そのオンナたちを見ているオトコの
不確かさ。不安定性が 目につく。
下流のオトコたち。

『どしゃぶりの女』
頼りないオトコなのに、オンナを試す。
何もしないオンナが、食事を待っている。
だから、待っているのを どれだけ待てるか 試す。
この こころ意地の悪さ。
それでいなくなった。
それは、オンナではなく ペットの猫の扱い。

『殺したい女』
あかねにつきあい、居着いてしまうあかねの工場。
母親が蒸発し、娘 あかねも蒸発してしまう。
お母さんのところにいったんだ。
それで納得する オトコたち。これも、ペットのたぐい。
ちゃんと、探せよ。

『自己破産の女』
まったく、金の管理ができないオトコ。
女のセイにするなよ。

『泣く女』
妊娠させて、堕胎を自分で言えないオトコ。
友人に言ってもらう。情けない。

『平日公休の女』
アパートに残された別れた彼女の荷物といっしょに
『手切れ金』と書いておくるオトコ。

『公衆電話の女』
公衆電話の話を盗み聞きしたと言って
身体の関係を迫る オトコ。

『11人めの女』
別れたいと言われて 首を絞めてしまうオトコ。

『夢の女』
きれいだなと思って ストーカーまがいのことをして、
彼女の家に 男の声がしたからと言って 
石けんをぶつけるオトコ。

『CMの女』
マクラ営業で CMにでることができたのだろうな
と 推測で 考えながら CMを見るオトコ。

『ゴシップ記事の女』
虚偽の履歴書を書いて、就職し、仕事もできずに、
女に教えてもらう オトコ。

『最初の妻』
初恋以前のあわい想い出にしたるオトコ。

なぜか 掃いて捨てるようなオトコたちの短編集。
だから君たち 何かが たらないことを 
自覚すべきだと言う吉田修一の警告。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.6:
(3pt)

うーむ。。。

僕は20代半ばなのですが、まず著者の眼差しが僕よりも若いことに吃驚しました。
まるで現代の若者が独白しているのを聞いているような気持ちで読めました。

若いころの恋愛って、あとから思い返すと、2人中心の世界で自堕落に過ごした日々に青春の全てが詰まっていたような気がして、郷愁を覚えては切なくなるものだと思います。
この本には、そういう思い出が詰まっています。

しかし、読後感はよくありません。
というのは、どのお話も、登場する女は、僕の目には基本的にとても優しく人間味のあるいい女に映ります。
健気で人を傷つけることがありません。
しかし、男は話によっては優しいとしても、村上春樹の小説によく出てくるような義理に欠ける優男で
話によっては完全にクズなので
どの話も救いがなく気が滅入りました。

基本的に男が女を傷つけるような話が多く、嫌な気分になります。
歯切れの悪さは意図されたものなのでしょうから仕方ありません。

さはあれ、読んでいる最中は女のたまらない可愛らしさが堪能できるので
「後味がほろ苦いとわかっているにもかかわらず、読みたい」
なんとも言えない短篇集です。

小説としては
1篇1篇は短いですが、起承転結をおさえつつも情景がありありと浮かんでくるような叙述は見事です。
しかしそれを除いては特に読者に訴えるテーマ性もなく
ふらっと読んで楽しめるのは間違い無いですが、特に何かを描ききっている小説でもないので
著者の「悪人」のように、読んで心に残るような小説とは一線を画します。

完全にエンターテインメント寄りの小説です。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.5:
(3pt)

女性の心理?男の心理?

11編からなる短編集。

タイトルから判断すると女性が主役のように思えるけれど

実際は男たちが過去に自分に関わった女性の話しを語ると言うもの。

現在進行形ではなく、

過去の話を思い出話として語るだけ、と言ったら言い過ぎか。

短い話が多いので

割とさっと読めるんだけど、

それだけにあんまり心に残る話が少なかったかな、と思う。

唯一、『最初の妻』と言う話が

なんだか切なくて、

中学生の女の子の辛さだけが印象に残ってしまいました。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.4:
(3pt)

男視点で見る女の生態

11人の男が過去に関わった11人の女の思い出を語るショートストーリー。

男視線からみる女の生々しい生態を描いているだけあって、

著者の細やかな観察眼には驚かされるものがあります。

女のあんな発言、こんな行動を男はどう受け止めるのか、

また、男のあの言葉、この行動にはこんな思惑が込められていたのか・・・と、

“男と女の違い”を学ぶには最適のテキストともいえます。

1つ1つお話は、この話は好きか嫌いかなんて考える余地もないほど短い。

その短さも気楽に読めていい。

けど、各お話のタイトルがかなり思わせぶりなのに対して、

読んだ印象がタイトルのインパクトに比べると薄い気がしました。

「最初の妻」というお話だけが他よりも登場人物の世代が若く、毛色が違い、

突出した存在感を持っているのでないでしょうか。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.3:
(3pt)

不思議な感じだった

この作家の作品を読むのは初めてなので、「この作家の作風はこういう感じなのか」という印象です。

結構引き込まれるものの、さらりとしていて、なんかこう、同世代の男性の見方ってこうなのかなあ。街や生活がダブってる感じで、この作家はこういう生活をみてきたのかしらん。

自分とはちょっと違うけど、かけ離れてもいない。中途半端で不思議な感じです。良くも悪くも。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.2:
(3pt)

どこにでもいる女たち

各短編のタイトルから、もっとすごいことをやる女たちの話を想像していましたが、ごく普通のお話ばかりでした。以前、山本文緒さんが31人の女の31通りのストーリーを書いていたので、あのかんじ(車に住む女とか)を期待していたのです。タイトルは映画かミステリーっぽいので・・郵便配達は二度ベルを鳴らす・・?魅かれるものがありました。タイトルから連想する、複雑なストーリー性はありませんが、軽く読み流すには、いいです。「自己破産の女」の中で、女の金銭感覚を説明するのに4行にわたって書かれているのですが、それが2箇所に全く同じ文章で書かれているのが、どちらか消去し忘れ?と感じてしまいました。これがミスでないのなら、くどいです。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013
No.1:
(3pt)

女性はどう思うか?

いろんな性格の女性を短編的に描かれている。

でも出来るならこうしたいろんなタイプの女性を長編の中に絡めて小説化して登場させてほしい気はした。

その方がはるかに厚みが出る。

あまりにもそれぞれの女性が、それぞれに編で完結しているので、小説としてやや面白みには欠ける。

著者は圧倒的に短編とか短編的に各章別にした構成作品が多すぎると思う。

村上春樹氏も言うようにあくまで短編や短章立ての小説というものは長編のための序章のようなものでないといけない、と思う。

いま朝日新聞で連載しているものはそうなるのだろうか?!

だから本当の長編に期待したい。
女たちは二度遊ぶ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:女たちは二度遊ぶ (角川文庫)より
4043912013

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