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雪月花黙示録
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雪月花黙示録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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恩田さんファンで出版されるものは一応すべて読みたいと思っています。が、この作品に限ってはこちらでの評価があまりにも低いので最後まで購入をためらっていました。 それでもとりあえず読んでみようと購入。結論から言うと、楽しかったし世界観もなかなかのものでした。が、やはり他の秀作から見るとあまりにも実験的というかなんというか(苦笑)。 まったく個人的なことなんですが少し前に映画「翔んで埼玉」を見ていて、この本を読み始めてすぐにあの映画を思い出しました。学園の生徒会長が白皙の美男子で、その一族が支配する土地が舞台。美貌の剣士が登場しアクションを繰り広げるあたり同じ種類の作品と言っていいと思います。 映画はあまりにもバカに徹していて、そこまでやるかとむしろ感心してしまいました。その後だったのでこの小説も受けいれられた気がします。元々はシリアスな小説が好きなので、もし映画を見ていなかったら途中で投げ出していたかもしれません。タイミングがよかったんだかどうなのか(汗)。 特定のジャンルに偏らないようできるだけいろんなものを書くようにしているという恩田さんですが、ここまでやるか、と。徹底して戯画的というか。 本の装丁もなんだか桃色ピンクなイメージで、目次の各章の名前”春爛漫桃色告”や”夏鑑黄金泡雨”、”冥府牡丹灯籠”などは歌舞伎の演目を思わせます。さしずめケレン味の強いアクション歌舞伎でしょうか。 世界観はよく練り上げられています。近未来日本では3つの勢力が危ういバランスを取りながら共存しています。ひとつは「行き過ぎた欧米化を拒否し日本の伝統回帰をめざすミヤコ」、これは最初は京都かと思ったのですが話の内容からして現在の東京にあるようです。そしてまるでバブル期の日本のように「金と繁栄と快楽を享受する帝国主義者」その中心はナゴヤ。この2大勢力とそのシンパがモザイク上に全国に散らばっています。そしてもう一派は実態の知れない「伝道者」。凄まじい駆け引きの後に権力を握るのははたしてどの勢力なのか・・。 2013年の作ですが、「若年層は労働意欲も生きる意欲もなく数十万人が引きこもっているし、過剰な資本主義で経済格差は広がり、海外との競争にも負け続けて都市は退廃している。環境破壊も行きつくところまで行ってしまい、新しい疫病が蔓延し始めている。」 「抵抗しているミヤコの年寄りたち。君らの親や祖父の年代はこの心地よい箱庭だけでいいんだ。延々と続く会議、顔をつきあわせて堂々巡りをしているだけの大人たち。その姿を見ながら何もしようとしなかった自分」など、現在の社会や体制批判と思える記述もあります。 「失われた地図」を読んだ時も思ったのですが、恩田さんの考え方は反体制の左派文化人にやや近いのかもしれないと個人的に感じます。 まあそんな勝手な分析はおいといてですね、ラノベやゲームに近い娯楽物なので楽しんで読めばいいと思います。ラストは、”紆余曲折はあるだろうが、未来を負って立つ若者たちがいる限り日本の行く末には希望が満ちている”・・と捉えてもいいのではと思いました。 | ||||
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強い女性は好きですか? この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。 危ぶめば道はなし。 踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。 迷わず行けよ。 行けばわかるさ(アントニオ猪木)。 はじめの一歩を踏み出しますか? それは、何時ですか? | ||||
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華やかな装丁に魅かれ、手に取った一冊。 本屋大賞受賞作品「蜜蜂と遠雷」は、心に残る作品だった。 「夜のピクニック」も良かったし、恩田陸さんの作品ならば、間違いないだろう…なんて思って読み始めたのですが……。 若年層向けなのか、全くついていけない。 途中で止めなかった自分を褒めてあげたいくらい。 まぁ、出先で、手元にこの本しかなかったから、読了できただけど…。 なんじゃこりゃ…って感じでした。 | ||||
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恩田陸の著作は八割方読んでいると思いますが、途中までは面白いがオチでガッカリ、消化不良…という作品が多い気がします。 こちらも例に違わず…最終章で溜め息が漏れそうになりました、またか、と。 途中までは世界観に引き込まれ、ページを捲る手が止まりませんでした(いつものこと) うーん全て中途半端、残念です | ||||
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