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邪馬台
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邪馬台の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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なかなか専門的な内容で、興味がない人にはとことんつまらないかと思います。 日本の神話がたくさん出てくるのですが、なるほどそんな考え方があるのか!と私は面白かったです。 謎解きものですが、そちらはあまり大きくないですね。 万人向けな作品ではないと思いますよ。 | ||||
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高田崇史さんのシリーズは、特異な着眼点で面白く、逆に推理小説の部分をなくして丸々考察だけでも良いのだが、北森鴻さんの蓮丈那智シリーズは、民俗学古代史の考察と推理小説の融合度合いが誠に素晴らしい 惜しい方をなくしたとの想いと共に大切に読みたい一冊なので、文庫化の復刻を望んでいます | ||||
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この作品、読みたいと思いつつもなかなか機会がなく、今になってやっと手に取ることができた。 一癖も二癖もあるが魅力的な登場人物たちが登場して、蓮丈那智の世界を堪能できた。かつて読んだことがある冬狐堂シリーズの宇佐見陶子が登場したのもうれしかった。民俗学的考察は理系分野とは違う曖昧さをはらむが、それが物語の怪しさを際ただせる元になっている。過去のこのシリーズの話ともリンクする、危険をはらんだ出来事。大作だった。 最後に、北森先生のご冥福を心よりお祈りします。 | ||||
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楽しめます。 | ||||
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このシリーズはなんとなく全部読んでしまいました。作者は生きていないのが残念です。 | ||||
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邪馬台国論争には興味があります。現時点では箸墓古墳や大型建築物の発掘により畿内説優勢のようにもなっていますが、ぼく的には福岡、佐賀あたりの九州説に可能性を感じています。 本書は、山陰の製鉄技術を主軸に邪馬台国出雲説によって書かれた小説です。大国主命と卑弥呼の関係にもやもや感が残り、腑に落ちない点もありましたが、それは著者北村鴻の死去にともない浅野里沙子が引き継いだ形となっているため致し方ないと思いました。 南朝再興まで話が飛躍するのは面白かったです。 想像するのは人それぞれで自由だと感じる小説でした。 | ||||
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北森さんの作品大好きでした。 もっと長く楽しみたかったのにとにかく残念。 内容はとても魅力的な人たちがいっぱいで読み進めるごとに引き込まれます。 北森さんのおかげて骨董や民俗学に興味をもったのに本当に残念です。 | ||||
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民俗学、古代史の知を縦横に駆使して、ミステリーで味付けする、こういえば仲間&阿部の「トリック」だってそんなようなモノかもしれねいが、北森作品は、学者を主人公にするという点で正統派であり、歴史のガジェットを最大限に利用する野心作ばかりだったから、作者の早すぎる死は残念である。 本書もじゅうぶんに楽しませてもらった。そこで描かれる知見の物珍しさもあるし、推理内容が真正かどうかはまた別問題だし、読んでいる間はほんとに芳醇な時間だった。 | ||||
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今日久しぶりに北森鴻の本を手に取りました。 彼が5年前に突然この世を去って以来、読むことはほとんどなくなっていました。 慌てて読む必要が無くなったからです。 著者を見て驚きました。 邪馬台が文庫本として出版されていることは知っていましたが、結婚の約束までしていた浅野里沙子さんが書き継いていてくれたとは! 邪馬台をこの世に出してくれた浅野さんに感謝します。 | ||||
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2011年に出た単行本の文庫化。 「蓮丈那智」シリーズの第4弾。もともと『小説新潮』に「鏡連殺」のタイトルで連載されたが、2/3ほどまで書かれたところで著者の死により断絶。紆余曲折を経て、パートナーであった浅野里沙子が書き継ぎ、出版されることとなった。 ミステリということで、結末部分が大切なわけだが、ほとんど資料もなかったらしいところを、おおよそ納得できるかたちで解き明かしている。文体や人物表現にも違和感はなく、よくできていると思う。 明治期に鳥取で消された村をめぐって、国家規模の陰謀があったことを暴いていくという物語で、いかにもといった北森ワールドが展開されていく。『古事記』や邪馬台国をめぐる「民俗学的」推理も突拍子もなく、なおかつ説得力があっておもしろい。 また、冬狐堂ほか、他シリーズの登場人物も顔を出していて楽しい。 | ||||
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北森 鴻さんが亡くなったのが残念で仕方ありません。人間の本質をさらっと書いて、深く納得できる情感のある作品が多かったです。これも又読んで、最初と同じように楽しみました。 | ||||
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タイトルの通り、邪馬台国と山陰地方のとある廃村にまつわるミステリー。長編なのでちょこちょこと読んでいます。 蓮丈シリーズと銘打っておりますが、同シリーズの登場人物だけではなく、雅蘭堂の越名修治、旗師の宇佐美陶子さん&友人の硝子さん等、北森作品のオールスターが出演しています。越名や陶子さんをメインに据えている章もあり、また、一堂が会して謎解きをする章もあり、同窓会的な雰囲気を味わえる作品に仕上がっているのもいいですね。 北森氏は最終章執筆中に逝去されたとの事で、同章の中盤から浅野里沙子さんの筆となっています。 後書きにはXページY行から浅野さんの加筆と詳しく書かれておりますが、私はほとんど違和感は覚えませんでした。 | ||||
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連載中に北森氏が逝去されたため、パートナーの浅野氏の深い愛によって出版までこぎつけた最終作品。 北森ファンならニヤニヤが止まらない登場人物や言い回しの宝庫で、感慨深いものがあります。 ただ、連載小説だったせいか、同じような説明、言い回しが何度と無く繰り返され若干食傷気味になります。 また、クライマックスの解決編が、それまでの物語の進行スピードとは明らかに違いビックリしました。伏線が回収されては行くのですが、なるほどと思うまもなく次々に展開していき、蓮丈先生の深い洞察を味わう暇がありません。 北森氏の作品によって、民俗学という学問の面白さや深さを垣間見ることができ、もっともっと広がりを見せて欲しかったのですがそれももう叶いません。 これまでの作品を繰り返し読み、せめてもの哀悼の意を表したいと思います。 | ||||
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おもっていたより、綺麗でした。外観も中身もきれいで大変満足しています。 | ||||
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これが遺作で、もう次がないというのはとても残念なことです。浅野さんが、途中から書き継がれたのは、良いことでした。 | ||||
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大好きな蓮丈那智シリーズも、もう読むことができなくなってとても残念に思います。 邪馬台国については諸説ありますが、この作品での説には目を見開かされた思いです。 最後に北森 鴻さんのご冥福を御祈りいたします。 | ||||
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北森さんの考古学的、民俗学的空想世界をもっと楽しみたかった。 この作品の切り口も面白かった | ||||
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蓮杖那智、最初にして最後の長編。 未完のままだった作品が、婚約者の手によって世に送り出された。 今までの総決算的な本作が遺作(絶筆)となったのは、何か因縁のようなものさえ感じてしまう。 北森&浅野版の結末に異議はない。 しかし、完結を迎えほしかった作品であったのも又事実である。 | ||||
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北森さんの死で中絶した蓮丈ものが受け継がれた。 新進ではあるがパートナーの手によって。 微妙に変わる文体ではあるけれども、流れる思想はしっかりとしている。 でも解決に至る道のりはいささか早急で、こじつけるまでは行かないまでも神話の世界を現実に照らし合わせている。 それでもミ・ク・ニは活躍するし、マティーニも杯を重ねるのだろう。 | ||||
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蓮丈那智は推理する。 耶馬台国は、刺青の習慣があったと魏志倭人伝にある。これは、少なくとも海人族が混じっていたことを想定させる。 そして、神事に繋がる酒(卑弥呼ー鬼道ー酒)と鉄がキーワードとなる。 酒を常飲できるほど醸すには膨大な穀物が必要である、つまり平野である。そして、それには鉄器がなければならない。砂鉄 の産地が近くに在る必要がある。 「正史」とは、プロパガンダである。政治的意図がある。 故に、魏国にとって耶馬台は朝貢していたということ、つまり属国であることを正史に残すことが目的であった。「陸行水行」の記述は敢えて曖昧にしたのである。確かに存在するがその位置はなるべく不確かで呉・蜀の人が実態を確認出来ないようにしておくことが望ましい。その正統性、優位を示すために。 古代史の学者からは決して出てこない眼の醒めるような、しかし腑に落ちる視点である。 国立歴史民俗博物館のC14による年代測定も魑魅魍魎の学界内部における覇権つまり既得権争いのポジショントークのニオイが漂う。 その他にも興味深い記述がある。 .オカルティズムは、愚者が用いることを許される最後の麻薬である。 .心理カウンセラー等は現代の言霊師と言っていいだろう。 .鬼道とはマインドコントロールのことである。 .「古事記」は編年体では矛盾が生まれるため紀伝体で書かれている。 .記録とは後世へのメッセージであるばかりでなく記憶の封印の意味もある。 .記紀は二つの国家の歴史を記している。かって二つの国家が存在していた。 .戦争に正義などあるはずもない。 北森鴻の突然の死によりあと三〜四回分で完結するという部分を事実上のパートナーであった浅野里沙子氏が書き継いでいる。第六章の中途からであろう。それでも北森鴻の時間・空間の揺さぶりは十分堪能できた。 | ||||
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