キドリントンから消えた娘

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評判

キドリントンから消えた娘の評価:

3.72/5点 レビュー 25件。 B ランク

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平均点3.72pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 21〜40 2/3ページ
No.40
(5pt)

モースシリーズ2冊目。こ、これは…おもしろいっ!ミステリ小説に対する既成概念を揺るがせられた。

消えた女子生徒、その2年後届いた彼女からの手紙。女子生徒失踪事件を調査中に事故死した同僚から、調査を引き継いだモース警部。はじめは家出娘の捜索に乗り気になれないモースだったが、学校の教師たちの何やらワケありな様子にモースの推理回路が働き始める。
次から次へと推論が組み立てられていく様が圧巻。ひとつの題材の見る局面を変えるだけで、こんなに物語のバリエーションが作れるのか?!と驚いてしまう。この推論のスクラップアンドビルドにより捜査も煮詰まって、ジグソーパズルの絵が何となくわかりそうなもんだが、まったくわからない!それもまたすごい。モースと一緒に悩み、想像し、仮説をたてる楽しみ!その点は正統派のミステリ小説の楽しみと言えると思う。

他方の楽しみは、モースと女性の関係である。誰か特定の女性と、というのもあるかもしれないが、私が注目したのはもっと観念的な「女」。モースvs「女という魅惑的な存在」。
モースは自制のきく人間だが、女性の美に魅惑されるのは、やぶさかでないスタンスで彼女らを眺めている。モースの視点で語られる時、強い磁力に抗う彼の姿がある。出家僧のような積極的自戒などアホらしい、女性の美を受け入れる、そのまっとうさをモースは自覚して悪びれないように思う。しかし彼は悪徳刑事ではないので、自嘲しつつ踏み入らないのだった。

あまりに目まぐるしく推論が林立するので、結末ですぐに事件の全容を掴むことが出来ずまごついた。 でもそんな事は気にならないくらい、物語全体から立ち上る色香に酔った。1冊目『ウッドストック行最終バス』の感想では、ターゲット層の中年男に向けたセクシーな愉悦を盛り込んである…と私は断定したのだが、この2冊目ではそんな風に思わなかった。相変わらず、美しい悪魔と駆け引きを楽しんでいるようなモースだが、情熱が盛り上がったり、捜査の都合や部下のルイスの視線を気にして我に返ったりする彼の姿が克明かつ切実で心を寄せてしまう。

「殺人事件じゃなきゃ仕事しない!」とダダをこねるモースはホームズ的だ。けれど大人しい年配女性を尋問して怖がらせた後、彼女をリラックスさせる魔法も使える。自分の女性遍歴を振り返り、独り身の現在すこし苦い酒を飲む。
わたしは事件の全容を早く知りたい!犯人をつきとめたい!という欲求にかられてミステリを読んでいる場合が多い。結論をいそぎたい気持ちになる場合もある。けれど本作はそればかりでなく、モースが次に何を言い出すのか。何をしでかすのか。女性といい感じになったりするのか。と常にワクワクして飽きる暇がなかった。

モースが関係者に会って事件の鍵を得るという展開ばかりでなく、感情的ななにかを持ったというだけのパートもある。また関係者視点で断片的で思わせぶりなシーンを描き出すこともある。それらは簡潔でわかりやすく書かれているのだが、なぜか印象に残る言い回しなど、退屈しない魅力がある。
一面では悪の塊のように言われているあの人も、本人の述懐や描写を読むとあまり憎めない。他者から見た残酷なほど客観的欠点、対する本人の心にある好き嫌いや自分像、それはピッタリと重ならないものだ。そういう物事を単純化しない表現に好感を持つ。
この事件は悲劇的な側面もあるし、喜劇的側面もある。このあいまいで人間味を存分に味わう気分がとても好きだ。推理小説で文学の味わいもある。コリン・デクスターの作品をもっと読みたいと思った。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.39
(5pt)

モースシリーズ2冊目。こ、これは…おもしろいっ!ミステリ小説に対する既成概念を揺るがせられた。

消えた女子生徒、その2年後届いた彼女からの手紙。女子生徒失踪事件を調査中に事故死した同僚から、調査を引き継いだモース警部。はじめは家出娘の捜索に乗り気になれないモースだったが、学校の教師たちの何やらワケありな様子にモースの推理回路が働き始める。
次から次へと推論が組み立てられていく様が圧巻。ひとつの題材の見る局面を変えるだけで、こんなに物語のバリエーションが作れるのか?!と驚いてしまう。この推論のスクラップアンドビルドにより捜査も煮詰まって、ジグソーパズルの絵が何となくわかりそうなもんだが、まったくわからない!それもまたすごい。モースと一緒に悩み、想像し、仮説をたてる楽しみ!その点は正統派のミステリ小説の楽しみと言えると思う。

他方の楽しみは、モースと女性の関係である。誰か特定の女性と、というのもあるかもしれないが、私が注目したのはもっと観念的な「女」。モースvs「女という魅惑的な存在」。
モースは自制のきく人間だが、女性の美に魅惑されるのは、やぶさかでないスタンスで彼女らを眺めている。モースの視点で語られる時、強い磁力に抗う彼の姿がある。出家僧のような積極的自戒などアホらしい、女性の美を受け入れる、そのまっとうさをモースは自覚して悪びれないように思う。しかし彼は悪徳刑事ではないので、自嘲しつつ踏み入らないのだった。

あまりに目まぐるしく推論が林立するので、結末ですぐに事件の全容を掴むことが出来ずまごついた。 でもそんな事は気にならないくらい、物語全体から立ち上る色香に酔った。1冊目『ウッドストック行最終バス』の感想では、ターゲット層の中年男に向けたセクシーな愉悦を盛り込んである…と私は断定したのだが、この2冊目ではそんな風に思わなかった。相変わらず、美しい悪魔と駆け引きを楽しんでいるようなモースだが、情熱が盛り上がったり、捜査の都合や部下のルイスの視線を気にして我に返ったりする彼の姿が克明かつ切実で心を寄せてしまう。

「殺人事件じゃなきゃ仕事しない!」とダダをこねるモースはホームズ的だ。けれど大人しい年配女性を尋問して怖がらせた後、彼女をリラックスさせる魔法も使える。自分の女性遍歴を振り返り、独り身の現在すこし苦い酒を飲む。
わたしは事件の全容を早く知りたい!犯人をつきとめたい!という欲求にかられてミステリを読んでいる場合が多い。結論をいそぎたい気持ちになる場合もある。けれど本作はそればかりでなく、モースが次に何を言い出すのか。何をしでかすのか。女性といい感じになったりするのか。と常にワクワクして飽きる暇がなかった。

モースが関係者に会って事件の鍵を得るという展開ばかりでなく、感情的ななにかを持ったというだけのパートもある。また関係者視点で断片的で思わせぶりなシーンを描き出すこともある。それらは簡潔でわかりやすく書かれているのだが、なぜか印象に残る言い回しなど、退屈しない魅力がある。
一面では悪の塊のように言われているあの人も、本人の述懐や描写を読むとあまり憎めない。他者から見た残酷なほど客観的欠点、対する本人の心にある好き嫌いや自分像、それはピッタリと重ならないものだ。そういう物事を単純化しない表現に好感を持つ。
この事件は悲劇的な側面もあるし、喜劇的側面もある。このあいまいで人間味を存分に味わう気分がとても好きだ。推理小説で文学の味わいもある。コリン・デクスターの作品をもっと読みたいと思った。
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.38
(2pt)

竜頭蛇尾の駄作

最初は手に汗握るスリリングな展開だが、終わりに近づくにつれ、スリルがなくなり、竜頭蛇尾の見本。やたら探偵の個人的描写にページを割くのは、そのごまかし。
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.37
(2pt)

竜頭蛇尾の駄作

最初は手に汗握るスリリングな展開だが、終わりに近づくにつれ、スリルがなくなり、竜頭蛇尾の見本。やたら探偵の個人的描写にページを割くのは、そのごまかし。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524
No.36
(2pt)

竜頭蛇尾の駄作

最初は手に汗握るスリリングな展開だが、終わりに近づくにつれ、スリルがなくなり、竜頭蛇尾の見本。やたら探偵の個人的描写にページを割くのは、そのごまかし。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.35
(5pt)

キドリントンから消えた娘

2年前に失踪して以来、行方の知れなかった女子高生バレリーから、両親に手紙が届いた。元気だから心配しないで、とだけ書かれた素っ気ないものだった。生きているのなら、なぜ今まで連絡してこなかったのか。失踪の原因はなんだったのか。そして、今はどこでどうしているのか。だが、捜査を引き継いだモース主任警部は、ある直感を抱いていた。「バレリーは死んでいる」…幾重にも張りめぐらされた論理の罠をかいくぐり、試行錯誤のすえにモースが到達した結論とは?
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.34
(5pt)

文句なしに面白い!

そのズッコケぶりと相まって、前作をスケールアップした妄想モースぶりじゃないでしょうか。「幾重にも張りめぐらされた論理の罠をかいくぐり」って罠なんかありません。妄想に次ぐ妄想を繰り返し勝手にずっこけちゃ一杯飲んで立ち直り、こっちを混乱の渦に巻き込んでいるだけ。そして最後の2ページで「はい、結末はこれです」って驚かされる。これは従来の推理小説を虚仮にしたハチャメチャ妄想推理小説じゃないか。めちゃくちゃ面白い。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524
No.33
(5pt)

文句なしに面白い!

そのズッコケぶりと相まって、前作をスケールアップした妄想モースぶりじゃないでしょうか。「幾重にも張りめぐらされた論理の罠をかいくぐり」って罠なんかありません。妄想に次ぐ妄想を繰り返し勝手にずっこけちゃ一杯飲んで立ち直り、こっちを混乱の渦に巻き込んでいるだけ。そして最後の2ページで「はい、結末はこれです」って驚かされる。これは従来の推理小説を虚仮にしたハチャメチャ妄想推理小説じゃないか。めちゃくちゃ面白い。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.32
(3pt)

今一つ

非常に評価が高いのだが、面白いのはモースという人物だけ、という気がした。他のどなたかもおっしゃっていたが。
鋭いようで頓珍漢、教養は高いが好色で酒飲み、思い込みが激しい。思いっきり的外れな推理で突進したりするのは面白い。
しかし、前作といい今作といい、肝心の事件とその解決した結果が、今一つピンと来ない。
今作の場合、迷走の果てにたどり着いた真実に、疑問点が残りすぎてしっくり来ない。
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.31
(3pt)

今一つ

非常に評価が高いのだが、面白いのはモースという人物だけ、という気がした。他のどなたかもおっしゃっていたが。
鋭いようで頓珍漢、教養は高いが好色で酒飲み、思い込みが激しい。思いっきり的外れな推理で突進したりするのは面白い。
しかし、前作といい今作といい、肝心の事件とその解決した結果が、今一つピンと来ない。
今作の場合、迷走の果てにたどり着いた真実に、疑問点が残りすぎてしっくり来ない。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524
No.30
(3pt)

今一つ

非常に評価が高いのだが、面白いのはモースという人物だけ、という気がした。他のどなたかもおっしゃっていたが。
鋭いようで頓珍漢、教養は高いが好色で酒飲み、思い込みが激しい。思いっきり的外れな推理で突進したりするのは面白い。
しかし、前作といい今作といい、肝心の事件とその解決した結果が、今一つピンと来ない。
今作の場合、迷走の果てにたどり着いた真実に、疑問点が残りすぎてしっくり来ない。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.29
(3pt)

本格ど真ん中とはいえないような

文庫裏表紙の惹句には「アクロバティックな推理が未曾有の興奮を巻き起こす現代本格の最高峰」とある。ポケミス版で出た1977年以降、評者も時折「すごい本格推理」との評判を聞いていて、いつかは、と思ってようやく手に取り、多少時間をかけて通読した。しかし読後は、率直にいって肩透かしを食ったような気分。「現代本格の最高峰」というより「本格推理のパロディ」みたいな作品ではないか、とすら思った。

 2年間消息を絶ったままの女子高校生から、無事を知らせる手紙が届く。女子高生は健在で自ら便りを出したのか、すでに死んでいて誰かが女子高生をかたって手紙を偽造したのかーー。探偵役のモース主任警部の推理は二転三転、四転五転し、推理を間違えては意気消沈し、しかし翌朝には立ち直って推理の修正に乗り出す。その右往左往ぶりが読みどころかもしれないのに、訳文に狼狽の模様をおかしく描写するユーモアが感じられず、どこかちぐはぐなまま。結末で明かされる真相は、そのモース主任警部が大きく遠回りさえしていなければ、もっとあっさりと分かっていたものかもしれず、その辺りも歯切れがよくなかった。
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.28
(3pt)

本格ど真ん中とはいえないような

文庫裏表紙の惹句には「アクロバティックな推理が未曾有の興奮を巻き起こす現代本格の最高峰」とある。ポケミス版で出た1977年以降、評者も時折「すごい本格推理」との評判を聞いていて、いつかは、と思ってようやく手に取り、多少時間をかけて通読した。しかし読後は、率直にいって肩透かしを食ったような気分。「現代本格の最高峰」というより「本格推理のパロディ」みたいな作品ではないか、とすら思った。

 2年間消息を絶ったままの女子高校生から、無事を知らせる手紙が届く。女子高生は健在で自ら便りを出したのか、すでに死んでいて誰かが女子高生をかたって手紙を偽造したのかーー。探偵役のモース主任警部の推理は二転三転、四転五転し、推理を間違えては意気消沈し、しかし翌朝には立ち直って推理の修正に乗り出す。その右往左往ぶりが読みどころかもしれないのに、訳文に狼狽の模様をおかしく描写するユーモアが感じられず、どこかちぐはぐなまま。結末で明かされる真相は、そのモース主任警部が大きく遠回りさえしていなければ、もっとあっさりと分かっていたものかもしれず、その辺りも歯切れがよくなかった。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.27
(3pt)

本格ど真ん中とはいえないような

文庫裏表紙の惹句には「アクロバティックな推理が未曾有の興奮を巻き起こす現代本格の最高峰」とある。ポケミス版で出た1977年以降、評者も時折「すごい本格推理」との評判を聞いていて、いつかは、と思ってようやく手に取り、多少時間をかけて通読した。しかし読後は、率直にいって肩透かしを食ったような気分。「現代本格の最高峰」というより「本格推理のパロディ」みたいな作品ではないか、とすら思った。

 2年間消息を絶ったままの女子高校生から、無事を知らせる手紙が届く。女子高生は健在で自ら便りを出したのか、すでに死んでいて誰かが女子高生をかたって手紙を偽造したのかーー。探偵役のモース主任警部の推理は二転三転、四転五転し、推理を間違えては意気消沈し、しかし翌朝には立ち直って推理の修正に乗り出す。その右往左往ぶりが読みどころかもしれないのに、訳文に狼狽の模様をおかしく描写するユーモアが感じられず、どこかちぐはぐなまま。結末で明かされる真相は、そのモース主任警部が大きく遠回りさえしていなければ、もっとあっさりと分かっていたものかもしれず、その辺りも歯切れがよくなかった。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524
No.26
(4pt)

名刑事の推理は果たして理に適っているのか?と考えながら読めるのがおもしろい

ミステリー小説で歴代の名作ということで読んでみました。いわゆるGone Girlといわれる女の子の行方を追うジャンルです。二年も行方不明になっている少女を追っていた刑事が亡くなってしまい、その亡くなった日に少女から両親へ手紙が届く。

あとを引きついたモース警部はその手紙は怪しいとにらみ、少女はすでに死んでいると推理する。モース警部の部下についたルイス刑事はモースの推理に疑問を感じながらもモースのあまりの強い自信に説得されてしまう。はたして少女は本当に死んでしまっているのか...? といったストーリーです。

この小説の一番おもしろいところは、モース警部で、他の名探偵や名刑事と同じで読者も含めてまだまだ混沌としている状態で、鋭い慧眼で推理し事件の真相に目をつけます。その真相を裏付ける主張が非常に自信たっぷりです。ところが、そこから先が違っていて、モースは間違っているのです。そして落ち込みます。

考えてみれば、本当の捜査というのは名探偵小説のようにスパっといかないものですが、モースは落ち込んでも、すぐに次の推理を思いつき、また自信たっぷりで行動にでるところがおもしろいです。

犯人は誰なのか?という点に加えて、名刑事(?)の言ってることは果たして正しいのか?という疑問を持ちながら読めるところがいいですが、すこし前半がくどいので星四つにしました。良い作品だとはおもいますが、自分は歴代ミステリーのトップにはいるほどでは...と思いました。
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.25
(4pt)

名刑事の推理は果たして理に適っているのか?と考えながら読めるのがおもしろい

ミステリー小説で歴代の名作ということで読んでみました。いわゆるGone Girlといわれる女の子の行方を追うジャンルです。二年も行方不明になっている少女を追っていた刑事が亡くなってしまい、その亡くなった日に少女から両親へ手紙が届く。

あとを引きついたモース警部はその手紙は怪しいとにらみ、少女はすでに死んでいると推理する。モース警部の部下についたルイス刑事はモースの推理に疑問を感じながらもモースのあまりの強い自信に説得されてしまう。はたして少女は本当に死んでしまっているのか...? といったストーリーです。

この小説の一番おもしろいところは、モース警部で、他の名探偵や名刑事と同じで読者も含めてまだまだ混沌としている状態で、鋭い慧眼で推理し事件の真相に目をつけます。その真相を裏付ける主張が非常に自信たっぷりです。ところが、そこから先が違っていて、モースは間違っているのです。そして落ち込みます。

考えてみれば、本当の捜査というのは名探偵小説のようにスパっといかないものですが、モースは落ち込んでも、すぐに次の推理を思いつき、また自信たっぷりで行動にでるところがおもしろいです。

犯人は誰なのか?という点に加えて、名刑事(?)の言ってることは果たして正しいのか?という疑問を持ちながら読めるところがいいですが、すこし前半がくどいので星四つにしました。良い作品だとはおもいますが、自分は歴代ミステリーのトップにはいるほどでは...と思いました。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.24
(4pt)

名刑事の推理は果たして理に適っているのか?と考えながら読めるのがおもしろい

ミステリー小説で歴代の名作ということで読んでみました。いわゆるGone Girlといわれる女の子の行方を追うジャンルです。二年も行方不明になっている少女を追っていた刑事が亡くなってしまい、その亡くなった日に少女から両親へ手紙が届く。

あとを引きついたモース警部はその手紙は怪しいとにらみ、少女はすでに死んでいると推理する。モース警部の部下についたルイス刑事はモースの推理に疑問を感じながらもモースのあまりの強い自信に説得されてしまう。はたして少女は本当に死んでしまっているのか...? といったストーリーです。

この小説の一番おもしろいところは、モース警部で、他の名探偵や名刑事と同じで読者も含めてまだまだ混沌としている状態で、鋭い慧眼で推理し事件の真相に目をつけます。その真相を裏付ける主張が非常に自信たっぷりです。ところが、そこから先が違っていて、モースは間違っているのです。そして落ち込みます。

考えてみれば、本当の捜査というのは名探偵小説のようにスパっといかないものですが、モースは落ち込んでも、すぐに次の推理を思いつき、また自信たっぷりで行動にでるところがおもしろいです。

犯人は誰なのか?という点に加えて、名刑事(?)の言ってることは果たして正しいのか?という疑問を持ちながら読めるところがいいですが、すこし前半がくどいので星四つにしました。良い作品だとはおもいますが、自分は歴代ミステリーのトップにはいるほどでは...と思いました。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524
No.23
(5pt)

ミステリの鑑

本格ミステリの黄金則として「結末は読者にとって意外なものでなければならない」というのがありますが、その意味において本作はまさに本格ミステリの王道を行くものと言って過言ではないでしょう。
次々出てくる新しい証拠と、それに伴って次々と変わらざるを得ないモースの推理。そのめまぐるしさに、読者の推理もあっちに行き、こっちに行き、ぶるんぶるん振り回されっぱなしのまま結末へ。
結末そのものは軟着陸というか、例えばクリスティが得意とするような(近年では金田一少年の「犯人はこの中にいます!」的な)いきなりのどんでん返しが無い分、読後感に微妙なもどかしさはあるものの、それにしたって残り数ページまでフーダニットが解決しないというのを考えると、重厚な満足感を得られるまさに稀代の名作ではないかと思います。
キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (1977年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J8S622
No.22
(5pt)

ミステリの鑑

本格ミステリの黄金則として「結末は読者にとって意外なものでなければならない」というのがありますが、その意味において本作はまさに本格ミステリの王道を行くものと言って過言ではないでしょう。
次々出てくる新しい証拠と、それに伴って次々と変わらざるを得ないモースの推理。そのめまぐるしさに、読者の推理もあっちに行き、こっちに行き、ぶるんぶるん振り回されっぱなしのまま結末へ。
結末そのものは軟着陸というか、例えばクリスティが得意とするような(近年では金田一少年の「犯人はこの中にいます!」的な)いきなりのどんでん返しが無い分、読後感に微妙なもどかしさはあるものの、それにしたって残り数ページまでフーダニットが解決しないというのを考えると、重厚な満足感を得られるまさに稀代の名作ではないかと思います。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ 1297)より
4150012970
No.21
(5pt)

ミステリの鑑

本格ミステリの黄金則として「結末は読者にとって意外なものでなければならない」というのがありますが、その意味において本作はまさに本格ミステリの王道を行くものと言って過言ではないでしょう。
次々出てくる新しい証拠と、それに伴って次々と変わらざるを得ないモースの推理。そのめまぐるしさに、読者の推理もあっちに行き、こっちに行き、ぶるんぶるん振り回されっぱなしのまま結末へ。
結末そのものは軟着陸というか、例えばクリスティが得意とするような(近年では金田一少年の「犯人はこの中にいます!」的な)いきなりのどんでん返しが無い分、読後感に微妙なもどかしさはあるものの、それにしたって残り数ページまでフーダニットが解決しないというのを考えると、重厚な満足感を得られるまさに稀代の名作ではないかと思います。
キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150775524