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邪馬台
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邪馬台の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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大好きな蓮丈那智シリーズも、もう読むことができなくなってとても残念に思います。 邪馬台国については諸説ありますが、この作品での説には目を見開かされた思いです。 最後に北森 鴻さんのご冥福を御祈りいたします。 | ||||
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北森さんの考古学的、民俗学的空想世界をもっと楽しみたかった。 この作品の切り口も面白かった | ||||
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蓮杖那智、最初にして最後の長編。 未完のままだった作品が、婚約者の手によって世に送り出された。 今までの総決算的な本作が遺作(絶筆)となったのは、何か因縁のようなものさえ感じてしまう。 北森&浅野版の結末に異議はない。 しかし、完結を迎えほしかった作品であったのも又事実である。 | ||||
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北森さんの死で中絶した蓮丈ものが受け継がれた。 新進ではあるがパートナーの手によって。 微妙に変わる文体ではあるけれども、流れる思想はしっかりとしている。 でも解決に至る道のりはいささか早急で、こじつけるまでは行かないまでも神話の世界を現実に照らし合わせている。 それでもミ・ク・ニは活躍するし、マティーニも杯を重ねるのだろう。 | ||||
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蓮丈那智は推理する。 耶馬台国は、刺青の習慣があったと魏志倭人伝にある。これは、少なくとも海人族が混じっていたことを想定させる。 そして、神事に繋がる酒(卑弥呼ー鬼道ー酒)と鉄がキーワードとなる。 酒を常飲できるほど醸すには膨大な穀物が必要である、つまり平野である。そして、それには鉄器がなければならない。砂鉄 の産地が近くに在る必要がある。 「正史」とは、プロパガンダである。政治的意図がある。 故に、魏国にとって耶馬台は朝貢していたということ、つまり属国であることを正史に残すことが目的であった。「陸行水行」の記述は敢えて曖昧にしたのである。確かに存在するがその位置はなるべく不確かで呉・蜀の人が実態を確認出来ないようにしておくことが望ましい。その正統性、優位を示すために。 古代史の学者からは決して出てこない眼の醒めるような、しかし腑に落ちる視点である。 国立歴史民俗博物館のC14による年代測定も魑魅魍魎の学界内部における覇権つまり既得権争いのポジショントークのニオイが漂う。 その他にも興味深い記述がある。 .オカルティズムは、愚者が用いることを許される最後の麻薬である。 .心理カウンセラー等は現代の言霊師と言っていいだろう。 .鬼道とはマインドコントロールのことである。 .「古事記」は編年体では矛盾が生まれるため紀伝体で書かれている。 .記録とは後世へのメッセージであるばかりでなく記憶の封印の意味もある。 .記紀は二つの国家の歴史を記している。かって二つの国家が存在していた。 .戦争に正義などあるはずもない。 北森鴻の突然の死によりあと三〜四回分で完結するという部分を事実上のパートナーであった浅野里沙子氏が書き継いでいる。第六章の中途からであろう。それでも北森鴻の時間・空間の揺さぶりは十分堪能できた。 | ||||
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「蓮丈那智フィールドファイル」シリーズ4冊目 今までは短編形式でしたが、本著は初の長篇です 長篇に相応しく、題材はビックネーム・邪馬台国 その正体に(考古学的ではなく)民俗学的に迫る キーワードは「酒と鉄」 また、冬狐さんも巻き込まれた過去の事件も蘇ります 雑誌連載の途中で北森氏が亡くなられました その為、終盤はパートナー的存在であった浅野里沙子氏が引き継いでいます | ||||
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蓮丈那智シリーズは、三巻を数えているが、どれも短編集であったが、これは長編となっている。短編と長編だと文章の密度が違うので、一概にはいえないが、今までの作品よりも読むのに力がいる気がした。内容は蓮丈那智の学説というか、北森鴻観が随所に出ている。できれば、作者のそうした考えをまとめたエッセイやコラムも読みたかった。 その願いがかなわないの。この作品も、他の作家が書きたした作品。ということで心配していたが、面白かった。ただ、読み比べたい気もするので、初期掲載時のものを集めたものをできれば発行して欲しいです。 | ||||
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